ゲーム実況は著作権的にNG?YouTubeで広告収入を得ても問題ないか解説!

最近のYouTubeで再生回数が上位に入っている動画にゲーム実況のジャンルがあります。ゲーム実況の動画は著作権的にOKなのでしょうか?著作権が何かというところから、著作権違反の具体例や、もし違反したらどんなペナルティーがあるのか、詳しく解説していきます。

目次

  1. 1ゲーム実況で広告収入を得ても違法にならない?
  2. 著作権とは
  3. YouTubeでゲーム実況が容認されているケース
  4. 2ゲーム実況で著作権違反になる場合
  5. ゲーム実況で著作権侵害になる例
  6. 過去に広告停止となった著作権違反例
  7. 3ゲーム実況で著作権違反にならないために
  8. 提供側が許可を出しているか確認する
  9. 投稿ルールを守る
  10. ゲーム実況動画を有料販売しない
  11. 他人のゲーム実況動画を使わない
  12. 4もしゲーム実況動画が著作権侵害で訴えられてしまったら?
  13. YouTubeの対応を待とう
  14. 5ゲーム実況で著作権違反にならないように注意しよう!

ゲーム実況で広告収入を得ても違法にならない?

ゲーム好きな人なら「YouTubeで自分の実況動画を公開したい」と一度は思ったことがあるかもしれません。自分の楽しみを満たしつつ広告からの収入があれば一石二鳥です。でも「ゲーム実況は著作権に違反している」なんてことを聞いた事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はこの疑問を解決していきます。

著作権とは

著作権とは、本や映像、音楽などのあらゆる著作物に対し、作った人の人格と表現した作品を守るための権利のことを指します。著作物にはいくつか種類があるので下記にまとめてみます。

《著作物の種類》
①小説、脚本、論文などの言葉でできた著作物
②音楽
③映像
④絵画や彫刻、イラストや漫画
⑤写真や図面、地図
⑥テレビゲームやコンピュータ等のプログラミング

などがあります。要は美術・芸術・文学など人が作った物すべてに関連する権利と言えます。著作権は著作物そのものを著作者の許可なく改変、複製、貸与、配布することを禁止しており、違法行為をしているとみなされると民事・刑事の両方でペナルティを科せられる可能性があります。

YouTubeでゲーム実況が容認されているケース

上記でも述べましたが、各ゲーム会社が製作したゲームも著作物です。その著作物を許可なく勝手に使用・編集し新たな著作物を作成することは違法行為に当たります。ではゲーム会社から許可を貰っていればどうでしょうか。近年ゲーム会社は大変オープンになっており、YouTube上でゲーム実況をし、収入を得ても構わない、という心の広い会社が増えています。

マインクラフトや海外のゲーム会社はゲーム実況を通じて自社コンテンツの広告宣伝をしてもらっているという考えから、ゲーム実況をむしろ推進している節があります。

実際、最近はゲームだけでなく何か商品を購入する前にレビューや口コミ、また商品を開封してみた等の動画を観る、というのが当たり前になってきていますから、こういうスタンスは今後のスタンダードになっていくでしょう。

では日本国内のゲーム会社はどうでしょうか?国内二強のゲーム会社の対応を見てみましょう。まずはマリオでおなじみの任天堂です。任天堂はもとから著作権に大変厳しい会社として国内外で有名でしたが、近年の動画配信ブームに乗っかり、2018年11月に新たなガイドラインを公表しました。これによるとゲーム実況動画を作成・配信することについてはおおむね了解していて、広告収入についても認められた形です。

次にソニーです。PS4にはゲームをプレイした動画をシェアする機能がそもそも備わっており、その機能を用いての配信についてはOKとされています。携帯アプリゲームの会社でも独自にルールを設定しているので、自分が実況したいゲームは許可されているのかどうか、必ず確認するようにしましょう。

ゲーム実況で著作権違反になる場合

では実際に実況動画を撮影し公開したとして、違法行為にあたるのは具体的にどのような時でしょうか。詳しく見ていきましょう。

ゲーム実況で著作権侵害になる例

おおむね多くのゲーム会社が実況動画の配信について認めていますが、だからといって何をしても大丈夫という訳ではありません。著作権とは初めに述べたように、『あらゆる著作物』に関連した権利でありますから、全てのユーチューバー、YouTubeで公開されている動画にも著作権があるのです。

ですから他の動画配信者が公開した動画を勝手に編集・再配信することも著作権法の違法行為になります。
フリーゲームも安心はできません。無料の携帯アプリゲームや無料のPCゲームも、利用料が無料だからと言って著作権がない訳ではありません。きちんと実況動画を配信してもいいのかを確認することが必要です。

過去に広告停止となった著作権違反例

2019年1月、ある有名ユーチューバーは他の人が作成した動画を寄せ集めて編集・公開したことにより広告停止の措置を受けました。YouTubeのガイドラインでは「第三者のコンテンツを寄せ集めただけのナレーション無しの動画」というのが『再利用されたコンテンツ』にあたり、広告収益の対象外になるのですが、今回このユーチューバーの動画も『再利用されたコンテンツ』と判断されたのだと言われています。

過去には任天堂のゲームを実況したことで広告停止の措置を受けたユーチューバーもいます。その時は任天堂のガイドラインに抵触したためと言われています。いずれにしても、ゲーム会社・YouTubeどちらのガイドラインもきちんと理解していないと何かしらのペナルティが科せられる可能性があるということです。

ゲーム実況で著作権違反にならないために

ゲームそのものにもBGMにも著作権があるのです。著作権違反をせずに動画を公開するのはなかなか手間のかかることですが、それがルールです。著作権違反にならないためにどうしたらいいのか、まとめていきます。

提供側が許可を出しているか確認する

ゲーム実況動画を作成する際、一番にしなくてはいけないことは必ずガイドラインを読むことです。企業が掲げているルールを理解し、その範囲の中で活動しましょう。ルールを理解せずガイドラインからはみ出てしまえば、ゲーム会社から著作権侵害で訴えられても仕方ありません。ガイドラインによくある項目として、『ゲームのパッケージやプロモーションとして製作した画像・映像は使わないように』とあります。

これはHPや商品パッケージ、取扱説明書に掲載されている写真や映像はあくまでゲーム外のものなので、勝手に使用しないでほしいという事です。「ちょっとこの画像、映りがいいから使おう」何てことの無いようにしましょう。

投稿ルールを守る

投稿先であるYouTubeのガイドラインも必ず読みましょう。動画でよくありがちな違法行為は、BGMなど音楽の無断使用があげられます。YouTubeで音楽を使用する際は著作権フリーの音源をダウンロードして利用するか、『YouTubeオーディオライブラリー』という公式の音源をダウンロードするなど、音源の著作権にも気を付けて動画を公開しましょう。

また企業のロゴやキャラクターなども著作物にあたります。動画の中にそれらが含まれているのであれば、概要欄にその旨を記載しましょう。著作権の問題以外にも、性的・暴力的な動画などもYouTubeから警告を受ける可能性がありますので、合わせてルールを確認しておきましょう。

ゲーム実況動画を有料販売しない

関連するまとめ

関連するキーワード

この記事のライター
ひやゆっこ

人気の記事

新着まとめ