2019年10月05日更新
アメリカのアマゾンで購入・日本へ輸入する方法!アカウントの登録から買うまでの手順を解説
世界最大の通販サイトのアマゾンは、アメリカのAmazon.comが始まりです。このアメリカのアマゾンを利用すれば、日本への個人輸入が可能です。本記事では、アマゾンのアプリを使って日本円での購入もできる、便利でお得なAmazon.comの使い方を教えします。
目次
- 1アメリカのアマゾンで購入して個人輸入できるの?
- ・アメリカのAmazon.comと日本のAmazon.co.jpは別の存在
- ・送料が必要の上に海外発送してくれない商品もある
- 2まずはアメリカアマゾンでアカウントを登録
- ・アプリの国と言語を日本からアメリカに切り替える
- ・アカウント登録はメールアドレスとパスワードのみ
- ・住所登録はアメリカ式で
- ・クレジットカード登録はカメラ入力で簡単
- 3アメリカアマゾンで商品を購入
- ・日本に発送してくれる品物に絞られている
- ・日本のAmazon.co.jp同様に検索してカートに入れる
- ・カートに入れた商品を購入する
- 4アメリカアマゾンで購入時の注意
- ・送料が意外とかかる
- ・税関で関税がかかることもある
- ・購入してから届くまでの追跡は可能
- ・ブラックフライデーは狙い目
- ・円建て購入は高くつくことも
- 5アメリカアマゾンを使ってお得な買い物を
アメリカのアマゾンで購入して個人輸入できるの?
海外からの個人輸入というと敷居が高いように感じられますが、一度経験すると思ったよりも簡単でクセになって海外通販にハマる人は少なくありません。なかでも最初に利用するのに便利なのが、アメリカのアマゾン、Amazon.comです。商品名さえ英語入力できれば、日本で使い慣れた同じアマゾンアプリを使って利用できるのでおすすめできます。
ただし、アカウントは日本のアマゾンとは別に登録し直す必要がありますから、日本のプライム会員特典はアメリカでは使えません。また、その際は住所や電話番号を海外仕様で入力する必要もあります。とはいえ、簡単なコツですから身構える必要はありません。また、英文の説明などもGoogle翻訳を使えば簡単に読み下せるので安心してください。
むしろ、海外通販でも思ったより値段が安くない上に、送料も高くつくので、お買い得品を探すほうが難しいかもしれません。本記事では、そんな簡単に日本に個人輸入できるアメリカのアマゾンのアカウント登録方法から、商品の購入方法、さらには購入時の注意に至るまで、詳しく説明します。
アメリカのAmazon.comと日本のAmazon.co.jpは別の存在
さて、アメリカのアマゾンで商品を購入して、日本に個人輸入する際に気をつけてほしいのは、同じアマゾンであっても、アメリカのAmazon.comと日本のAmazon.co.jpではアカウントがまったく別物だということです。そのため、アメリカのAmazon.comでの購入履歴はAmazon.co.jpの履歴には出てきませんし、逆も同じです。
また、先にも記したように、日本のAmazon.co.jpでプライム会員になっていても、アメリカのAmazon.comではプライム会員特典は使用できません。おなじ「アマゾン」という名前が付いていても、日本とアメリカ、あるいはAmazon.ukやAmazon.deなど海外のアマゾンは、すべて別物と考えてください。
送料が必要の上に海外発送してくれない商品もある
日本でアマゾンを利用していると、送料が無料なのが当たり前に思ってしまいます。しかし海外からの個人輸入となると話は別です。中国の中華サイトなどでは日本への送料も無料であることが少なくありませんが、アメリカのAmazon.comやそれ以外の海外のアマゾンなどからの個人輸入では、送料や関税がかかるのが普通です。
そのため、日本で買うよりも安い商品を見つけた場合でも、送料や手数料、関税が高くついて、思ったほど安くならないということも少なくありません。また、それでも日本に発送してくれるだけマシなほうで、アメリカ国内に対しては送料無料なのに、日本への海外発送はお断りという場合もあります。
残念なことではありますが、立場を変えて、国内で日本人相手に商売しているところへ、個人でひとつ送って欲しいという注文が来たことを考えれば、相手がそれを面倒に感じるのも仕方がないことです。幸いアマゾンにはマーケットプレイスという形で、ほかにも出品者がいることがほとんどですから、ほかのセラー(売り手)を探してみてください。
まずはアメリカアマゾンでアカウントを登録
それでは、いよいよ実際にアメリカのアマゾンを利用してみます。そのためにはまず、アメリカのAmazon.comのアカウントを登録して、住所やクレジットカードを登録しなければなりません。本章ではこのAmazon.comのアカウント登録方法をお伝えします。
アプリの国と言語を日本からアメリカに切り替える
Amazon.comにアカウントを登録するには、まずアマゾンのアプリの国と言語の設定を、日本からアメリカに切り替えます。そのためには、最初にアマゾンのアプリを立ち上げ、左上のハンバーガーメニューの「メニュー」アイコンをタップします。そして日の丸がついている「設定」を選択し、さらに「国と言語」を選びます。
「国/地域と言語」の画面に切り替わったら、「国/地域」のボタンをタップします。そして画面をスクロールして一番下にある「アメリカ」を選択します。この国の並びは英語表記のアルファベット順なので、USAが一番下になるのです。
すると、アメリカのAmazon.comでは日本語が使えないため、使用言語として「English(英語)」を選択し、確認画面で「Done」をタップします。これで、アマゾンアプリのアクセス先がAmazon.co.jpからAmazon.comに切り替わります。
アカウント登録はメールアドレスとパスワードのみ
アマゾンアプリの接続先がアメリカのAmazon.comに切り替わったら、いよいよアカウントの登録です。最初にサインインを求められますので、その下の「Create an account」を選択します。するとアカウント作成画面に移るはずですが、ときおりサインインの画面が表示されることがありますので、その時は再び「Create account.」を選択します。
アカウント登録画面に切り替わったら、「Name」欄に名前→姓の順にローマ字で記入し、さらにメールアドレスとパスワードを入力して「Continue」をタップします。
このとき、メールアドレスとパスワードの両方を日本のAmazon.co.jpのものを流用せずに、片方、できれば両方を違うものにしてください。そうしないと、万が一どちらかのアマゾンでメールアドレスとパスワードが流出した際に、日本とアメリカの両方で被害に遭うことになります。
「Continue」をタップすると、すぐに登録したメールアドレス宛てに「Verify your new Amazon account」というタイトルで認証コードが記されたメールが届きます。そのメールに記された6桁の数字の認証コードを、アプリの「Enter code」欄に入力して、「Verify」をタップするとアマゾンのアカウント登録は完了です。
住所登録はアメリカ式で
つづいてアメリカのアマゾンに、あなたの住所を登録します。まず、アマゾンアプリの左上にあるハンバーガーメニューの「メニュー」アイコンをタップし、メニューの中から「Your Account」を選び、さらに「Your Address」を選択します。
そして「Add a new address」を選択したら、住所・氏名・電話番号をアメリカ式の海外仕様で入力します。
- Full name……名前、半角スペース、姓の順にローマ字表記
- Street and number P.O. box, c/o……番地、(あれば字、)町名(、あれば行政区)の順にローマ字表記
- Apartment, suite, unit, building, floor……アパートやビル名、階数や部屋番号をローマ字か英語表記
- City……市町村名(東京23区のみ区)をローマ字表記。最後の市町村区部分もローマ字で大丈夫
- State / Province / Region……都道府県をローマ字表記。「都/道/府/県」部分は省略しても大丈夫
- ZIP Code……日本の郵便番号をそのまま入力
- Phone number……日本の電話番号の頭の「0」をとり、先頭に「+81」をつけて入力。日本の配送業者や税関の電話があるので連絡のつく電話番号が必要
その下の「Add delivery instructions」以下の2項目は目印などの住所情報記入欄と配送業者がビルに入るための呼び出しナンバーの記入欄なので無視して、一番下の「Add address」をタップすれば、アメリカのアマゾンへの住所の登録は終了です。
クレジットカード登録はカメラ入力で簡単
最後にアメリカのアマゾンにクレジットカードを登録します。まずは住所を登録したときと同様に、メニューを開いてその中から「Your Account」を選び、さらに「Manage payment options」を選択します。そして「Add a payment method」をタップして、クレジットカードを用意した上で「Scan your card」を選びます。
するとカメラでクレジットカードの情報を読み込みますので、正しければ「CONTINUE」を、正しく読み込めてない場合は右上の「TRY AGAIN」を選択します。
「CONTINUE」を選択すると画面が元に戻って、読み取ったクレジットカードの各種情報が記入されていますので、「Use name on account」のボタンをチェックして、クレジットカード記載の名前をそのまま入力、「Add your card」をタップします。
画面が切り替わって、登録したクレジットカードをどの発送先に紐づけるかを尋ねてきます。現時点ではひとつしか住所を登録していませんから、そのまま「Use this address」を選択し、確認画面で「OK」をタップすれば、アメリカのアマゾンへのアカウント登録作業は一通り完了します。
アメリカアマゾンで商品を購入
アメリカのアマゾンでアカウントが登録できたら、あとは日本のアマゾン同様に買い物を楽しむだけです。
日本に発送してくれる品物に絞られている
アマゾンアプリでアメリカのアマゾンにアクセスすると、配送先が「Deliver to xxx - ooooo」とあなたの名前と住所が表示されます。それを確認した上で、日本で使っているのと同じように検索窓に商品名やカテゴリを英語で入力します。その際、本当に送り先が日本でいいのかと訊ねてくることがありますので、「Don't Change」を選んでください。
すると検索結果には日本への発送が可能なものが選ばれ、商品の価格の下に「Ships to Japan」と記されます。この「Ships to Japan」が「日本への発送可能」という表示です。これがない商品は、まず海外発送に対応しておらず、日本への個人輸入は難しくなります。
日本のAmazon.co.jp同様に検索してカートに入れる
アメリカのアマゾンで検索した商品は、日本のアマゾンと同じ手順でカートに入れます。検索した商品の中から欲しいものをタップし、画面をスクロールさせます。
途中に「Sipping & Import Fees Deposit to Japan(日本への送料や関税の前納金)」が(下図では$11.16)別途必要である旨が表示されますので、それを確認した上で「Add to Cart」を選択して、商品をカートに入れます。
カートに入れた商品を購入する
カートに入れた段階では購入したことにならないのは、アメリカのアマゾンも日本のアマゾンと一緒です。購入を確定するためには、カートを選択して「Proceed to checkout」を選び、チェックアウト画面へ進みます。そして、日本円で表示される値段と送料の合計金額を確認して、「Place your order in JPY」をタップすれば商品の購入は完了です。
アメリカアマゾンで購入時の注意
ここまで記したように、アメリカのアマゾンを使って海外から個人輸入するのは非常に簡単です。とはいえ、日本で国内のAmazon.co.jpを使うのとは異なる点もいくつかあります。
送料が意外とかかる
アメリカのアマゾンから個人輸入する場合、日本のアマゾンとの違いを一番感じるのは送料の高さと配達時間の長さです。前にも記しましたが、商品自体が安くても、送料を考えると必ずしもお得にならないことが良くあります。どうしても送料を下げたい場合は、共同購入するなどして数をまとめ、1個当たりの送料を減らすしかありません。
また、配達時間が長すぎると感じるようなら、支払い画面で「Shipping & handling」をタップすると、「Standard」「Expedited」「Priority」の3つの発送方法の中から好きなものを選べます。当然のことながら配達時間が短くなると、送料が高くなりますので、自分の中で折り合いをつけて発送方法を選んでください。
税関で関税がかかることもある
アメリカのアマゾンでは、購入時に「Import fees Deposit」という仕組みで、関税や消費税を徴収します。そのため、基本的には追加の関税などを支払う必要はありません。しかし、稀に税関でのチェックにより税金が取られる場合もあります。その場合は国内の配送業者が立て替えていますので、受け取り時にその分を配送業者に支払う必要があります。
なお「Import fees Deposit」も含めて、基本的には商品の代金が1万6666円以下であれば関税はかかりません。細かいことは、別途「海外通販 関税」で調べてください。
購入してから届くまでの追跡は可能
日本のアマゾン同様、アメリカのアマゾンでも発送された商品の追跡が可能です。稀に追跡サービスに対応していない方法で発送される場合がありますが、多くの場合は、英文表記ではありますが、問題なく追跡できます。
ブラックフライデーは狙い目
日本のアマゾン同様、アメリカのアマゾンにもセール期間があります。その中でも、7月のプライムデーと11月のブラックフライデーは一大セールが行われます。特に11月の第4木曜日の感謝祭の翌日にあたるブラックフライデー(2019年は11月29日。第4金曜日ではなく第4木曜日の翌日なのに注意)は日本のセールの比ではないので超狙い目です。
円建て購入は高くつくことも
アメリカのアマゾンでは日本円での支払いが可能ですが、ドル建てで支払ってクレジットカードの為替レートで支払うことも可能です。下図のように、支払い画面で「USD(USドル)」を選択すると、ドル払いも可能です。
この時注意してほしいのは、アメリカのアマゾンの為替レートが必ずしも最良ではないということです。この日のアメリカのアマゾンの為替レートは、下図のように1ドル=111.13円でした。
しかし実際のレートは下図のように106.9円ですから、およそ4%の利ざやが乗っています。それに対してクレジットカードの為替手数料は1.6〜2.2%ですので、ドル払いを選んだほうが安くなることが少なくありません。ただし、クレジットカードの支払い金額の確定はおよそ1か月後ですので、それまでに円安に振れるとかえって損をする場合もあります。
アメリカアマゾンを使ってお得な買い物を
以上、お伝えしたように、日本からアメリカのアマゾンを利用するのは非常に簡単です。ただし、表面上の値段に飛びつくのではなく、送料や関税の分も考慮に入れつつ、うまくセールを利用して、本記事を参考に、賢くお得にアマゾンから個人輸入してください。