PDF編集ソフト「pdf_as」の使い方！ダウンロードや操作方法を解説！

今やビジネスシーンには欠かせないドキュメントファイル形式のPDFですが、PDFファイルを取り扱う中で、ちょっとした微修正や編集を行いたいという局面はありませんか？

本来、PDFは第三者が修正を加えられないという点が特徴であり、それゆえに情報改ざんのリスクがないとして重宝されているファイル形式なので、微修正や編集を行いたいという要望は、本来矛盾した考え・発想ですが、頻繁に利用するようになると、気の利いた機能・スキルを利用してPDFファイルを管理・調整したとい思うユーザーもいるでしょう。

PDFの開発元Adobeが提供しているPDF用のフリーソフトは「Acrobat Reader」ですが、このソフトは閲覧・印刷専用なので編集機能はありません。「Acrobat PRO DC」というソフトであれば編集機能が装備されていますが有料ソフトになります。

今回紹介する、「pdf_as」はサードパーティーソフト（第三者の開発ソフト）ですが、フリーソフトでありながら編集機能が装備されており、使い勝手が良いと評判のソフトです。

「pdf_as」を使えば、PDFの編集や結合・分割、ページの追加・削除などを簡単に行え、パスワード設定も可能です。

以下に、「pdf_as」のダウンロード方法・使い方・特徴・ユーザーの評判など解説していきます。

まず、pdf_asのダウンロード方法を解説します。

pdf_asをダウンロードする前に、ダウンロードするPCに準備しておくべきシステム環境があります。pdf_asを利用する条件として、PCに「Microsoft　.NET Framework 3.5」がインストールされていなくてはいけません。

「Microsoft　.NET Framework 3.5」はMicrosoft社が提供しているシステム環境で、pdf_asはこの「Microsoft　.NET Framework 3.5」の環境上で実行できるソフトになります。

「Microsoft　.NET Framework 3.5」をインストールするには、公式サイトにアクセスして言語を選択し、「ダウンロード」をクリックします。

「Microsoft　.NET Framework 3.5」をPC上に用意できたら、次に、pdf_asをダウンロードします。ダウンロードサイトにアクセスし、画面を下方にスクロールして「pdf_as（267838 ダウンロード）」のリンクをクリックすると、zipファイルがダウンロードされます。

pdf_asは特にインストール作業を行う必要はなく、zipファイルを解凍するだけです。

解凍したフォルダを開くとデータファイルと一緒に、アプリケーションファイルを確認できます。ソフトを起動するときはこのアプリケーションファイルをダブルクリックします。

次に、pdf_asの使い方・操作方法について解説します。

pdf_asを使ってPDFを結合するには、ホーム画面に結合するPDFファイルを呼び出します。PDFファイルを呼び出すには、「開く」アイコンをクリックしてPDFファイルを選択するか、ホーム画面中央にPDFファイルをドラッグ&ドロップします。

結合するPDFファイルを全てホーム画面に呼び出して表示させた後、「結合」アイコンをクリックします。

すると、保存先を指定するウインドウが表示されるので、ファイル名を入力して保存先を指定し、「保存」ボタンをクリックすれば結合したPDFファイルが保存されます。

結合するPDFファイルの順序の変更したい場合は、画面下方の「ファイルの並び順」のツールバーで「上に・下に」ボタンをクリックして調整した後、「結合」アイコンをクリックします。

pdf_asを使ってPDFを分割する場合は、分割するPDFをホーム画面に呼び出し、「分割」アイコンをクリックします。

PDFの分割が完了すると「すべての分割が完了しました」と表示されます（「OK」をクリックしてウインドウを閉じます）。

分割元のPDFファイルが保存されている同じ階層に、分割されたPDFファイルが保存されます。PDFファイルを分割すると1ページずつファイリングされ、ファイル名は「元ファイル名 + 連番」で綴られます。

pdf_asを使ってPDFを追加する場合は、まず、追加先のPDFをホーム画面に呼び出し、「追加」アイコンをクリックします。

「ページ追加するファイルを選択してください」とポップアップ表示されるので「OK」をクリックしてます。

ページ追加するPDFを指定するウインドウが表示されるので、ファイル指定して「開く」をクリックします。

次に、追加先PFDの追加開始ページを指定するポップアップが表示されるので、ページ数を設定して「OK」をクリックします。

追加処理が完了すると「ページ追加しました」と表示されます（「OK」をクリックしてウインドウを閉じます）。

追加先PDFファイルが保存されている同じ階層に、新たにページが追加された新規のPDFファイルが保存されます。

新規PDFファイルのファイル名は、追加先PDFファイルのファイル名を引継ぎ、元ファイルのファイル名は【元ファイル】と始めに綴られたファイル名で保存されます。

pdf_asを使って、PDFファイルから必要ページを抽出する場合は、元のPDFをホーム画面に呼び出し、「抽出」アイコンをクリックします。

抽出するページの開始ページ・終了ページを指定するポップアップが表示されるので、ページ数を設定して「OK」をクリックします。

開始ページ・終了ページをそれぞれ指定することもできますし、ハイフンを挟んで入力することもできます。

抽出処理が完了すると「ページ抽出しました」と表示されます（「OK」をクリックしてウインドウを閉じます）。

元のPDFファイルが保存されている同じ階層に、指定ページが抽出された新規のPDFファイルが保存されます。新規PDFファイルのファイル名は、【抽出】と始めに綴られたファイル名で保存されます。

pdf_asを使って、PDFファイル内の一部のページを削除する場合は、元のPDFをホーム画面に呼び出し、「削除」アイコンをクリックします。

削除するページの開始ページ・終了ページを指定するポップアップが表示されるので、ページ数を設定して「OK」をクリックします。

開始ページ・終了ページをそれぞれ指定することもできますし、ハイフンを挟んで入力することもできます。

元のPDFファイルが保存されている同じ階層に、指定ページが削除された新規のPDFファイルが保存されます。

新規PDFファイルのファイル名は、追加先PDFファイルのファイル名を引継ぎ、元ファイルのファイル名は【元ファイル】と始めに綴られたファイル名で保存されます。

pdf_asを使って、PDFファイル内のページを回転して、ページの向きを変更する場合は、PDFをホーム画面に呼び出し、「回転」アイコンをクリックします。「回転」アイコンは左右2つのアイコンが用意されており、それぞれ左右に90度回転させます。一部を抜粋して回転することはできない仕様になっており、全てのページを回転する仕様になっています。

pdf_asを使って、PDFファイルにパスワードをかけるには、PDFをホーム画面に呼び出し、「パスワード」アイコン（鍵マーク）をクリックします。

「パスワード」アイコンをクリックすると、パスワード設定ウインドウが表示されます。最上段に「読取パスワード」の入力欄があります。読取パスワードとは、文字通り、読み取りのみを許可するパスワードです。任意のパスワードを入力します。

任意のパスワードの入力の下に、「権限パスワード」の入力欄があります。権限パスワードとは、編集・印刷など許可するパスワードです。任意のパスワードを入力します。

権限パスワードの入力欄の下に、許可する操作内容にチェックを入れる項目が表示されているので、任意の項目にチェックを入れて「OK」をクリックします。

pdf_asを使って、PDFファイルページのヘッダー・フッターに番号を記載するには、PDFをホーム画面に呼び出し、「ヘッダー・フッター」アイコンをクリックします。

ヘッダー・フッターの設定ウインドウが表示されるので、各項目において任意の設定を行います。文字列・ページ番号などを設定できます。設定したら、ウインドウ左下に表示されている「OK」をクリックします。

pdf_asを使って、PDFのプロパティを設定するには、PDFをホーム画面に呼び出し、「プロパティ」アイコンをクリックします。

プロパティの設定ウインドウが表示されるので、「タイトル・作成者・サブタイトル・キーワード」の各項目において任意の設定を行います。設定したら、ウインドウ左下に表示されている「OK」をクリックします。

pdf_asを使って、PDFを最適化するには、PDFをホーム画面に呼び出し、「最適化」アイコンをクリックします。最適化とは、PDFのクオリティをできるだけ下げずにファイルを縮小化するデータ処理です。

最適化を行うと、必ずファイルを小さくできるとは限りませんが、無駄なデータが含まれている場合はそれらのデータが除去されるのでファイルサイズがコンパクトになります。メール添付やファイル転送を行うときに便利な機能です。

最適化処理が完了すると「すべてのファイルをPDF文書を最適化しました」と表示されます（「OK」をクリックしてウインドウを閉じます）。

pdf_asを使って、画像ファイルをPDF化するには、PDFをホーム画面に呼び出し、「画像ファイル変換」アイコンをクリックします。

保存先を指定するウインドウが表示されるので、ファイル名を入力して保存先を指定し、「保存」ボタンをクリックすれば、画像ファイルを変換したPDFファイルが保存されます。

pdf_asを使って、WebページをPDF化するには、PDFをホーム画面に呼び出し、「WebページPDF化」アイコンをクリックします。

Webページを指定するウインドウが表示されるので、画面上方の入力欄にWebページアドレスを入力し、「移動」ボタンをクリック、もしくはEnterキーを押します。

Webページが表示されるので、「PDF取り込み」アイコンをクリックします。

PDF化処理が完了すると「PDFファイルとして保存しました」と表示されます（「OK」をクリックしてウインドウを閉じます）。

WebページがPDF化されたファイルは、pdf_asが保存されている同じ階層に保存されます。Webサイト名がファイル名になります。

pdf_asを使って、PDFを2in1で編集して保存する場合は、PDFをホーム画面に呼び出し、「2in1」アイコンをクリックします。

2in1とは、2ページを1ページに表示する編集方法です。画像が多い資料などは2in1で編集すると、流し読みができて便利です。

2in1処理が完了すると「2in1で保存しました」と表示されます（「OK」をクリックしてウインドウを閉じます）。

元のPDFファイルが保存されている同じ階層に、新たに2in1処理された新規のPDFファイルが保存されます。

新規PDFファイルのファイル名は、元のPDFファイルのファイル名を引継ぎ、元ファイルのファイル名は【元ファイル】と始めに綴られたファイル名で保存されます。

次に、pdf_asの口コミ評判をレビューします。

オフィシャルのPDFソフトと比べてファイル結合にかかる時間が早いので、大量のファイルを結合するときに重宝しているという好評意見が挙がっています。

加工したPDFファイルを保存したときに、ファイル名で元ファイルかどうかが判別できて便利という意見が挙がっています。

pdf_asはファイルをダウンロードするだけですぐに使用でき、ファイルの呼び出しはドラッグ&ドロップで済むので操作が簡単、という意見が挙がっています。

pdf_asはソフトが軽く、処理が早い反面、実行時にエラーが発生することが良くあるという意見も挙がっています。ただし、エラーが発生しても操作を続行すれば問題なく起動できるようですが、その手間がわずらわしいという感想です。

pdf_asはフリーソフトでありながら、オフィシャルのPDFフリーソフトにはない多様な編集機能が備わっています。また、使い方はシンプルで、操作方法もすぐに覚えられるので、PDF処理を頻繁に行うユーザーにとっては重宝するフリーソフトです。ぜひ、使い方をマスターしてpdf_asの機能を便利に使いこなしましょう。