本記事では「Linux」の「userdelコマンド」を使ってユーザーを削除する方法を紹介していきます。「Linux」の「userdelコマンド」を利用してユーザーを削除する必要性から、オプション使用例など基本的な部分を解説するので参考にしてみましょう。
SNSやWebサイトで会員登録した後に、退会する場合はユーザー登録情報や会員登録情報を削除する必要があります。「Linux」でも同様に追加されたユーザーを削除する必要性が出てきます。
「Linux」で管理しているグループ内から削除したいユーザーが発生した場合や、ユーザーを間違えてしまった時にのために、ユーザーの削除方法をマスターしましょう。
そもそも「Linux」のユーザーとはどういったことを指すのかわからない人もいるでしょう。「Linux」のユーザーとはファイルに登録されたユーザー情報のことを指します。サーバー管理者などに必要なユーザーを登録し、不要になった場合はユーザーアカウントを削除しておかなければ、サーバー管理チームから抜けたあとも操作が可能になってしまいます。
ユーザー情報の削除の必要性は頻繁には訪れない人もいるでしょうが、いざというときのために覚えておきたい手順の1つです。
ユーザー情報・アカウントを削除する場合は、「Linux」の「userdelコマンド」を利用して削除します。オプションを利用することで、管理者ディレクトリも同時に削除できるので、本記事で紹介する「userdelコマンド」のオプションも確認しておきましょう。
「vipwコマンド」「vigrコマンド」を利用して手動でユーザーアカウント情報を削除することも可能です。ユーザーのアカウント情報は、下記のファイル名に設定・保存されているので、それぞれ編集コマンドも覚えておきましょう。
ユーザー情報が設定されているファイル | 編集コマンド |
---|---|
/etc/passwd | 「vipw」 |
/etc/shadow | 「vipw -s」 |
/etc/group | 「vigr」 |
/etc/gshadow | 「vigr -s」 |
「Linux」の「userdelコマンド」でユーザーアカウント情報を削除する方法を紹介していきます。注意点として、「userdelコマンド」の「-r」オプションを使って削除したユーザーアカウント情報は、一度削除すると復元できないという点です。
完全にユーザーアカウント情報を削除しないためには、「-r オプション」を使用せずに削除することでホームディレクトリ・メールスプールなどの情報は削除されないまま残った状態になります。一定期間が過ぎて、完全に削除が必要になった時に「userdelコマンド」+「-r」オプションを利用すると良いでしょう。
また、削除したいユーザーがアカウントにログインしている状態では、ユーザー情報が削除できないという点も覚えておいてください。
「-r」オプションを使用せず、アカウント情報のみを削除する方法から紹介します。
userdel ユーザー名 |
「-r」オプションを使用して、ホームディレクトリごと削除する方法を紹介します。
userdel -r ユーザ名 |
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