Macのワープロソフトは海外製のため、横書き主体でした。しかし、Mac用のPagesではこの度縦書きに対応するようになりました。今回はその設定方法をご紹介してまいります。また、Pages以外でも縦書きに対応するソフトを合わせてご紹介します。
「iWork」とは、Pages、Numbers、Keynoteの3本ビジネスソフトの事で、MicrosoftのOfficeに相当するソフト群の事です。Officeと違い、無料で提供されており、さらにはOfficeと互換性もあり、多くのMacやiPhone、iPadにインストールされています。
先日行われたiWorkのアップグレードにより、ワープロソフトのPagesが縦書き対応になったとの事です。その使い方等を説明していきます。
Pagesでは、文章全体を縦書きにする方法は2通りあります(テキストボックスだけ縦書きにする方法もあります)。
1つ目は、新規作成から書類形式を選ぶ際に「空白(縦書き)」を選ぶ方法です。これで選ぶと、最初から縦書き入力が出来るようになっています。
2つ目は、設定を変える方法。
ちなみに、縦書きにした書類を横書きに戻す場合は、
縦書き文章を作成して、よく遭遇するトラブルが半角の文字が横向きになってしまうことです。Pagesではその様な場合、数字を縦書きとし、横に並べる方法と、数字を縦書きにし、縦に並べる二通りの対処法があります。
Pagesでも、数字を半角で入力すると、横向きに並んで入力されます。そんな時、数字を縦にする方法です。
若しくは、
逆に、Pagesで横向きとなった半角数字を縦に並べたい場合は、
Pagesが縦書き対応になるまでは、テキストボックスを縦書きにして組み合わせて使っていたため、縦書きの文章を作るのは面倒な作業でした。そのため、下記のような縦書き用のアプリがあります。
Macの標準アプリの「テキストエディット」には、元々縦書きの機能があります。使い方は、テキストエディットを起動し、コンテキストメニュー(2本指でクリックするか、controlキーを押しながらクリックすると表示されるメニュー)に「レイアウトの方向」の設定があります。ここで「縦」を選んで下さい。
レイアウト等の機能は弱いですが、縦書きで文書を入力するだけなら、こちらも使えます。
縦書き用に作られたアプリだけ合って、原稿用紙モードなどもあって使い易いソフトです。無料で使えますが、機能制限がありますので、より本格的に使いたければ、有償版を導入することとなります。
以前はPagesの代わりに重宝されていました。
iWorkには無償で高性能のアプリが揃っていますが、Pagesはワープロソフトとしても高機能です。Word代わりに使えますので、重宝しますが、それがついに縦書き文書に対応したのですから、Macの縦書き環境もいよいよ充実してきました。
まだまだ国内では縦書き文章に拘る人も多いですし、あらたまった礼状・挨拶状は縦書きの方が多いくらいです。Pagesの縦書きモードを使い、あらゆる礼状・挨拶状を始め、様々な書類に対応出来るようにしておきましょう。