2019年04月28日更新
RARファイルとは?圧縮された「.rar」拡張子ファイルの解凍方法も解説!
海外のサイトなどからファイルをダウンロードしたとき「.rar」という形式のファイルが届く場合があります。RAR形式とは圧縮ファイルの一つで、Windows10のデフォルト機能では解凍できません。本記事ではRAR形式のファイルを開くための方法を解説します。
目次
RARファイルとは
RARファイルとは圧縮ファイルの規格のひとつで、ファイルの語尾に「.rar」という拡張子がつきます。圧縮ファイルといえばZIPファイルなどが有名ですが、そのような他の圧縮ファイルと比べて圧縮率が非常に高く、非常に重宝されます。
ただし圧縮のためのソフトが有料であるために知名度は低めで、特に海外で公開されているファイルがRARファイルで圧縮されていることが多いようです。
今回の記事では圧縮ファイルの中でもRAR形式のファイルとは何なのか、「.rar」という拡張子を持ったRARファイルに出会ったときにどのように扱えばいいのか、その解凍・圧縮の方法ついて解説を行っていきます。
拡張子が「.rar」
圧縮ファイルの拡張子は「.zip」「.lzh」「.tar」「.tgz」などさまざまな種類があり、「.rar」もそうした中の一つです。なぜ複数の種類があるのかというと、ユーザーの需要によってさまざまな形式が開発されたためで、統合されていないのは圧縮の方法や種類がそれぞれ異なっているためです。
WindowsなどではZIPファイルなどは元から解凍できるように設定がされていますが、RARファイルは外部アプリを入れないと解凍することができないため、戸惑ってしまう場合が多いかもしれません。
圧縮率が高い
RARファイルは他の圧縮形式と比べて圧縮率が高くなるように設定されています。ファイルサイズが非常に大きくて保存しておくのが大変というときや、誰かにファイルを送りたいけれど容量が大きすぎて大変、といった場合にRAR形式に圧縮することで、少しでもファイルサイズを縮めることができるので重宝されているようです。
分割して圧縮できる
RARファイルは分割して圧縮することもできます。例えば「filename」という名前でファイルをRAR形式ファイルに圧縮するとき、filename.part1.rar、filename.part2.rar、filename.part3.rar...といった風に、分割することが可能です。
これによって一つのファイルサイズを大きく縮めることができるため、一度の送信に容量制限のあるメールなどで分割して送信することも可能となります。ただしファイルが複数個になってしまうため、取り扱いには細心の注意が必要になります。
RARファイルを圧縮する方法
他よりも圧縮率が高く、便利な機能のついたRARファイルですが、圧縮を実際に行うためには一手間が必要になります。あまり使わないけれど、いつか必要になりそうな手元のファイルのサイズを少しでも縮めたいという人や、他の人に送信したいけどファイルサイズが大きすぎるという悩みを抱えた人は、この方法を覚えておくと便利です。
圧縮ソフトは有料
ZIP形式などの圧縮はWindowsなどのOSが対応している場合が多いようですが、RAR拡張子にファイルを圧縮するためには、特殊な形式であるためか、どの場合でも有料ソフトが必要となるようです。ただしファイルの解凍は無料ソフトが広く公開されており、圧縮は必要ないけれど解凍はしたいというユーザにとってはあまり関係ないかもしれません。
一方で、自分で何か作品やソフトウェアを作って広く公開したいといった人には注意が必要です。もちろんZIP形式で圧縮することも可能ですが、圧縮率が違うという点や、分割しておきたいという需要がある場合には一手間をかける必要があり、有料ソフトはそうした作業を便利に行うことが可能となっています。
WinRAR
RAR形式にファイルを圧縮するためのソフトとして、「WinRAR」という有料ソフトがあげられます。WinRArとは、有料であるゆえに対応している圧縮形式の範囲は幅広く、分割圧縮や解凍など、ほとんどの圧縮ファイルに対応しているソフトウェアです。アプリインストール後は90日間の試用期間があるため、1度だけ使用したいという人には無料で使えるためおすすめです。
RARファイルを解凍する方法
RARファイルを圧縮するためにはWinRARという有料ソフトが必要になりますが、解凍についてはたくさんのソフトが公開されています。これはアプリ等の作り手がファイルを作り、広く使ってもらえるように圧縮して公開しても、解凍できなければ意味がないということで広い需要があったためであると考えられます。
RARファイルを解凍するためのアプリは多岐に渡りますので、どのようなファイルがあるのか、またWindows10でRARファイルの解凍が行えるのかについて順に説明を行っていきます。
解凍は無料
先述した通り、圧縮するには有料のソフトが必要ですが、解凍するには無料のソフトが多く公開されています。例をあげると「Lhaplus」や「7-zip」など、他にも数多くの解凍ソフトが存在します。これらは基本的に.rar拡張子のファイルだけでなく、ZIP形式やLZH形式、TAR形式から、あまり見かけることのない形式まで、数多くの圧縮形式に対応していることが多いです。
Windows10のデフォルト機能では解凍できない
Windows10にはデフォルト機能として圧縮フォルダツールが搭載されています。右クリックして「圧縮」を選択することができますが、これで圧縮したファイルはZIP形式のものとなります。また解凍についても ZIP形式のものを右クリックすると「すべて展開」の選択肢が表示されますが、RAR形式については「プログラムから開く」という選択肢のみが表示されます。
「プログラムから開く」は、Windows10にインストールされている数多くあるプログラムを、選択したフォルダに適用するという意味で、つまりOS自体がそのファイルが一体何のファイルなのか、圧縮形式のファイルなのかをそもそも知らないという状態です。すでに専用のアプリケーションが入っている場合は「.rar」という拡張子とアプリを紐付けているため、そのアプリで開くように自動で設定がされている場合があります。
フリーソフト「Lhaplus(ラプラス)」
RAR形式のファイルを開くための無料のソフトウェアとして二つを紹介します。まず一つ目の「Lhaplus」とは、圧縮ファイル解凍用ソフトウェアです。他の圧縮ファイル解凍ソフトウェアの中でも随一の知名度を誇り、その使いやすさも一級品で、難しい操作をせずに使うことができます。当然、分割されたRAR形式の解凍にも対応しています。
フリーソフト「7-Zip」
「7-zip」とは、本記事で紹介するもう一つのフリーの解凍用ソフトウェアです。ロゴの「7z」の意味ですが、圧縮ファイル形式の中には「.7z」という、RAR形式と同様に圧縮率が高いが少し特殊な形式の圧縮ファイルがあるのですが、その解凍に対応していることが由来であると考えられます。これをインストールした後に、RAR形式のファイルの上で右クリックすると「7-zip」の選択肢が出てきますので、「展開」を選択することで解凍を行うことができます。
有料ソフト「WinRAR」
WinRARは先述した通り、RAR形式にも対応した圧縮・解凍の行える圧縮ファイル用有料ソフトウェアです。無料ソフトと大きく異なる点としては、幅広いファイル形式への対応、圧縮が可能である点、細かいオプションにより手がとどく範囲が広く使いやすいといった点が挙げられます。買い切り形式のソフトウェアは、1ライセンス2942円で購入できるようです。
RARファイルの拡張子と圧縮/解凍の方法を知ろう!
RARファイルとは「.rar」という拡張子を持った形式のファイルのことであり、特殊な圧縮・解凍用ソフトウェアを用いてはじめて使える形式のファイル・フォルダに戻すことができます。特に海外のファイルに多く見られるため、人によっては触れる機会が多くある可能性があります。
RAR形式のファイルは圧縮率が高いため使い勝手が良いということを覚えておく必要があります。圧縮には有料ソフトが必要で、解凍は無料のソフトウェアが幅広く公開されています。もし手元に解凍が必要な形式のファイルがあれば、その拡張子を確認して、対応したソフトウェアをインストールして閲覧できる形式に戻してあげましょう。