mobile版PUBGと噂される荒野行動は本当にパクリアプリなのか、訴訟を起こしたPUBG Corporationとパクリ側である荒野行動側の反応や、荒野行動のユーザーの声など、2019年4月現在では決着がついた訴訟問題について説明しています。
『PUBG』こと『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』とは、PUBG Corporationが開発をしたバトルロイヤルゲームです。2017年3月24日に先行配信としてsteamというゲームプラットフォームで配信され、日本時間2017年12月21に正式リリースされたパソコンゲームの一つです。
今までにないバトルロイヤルゲームとして人気は急上昇し、同時に接続しているユーザーが150万人を超えるほどの人気を博しました。PUBGのmobile版がリリースされる前に、スマホ版PUBGと呼ばれたスマホ向けアプリの荒野行動の存在は大きく立ちはだかっていました。荒野行動いうスマートフォン向けアプリゲームです。
しかし内容はPUBGを似せて作ったパクリのアプリゲームというのがPUBG側の意見です。
荒野行動とは、中国に本社があるNetEaseが開発をしたバトルロイヤルゲームです。こちらはパソコンではなくスマートフォンアプリを中心にシェアを伸ばし、荒野行動はリリースから一か月ほどで1億のユーザーを獲得した人気アプリです。
話題になるようにYouTuberを起用したプロモーションを行い、日本人には馴染みのないバトルロイヤルゲームを定着させるように努力していました。それが何故訴訟問題に発展したのか、この記事では説明していきます。
PUBG Corporationは荒野行動を含む2作品に対して配信停止、開発差し止めを求めました。元々は2018年1月にアップル側を通じてNetEase側に苦情を送り、訴状を送っていたのですがNetEase側がPUBGの著作権を認めなかったために今回の法的措置となりました。法的措置の内容について説明していきます。
PUBG Corporation側が主張している点の一つに内部データの盗用があります。きわめて似せて作ったのではなく、PUBGのゲーム内から様々なシステムの流用をしている疑惑があります。PUBG Corporation側はその点で提訴をしていますが、荒野行動の開発元であるNetEaseはこの事実の一切を否定しています。
ユーザーの中には荒野行動内のSE(サウンドエフェクト)はパソコン版のPUBGで使用されていたものではないかと憶測を呼び、これはパクリだ、著作権違反だ。との声も上がっています。
他の点ではゲームの非常に強い類似性という点です。しかし荒野行動の内部プログラムの無断使用など著作権に触れるようなものでなければ、さほど問題としてあげられていません。ゲームシステムの類似は昔から多々ある問題であり、映画などでも著作権に触れない程度のアクションやストーリー展開は問題とされていません。
ゲームシステム自体に権利を与えてしまうとゲームシステムの発展を遅らせてしまったりするため、完全な盗用が認められない限りは荒野行動の違法性として少し弱い部分になっています。
PUBG Corporation側が訴えている点で大半を占めているのはmobile版PUBGがリリースされる前に荒野行動がアプリとしてリリースされたため、作品の操作性の類似や、プレイした感覚などから荒野行動はアプリ版PUBGとして名を広めてました。
そのため、勘違いしているユーザーも多く、PUBG Corporation側としては自社のゲームではない荒野行動が同じゲームとして扱われ、PUBGのシェア荒野行動に奪われているという、回復不能な被害を被っていると主張しています。
PUBG側から荒野行動へのパクリ訴訟は様々なところで話題を生みました。特にPUBGを知らずに荒野行動のみ知っていたユーザーにとっては自分がやっている荒野行動がパクリゲームだと思ってもみないことでした。訴訟について荒野行動の開発元であるNetEaseは反応し、コメントを出しています。そのコメントをまとめました
以上がNetEaseが出したコメントです。NetEase側も徹底抗戦する構えになっていき、泥沼の裁判になりそうです。
荒野行動は手軽さや今までなかったアプリゲームとしてユーザーから高い評価を受けました。10代を中心としたユーザーは特に荒野行動のようなゲームに触れておらず、アバターの変更など様々な要素が新鮮に感じ、高い支持を得ています。
日本ではアプリでプレイできるバトルロイヤルゲームの先駆者である荒野行動は素早くコミュニティを作り上げ、瞬く間にプレイヤー同士の交流が始まりました。
荒野行動を人気アプリなった理由の大きな一つにスマートフォンがあれば誰でもできる、という点です。荒野行動がリリースされた時はPUBGはまだパソコンでしかプレイができず、PUBGのようなゲームがやりたいと思っていてもプレイが出来ない10代を中心に爆発的な人気を生みました。
スマートフォンでプレイできるという点は手軽であることはもちろん、スマートフォンでコミュニティを作り、そこでまた新しい友人関係などができるという点があります。
コミュニティは一度定着してしまうと別のゲームには移りにくい傾向にあり、コミュニティ内の仲の良いメンバーとプレイがしたい、などと思いお互いを誘い合い、またゲームをプレイするというコミュニケーションが盛んになり、荒野行動をプレイしている人数が増えていく、という流れによって荒野行動は人気になっていきました。
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