Androidスマホの不具合やトラブルの原因のひとつ内部ストレージ不足ですが、その空き容量を確保する方法には様々なものがあります。今回は、Androidの空き容量を安全に増やし内部ストレージ不足を解消する方法をご紹介します。今後のためにも参考にしてください。
Androidスマホを利用していると、「内部ストレージが足りない」「メモリ容量が大きい/小さい」などとよく言われます。今回のテーマである「Androidの空き容量を増やす」ためにも、内部ストレージは大切なキーワードです。まずは、このAndroidの内部ストレージとは何を指すのかご案内します。
Androidの内部ストレージとは、Android本体に最初から内臓されているデータ保存場所です。購入時には、Androidに必須なシステムアプリ、連絡先やカメラなどの基本的なアプリ、メーカーアプリなどがあらかじめ保存されています(プリインストール)。購入後に撮影した画像データや、後からインストールしたアプリなども、基本的に内部ストレージに保存されます。
内部ストレージの容量は、機種により違い、内臓されているため後から増やせません。そのため、Androidを何もせず使い続ければ、空き容量がなくなり端末の動作にも影響を与えます。つまり「内部ストレージ不足」になります。
対して、外部ストレージはSDカードのことで、Androidに後から挿入してデータを保存できる小さな保管庫です。家にたとえると、内部ストレージは最初からある収納のことで、外部ストレージは後から買ってきた本棚などの収納のことです。
このAndroidの内部ストレージの容量は、端末の設定から確認できます。
「設定」の開き方は、あれば設定アプリから、または端末上部の通知バーを下ろし右上の歯車から開きます。この機種では、次に「設定」→「ストレージとメモリ」※と進み「内部共有ストレージ」を選びます。この例は、内部共有ストレージが内部ストレージになります。
※ストレージとメモリについて、ストレージはROMでデータの保存領域を、メモリはRAMでデータを主に処理する領域を指します。合わせて「メモリ」と言われることも多く、ストレージ容量が足りない時に「メモリ不足」と表現することもあります。
設定内のメニュー内容などは機種により多少違いますが、同じようなものを探して開くか、設定上部の検索バーで「ストレージ」と検索しましょう。
「内部ストレージ」や「ストレージ」を開くと、このように内部ストレージの総容量と、データごとの容量が確認できます。この例は、内部ストレージ容量は64GBあり、そのうち31.8GBを使用しています。ユーザーデータ一覧から、一番容量を占めているのがアプリケーションだと分かります。
では、Androidの内部ストレージ容量が不足がちになるとどうなるのでしょうか。具体的な不具合の例をあげていきます。同じような症状が出たら、内部ストレージの容量不足が原因の可能性があります。
一番分かりやすい症状が、データが保存できなくなる症状です。カメラで撮影や、音楽やPDFファイルなどをダウンロードしようとしても「空き容量が不足しています」とエラーメッセージが出て、データが保存できなくなります。家でたとえると、収納がいっぱいで保管スペースが無い状態です。
どうしても撮りたい画像などがある時には、不要なデータを削除したり、容量が空いているSDカードがあればSDカードにデータを移動させたりする必要があります。対処法については、また後で詳しくお伝えします。
次にあげるのは、メモリ不足でOSが動かなくなる症状です。メモリとは、RAM(ラム)とROM(ロム)の総称で、RAMはアプリ起動中などに一時的に使用されるデータを処理する場所のことを、ROMが内部ストレージを指します。ここで言うメモリ不足は、主に内部ストレージの容量不足のことです。「メモリの空き容量が不足しています」のようにメッセージが出ます。
OSが動かなくなる症状とは、例えばメールが受信できなくなったり、画面がカクカクして進まなかったりと通常できる基本操作ができない症状です。
次にあげられるのは、自動で再起動が頻繁に起こる症状です。再起動の操作をしていないのに、自動でAndroidスマホが再起動をしてしまう症状が頻繁に起こったり、何度も再起動を繰り返したりする症状です。
長くスマホを使っていてAndroidスマホの電池の寿命がきているという原因もありますが、多くは内部ストレージの空き容量が残り1割を切ると起こる症状と言われています。
それでは、このAndroid本体の内部ストレージ不足の解消法にはどんな方法があるのか、見ていきましょう。外部ストレージ(SDカード)やPCが無い場合、またクラウドストレージなどインターネット上のクラウドサーバーサービスなどに預けられない/預けたくない場合は、単純にデータを削除していきます。
まずあげられる方法は、必要ないアプリを削除する方法です。内部ストレージの容量を大きく使う要素のひとつがアプリです。そのアプリが必要か、必要ないかは自己判断によりますが、普段使っていない、または今後も使わないと思われるアプリを削除しましょう。
アプリの中には、システムアプリや最初から搭載されているプリインストールアプリの中に削除できないものもありますが、「アンインストール」または「削除」表示がされるアプリは削除可能なため※、必要ないものは削除します。※削除できないアプリは「無効にする」などと表示されます。
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