2019年05月11日更新
YouTubeに動画を高画質でアップロードする方法!解像度が下がる対処法も解説!
せっかくYouTubeに動画をアップロードしても思ったような画質ではなかったときは何が問題だったのでしょうか。実はYouTubeへアップロードされた動画はYouTube側で画質が変えられているのです。その原因と対策を調べました。
目次
YouTubeにアップロードした動画の解像度が下がる原因は?
YouTubeに動画をアップロードした経験があれば分かることですが、アップロードした動画を確認すると、高画質でアップロードした動画が思ったほど奇麗ではなかったケースが多くあります。YouTube側の再エンコードでそうなってしまうのですが、少しでも高画質の動画をアップロードするためにはどのようなことに気を付ければいいのかを解説します。
再エンコードによる劣化が原因
YouTubeには一日で多くの動画がアップロードされます。最近では1080p等の高画質の動画を手軽に撮影できることもあり、そのままのサイズで動画を投稿しているとサーバーに収まりきらなくなります。そこでサーバーの負担を軽くするためにYouTubeは動画のアップロード時に、自動で動画を再エンコードしています。
これは誰がYouTubeにアップロードしても起こることなので避けることはできません。
高いビットレートを割り当てることが大切!
少しでも高画質な動画をアップロードするために気を付けたいポイントは、「ビットレート」と「解像度」です。ビットレートとは大雑把にいえば動画を1秒間にどの程度データ量にしているかというという事です。ビットレートが高いと動画は高画質になり、音楽は高音質になります。
その1:ビットレートの高い動画を作成する
動画は録画時にできるだけ高画質で録画をしていなければ後で編集しても高画質な動画はできません。録画する際に解像度とビットレート高めに設定することで、高画質な動画を撮影できます。可能であればYouTubeにアップロード可能な1080pでの録画がおすすめです。
その2:HD画質で録画する
「HD画質」とは「ハイビジョン」と呼ばれるもので録画時にHD設定することで細部までくっきりとしたが高画質で録画することです。更に上のフルハイビジョンは1080pです。従来の画像を「SD画質」といい、解像度に大きな違があります。
YouTubeに高画質の動画をアップロードする方法:高ビットレート動画の作成
YouTubeで高画質の動画を投稿するには高ビットレートで解像度の高い動画を作成する必要があります。どうエンコードすれば高ビットレートの動画を作成、投稿できるのかを調べてみました。
ビットレートの高い動画を作成する
ビットレートの高い動画を作成しYouTubeに投稿するには録画をするのか、動画の編集をするのかによって方法は異なります。動画を作成する方法は非常に多くありますので、動画編集ソフトとして有名なAviUtlを使う場合を説明します。有名エンコードソフト「x264guiEx」を使っている場合であれば、「x264」タブでビットレートを変更します。
「シングルパス - 品質基準VBR(可変レート)」から「品質」を低く設定すればビットレートを高く設定できます。
高ビットレート動画の注意点
注意点としてはビットレートを大きくしたからといって、どこまでも動画が高画質になるわけであはありません。解像度ごとに対応できるビットレートの限界は存在します。さらに、ビットレートを大きくしすぎれば動画のサイズが無駄に大きくなり、YouTubeに投稿時のアップロードにも時間が必要になります。1080pのようなHD動画であればなおさらです。
YouTubeに高画質の動画をアップロードする方法:HD画質での動画の録画
YouTubeに動画をアップロードすると元の画像よりも画質が落ちてしまい、特に動きが激しい動画の時はブロックノイズが出てしまうこともあります。以下ではHD画質で動画を録画する方法について説明していきます。
HD画質(720pもしくは1080p)で録画する
誰もが動画投稿を簡単に行えるようになった今、YouTubeなどの動画サイトではHD画質に対応できるようになってきましたが、高画質でアップロードしたはずなのに画質が落ちてしまうということがあります。画質を高画質のままアップロードするには、あらかじめ可能な限り高画質な動画を録画しておく必要があります。
YouTubeではアップロードされたHD動画を再エンコードする場合、高いビットレートを割り当てる仕様になっており、例えば1280×720の動画(HD動画)と640×480の動画(SD動画)をアップロードした場合では、前者の方が高画質な動画になります。
HD動画でも、1280×720の動画よりも1920×1080の動画を比較した場合、YouTubeでは後者の方がより高画質となります。1920×1080の動画は保存に時間がかかり、ファイルサイズも大きくなるのである程度パソコンのスペックが要求されます。そのためバランスが取れているのは1280×720の動画といえます。
SD動画をHD動画にするには?
HD動画でない動画をYouTubeにアップロードすると低画質になるため、SD動画はHD動画にしましょう。SD動画のままだと最高でも480pでの再生となり、720pHDや1080pHDといった表示がされません。やり方は以下のようになりますが、AviUtlでの編集経験がない場合は難易度が高い方法となっています。
従来のキャプチャーボードで録画してできた動画をHD動画に嵌め込むやり方で、事前にリサイズ、およびインターレース解除をAviUtlで行っておきます。まず初めに、従来型のキャプチャーボードで動画を録画し、解像度が720×480、もしくは640×480の動画ができます。
AviUtl本体に動画を読み込み、必要に応じてリサイズ、インターレース解除を行います。そして可逆圧縮コーデックを使って一度動画を保存します。次に、AviUtl拡張編集プラグインで1280×720または1920×1080のプロジェクトを新規作成し、先ほどの640×480の動画をレイヤー上に読み込みます。
そのほか必要な編集を行い、動画を保存して完了です。動画を確認するために視聴する際の注意点として、動画をアップロードした直後は、HD動画であってもHD画質での再生はできず、画質が落ちています。YouTube上で動画処理が完了した後、1分ほど待ってから動画を再生することをおすすめします。
YouTubeの視聴者に高画質の動画で見てもらうために
高画質なHD動画をYouTubeにアップロードしたとしても、視聴者側で画質を落とした状態で再生されたら、HD動画にした意味がありません。しかし、YouTubeでは自動的に画質が落ちた状態で再生されることもあります。そこで、高画質を維持したまま動画を視聴してもらう方法が重要となります。
HD画質で動画を再生してもらう
HD動画をアップロードしたら、次は視聴者が適切な環境で動画を再生できるかが重要となります。もし視聴者側の環境が最適でない場合、視聴者に画質が悪い動画だと思われる可能性もあります。視聴者にHD画質で動画を再生してもらうためには、2つの方法があります。以下ではパソコンでの視聴を前提に説明しています。
手動で画質を切り替える
視聴者に投稿した動画を高画質で再生してもらうためには、動画プレイヤーの右下にある歯車アイコンをクリックし、「画質」から「720pHD」や「1080pHD」などを選択します。
すると歯車アイコンの横にHDと表示されるので、動画をアップロードした際に、説明欄にこのやり方を記載しておけば、視聴者にHD画質のまま動画を再生してもらえる可能が大きくなります。
拡張機能を導入する
もう一つの方法は、視聴者側でWebブラウザにアドオン(拡張機能)を導入してもらう方法です。この方法では、視聴者がわざわざ手動で1080pに画質を切り替える必要がなく、自動的にHD画質が選択された状態でYouTubeに投稿した動画を再生できます。ブラウザごとにアドオンは異なりますので、使っているブラウザのアドオンを導入しましょう。
アドオンにはGoogleChromeの「Magic Enhancer For YouTube」、Firefoxの「YouTube High Definition」、Safariの「YouTube Options for Apple Safari」などがあります。
YouTubeに動画を高画質でアップロードしよう!
YouTubeに高画質の動画をアップロードするためには、録画の時点でHDやフルハイビジョンの1080pで録画することやエンコードでビットレートの高い動画にエンコードすることがあげられます。しかし、ビットレートはただ上げれば良いというものではなく、サイズと画質のバランスを考えて調整する必要があります。
YouTubeへのアップロードはYouTube側の再エンコードによって画質が下がってしまいますが、できるだけベストな状態の動画をアップロードするために解像度やビットレートのエンコード設定を確認しましょう。