2019年06月05日更新
iPhoneの着信音の作成方法と設定方法!iTunesやアプリでの作り方を解説!
携帯電話では一世を風靡した「着うた」ですが、iPhoneでも使用が可能です。iTunesでも販売されていますが、自分で着信音を作成することも可能なのです。お気に入りの曲から着信音を作成し、みんなと違った着iPhoneの信音を楽しみましょう。
目次
- 1iPhoneの着信音をiTunesで作成・設定する方法
- ・iTunesのインポート設定を変更
- ・着信音にしたい曲を変換
- ・拡張子をm4rに変更
- ・作成した着信音をiPhoneへ転送
- ・着信音に設定
- 2iTunesでiPhoneの着信音を作成する際の注意点
- ・作成後は曲を元の再生時間に戻す
- ・既存の着信音に比べて音が小さいので調整する
- ・着信音をiPhoneに転送できない場合ファイル名を見直す
- 3iPhoneの着信音をPCで作成する方法
- ・AnyTrans for iOS
- ・Online MP3 Cutter
- ・Syncios
- ・iPhoneで着信音の作成アプリ使った自作着信音の作り方
- ・着信音メーカー
- ・GarageBand
- 4iPhoneで着信音が鳴らない時の対処法
- ・着信・通知音量の設定を変える
- ・各設定モードを確認
- 5iPhoneの着信音を好きな曲に設定して楽しもう!
iPhoneの着信音をiTunesで作成・設定する方法
携帯電話全盛の頃は、着信音に好きな曲を使う「着うた」のサービスがありました。当時は個人で着うたを作るのは制限が厳しく、有料で好みの楽曲を購入した方も多かったのではないでしょうか。
iPhoneの着信音も、iTunesで好みの曲が購入できますが、実は自作する事も可能なのです。作り方は簡単ですから、着信音の自作方法とiPhoneで自作の着信音を使う方法をそれぞれ紹介していきます。
iTunesのインポート設定を変更
Windowsマシン、Macとどちらのパソコンからでも着信音が自作できます。作り方はiTunesさえあれば可能です。まずは着信音にしたい楽曲をそれぞれCDなどから取り込むなどしてご用意ください。
まず、iTunesの設定を変更します。これは、着信音用のファイル形式がやや特殊なため、iTunesをインストールした段階では設定が外されていることが多いからです。
- iTunesを起動します
- メニューの中の「編集」をクリックします(Macではメニューの「iTunes」)
- プルダウンメニューから「環境設定」をクリックします
- 「一般」タブをクリックします
- 項目の中の「インポート設定」をクリックします
- 選択肢の中から「AACエンコーダ」を選択します
- 「OK」をクリックします(すでに「AACエンコーダ」になっている場合も、「OK」をクリック)
着信音にしたい曲を変換
次に、着信音とする曲を自作します。着信音に使えるのは40秒までという制限があります。そのため、好きな曲のサビの部分にするなど、着信音にしたい部分を抜き出します。作り方は、下記のようにオプションの一部を変更するだけです。
- 着信音にしたい曲を右クリックします
- 「曲の情報(またはアルバムの情報)」をクリックします
- 上部にあるメニューから「オプション」を選択します
- 着信音にしたい部分の「開始」時間と「停止」時間を指定します
- 演奏時間は40秒以内になるように注意してください(安全のため、39秒以下推奨)
- 「OK」をクリックします
次に、今設定した曲データを着信音用の曲に変更します。
- 先ほど設定した着信音用の曲を選択します(青く反転した状態)
- iTunesのメニューより「ファイル」をクリックします
- プルダウンメニューの「変換」をクリックします
- 次いで表示されるメニューから「AACバージョンを作成」をクリックします
- 元の曲のすぐ下に新しいファイルが表示されます
以上で、着信音用のファイル作成が終了しました。
拡張子をm4rに変更
次に、今作成した音楽ファイルを着信音にします。といっても、すでに変換は終了しているのですが、今のままでは着信音としてiPhoneが認識できません。そこで、着信音として認識できる形に変換します。その方法は拡張子を変更するだけです。
拡張子というのは、ファイル名の後ろの「.」以下の3~4文字のアルファベットと数字の文字です。パソコンのソフトは、その拡張子をみてどのファイルに対応しているかを判断します。Word用の「.doc」やWebページ用の「.html」などがよく知られています。
iPhoneの着信音はAACのファイルを再生するのですが、拡張子が「m4r」でないと「着信音」として認識しません。ですから、一手間かかりますが、認識させるために手動で拡張子を「m4r」に変更して下さい。
具体的には、先ほど作成した着信音用のファイルは、最初の状態では拡張子が「m4a」になっていますので、それを「m4r」に一文字変更するだけです。
Windowsマシンの場合(以下、拡張子が表示されていないことを前提に説明します。拡張子を表示するように設定している場合は、2と3は飛ばしてください)
- 先ほどのiTunesで登録したい曲名のところで右クリックをするとメニューの中に「Windowsエクスプローラーで表示」とありますので、それをクリック。
- 対象となるファイルを含むフォルダが開くので、エクスプローラーの上部の「表示」タブを選ぶ
- タブのすぐ下にメニューが幾つか表示されるが、右側にある「ファイル名拡張子」のチェックボックスにチェックを入れる
- 拡張子が見えるようになるので、着信音にしたいファイルを選んで右クリックをし、メニューから「名前の変更」をクリックする
- 拡張子を「m4a」から「m4r」に変更する。
Macの場合
- 先ほどのiTunesで登録したい曲名のところで右クリックをするとメニューの中に「Finderで表示」とありますので、それをクリック。
- 対象となるファイルを含むフォルダが開くので、着信音にしたいファイルを選んで右クリックをし、メニューから「名前の変更」をクリックする
- 拡張子を「m4a」から「m4r」に変更する。
作成した着信音をiPhoneへ転送
以上で着信音は出来ました。いよいよiPhoneに着信音を転送します。
まずiTunesを立ち上げます。パソコンにiPhoneが接続されていれば、iPhoneを選ぶと、デバイスのメニューの中に「着信音」という項目が表示されています。
その着信音を開くと、着信音として使えるファイルが表示されます。
先程拡張子を変更したファイルを、ここにドラッグ&ドロップします。その後、右クリックでメニューを表示し、「同期」を実行して下さい。
以上でパソコンで作成した着信音がiPhoneに転送されました。
着信音に設定
ここまで来れば、あと一息です。後はiPhoneでの操作となります。
- iPhoneを立ち上げ、「設定」をタップします。
- メニューの中から「サウンドと触覚」をタップします。
- 「着信音」をタップします。
- 着信音の一覧の中に、先程作成した着信音がありますから、それを選んで下さい。
以上で作成した着信音がiPhoneの着信音として登録されました。
iTunesでiPhoneの着信音を作成する際の注意点
以上のように、iTunesを使えば簡単に着信音を作成出来ますし、iPhoneへの転送も難しくはありません。ただ、簡単ではありますが、幾つか注意する点があります。
作成後は曲を元の再生時間に戻す
曲から楽曲を切り取っていますが、その設定をする際に演奏する時間を指定しています。そのままでは元の楽曲の再生も着信音と同じになっていますので、着信音の作成が終了したら、オリジナルの楽曲を元に戻しておきましょう。
戻す方法は簡単で、チェックの入っている「開始」と「停止」のチェックボックスからチェックを外すだけです。
既存の着信音に比べて音が小さいので調整する
作成した着信音の音が小さい場合ですが、この場合は着信音を作り直すしかありません。
先程、お気に入りの曲の再生場所を設定したところの、「曲の情報」の中の「オプション」の部分で、「開始」「停止」のさらに下に、「音量調整」という項目があり、スライドバーが表示されています。
最初の状態では、ここが真ん中の「なし」になっていますので、音が小さい場合は「+」方向へ、音が大きすぎる場合は「−」方向へ矢印を動かして下さい。
なお、音量を大きくする場合、あまり上げすぎると音が割れてしまいますので、ご注意下さい。
着信音をiPhoneに転送できない場合ファイル名を見直す
作成した着信音がiPhoneに転送できない事が時々発生するようです。通常であれば、問題ありませんが、何故上手く転送できないかはハッキリとした原因はわかっていないようです。
その様な場合は、拡張子を変更する手順を参考にして、ファイル名を変更してみて下さい。日本語への対応が弱い場合があるみたいですので、ローマ字などに名称を変更してましょう。
また、上手くいかない場合は、一旦iTunesを終了したり、iPhoneとの接続を解除し、改めて起動したり接続したりすると上手く動く場合があるようです。
折角作成した着信音ですから、頑張ってiPhoneへ転送して下さい。
iPhoneの着信音をPCで作成する方法
iTunesがあれば、簡単に着信音が作製出来るのですが、曲の一部を切り取るだけの機能しかありません。より着信音らしくフェードインやフェードアウトした着信音を使いたければ、別のソフトを使って編集する必要があります。
下記のソフト・アプリは着信音用のファイルへの変換もm4rファイルへの変更も一つで出来るのが特徴です。
AnyTrans for iOS
このソフトは本来パソコンに接続したiPhoneのファイルを管理するのに使うソフトです。iTunesでは、登録したパソコンとiPhoneの間でないとファイルの転送ができませんが、このソフトを使うと別の組み合わせでもファイルのやり取りができます。
なお、以下に紹介するサイトやソフトにも共通しますが、コマンドの中にフェードイン・フェードアウトがありますので、iTunesでは対応していない着信音の作成が可能です。
上記ソフトをインストールし、起動して下さい。
作り方は、メインメニューの中から「管理したいiOSコンテンツ」をクリックし、その中の「オーディオ」項目にある「着信音」を選べば、そのウィンドウ上で作成と変換、iPhoneへの転送が同一ソフトでできます。
こちらのソフトはシェアウェアですので、継続して使用するには料金が発生しますが、最初の7日間は無料で使用する事ができます。
Online MP3 Cutter
こちらは、オンライン上でMP3のファイルを編集するサイトです。作り方は手持ちの曲をこちらのサイトで編集するだけ。iPhoneの着信音として自作する事ができ、さらにはm4rファイルへ変換もしてくれます。
後は出来上がった着信音をiTunesを使ってiPhoneに転送すれば、好みの曲をiPhoneの着信音とする事ができます。
Syncios
「AnyTrans for iOS」と同様に、iPhoneとパソコンを繋いでファイルのやり取りをするソフトです。ただ、こちらはAndroidにも対応しています(Windows版)。
作り方は「AnyTrans for iOS」と同じく、「着信音作成」のメニューがありますから、そちらを選んで下さい。このソフトも、ファイルの変換と拡張子「m4r」への修正、iPhoneへの転送までしてくれます。
このソフトはフリー版とUltimate版の2種類があり、Ultimate版は有料となっています。着信音の自作はフリー版でも出来ますので、とりあえず自作をしたい人はフリー版で作り方を試してみて下さい。
iPhoneで着信音の作成アプリ使った自作着信音の作り方
パソコンを使わず、iPhoneだけで着信音(変換&m4rファイル)を自作する事も可能です(ただし、設定にあたりiTunesを必要とするアプリあり)。
作り方は、以下のアプリをインストールするだけで、変換やm4rへの変更などの面倒はいりません。もちろん、フェードイン・フェードアウトにも対応しています。
着信音メーカー
ライブラリから曲を選択して着信音用のm4rファイルを変換&作成するアプリです。
ただし、着信音は作成出来ますが、iPhoneに登録するためには、一度パソコン(Windows or Mac)にm4rファイルを転送した後、改めてiPhoneに戻すという作業が必要となり、アプリ単体で作成出来るわけではありません。
フェードイン・フェードアウトにも対応していますから、iTunesでは物足りない方は使ってみては如何でしょう。ただし、曲の長さはやや短く、最大で29秒(iTunesは39秒)となります。
GarageBand
Appleの公式アプリで、現在は無料で入手できます。こちらは、本来は演奏するためのアプリですが、着信音を自作する事も可能です。
作り方は、最初の画面でメニューを選択し、音源を選択します。そうすると、曲の切り取りが出来るようになりますから、好きな曲の好きな部分を選択して下さい。
その後、メニューから「共有」→「着信音」→「書き出し」を選ぶと着信音が作成されます。自動でm4rファイルに変換されていますし、iPhoneの着信音選択の画面にも出力され、アプリ単体で全てをこなす事が可能です。
ただ、iPhoneでの作成では30秒という制約があるらしく、このアプリでも作れる着信音は30秒までとなってしまいます。
iPhoneで着信音が鳴らない時の対処法
折角自作し、登録したのに着信音が再生されない、そうなった時は下記をチェックして下さい。往々にして、簡単な見落としが多いようです。
着信・通知音量の設定を変える
当然ながら、まず音量をチェックしましょう。普段からマナーモードにして使っていると、よく音量を下げきった無音状態のままになっている事があります。
また、設定の中の「サウンドと触覚」画面にも、オプションとして「着信音と通知音」のスライドバーがありますので、この設定が最少になってないか確認しましょう。
また、その下に「ボタンで変更」とありますが、これは着信音と通知音のボリュームを一定にするものなので、これがオフになっていると、音量ボタンで着信音の音量を変える事が出来ません。「着信音と通知音」のスライドバーの大きさをチェックの上、オンオフを判断して下さい。
各設定モードを確認
後は、マナーモード等の設定では、着信音が鳴らない場合がありますので、そちらもチェックしましょう。
着信モード
iPhone本体の左側側面のボタンが、オンに設定され、着信モードになっているか確認してください。
当然ながら、着信モードがオフになっていると着信音を設定しても鳴りません。
マナーモード
上記のiPhone左側側面ボタンの設定と通じますが、マナーモードに切り替えていると、着信音は鳴りません。
サイレントモード
着信音もバイブレーションも鳴動しない、iPhoneが完全に沈黙する状態です。映画館等で重宝しますが、この状態でないかを確認して下さい。
おやすみモード
睡眠中の夜間などに使うモードですが、この状態でも着信音は鳴りませんから、iPhoneがこの状態になっていないかどうかを確認します。
iPhoneの着信音を好きな曲に設定して楽しもう!
iPhoneは、電話以外に多機能高性能であるため、かえって電話機としての機能が目立たないようです。しかし、携帯電話に比べてもはるかに高性能なのは間違いありません。にもかかわらず、着信音は購入時のままという方が多いようです。
上記でご紹介したとおり、自作の着信音を楽しむ事も、携帯電話に比べてはるかに簡単ですし、作り方もとても簡単で、アプリからも作成出来るくらいです。
お気に入りの曲を自分で着信音にすれば、電話がかかってきた時に周囲の注目を集める事でしょう。どうぞ着信音を作成し、iPhoneに設定して楽しんで下さい。