FTPサーバーとは？FTPサーバーでできることと設定方法・使い方を解説！
ホームページを作成するときなどに、必要になってくるのがFTPサーバーですが、その意味をご存じですか。本記事では、FTPサーバーとは何か、FTPサーバーでできることや、使い方などを解説していく記事になっています。是非、参考にしてください。
目次
FTPサーバーとは
ホームページを作成するときなどには、FTPサーバーは必ず必要になってきます。用語としてもよく使われているFTPサーバーですが、そもそもFTPサーバーとは何なのかを解説していきます。
FTPについて
FTPとは、File Transfer Protocolの略で、ファイルの送受信を行うためのルールという意味です。例えば、ホームページなどのWebサイトを公開するためには、ホームページに掲載するデータを、サーバーに転送しなければいけません。このデータを転送するための通信ルールが、FTPということになります。
FTPでファイルの送受信を行うサーバーがFTPサーバー
ファイルの送受信を行うための通信ルールがFTPですが、データを送受信するには、FTPソフトを使って、FTPサーバーに接続しなければいけません。FTPサーバーに接続して、データを転送・上書きしたり、データを転送・追加したりすることで、Webサイトのデータを更新します。
よって、ファイルデータの送受信をするコンピューターが、FTPサーバーということになります。通信ルールがFTP、データを送受信する機械がFTPサーバーというふうに考えると分かりやすいです。
FTPサーバーでできることや使い方
データを送受信する機械がFTPサーバーですが、実際にFTPサーバーで、できることとは何か、使い方も含めて解説していきます。
WEBページを公開する時などに使う
FTPサーバーのできることとは、WEBページを公開することです。作成したファイルデータをサーバーに転送することで、Webページは公開されます。ファイルデータを転送するために、FTPを使って転送しますが、普段私たちが見ているWebページは、FTPでサーバーにある情報を取得して、表示されたものを見ているのです。
ファイルのアップロードやダウンロードに使う
FTPサーバーのできることとは、ファイルのアップロードやダウンロードをすることです。ファイルや、画像データなどをアップロードしたり、FTPサーバーへアップロードしたデータを、他のPCでダウンロードしたりすることができます。また、ファイルデータを共有することもできます。
FTPサーバーを使う方法とは
FTPサーバーについて解説しましたが、具体的にFTPサーバーを使う方法を、次に解説していきます。
レンタルサーバーを利用する
FTPサーバーの使い方ですが、レンタルサーバーを利用する使い方が簡単です。利用するには、FTPソフトが必要になってきますが、設定にはレンタルサーバーの業者から通知されたものを入力すれば、すぐに使えるようになります。
入力する情報は、FTPサーバーのホスト名・ログインするためのユーザー名及びパスワードで、一度入力すれば2回目からは入力不要で、FTPサーバーに接続することができます。レンタルサーバーとFTPソフトを使って、Webページを公開したり、ファイルデータをダウンロードすることができます。
FTPソフトは、無料で利用できるものがありますので、いくつかご紹介しておきます。1つ目は、「FileZilla」です。対応OSが、WindowsとMac両方なので、便利です。
FileZillaのダウンロードは、下の公式サイトからできます。
2つ目は、「FFFTP」です。Windowsの定番FTPソフトで、操作がしやすく分かりやすいので、オススメのソフトになっています。
FFFTPのダウンロードは、下の公式サイトからできます。
自分のPCにFTPサーバーを作ることも可能
FTPサーバー使い方は、レンタルサーバーを利用する方法と、もう1つ、自分のPCにFTPサーバーを作ることも可能です。WindowsのVista以降であれば、MicrosoftのFTPサービスを利用して、FTPサーバーを作ることができるのです。
FTPサービスは、Windowsにある既定の機能になっていますが、初期設定では無効になっているため、有効に設定していきます。設定手順は、Windowsの「スタートメニュー」⇒「コントロールパネル」をクリックします。
「プログラム」をクリックします。
「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックします。
「FTP Service」にチェックを入れて、「OK」をクリックすれば、FTPサービスを有効に設定できます。
次に、FTPサーバーの設定をしていきます。ファイルをアップロードするなど、ファイル管理をするための設定になります。設定方法は、Windowsの「スタートメニュー」⇒「コントロールパネル」をクリックして、表方方法を「大きいアイコン」にして、「管理ツール」をクリックします。
「インターネットインフォメーションサービス（IIS）マネージャー」をクリックします。
インターネットインフォメーションサービス（IIS）マネージャーが起動したら、左端にある「サーバーアイコン」を右クリック⇒「FTPサイトの追加」をクリックします。
「FTPサイト名」を入力します。ここでは、ftpと入力します。物理パスは、「C:\inetpub\ftproot」にして、「次へ」をクリックします。
IPアドレスは、「すべて末割り当て」、ポートは、「21」のままにしておき、SSLは、「無し」にチェックを入れて、「次へ」をクリックします。
認証は、「基本」にチェックを入れて、承認は、「指定されたユーザー」にして、「ユーザー名」を入力します。ここでは、ftpuserと入力しています。アクセス許可の「読み取り」と、「書き込み」にチェックを入れて、「終了」をクリックします。
設定が完了すると、インターネットインフォメーションサービス（IIS）マネージャーの左端に、追加したFTPサイトのアイコンができます。次に、Webサーバーのディレクトリを管理するために、仮想ディレクトリを追加していきます。「FTPサイトアイコン」を右クリックして、「仮想ディレクトリの追加」をクリックします。
エイリアスに、「Webサーバーの名称」を入力します。ここでは、webrootと入力します。物理パスは、「C:\inetpub\webroot」と入力して、「OK」をクリックします。
仮想ディレクトリの追加が完了したら、「ftpサイト」をクリックして、「FTPのディレクトリの参照」をクリックします。「仮想ディレクトリ」にチェックを入れます。
チェックを入れたら、「開始」をクリックして、設定は完了になります。
次に、Windowsファイアウォールの設定をしていきます。設定方法は、Windowsの「スタートメニュー」⇒「コントロールパネル」⇒「システムとセキュリティ」をクリックします。
「Windowsファイアウォール」をクリックします。
画面左側にある、「詳細設定」をクリックします。
「受信の規則」をクリックします。
「FTP Server Passive」と「FTPサーバー」のプライベート・パブリックの上で、右クリックします。
「規則の有効化」をクリックして、有効に設定してください。
ファイアウォールの設定が完了したら、Microsoft FTP Serviceの画面を開きます。Windowsの「スタートメニュー」⇒「コントロールパネル」をクリックして、表方方法を「大きいアイコン」にして、「管理ツール」⇒「サービス」をクリックします。
「Microsoft FTP Service」の上で右クリックをして、「再起動」を選択してください。後は、「コマンドプロンプト」からFTPサーバーに接続できるかを確認して、異常なければ完了になります。
FTPサーバーのデメリット
FTPサーバーのできることや、使い方などを解説しましたが、FTPサーバーを使う上で、デメリットもあります。ここでは、FTPサーバーのデメリットを解説していきます。
暗号化されないのでセキュリティに問題がある
FTPは、ファイルデータを送受信する上で、必要であり便利なのですが、セキュリティに問題があります。なぜなら、データを送受信する際に、データを暗号化せずに行うからです。暗号化しないことにより、大切なデータや、個人情報等が、盗まれる危険性があるのです。
よって、安全な通信を行うために、FTPに暗号化を追加したSFTPを使うことが、最近は主流になってきています。
FTPサーバーを使ってみよう
今回は、FTPサーバーとは、FTPサーバのできることや設定方法・使い方を解説しました。FTPサーバーの使い方は、設定をすれば簡単にできます。ご紹介した方法で、FTPサーバーを使って、Webページを公開してみてください。
