FTPのコマンド一覧を紹介します。LinuxのFTPサーバー運用コマンドのまとめ一覧を参考にして、FTPコマンドの基本をマスターしましょう。FTPの基本コマンドのまとめ一覧があれば、FTPのコマンドによるFTPサーバー運用を始められます。
FTPとは、「File Transfer Protocol」の略で、和訳すると「ファイル転送プロトコル」となります。FTPの意味を分かりやすく説明すると「ファイルを転送するときの通信規約・ルール」のことになります。
今回は、LinuxでこのFTPを管理する上で、まず覚えておくべき基本コマンドについて解説します。
一般的に自分の端末(PC)で、サーバーの管理(ファイル転送・削除)を行うときはFTPクライアントソフトを利用することが多いかもしれません。規模の小さいサーバー管理であればそれで事足りますが、比較的規模の大きいサーバーの運営・管理を行う場合はLinuxコマンドでサーバー管理する必要が出てきます。
なぜなら、サーバー自体を管理しているOSはLinux系のOSが多いためです。サーバー管理に使われるOSは大きく分けて、Windows系とLinux系に分かれますが、シェアの大きさで言えば圧倒的にLinux系OSが多いのが現状です。Linux系OSの利用は無料であることもそのシェアの大きさの理由でしょう。
システム的なサーバー管理(例えばWebアプリ開発など)を行う上では、Linuxのコマンドでサーバーを操作する方が都合が良いことが多く、実際のシステム開発の現場ではLinuxコマンドの利用が必須です。例えば、一般的に良く知られているFacebook・食べログ・InstagramなどのwedアプリシステムもLinux上で稼働しています。
LinuxOSの操作は「CUI方式」が基本です。「CUI方式」とはキーボードやマウスを使ってビジュアル的なオペレーションシステムを利用して操作するのではなく、黒いバック画面上でコマンドを打ち込んで操作します。
我々が日ごろ慣れ親しんでいるキーボードやマウスを使って操作する方式は「GUI方式」と言います。分かりやすくイメージで説明すると、通常のWindowsOSのオペレーションが「GUI方式」でコマンドプロンプトなどで行うオペレーションが「CUI方式」です。
まず、FTPを起動するコマンドから説明します。FTPを起動するコマンドは「$ ftp」です。
また、始めからFTPアドレスを指定してFTPを起動できます。FTPアドレスを指定してFTPを起動する場合は「$ ftp (FTPサーバーアドレス)」と入力します。
「$ ftp (FTPサーバーアドレス)」と入力した後、FTPサーバーのログインIDとパスワードを聞かれるので、ログインIDとパスワードを入力すればFTPサーバーにアクセスできます。ここでFTPサーバーアドレスを指定しなくても、後から改めて「open」というコマンドを使用すればFTPサーバーにアクセスできます。
次に、FTP起動時にオプションを付与するコマンドを紹介します。
FTP起動時に「$ ftp -v」と入力すると、FTPサーバー上で何らかの処理を行った際に、処理に関するメッセージ・レポートを表示します。
FTP起動時に「$ ftp -i」と入力すると、ファイルをFTPサーバーにアップロードしても確認のメッセージをを表示しません。このオプションは状況によって大変便利なオプションです。
例えば、複数のファイルのアップロードを行う場合、確認メッセージの文字量が多くなり、時にわずらわしい場合があるので、このオプションを使えばそうした文字量の多い確認メッセージを省略できます。
次に、FTPサーバーを運用する上で必要になる、基本的なFTPコマンドを一覧で紹介します。基本的なFTPコマンド一覧を参考にして、FTPコマンドによるFTPサーバー運用を始めましょう。
まず、FTPサーバーに接続するコマンド・FTPサーバーとの接続を終了するコマンドを紹介します。
FTPサーバーに接続するコマンドは「open」です。「open」の使い方は、「ftp > open (FTPサーバーアドレス)」と入力します。「ftp > open (FTPサーバーアドレス)」と入力した後、FTPサーバーのログインIDとパスワードを聞かれるので入力すればFTPサーバーにアクセスできます。
1 / 5
続きを読む