コンピューターウイルスからPCや個人情報を守るために、セキュリティソフトをインストールするのは大切なことですが、大切なのは信頼性があり軽いセキュリティソフトであることです。今回は動作が軽いセキュリティソフト、またその性能やおすすめポイントなどを紹介します。
2017年に世界中を震撼させるあるニュースが飛び込みました。そのニュースとは「Petya」と呼ばれるランサムウェアの新種がヨーロッパを中心に拡散し、多くの組織や企業に甚大な被害をもたらしたというものです。被害総額は明らかにされていませんが、日本でも多くの被害報告が寄せられています。
「Petya」は世界で9番目に多くの組織が感染した最悪のコンピューターウイルスです。コンピューターウイルスの猛威は止まることを知りません。2018年には、コンピューターウイルスにより約730億円に上る被害が、ベトナム国内の政府系機関や企業にもたされました。
コンピュータウイルスの魔の手は、政府系組織や企業のネットワークシステムにだけ伸びているわけではありません。個人のコンピューターにも及んでいます。そのため、市販されているセキュリティソフトを購入し、使用しているパソコンにインストールすることは不可欠と言えます。
ウイルス対策の必要性は日々増大しています。実際セキュリティソフトをインストールせずに、ウイルス対策をなおざりにしていると、どんな危険が生じるのでしょうか。主に6つの影響が及ぶと言われています。以下にそれら6つの悪影響をまとめて記載します。
ウイルスの影響 | パソコンやシステム性能低下、停止、また遠隔操作などのリスク |
仕事上の取引先などへの感染拡大のリスク | |
ホームページ改ざんなどの情報破壊のリスク | |
クレジットカードや顧客情報の流出のリスク | |
犯罪予告などを含むネットの掲示板への書き込みのリスク | |
他のPCやシステム、またネットワークを攻撃する踏み台として利用されるリスク |
現在、有料、無料の多くのセキュリティソフトが販売されていますが、どのソフトウェアを選択するべきなのでしょうか。購入する指標になるようなものが何かあるのでしょうか。これからセキュリティソフトの選び方を大きく左右する6つの重要ポイントを紹介します。
どのセキュリティソフトを選択するべきか、セキュリティソフトの選び方を大きく左右する最初の点は、使用目的と使用デバイスです。セキュリティソフトをインストールする目的は、法人用としてPCを使用するためでしょうか、それとも個人用として使用するためでしょうか。使用するPCはWidnows10搭載でしょうか、それともMacでしょうか。
使用目的や使うデバイスによって、セキュリティソフトの値段が変わります。基本的に、Windows10版のセキュリティソフトは値段がMac版と比べ安い傾向にあります。また大人数で使用すれば、値段は安くなります。
どのセキュリティソフトを選択するべきか、セキュリティソフトの選び方を大きく左右する2番目の点は、セキュリティソフトの信頼性です。これは最も重要な点です。購入しようと考えているセキュリティソフトの信頼性を知るには、それをすでに使用しているユーザーに聞いてみるのが一番です。
また製造元が過去にどんなセキュリティ被害を受けているのか、どんな実績を打ち立てているのか、信頼のある中立の第三者機関からのチェックをしっかり受けているか、など調査をして調べて見る必要があります。
どのセキュリティソフトを選択するべきか、セキュリティソフトの選び方を大きく左右する3番目の点は、使用期限の確認です。ほとんどの有料セキュリティソフトには有効期限があります。この期限が切れると、「定義ファイル」の更新がストップされるため新種のウイルスなどの検出ができなくなります。
有効期限の長さ、初期費用とソフトウェア更新価格などをしっかりチェックし、最も経済的で、しかも信用のおけるセキュリティソフトを選びましょう。
どのセキュリティソフトを選択するべきか、セキュリティソフトの選び方を大きく左右する4番目の点は、インストール可能台数です。各セキュリティソフトによってライセンスの種類が異なります。1台のPCにしかインスト-ルできないライセンスなのか、それとも複数台にインストールできるライセンスなのかをしっかり確認しましょう。
また、対応しているデバイスも、Windows、あるいはMacにのみ対応するものなのか、それともどのOSかに関係なく利用できるものなのかは、各セキュリティソフトによって違います。この点も重ねて確認しましょう。
どのセキュリティソフトを選択するべきか、セキュリティソフトの選び方を大きく左右する5番目の点は、PC操作への影響です。あらゆるウイルスを検知して排除してくれるセキュリティソフトは有り難いですが、その結果PC動作が重くなり、仕事に影響が出るようなら意味がありません。
最近は、軽いセキュリティソフトが広く出回っており、セキュリティが高く、しかも軽いのでPCも本来の早さを維持できます。セキュリティソフト購入の際には、軽いもの、PC操作にあまり影響を与えないものを選びましょう。
どのセキュリティソフトを選択するべきか、セキュリティソフトの選び方を大きく左右する6番目の点は、カスタマーサポートの対応です。
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