2019年09月20日更新
PayPalビジネスアカウントを個人で作成・開設する方法!無料で登録しよう
PayPalのビジネスアカウントは個人でも作成することができます。個人事業主にとっては個人アカウントよりもビジネスアカウントの方が都合がいいのは言うまでもありません。この記事ではPayPalでビジネスアカウントを作成する方法などについて詳しく解説します。
目次
- 1PayPalのビジネスアカウントとは?
- ・ペイパルには3つのアカウントが!
- ・ビジネスアカウントの詳細について
- 2PayPalの3つのアカウントの違いについて
- ・パーソナルとプレミアムの違いについて
- ・プレミアムとビジネスの違い
- 3個人事業主がPayPalにビジネスアカウントを開設するメリットについて
- ・手数料が安い
- ・審査がクレジットカードよりも簡単
- ・個人事業主でもカード決済が可能になる
- ・入出金がいつでもできる
- ・返金手続きが簡単
- 4PayPalのビジネスアカウントは個人事業主でも作れる!作り方は?
- ・ビジネスアカウントの作成方法
- ・本人確認の方法
- ・メールアドレスの登録方法
- ・銀行口座の登録方法
- ・クレジットカードを登録
- 5PayPalのビジネスアカウント開設の注意点
- ・事業者名は屋号でOK
- ・登録できる銀行口座に注意
- ・銀行口座からの入金は不可
- ・クレジットカードを登録しないと引き出しに限度額が
- 6個人事業主もPayPalにビジネスアカウントを開設してみよう!
PayPalのビジネスアカウントとは?
PayPalは代金の支払いにとても便利なWeb送金サービスですが、お金を支払うために送金するだけではなく、受け取ることも実はできます。しかし、お金を受け取ることは個人向けのペイパルアカウントではできません。プレミアムアカウントかビジネスアカウントをPayPalのアカウントで作成する必要があります。
本格的に海外仕入れでビジネスを行うのであれば、個人事業主であってもPayPalにプレミアムアカウントではなくてビジネスアカウントを作った方がいろいろとメリットがあります。この記事では、事業者名を持っている個人事業主なら作ることができるペイパルのビジネスアカウントについて詳しく解説します。
ペイパルには3つのアカウントが!
まず、PayPalのビジネスアカウントについて詳しく見て行く前に、ペイパルの3つのアカウントの種類について見ておきましょう。PayPalにはパーソナルとプレミアム、ビジネスの3種類のアカウントから選ぶことができます。
パーソナル
ペイパルのパーソナルアカウントというのは、個人用のアカウントで支払いや送金専用のアカウントになります。ネット通販などでの支払いに利用できます。パーソナルアカウントを利用してお金を受け取る事はできません。
プレミアム
ペイパルのプレミアムアカウントというのも個人用のアカウントですが、こちらは支払いや送金だけではなくて、お金の受け取りもできるアカウントです。海外のeBayなどのフリマサイトに出品した時に、PayPalでプレミアムアカウントを悪そうしておけば売上金を受け取ることができます。登録するためには本人確認が必要です。
ビジネス
ペイパルのビジネスアカウントというのは、商用利用することを目的として開設するアカウントです。プレミアムアカウントと同じようにお金の受け取りもできますが、受け取れる代金の幅がビジネスアカウントでは広がります。
またアカウントの使い勝手もビジネスアカウントの方が幅が広がります。趣味の範囲でのeBayへの出品程度ならプレミアムアカウントで充分ですが、副業であっても本格的に海外仕入れや海外出品を展開していくつもりであればビジネスアカウントを作成しましょう。
個人事業主であっても事業者名を作って登録すればビジネスアカウントの開設が可能です。
ビジネスアカウントの詳細について
詳しい詳細は次の他のアカウントとの違いでもっと詳しく解説しますが、ペイパルのビジネスアカウントの詳細をもう少し見ていきましょう。ビジネスアカウントを取得することで、PayPalアカウントを持っていない人との取引も可能になります。
なかなかクレジットカード決済を導入することが難しい個人事業主でも、PayPalを経由させることでクレジットカード決済が可能になるといったメリットがあります。ビジネスアカウントは決済に手数料はかかりますが、アカウントの作成や維持は無料でできます。
フリーランスの個人事業主は絶対に作っておいたほうがいいPayPalのアカウントだといってもいいでしょう。
PayPalの3つのアカウントの違いについて
PayPalの他のアカウントとビジネスアカウントとの違いについて詳しく見ていきましょう。とはいっても、パーソナルアカウントとビジネスアカウントの間にプレミアムアカウントがあるので、パーソナルアカウントとプレミアムアカウントの違いを見てから、プレミアムアカウントとビジネスアカウントの違いを段階的に解説します。
パーソナルとプレミアムの違いについて
PayPalのパーソナルアカウントとプレミアムアカウントの違いについてまずは見ていきましょう。
どちらも個人用のアカウント
PayPalで作れるパーソナルアカウントとプレミアムアカウントは、どちらも個人が作成できるアカウントです。アカウントの開設にあたって事業者名の登録は必要ありません。個人名で作成できるという点では、大きな違いはありません。
お金を受け取れるか受け取れないかの違い
大きな違いはお金を受け取れるか受け取れないかという違いがあります。ペイパルのパーソナルアカウントは支払いには使えますが、お金を受け取ることはできません。そのために、eBayなどに出品して売上金を受け取る、ということはパーソナルアカウントではできません。購入でしか利用できません。
プレミアムアカウントはパーソナルアカウントとは違いお金を受け取ることができます。eBayなどの海外のフリマアプリなどに出品した時でも、PayPalのアカウントを登録するだけでプレミアムアカウントならお金を受け取ることができます。この点がパーソナルアカウントとの大きな違いです。
本人確認が必要かどうかの違い
ペイパルでパーソナルアカウントを作成するのに本人確認は求められません。しかし、プレミアムアカウントを開設するためには本人確認が必要になります。この点が大きな違いになります。これはお金の移動が犯罪によって行われるものではないことを確認するために必要な手続きです。
10万円以上の入金をPayPalに求める場合には、本人確認が終了していないと入金されないので注意しましょう。PayPalでの本人確認の方法は、みずほ銀行、三井住友銀行などPayPalが指定した銀行の口座をPayPalへの入金用の口座として登録するか、免許証などの指定された書類の画像をアップロードすることで行えます。
本人確認はビジネスアカウントでも必要になります。PayPalを通してお金を受け取るためには必要な手続きなので、プレミアムアカウントとビジネスアカウントを作成する場合には、必ず行いましょう。
プレミアムとビジネスの違い
PayPalのプレミアムアカウントとビジネスアカウントの違いについて解説します。ペイパルのプレミアムアカウントとビジネスアカウントでは、お金を受け取れるという点と、本人確認が必要になるという点は同じです。そのほかには次のような違いがあります。
個人名義か事業者名義での登録の違い
PayPalのプレミアムアカウントとビジネスアカウントの大きな違いは登録名にあります。プレミアムアカウントは個人名義で登録します。一方で、ビジネスアカウントは事業者名義で登録します。責任者としての個人名の登録も必要ですが、アカウントの主体は個人名ではなくて事業者名になります。
個人事業主がビジネスアカウントを登録するときでも、個人の名前ではなくて事業者名が必要になります。ペイパルに登録する事業者名は、会社として登記している事業者名でなくても屋号でも構いません。まだ事業者名を付けていない個人事業主は、PayPalのビジネスアカウントを登録する前に事業者名を考えておきましょう。
複数ユーザーによるログインが可能かどうかの違い
PayPalのプレミアムアカウントとビジネスアカウントの違いには、複数ユーザーによるログインが可能かどうか、という違いもあります。
プレミアムアカウントはあくまでも個人アカウントなので、1つのPayPalのアカウントに対して1ユーザーしかログインできません。しかし、ビジネスアカウントは大きな会社で利用することも想定されているので、複数ユーザーを権限を変えて登録できます。これはプレミアムアカウントではできないことです。
PayPalユーザー以外からの代金回収ができるかどうかの違い
PayPalのプレミアムアカウントとビジネスアカウントの違いには、PayPalユーザーからの代金の回収ができるかどうか、という点もあります。プレミアムアカウントでは、支払いをしてくれる相手もPayPalユーザーではないと代金を受け取れません。一方でビジネスアカウントではクレジットカード決済の手段として利用することもできます。
PayPalユーザーではない人のクレジットカードなどの決済方法での支払いを、ペイパル経由で受け取れるのがPayPalの大きなメリットです。決済方法の幅が広がることで、顧客の幅を広げられる、という点がPayPalのビジネスアカウントの大きなメリットといえるでしょう。
個人事業主がPayPalにビジネスアカウントを開設するメリットについて
個人事業主がPayPalに事業主名を登録してビジネスアカウントを開設することには大きなメリットがあります。こちらではそのメリットについて詳しく見ていきましょう。
手数料が安い
クラウドソーシングなどで仕事を外注している場合、クラウドソーシングサービスを利用することもよくあります。しかし、クラウドソーシングサービスでは手数料が20%にもなる場合もあり、手数料が高すぎるという欠点があります。
その点、ペイパルを利用すれば最大でも4%程度の手数料で済むので、手数料がかなり安く抑えられます。この点はPayPalの大きなメリットといえます。
審査がクレジットカードよりも簡単
個人事業主でもクレジットカード決済を導入したいと考える人も少なくありません。しかし、クレジットカード会社の事業者側の審査というのはかなり厳しく、なかなか個人事業主にいはハードルが高すぎることもあります。
その点、責任者の本人確認だけが通ればアカウントを作成できるPayPalの審査はクレジットカードよりもかなり簡単です。手数料はクレジットカード会社を直接通すときに比べると2%ほど高くなってしまいますが、審査のハードルを乗り越えることを考えると許容できる範囲内でしょう。
クレジットカード会社の審査よりも簡単にアカウントを開設できるという点が、ペイパルにビジネスアカウントを作成する大きなメリットになります。
個人事業主でもカード決済が可能になる
個人事業主でも幅広く事業を広げていくと、取引先からカード決済を求められることもあります。しかし、個人事業主がカード決済を導入するのはかなりハードルが高いものです。その点、PayPalのビジネスアカウントを作成すれば、個人事業主でもカード決済ができるようになります。
クレジットカード会社の審査よりも簡単に開設できる点は、PayPalに個人事業主がビジネスアカウントを作成する大きなメリットといえます。
入出金がいつでもできる
PayPalのビジネスアカウントに送金されたお金は、いつでも簡単に自分の銀行口座へ送金して出金できます。クラウドソーシングサービスなどの他のサービスの場合には、取引先から入金されても、引き出せる日が決まっていることもよくあります。
その点、PayPalならアカウントの口座に送金されたらいつでもお金を引き出すことができるという点で、大きなメリットがあります。
返金手続きが簡単
個人事業主にとって面倒くさい手続きの一つに返金手続きがあります。万が一取引先から何らかのクレームがついて返金手続きが必要になった時には、その手続きがとても面倒くさくなります。しかし、PayPalを経由して支払ってもらった場合には、PayPal経由で簡単に返金手続きができます。
個人事業主にとって、返金手続きのために面倒な書類を作成したり、銀行まで足を運んだりする必要がないPayPalの返金手続きは、万が一の場合には大きなメリットになります。
PayPalのビジネスアカウントは個人事業主でも作れる!作り方は?
それではPayPalのビジネスアカウントを個人事業主が作る作り方についてみていきましょう。ペイパルビジネスアカウントの作り方はそれほど難しくはありません。個人事業主でも必ず作れるので安心して作りましょう。
ビジネスアカウントの作成方法
PayPalのビジネスアカウントの作り方、まずはアカウントの開設を行っていきましょう。作り方のまず第一歩は、新規登録をすることから始まります。まずはPayPalのサイトに入って「新規登録」をクリックしましょう。
アカウントの種類を選べるのでこちらで「ビジネスアカウント」を選択します。
まずは登録に利用するメールアドレスを登録します。
「続行」をクリックするとパスワードを設定します。パスワードが設定できると「事業情報」の入力画面になります。必要事項を入力していきます。取引責任者の自宅住所に確認状が送られてくるので正確に入力します。
アカウントの作り方で、入力を進めていくと事業者情報で会社の代表電話番号と事業者名を登録します。事業者名は登記してある名前でなくても大丈夫です。個人事業者で事業者名を持っていない人でも、必ず事業者名は記入しましょう。
事業者名はアカウントの開設ができたら、後から変更することも可能なので、とりあえず事業者名を付けておく作り方をしても大丈夫です。ただし、本格稼働した場合には、事業者名は取引先に開示される名前になるので、しっかりとした名前を付けておきましょう。
事業情報を入力します。一番上の項目を選択すると下の項目も開きます。こちらで入力する事業者名は11文字の半角英数字で入力します。取引先の領収書に記載される事業者名になります。
ここまで登録できたらこちらの画面に切り替わります。
本人確認の方法
PayPalのビジネスアカウントの作り方では本人確認も重要です。本人確認ができないとお金を受け取れなくなるので、アカウントの作り方の本人確認もしっかりと行いましょう。上の画像の「本人確認手続きの残りのステップを完了しましょう」をクリックします。
アカウントの作り方での本人確認の方法には、指定された銀行の銀行口座を登録する方法と、本人確認書類をアップロードする方法の2つの方法から選べます。銀行口座を登録する方法なら、この後の銀行口座の登録を行わずに済むのでおすすめです。
本人確認に利用できる銀行口座はみずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行です。地方銀行や信金はありません。
本人確認書類を画像でアップロードする場合には、運転免許証、パスポート+公共料金の領収書、住民基本台帳カード、健康保険証+公共料金の領収書、年金手帳+公共料金の領収書、福祉手帳+公共料金の領収書、在留カードのいずれかを用意します。
その後、本人確認書類に記載されている住所へ書類が届きます。この書類にPINコードが記載されいているので、そちらをPayPalのアカウントページに入力すれば本人確認は完了です。
メールアドレスの登録方法
ビジネスアカウントの作り方では、メールアドレスの登録も大切です。アカウントを開設するときにメールアドレスを登録しています。そのメールアドレス宛にPayPalからメールアドレスの確認のメールが届いています。そのメールの中に認証用のボタンがあるので、そちらをクリックしてメールアドレスを登録しましょう。
するとパスワードを入力する画面になります。パスワードを入力するとメールアドレスの確認が完了です。
銀行口座の登録方法
ビジネスアカウントの作り方では、銀行口座の登録も大切です。入金されたお金を受け取るための銀行口座を登録しましょう。ビジネスアカウントのトップページから「銀行口座を登録する」をクリックします。
本人確認で使える銀行口座以外の口座も登録できます。アカウントの作り方の「銀行を選択」の画面で、銀行名もしくは銀行コードで検索してみましょう。なお、登録できない銀行口座もあるので注意が必要です。
クレジットカードを登録
このビジネスアカウントを利用して仕入れを行うこともあるでしょう。そのために支払い用のクレジットカードも登録しておく必要があります。PayPalのアカウントページに入ったら右上の歯車マークをクリックして「アカウント設定」をクリックします。す
ると左サイドバーに「資金、銀行およびカード」があるのでそちらをクリックします。するとクレジットカードもしくはデビットカードを登録できます。こちらに登録しましょう。
PayPalのビジネスアカウント開設の注意点
ここまでPayPalのビジネスアカウントの作り方についてみてきましたが、PayPalのビジネスアカウントの作り方は意外と簡単だと思おう人もいるでしょうが、難しさを余計に感じる人もいるかもしれません。どちらにせよ、PayPalでビジネスアカウントを開設する際には、注意点があるのでこの記事の最後にお伝えします。
事業者名は屋号でOK
PayPalにビジネスアカウントを取得するために、正式な事業者名を決めて登記しなくてはいけないと思う人もいるでしょうが、それは何度もお伝えするように必要ありません。個人事業者のビジネスアカウントの作り方では屋号で充分です。
事業の規模が大きくなると登記簿などでの法人アカウントの確認を求められますが、個人事業主のレベルではそれは必要ないので安心してください。
登録できる銀行口座に注意
銀行口座を個人事業主の場合には個人で開設している銀行口座を登録しようとしている人もいるでしょう。しかし、PayPalの払い出しに利用するための銀行口座の名義人は事業者名と一致している必要があります。そのために、屋号で登録する場合でも、銀行口座名は屋号で作ったものを用意する必要があるので注意しましょう。
銀行口座からの入金は不可
PayPalのビジネスアカウントに登録する銀行口座は入金専用の銀行口座で、PayPalへの支払いに利用することはできません。PayPalへの入金にビジネスアカウントが利用できるのは、クレジットカードかデビットカードのみになります。
クレジットカードを持っていない場合には、登録している銀行口座でデビットカードを作って、そのデビットカードを登録して、仕入れなどを行うようにしましょう。
クレジットカードを登録しないと引き出しに限度額が
クレジットカードの登録は仕入れのためにも必要ですが、引き出しの限度額を撤廃するためにも大切なことです。クレジットカードを登録しないと、引き出し限度額が付きに6万円に制限されてしまいます。月の売り上げ数万円レベルの個人の副業ならこれで大丈夫かもしれませんが、本格的なビジネスとして展開するのであればこの限度額では商売になりません。
クレジットカードを登録することで限度額は撤廃されて、入金されたお金は無制限に引き出せるようになるので、クレジットカードは必ず登録しておくようにしましょう。
個人事業主もPayPalにビジネスアカウントを開設してみよう!
この記事ではPayPalに個人事業者がビジネスアカウントを開設する方法や、ビジネスアカウントとはどのようなアカウントなのか、ということについて詳しく解説してきました。個人事業者でもインターネット決済が必要になる時代です。いろいろな決済サービスがありますが、PayPalは手数料が安いのがほんとに魅力的です。
ぜひ個人事業者でこれからビジネスを広げていく予定の人は、PayPalにビジネスアカウントを開設して、ぜひもっともっとビジネスの可能性を広げていきましょう。