メルカリの安全性/危険性と評判は?出品・購入側それぞれの危険性を検証!
メルカリは国内最大の人気を誇るフリマアプリです。日本だけで総ダウンロード数が8,000万を超えていますが、トラブルの話が少なくなく、安全性を疑問視する声もあがっています。メルカリは危険なのか?メルカリの安全性を出品者・購入者お互いの視点からまとめました。
目次
メルカリは安全に使えるの?
インターネット上で市場価格より安価に商品を売買できるメルカリは、現代人にマッチした理想的なフリマアプリです。しかし、全く素性の分からない者同士での取引に不安や警戒心を持つ方も少なくありません。
メルカリは安全なサービスなのか、まずはメルカリの運営会社情報や具体的な利用手順などを見ていきましょう。
メルカリを経営する会社
メルカリは、東京の六本木ヒルズに本社を構える株式会社メルカリによって運営されています。日本国内だけでなくアメリカと英国にも支社があり、グローバルな事業を展開している会社です。
設立は2013年2月。創業からわずか3年で40億円を超える売上高を記録し、2018年6月19日には東証マザーズに新規上場。メルカリのIPOは公募価格の3,000円を66.7%上回る5,000円の初値を付け、株式市場の注目の的となりました。社会的信頼性は申し分ありません。
売上こそ堅調ですが米国版のメルカリ等への事業投資費が増大しており、コストを計上した結果40億円以上の赤字が続いています。業績不振が嫌忌され、メルカリの株価は一時2,000円割れの下落推移となりました。
しかし最近ではメルカリのスマホ決済サービス「メルペイ」への期待が高まり、株価も3,000円前後を緩やかに推移しています。メルペイの導入加盟店は順次拡大予定であり、事業の将来性には十分に期待できます。
メルカリに登録する情報
出品者であろうと購入者であろうと、メルカリのサービスを利用するためには最初に会員登録を行う必要があります。
ヤフオク!で出品するためには月額462円(税抜)の会員費を払ってプレミアム会員にならなければなりませんが、メルカリでは会員登録費が無料なので安心です。
初回登録時に入力を求められる情報は以下の6つ。画面の指示に従って必要事項を入力するだけであり、専門知識一切不要です。アカウントを作るだけなら、ものの数分で完了するほど簡単です。
- メールアドレス
- パスワード
- ニックネーム
- 性別(任意)
- 招待コード(任意)
- 電話番号
住所・氏名・生年月日は必須
メルカリでは2017年12月頃から、初回取引時の出品者および一部の購入者の本人情報(住所・氏名・生年月日)の登録が必須になりました。それまでのメルカリは電話番号認証さえ通ってしまえば誰でも出品できてしまうお粗末な仕組みだったため、盗品転売などの犯罪対策に本腰を入れた形と言えるでしょう。
特に出品者は、登録した住所・氏名と売上金の振込口座名義が一致しない場合に振込申請を拒否されてしまうため、「やることリスト」から「本人確認書類を提出してください」をタップして以下のような本人確認書類を早めに提出しておいた方が良いでしょう。
- 運転免許証
- 住民基本台帳カード(顔写真付きのみ、マイナンバーカードは不可)
- 各種健康保険証
- 各種年金手帳
- 各種福祉手帳
メルカリの取引の流れ
メルカリ上での取引の手順は、オークションサイトとよく似ています。ただしヤフオク!では制限時間内に最も高い入札を行った者が落札しますが、メルカリでは最初から販売価格が決まっています。
購入希望者は出品者と値下げ交渉を行えるオファー機能もあり、より安価に欲しい物が手に入るのが魅力です。
- 出品者が売りたい物をメルカリ上に出品する
- 購入希望者が購入手続きを行う(この時、値段交渉も可能)
- 購入希望者が、クレジットカード払い・銀行振込・コンビニ払い・携帯キャリア払い・売上金払い・ポイント払い等の決済手段で代金を支払う
- 購入手続きを確認したメルカリ事務局が出品者に発送連絡を行う(売上金は一時的にメルカリ事務局が預かる)
- 出品者が商品を発送
- 購入者が商品を受け取り、相手を評価する
- 出品者も購入者を評価し、取引終了(メルカリ事務局が預かっていた売上金のうち、手数料10%を差し引いた金額が出品者に支払われる)
出品者と購入者は実際に直接会う必要がないどころか、相手と一切言葉を交わすことなく取引を完結させることも可能です。メルカリの運営システムが取引工程を丁寧にナビゲートしてくれるので、初心者の方でも簡単にフリーマーケットの醍醐味を堪能できます。
メルカリの安全対策
多くの方が安心・安全に取引を行うために、メルカリは以下のような安全対策を実施しています。
- 出品者と購入者が互いに自分の名前や住所を知らせることなく商品を受け渡しできる「メルカリ便」の提供
- 商品紛失・破損など配送時のトラブルが発生した際にメルカリが商品代金を全額補償(メルカリ便選択時のみ)
- 専門スタッフおよびAI(人工知能)による不正防止パトロールの実施
- 警察や国民生活センターなどの公的機関との連携で違法行為を迅速に取り締まり
- トラブル発生時に対応してくれるカスタマーサポート
ちなみにメルカリは、詐欺やユーザーへの嫌がらせなど過去に利用規約に反するような行動をとったユーザーの情報を記録しており、同じ住所・氏名でアカウントを再登録出来ない仕様になっています。利便性だけでなく安全性にも配慮されたサービスと言えるでしょう。
メルカリの評判
今やメルカリは、有名な芸能人の方々までもが買い物したり自分の私物を出品したりするほどの人気サービスとなりました。
当の利用者はメルカリをどのように評価しているのでしょうか?実際に利用したことのあるユーザーの間でのメルカリの評判を見ていきましょう。
良い評判
- 簡単に不用品を処分できる上に良いお小遣い稼ぎになる
- 出品手数料が無料だから何回でも利用したくなる
- 欲しいものを安く買えるし自分の住所を教えなくて良いので安心感がある
売買のしやすさや安全性を評価する意見が多く、ユーザーの評判は上々です。特に、出品手数料無料や住所通知不要という点が、ヤフオク!などのオークションサイトと一線を画すポイントと言えるでしょう。
悪い評判
- 販売手数料が商品代金の10%というのは高すぎる
- 態度の悪いユーザーが多すぎる
- 通報してもメルカリの運営がほとんど何も対応してくれない
出品者に課せられる販売手数料をもう少し安くしてほしいという意見が多いです。また、メルカリ運営や一部のユーザーに対して、あまり良くない評判もあるようです。
メルカリでの出品・購入側の危険性
メルカリは非常に便利なフリマアプリですが、不特定多数のユーザーが取引に参加している以上、何らかのトラブルが発生してしまう危険性は拭えません。出品者、購入者、双方の視点から、メルカリで起こりやすい危険な事例を見ていきましょう。
出品側の危険性
メルカリの利用規約では、購入者の立場の方が出品者より上に位置付けられています。取引時にトラブルが発生した際には出品者の方が不利益を被る可能性が高く、以下の3パターンには特に注意が必要です。
受け取り評価がされない
メルカリでは購入者が出品者に対して受け取り評価をしないと、売上金が支払われないシステムになっています。商品の発送から到着まで数日程度要するのは当然ですが、1週間以上待っても受け取り評価されない場合は早めに原因を特定して対応する必要があります。
- 配達時に購入者が不在だったため、商品がまだ営業所で保管されている ⇒ 商品の追跡調査および購入者への確認連絡
- 購入者が受け取り評価するのを忘れている ⇒ 購入者への連絡・催促
- 意図的な嫌がらせ ⇒ 購入者への連絡・協議(最悪の場合はサポートに通報)
クレームによるキャンセル・返金の対応
メルカリで初めて返品クレーム食らって面倒くさ。。。
— みゆき (@cafe_lattina) June 4, 2019
商品が到着した後になって、「商品が汚い」とか「自分のイメージしていた商品ではなかった」などと購入者に言いがかりをつけられて返金を求められるケースもあります。
前もって現物を相手に見せることが出来ないインターネット取引を利用している以上、こうしたクレームは決して珍しくありません。基本的には、素直にキャンセルに応じましょう。
ただし送料の負担や配送方法は両者の話し合いで決めるルールなので、自分に落ち度がないのであれば相手に金銭的負担を要求すべきです。事前に「返品不可」と記載しておくのも良いでしょう。
発送した商品が届かない
商品を発送しても、それが購入者の手元に届かなければ取引が終わりません。到着予定日を過ぎても届かない場合は、追跡調査を行って商品の所在を確認しましょう。
- 配送トラブルで遅延・紛失・破損が発生している ⇒ メルカリのサポートに連絡
- すでに商品または不在票が購入者の郵便ポストに投函されている ⇒ 購入者に連絡・再配達の催促
- 自分が間違った住所に発送してしまった ⇒ 購入者に謝罪し対応を協議
購入側の危険性
基本的にメルカリの出品者はプロの商売人ではなく素人です。サービス精神豊富なお店でのショッピングと違って、非常識な言動を見せる出品者にイラつかされるケースが少なくありません。購入者としてメルカリを利用する場合、以下の4パターンに特に注意しましょう。
商品が違う
自分が注文した商品と違うものが届く場合があります。出品者の手違いで別の送り先の商品を梱包してしまったのであれば、連絡を取って返品や再配達の協議を行いましょう。向こうのミスですから、自分が送料等を負担する必要はありません。
一方、サイズやカラーの相違といった自分の早合点で異なる商品をオーダーしてしまった場合は悩みどころです。キャンセル申請は購入者の正当な権利ですが、相手からの印象を悪くします。返品時に一言謝っておいた方が良いでしょう。
偽物の商品が届く
メルカリで鳥山明直筆サインって思いっきり偽物売ってる人がいるw
— おかゆ (@6KohDPbpWkARjl2) June 2, 2019
ちなみに全部同じ出品者。自分で頑張って描いてるんだろうなあ。なんでこんなの買う人いるの? pic.twitter.com/8fFfEdBBqL
メルカリでは、盗品や偽ブランド品など法令に違反するような商品の出品が禁止されています。しかし、巧妙な手口でまがい物を売りつけてくる不届き者は少なからず存在します。
見るからに怪しいブランド品や市場価格より圧倒的に安く販売されている高級品には十分に警戒しましょう。
着払いで送られてくる
メルカリで送料込のものを買ったが、メルカリ便で発送できなかったから着払いになりますと言われ。普通に送ったら送料10000円くらいかかるようなものだから着払いにしたいんだろうけど、送料込のものを着払いで送るのは禁止事項。
— 玲奈くんさん (@mr2eina) June 3, 2019
メルカリでは発送方法が未定の商品があり、出品者と購入者で後日話し合って配達方法を決めることも出来ます。
しかし、出品時に価格を「送料込み」と設定した商品を「着払い」で発送することは利用規約で禁止されています。送料を巡るトラブルは非常に多いので、出来れば購入手続きをする前に具体的な発送方法を確認しておいた方が無難です。
対応がモラルに欠ける
メルカリで人として最低限の礼儀すら身につけていない出品者に出くわすと最悪です。
- 入金したのに商品を全く発送してくれない
- 発送が遅いことを指摘すると逆切れして暴言を吐いてくる
- 自分に何の落ち度もないのに低評価を付けてくる
こういう出品者とは、とても安全な取引が出来るとは思えません。そのユーザーのページの右上にある「…」アイコンをタップして「この会員をブロックしますか」から「ブロック」を選択して、二度と関わらないようにしましょう。
メルカリを安全に使うには?
メルカリで安心・安全な取引を行うためには、商品ページだけを見るのではなく、その出品者の情報にも十分に気を配りましょう。ユーザーの履歴情報を見ることで、その相手がトラブルを起こしやすい人物かどうか、事前に察知することが出来ます。
トラブルを避けるためにも相手のプロフィールを確認しよう
メルカリの商品ページにはその出品者の評価数やプロフィールページへのリンクが必ず貼られており、出品者の人間性を前もってチェックすることが出来ます。また、出品者も購入希望者のプロフィールをチェックできるので、気になった時は確認しておくと良いでしょう。
出品数が多く評価が高い
実績のある人物の評判が良いのはどの世界でも共通です。メルカリ上での取引を多く経験し高評価をたくさん貰っているユーザーは、信頼できる相手と判断して間違いありません。
反対に低評価の多いユーザーには注意が必要ですが、数だけでなくその理由もチェックしましょう。メルカリでは単なる嫌がらせで相手に低評価を付けるユーザーが少なくないので、低評価を付けたユーザーが筋の通ったクレームを言っているのか、しっかり確認してください。
返答で誠意のある対応をしてくれる
購入手続きを行う前に、商品の下に配置されているコメント欄を使って相手にコメントを行ってみましょう。サイズ・傷や汚れの有無・値下げ交渉の可否・発送方法など気になることがあれば何でも質問してください。
メルカリを始めたばかりで高評価が少ないユーザーでも、誠意のある返答ができる相手なら安全と判断できます。特に、プロフィールページで「即購入禁止」といったマイルールに執着している出品者が取引相手の時に効果的な方法です。
メルカリを安全に使おう!
今回は、メルカリの危険性や安全に取引を行う方法などをご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- メルカリは上場企業の株式会社メルカリによって運営されており、社会的信頼性は問題ない
- 本人確認や個人情報保護など安全対策もとられている
- ただしモラルのないユーザーも利用している以上、取引時にトラブルになるケースもある
- 出品者、購入者、双方にトラブルリスクがあり、基本的には話し合いで解決するしかない
- 取引前に相手のプロフィールを確認して、信用できる相手かどうか見極めることが大切
メルカリは危険という評判もありますが、それは正確ではありません。時引時に齟齬が生じるのは、不特定多数のユーザーが交流するインターネットそのものの特性であり、メルカリに問題があるわけではないのです。
リスクを回避するコツさえ知っていれば、取引トラブルに巻き込まれずに済みます。ぜひ本記事を参考にして、メルカリで安心・安全な取引を楽しめるようになってください。
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