2019年06月21日更新
1Passwordの使い方!アプリでパスワード管理する設定方法をデバイスごとに解説!
1Passwordの使い方を解説します。1Passwordのアプリでパスワード管理する設定方法をデバイスごとに説明します。また、1Passwordに登録したログイン情報をデバイス同士で同期して利用する使い方も紹介します。
目次
- 11PasswordのWindowsでの使い方
- ・1Passwordをインストールする
- ・1Passwordの初期設定
- ・ログイン情報を登録・管理する
- ・登録したログイン情報で自動ログインする
- ・複雑なパスワードを作成する
- 21PasswordのMacでの使い方
- ・1Passwordをインストールする
- ・1Passwordの初期設定
- ・ログイン情報を登録・管理する
- ・登録したログイン情報で自動ログインする
- ・複雑なパスワードを作成する
- 31PasswordのiPhoneでの使い方
- ・1Passwordをインストールする
- ・1Passwordの初期設定
- ・ログイン情報を登録・管理する
- ・登録したログイン情報で自動ログインする
- 41PasswordのAndroidでの使い方
- ・1Passwordをインストールする
- ・1Passwordの初期設定
- ・ログイン情報を登録・管理する
- ・登録したログイン情報で自動ログインする
- 51Passwordでデバイス同士を同期させる方法
- ・Macと同期する方法
- ・Windowsと同期する方法
- 61Passwordを使ってパスワードを管理しよう!
1PasswordのWindowsでの使い方
PC・モバイル・タブレット関係を多用するユーザーは、Webサービスやアプリを利用する機会が多いので、ID・パスワードをたくさん所持している人が多いのではないでしょうか。IDは固有の番号(もしくは文字列)なので基本的に変更せずに永続的に利用する場合が多いと思いますが、パスワードはセキュリティー上、逆に定期的に変更するよう促される傾向があります。
パスワードはIDと違って、本人しか知らないという特性のものなので(そうでないとセキュリティー上こまる)、設定した後はどこにも履歴は残らないのが基本です。履歴が残らないのはセキュリティー上望ましいことですが、困るのは本人がパスワードを忘れたときです。
本人がパスワードを忘れたときは、サービスのカスタマーサポートに連絡してパスワードの再発行手続きを行うのが常ですが、そうした面倒な事態にならないようにパスワードはできるだけ忘れないようにしたいものです。
パスワードを忘れないためには、メモをとっておけばいいというのは誰しも分かっていることですが、ID・パスワードを設定することが多くなると、メモをとることがついおざなりになってしまいます。
あとでID・パスワード表に打ち込んでおこうと思っても、他のことに手を付けてしまうと、そのままメモを取らずに済ましてしまうということも少なくないのではないでしょうか。
今回はそんなわずらわしいパスワード管理に役に立つ、「1Password」というアプリを紹介します。「1Password」というアプリを利用すれば、たくさんあるパスワードを「マスターパスワード」と呼ばれる一元管理用のパスワードで一括管理できるようになります。
パスワードはIDごとに別々のパスワードを設定していることが多く、またそのパスワードも定期的に変更している場合もあるでしょう。そんなパスワード管理が煩雑になりがちな状況で、「1Password」を利用すれば1つの「マスターパスワード」で全てのパスワードの代用として利用できます。
また、「1Password」には複雑なパスワードを自動生成する機能も装備されているので、パスワード生成をまかせて、そのままパスワードを覚えさせておけます。
「1Password」は、WindowsOS・macOS・iOS・Androidなど、どの端末・OSでも情報共有できるので、PC・モバイル・タブレット関係を多用するユーザーにとって有用なツールといえます。
まずは、WindowsOSにおける「1Password」の使い方について解説します。
1Passwordをインストールする
「1Password」をWindowsOSで利用する場合は、公式サイト(1password.com/jp/downloads/windows/)からアプリをインストールする必要があります。また、PCの必要スペックはWindows 7以上となっています。
利用金額は基本的にサブスクリプション制で月額$2.99となってますが、ライセンス買いとりのスタンドアロン版(定価8,100円)もあります。
「1Password」をPCにインストールする際に、マスターパスワードを設定します。
1Passwordの初期設定
「1Password」アプリをダウンロードしたら、次に使用ブラウザに「1Password」の拡張機能をインストールする必要があります。使用ブラウザに「1Password」の拡張機能をインストールすると、各サイトにログイン情報を自動で入力する機能が追加されます。
拡張機能がインストールされるとツールバーに「1Password」のアイコンが表示されます。
ブラウザ拡張機能をインストールする
各ブラウザ用の「1Password」の拡張機能はインストール用の公式サイト(1password.com/jp/downloads/windows/#browsers)が用意されています。また、各ブラウザのストアからもインストール可能です。
ログイン情報を登録・管理する
「1Password」でログイン情報を登録・管理する方法は簡単です。各サイトでID・パスワードなどのログイン情報を登録した後、サイト上で改めてログインを試みると「1Password」のポップアップが表示されるので、「新規ログインの保存」として「保存」をクリックすれば、ログイン情報が「1Password」に保存されます。
登録したログイン情報で自動ログインする
「1Password」に保存・登録したログイン情報で、各サイトに自動ログインする方法は、まず、ログインするサイトを開き、ツールバーに表示されている「1Password」アイコンをクリックします。
「1Password」のポップアップが表示されるので、マスターパスワードを入力します。マスターパスワードを入力すると、ウインドウで、「1Password」にログイン情報を保存・登録したアカウントが一覧で表示されるので、該当するアカウントを選択すれば、自動的にログイン情報が入力され、サイトにログインできます。
複雑なパスワードを作成する
次に、「1Password」で複雑なパスワードを作成する方法を説明します。各サイトでパスワードを設定する画面が表示されたら、ツールバーに表示されている「1Password」アイコンをクリックします。
表示されるメニューウインドウの中から「パスワードジェネレーター」を選択すると「パスワードジェネレーター」のコントローラー画面が表示されるので、スライドバーなどでパスワードの強度・文字列の長さを調節し、「入力」をクリックすれば、自動でパスワード入力欄に作成されたパスワードが入力されます。
1PasswordのMacでの使い方
次に、Macで「1Password」を利用する場合の使い方について解説します。
1Passwordをインストールする
「1Password」をMacで利用する場合は、macOS用の公式サイト(1password.com/jp/downloads/mac/)からアプリをインストールする必要があります。Macの必要スペックはmacOS Sierra 10.12.6 以上となっています。また、Mac版はSafariの拡張機能があらかじめアプリに含まれています。
利用金額はWindowsOS用と同じく、基本的にサブスクリプション制で月額$2.99となってますが、ライセンス買いとりのスタンドアロン版(定価8,100円)もあります。
「1Password」をMacにインストールする際に、マスターパスワードを設定します。
1Passwordの初期設定
「1Password」アプリをダウンロードしたら、次に使用ブラウザに「1Password」の拡張機能をインストールする必要がありますが、Mac版の場合、使用ブラウザがSafariであれば、Safari用の拡張機能が既にインストールされているのでそのまま「1Password」アプリを利用できます。
他のブラウザ(Google Chrome・Firefox・Opera)を利用している場合は、それぞれのブラウザに対応する「1Password」の拡張機能をインストールします。
使用ブラウザに「1Password」の拡張機能をインストールすると、各サイトにログイン情報を自動で入力する機能が追加されます。
拡張機能がインストールされるとツールバーに「1Password」のアイコンが表示されます。
ブラウザ拡張機能をインストールする
各ブラウザ用の「1Password」の拡張機能はインストール用の公式サイト(1password.com/jp/downloads/mac/#browsers)が用意されています。また、各ブラウザのストアからもインストール可能です。
ログイン情報を登録・管理する
Mac版「1Password」でログイン情報を登録・管理する方法はWindoes版と同じです。各サイトでID・パスワードなどのログイン情報を登録した後、サイト上で改めてログインを試みると「1Password」のポップアップが表示されるので、「新規ログインの保存」として「保存」をクリックすれば、ログイン情報が「1Password」に保存されます。
登録したログイン情報で自動ログインする
Mac版「1Password」に保存・登録したログイン情報で、各サイトに自動ログインする方法も、Windoes版と同じです。
まず、ログインするサイトを開き、ツールバーに表示されている「1Password」アイコンをクリックします。
「1Password」のポップアップが表示されるので、マスターパスワードを入力します。マスターパスワードを入力すると、ウインドウで、「1Password」にログイン情報を保存・登録したアカウントが一覧で表示されるので、該当するアカウントを選択すれば、自動的にログイン情報が入力され、サイトにログインできます。
複雑なパスワードを作成する
Mac版「1Password」で複雑なパスワードを作成する際も、Windoes版と同じ手順で行えます。
各サイトでパスワードを設定する画面が表示されたら、ツールバーに表示されている「1Password」アイコンをクリックします。
表示されるメニューウインドウの中から「パスワードジェネレーター」を選択すると「パスワードジェネレーター」のコントローラー画面が表示されるので、スライドバーなどでパスワードの強度・文字列の長さを調節し、「入力」をクリックすれば、自動でパスワード入力欄に作成されたパスワードが入力されます。
1PasswordのiPhoneでの使い方
次に、iPhoneで「1Password」を利用する場合の使い方について解説します。
1Passwordをインストールする
まず、Appストアから「1Password」のアプリをインストールします。iPhone版の「1Password」アプリは無料でインストールできます。
1Passwordの初期設定
「1Password」のアプリをインストールしたら、「1Password」のアプリを立ち上げ、画面下方の「スタンドアロン保管庫を作成」をタップします。
その後、マスターパスワードを登録すれば初期設定は完了です。
ログイン情報を登録・管理する
次に、iPhoneの「1Password」アプリでログイン情報を登録・管理する方法を説明します。
iPhone版の「1Password」アプリでは、あらかじめ主要なSNSやサービスサイトのアカウント項目が用意されています。それらのアカウント項目の中に自分がログイン情報を設定するSNS・サービスサイトがあれば、「1Password」アプリの画面内で、直接リスト化できます。
「1Password」アプリ画面下方のメニューバーにある「カテゴリー」をタップし、画面上方にある「+」マークをタップして新規のログイン情報の登録を行います。
新規のログイン情報の「カテゴリー」を選択する画面が表示されるので、「ログイン」を選択します。
主要なSNSやサービスサイトのアカウント項目が一覧で表示されるので、画面上方に検索欄にSNS・サービス名を入力すると、候補のSNS・サービスを検索できます。
目的のSNS・サービスを検索したら、アカウント項目をタップし、ID(ユーザー名もしくは登録メールアドレス)やパスワードを入力します。この画面でログイン情報を登録しておけば、次回より「1Password」を使って直接ログイン情報を自動入力できます(下図はApple IDの入力欄の例)。
登録したいログインがない場合
「1Password」の一覧画面に、ログイン情報を入力したいSNSやサービスサイトがない場合は、該当サイトのURLをコピーして、リスト化します。
まず、ブラウザで該当サイトを開き、URLをコピーします。
その後、「1Password」を立ち上げて、「1Password」アプリ画面下方のメニューバーにある「カテゴリー」をタップし、画面上方にある「+」マークをタップして新規のログイン情報の登録を行います。新規のログイン情報の「カテゴリー」を選択する画面が表示されるので、「ログイン」を選択します。
画面上方の検索欄に任意のサイト名を入力し、検索欄右横にある「→」マークをタップします(下図はサイト名を「Test」と入力した例)。
その後、IDとパスワードの入力に加えて、コピーしておいたURLを貼り付けて保存すれば、新規ログイン情報を登録できます。
登録したログイン情報で自動ログインする
次に、iPhoneの「1Password」アプリで登録したログイン情報を使って自動ログインする方法を解説します。
登録したログイン情報で自動ログインするには、まず、「1Password」を立ち上げてマスターパスワードでロック解除します(しばらく利用していないと自動的にロックがかかる)。
ロック解除したら、「1Password」アプリ画面下方のメニューバーにある「カテゴリー」をタップし、画面上の「ログイン」をタップします。
ログイン情報が登録されているSNSやサービスサイトのアカウント項目が一覧で表示されるので、任意のアカウントを選んでタップします。ログイン情報登録画面が開くので、その中のサイトURLのリンクをタップすると、「1Password」の内蔵ブラウザでサイトが開き、そのまま自動ログインします。
1PasswordのAndroidでの使い方
次に、Androidで「1Password」を利用する場合の使い方について解説します。
1Passwordをインストールする
まず、Google Playから「1Password」のアプリをインストールします。Android版の「1Password」アプリも無料でインストールできます。
1Passwordの初期設定
「1Password」のアプリをインストールしたら、「1Password」のアプリを立ち上げ、スタート画面の「新規1Passwordユーザーです」をタップします。その後、マスターパスワードを登録すれば初期設定は完了です。
ログイン情報を登録・管理する
Android版「1Password」では、iPhone版のように主要なSNSやサービスサイトのアカウント項目が一覧で表示される機能はないので、直接ログイン情報を入力します。
「1Password」アプリ画面上の「カテゴリー」をタップし、画面上方にある「+」マークをタップして新規のログイン情報の登録を行います。新規のログイン情報の「カテゴリー」を選択する画面が表示されるので、「ログイン」を選択します。
新規のログイン情報を入力する画面が表示されるので、サイト名・ID・パスワード・URLなど必要情報を入力して保存すれば登録作業は完了です。
登録したログイン情報で自動ログインする
Android版「1Password」で登録したログイン情報を使って自動ログインする場合は、「1Password」アプリ画面上の「カテゴリー」をタップし、画面上の「ログイン」をタップします。
ログイン情報が登録されているSNSやサービスサイトのアカウント項目が一覧で表示されるので、任意のアカウントを選んでタップします。タップするとメニューバーが表示されるので、その中の「ブラウザアイコン」をタップすれば、該当サイトに自動ログインします。
1Passwordでデバイス同士を同期させる方法
次に、「1Password」の情報をデバイス同士で同期させる使い方を解説します。Macと同期する場合はiCloudを、Windowsと同期する場合はDropboxを利用します。
Macと同期する方法
iCloudを使って、Macと「1Password」を同期するには、まず、Mac側で設定を行います。Macで「1Password」を立ち上げて、画面上方のメニューバーから「1Password」→「環境設定」→「同期」→「iCloud」を選択すれば、iCloud経由で「1Password」の情報を同期できます。
iCloud経由で、iPhoneでMacの「1Password」の情報と同期するには、iPhone上で「1Password」アプリを立ち上げて、アプリ上の「設定」→「同期」→「同期の設定」→「同期を開始」→「iCloudで同期」を選択すれば同期できます。
Windowsと同期する方法
Windowsと同期して「1Password」の情報を同期するには、Dropboxを使う方法があります。Dropboxを使って同期すると、Windows・Mac・iPhone・Androidで同期できます。
まず、WindowsでDropbox同期を設定する場合は、WindowsPCで「1Password」アプリを立ち上げ、画面上方のメニューバーの「Preferences」をクリックします。切り替わった画面で「Move to Dropbox」を選択して「OK」をクリックすれば設定完了です。
MacでDropbox同期を設定する場合は、「1Password」を立ち上げて、画面上方のメニューバーから「1Password」→「環境設定」→「同期」→「Dropbox」を選択し、その後の手順に従って進めればDropbox同期を設定できます。
iPhoneでDropbox同期を設定する場合は、iPhone上で「1Password」アプリを立ち上げて、アプリ上の「設定」→「同期」→「同期の設定」→「同期を開始」→「Dropboxと同期」を選択すれば同期できます。Androidの手順もほぼ同じです。
1Passwordを使ってパスワードを管理しよう!
「1Password」の使い方をマスターしてパスワードを効率よく管理しましょう。「1Password」を利用すればマスターパスワード1つで、「1Password」に登録された全てのパスワードを一括管理するという使い方ができます。「1Password」の使い方を熟知して、安全なパスワード管理を行いましょう。