2019年09月26日更新
楽天モバイルが3日間の通信速度制限を撤廃!低速解除のタイミングや対処法も解説
楽天モバイルが3日間で規定の通信容量を超えたら通信制限をかけるという制限を撤廃しました。しかし、通信速度制限が楽天モバイルでまったくなくなったわけではありません。この記事では速度制限がかかる場合や低速と高速に切り替わるタイミングなどお伝えします。
目次
- 1楽天モバイルには通信制限があるので要注意!
- ・携帯電話の通信制限とは?
- ・楽天モバイルで通信制限がかかる条件
- 2楽天モバイルの3日間での通信制限とは?
- ・変更前の通信制限の実態とは?
- ・3日間の通信制限撤廃後にはどう変わった?
- 3楽天モバイルの3日間の通信制限撤廃後は?
- ・月間高速容量が残っているのに突然低速になることがなくなった
- ・自動的に速度制限されなくなったことのデメリットも
- ・au回線利用の場合には現在でも3日間の通信制限を受ける場合も
- 4楽天モバイルでは通信制限がなくなったわけではない
- ・高速通信を使い切った後の通信速度は?
- ・高速通信から低速通信に切り替わるタイミングは?
- ・自分で低速通信に切り替えることもできる
- 5楽天モバイルで通信制限を受けたときに解除する方法
- ・高速通信容量をオプションで購入する
- ・Wi-Fiをできるだけ利用する
- ・翌月になるのを待つ
- 6楽天モバイルの通信制限に注意しよう!
楽天モバイルには通信制限があるので要注意!
楽天モバイルは、第4の携帯電話会社への移行への期待からか、最も乗り換え先として選ばれている格安SIMの会社です。料金は大手キャリアに比べると格段に安く、楽天スーパーポイントも貯まったり使ったりできることから、楽天モバイルを選ぶ人が増えています。
しかし、楽天モバイルは通信速度が遅いという不満の声も多く上がっています。普段の高速データ通信も大手キャリアに比べると遅いという声があります。それに加えて、通信制限をかけられてしまうとアプリやネットの利用に大きな支障をきたすという声も少なくありません。
この記事では楽天モバイルの通信制限されるときの条件や、通信制限されてしまった場合の解除方法などについて詳しく解説します。
携帯電話の通信制限とは?
楽天モバイルに限らず、携帯電話会社やインターネット接続会社では、インターネット通信のデータ通信量が一定量を超えると通信速度に制限を必ずかけています。携帯電話でも、インターネット回線でも、ネットワーク上には世界中とつながっている膨大な量のデータが飛び交っています。
それに対して、ネットワーク回線が伝達できる情報量には限度があります。例えば100の情報量を伝達できる能力のある高速ネットワーク回線を5人の人が使っているとして、全員がバランスよく20ずつ使っていれば問題は起こりません。
しかし、100しか能力がないのに、ある人が1人で90使ってしまうような状況が起こったとします。すると、ほかの4人には残りの10を分け合うしかなくなってしまい、ネットワークの利用に不公平が起きてしまいます。
そういった状況が長く続くのは好ましくないということで、ネットワーク回線を占有してしまう人が現れたときには、その人の通信速度に制限をかけます。制限をかけることで大量のデータ通信ができない状況にして、他の人が問題なく高速データ通信を利用できるようにすることを通信制限といいます。
楽天モバイルで通信制限がかかる条件
楽天モバイルで通信速度に制限がかかる条件とはどのようなものがあるのか
契約しているプランの高速通信容量を超えたとき
楽天モバイルではスーパーホーダイでも組み合わせプランでも、それぞれ1か月に使える高速データ通信容量が決まっています。スーパーホーダイなら1か月の高速データ通信容量2GBのプランSから、24GBまで使えるプランLLまで4つの料金プランが、組み合わせプランなら3.1GBプランから30GBプランまで5つの高速データ通信のプランがあります。
契約しているプランの1か月あたりの高速通信容量を使い切ると、高速データ通信が使えなくなり低速通信に切り替わります。
自分で低速モードに切り替えたとき
楽天モバイルでは自分で低速モードに切り替えることができます。高速通信で常時接続していると、予期しないときにアプリの更新などで勝手に高速データ通信が使われてしまう可能性があります。
LINEやメールのテキストメッセージのやり取り程度なら低速通信でも全く問題ないので、高速データ通信を節約するためにこまめに低速モードに切り替えている人もいます。自分で高速データ通信モードから低速データ通信モードに切り替えたら、速度制限がかかったのと同じ状態になります。
2017年2月までは3日間のデータ使用量によってもかけられていた
2017年2月までは直近の3日間のデータ通信量が規定の容量を超えた場合に、一律高速データ通信が制限されて、低速通信モードに切り替えられるようになっていました。この3日間での通信制限は、あまりにもユーザーに不評だったために現在は撤廃されています。
現在は3日間での通信制限は撤廃されてありませんが、一部の回線プランで3日間の通信容量によって通信速度の制限がかけられることがあります。「楽天モバイルの3日間の通信制限撤廃後は?」で撤廃されたはずなのに残っている3日間の通信容量による通信芸減について詳しく解説します。
楽天モバイルの3日間での通信制限とは?
現在は楽天モバイルの9割がたのプランで撤廃されましたが、楽天モバイルの通信制限とはどのようなものだったのかその詳細についてみていきましょう。
変更前の通信制限の実態とは?
現在はほぼすべてのプランで撤廃されましたが、2017年2月までは組み合わせプランでは3日間の通信容量が一定容量を超えた場合に通信制限がかけられていました。通信制限がかけられる条件というのは、契約している高速データ通信容量によって次のように決められていました。
契約プラン(組み合わせプラン) | 制限がかけられる3日間の合計通信容量 |
3.1GBプラン | 540MB |
5GBプラン | 1GB |
10GBプラン | 1.7GB |
20GBプラン | 制限なし |
30GBプラン | 制限なし |
この通信制限は組み合わせプランだけに適用されていて、スーパーホーダイには適用されていませんでした。
3日間の通信制限撤廃後にはどう変わった?
3日間の通信制限が撤廃された後は、3日間でいくら高速データ通信を使っても、通信速度が制限されなくなりました。ただし、撤廃されたことでメリットもありましたが、デメリットも生じているのが現状です。3日間の通信制限の撤廃による影響は次で詳しく解説します。
楽天モバイルの3日間の通信制限撤廃後は?
楽天モバイルの3日間の通信制限撤廃後にはどのような変化があったのか詳しく見ていきましょう。
月間高速容量が残っているのに突然低速になることがなくなった
3日間のデータ通信容量で通信制限がかけられてしまうということは、その月の月間高速通信容量が残っていても、少し使いすぎると低速通信になってしまうということを意味しています。組み合わせプランの低速通信は最大速度が200kbpsしかありません。
これはメールやLINEのテキストメッセージのやり取りには不便はありませんが、Webの閲覧は読み込みが遅くて多少イライラする程度、動画の再生は数秒ごとに止まってしまうので見られるものではない、という速度です。
楽天モバイルが3日間の利用による通信速度の制限を撤廃した理由は、月間容量が残っているのに制限するのはおかしいというユーザーからの不満の声が大きくなったためでした。現在では楽天モバイルのほとんどのプランでこの3日間の制限が撤廃されたので、突然低速になる、ということは起こりにくくなっています。
自動的に速度制限されなくなったことのデメリットも
ただし、自動的に速度制限されなくなったことに対してのデメリットもあります。それは、契約している通信容量に対して、高速データ通信を使いすぎてしまっている場合、今までなら勝手に制限がかかって、高速データ通信の使い過ぎを抑制することができました。
しかし、自動的に速度制限されなくなったことから、知らず知らずのうちに高速通信を使いすぎて、今までよりも早く月間高速データ通信を使い切ってしまう人が続出しています。今まではプロバイダの方で適度に抑制してくれていましたが、プロバイダ側の制限がなくなったということは、自分で調整しなくてはいけないということです。
楽天モバイルの組み合わせプランで高速データ通信を頻繁に利用する人はその点に気を付けましょう。
au回線利用の場合には現在でも3日間の通信制限を受ける場合も
尚、楽天モバイルの組み合わせプランで3日間のデータ通信容量の制限がなくなったのはドコモ回線を利用している場合だけです。楽天モバイルでは長いことドコモ回線を使っていましたが、2018年10月から組み合わせプランでauの回線も選べるようになりました。
au回線を利用している場合には、3日間の高速データ通信量が6GBを超えた場合、低速通信モードでも、3日間の通信量が366MBを超えた場合には通信速度が制限されることがあります。au回線を使っている人は注意しましょう。
楽天モバイルでは通信制限がなくなったわけではない
楽天モバイルでは3日間の利用量に対しての通信速度の制限はドコモ回線では撤廃しました。しかし、楽天モバイルでほかの通信制限がなくなったわけではありません。こちらでは現在も楽天モバイルで続いている通信制限についてみていきましょう。
高速通信を使い切った後の通信速度は?
いうまでもありませんが、楽天モバイルでも、ほかの携帯電話会社でも、契約している高速データ通信容量を使い切ってしまうと通信速度制限がかけられてしまい、低速モードに切り替わってしまいます。高速通信を使い切った後の楽天モバイルの通信速度はどのくらいなのか見ておきましょう。
スーパーホーダイの場合
楽天モバイルで最も人気のプランはスーパーホーダイです。楽天モバイルのスーパーホーダイの場合には、高速データ通信を使い切った後の低速モードでもYouTube動画が快適にみられる速度を保証する、ということが一つの特徴になっています。
YouTube動画も快適にみられる、楽天モバイルのスーパーホーダイの低速モードの通信速度というのは、最大1Mbpsです。ただし、1日の中で最も通信が込み合う12時から13時と、18時から19時は300kbpsに制限されます。
しかし、ほかの時間帯はWebの閲覧やYouTube動画がみられる速度が保証されいているのでお得といえるでしょう。
組み合わせプランの場合
楽天モバイルの組み合わせプランでは、スーパーホーダイの5分の1の200kbpsに制限されてしまいます。これは動画は絶対に見られない速度です。これだけ見るとスーパーホーダイの方がメリットが大きいように感じますが、電話のかけ放題10分間が必要ない人にとっては、料金の面で組み合わせプランにメリットがあります。
組み合わせプランは高速データ通信を使い切らない使い方をすることが大切です。契約するデータ通信量を上げるか、こまめに低速モードに切り替えるなどして対策を取りましょう。
高速通信から低速通信に切り替わるタイミングは?
楽天モバイルで高速通信から低速通信に切り替わるタイミングは、契約した高速データ通信量を使い切った時です。楽天モバイルにはデータ通信使い放題のプランはないので、すべてのプランで高速データ通信を使い切ってしまう可能性があります。自分が契約しているデータ通信量に注意して使うようにしましょう。
自分で低速通信に切り替えることもできる
楽天モバイルでは高速データ通信量を自分で調整するために、自分で低速通信に切り替えることできます。自分で切り替える方法は、スマホの楽天モバイルアプリかWebのメンバーズステーションのどちらでもできます。
モバイルアプリから切り替える方法は、アプリを開いたときのトップページで「高速データ通信」をオフにすると低速通信にできます。
メンバーズステーションで切り替える方法は、メンバーズステーションにログインしたら画面を下にスクロールします。すると「登録情報・設定変更」に「高速通信 ON/OFF機能の設定」というところがあります。こちらをクリックします。
次の画面で少し画面を下にスクロールすると「高速通信をオフにする」というボタンがあります。こちらをクリックすると低速モードに切り替えることができます。
楽天モバイルで通信制限を受けたときに解除する方法
楽天モバイルで通信制限を受けたときに解除する方法を知りたいという人も少なくありません。こちらでは通信制限の解除方法についてみていきましょう。
高速通信容量をオプションで購入する
通信制限を受けてしまった時には、楽天モバイルでは通信制限を解除するために高速データ通信容量を買い足すことができます。買い足す方法は、メンバーズステーションで購入する方法と、楽天モバイルアプリから買い足す方法があります。
通信制んを解除するためにアプリから購入する方法もメンバーズステーションから購入する方法も、「データチャージ」から購入できます。価格は100MBが300円、500MBが550円、1GBが980円です。どうしてもデータ容量が足りないという人は購入しましょう。
Wi-Fiをできるだけ利用する
楽天モバイルで通信制限を受けてしまい、データを買い足すつもりがないのなら、解除はできませんが、Wi-Fiをできるだけ利用しましょう。
Wi-Fiは接続しているインターネットの環境やWi-Fiルーターの性能、接続している端末の台数、ルーターとの距離によって速度は大きく違ってきますが、組み合わせプランの制限速度の200Mbpsよりも高速になることは間違いありません。解除する代わりにWi-Fiを利用する方法も考えましょう。
また、速度制限されないように、普段からWi-Fiを活用することも頭に入れておきましょう。
翌月になるのを待つ
楽天モバイルに限らず、データ通信容量の制限というのは1か月単位で行われます。翌月になれば自動的に制限は解除されるので、月が替わって自動的に解除されるまで待ち続ける、というのも一つの方法です。
楽天モバイルの通信制限に注意しよう!
この記事では楽天モバイルの通信制限の詳細についてみてきました。au回線を利用している人以外では、3日間の使用量による制限は受けなくなりましたが、そのほかの通信制限は今でもあります。通信制限がかかってしまうと、特に組み合わせプランではデータ通信が大幅に制限されてしまいます。
組み合わせプランを利用している人は、通信制限を受けないように使い方に気を付けましょう。それか、通信制限を受けても快適に使えるスーパーホーダイに乗り換えるという手もあります。通信制限を解除する方法と合わせて検討してみましょう。