2019年04月30日更新
FRepの設定と使い方!Androidの連打ツールで操作を自動繰り返しする方法!
スマホの画面操作の記録・繰り返し再生を可能にするアプリ「FRep」を使えば、スマホゲームなどで面倒な連打操作や一連の連続操作を記録してボタンをタップするだけで繰り返し自動再生してくれます。今回は、このFRepの導入方法や設定方法、また使い方をまとめました。
目次
FRepを設定しよう!
スマホゲームなどの操作において、連打やスワイプなど決まった一連の操作を毎回やるのが面倒な時に便利なアプリが「FRep」です。「FRep」とは、Finger Replayerの略で、指で実行した操作をReplay(リプレイ・繰り返し実行)してくれる無料アプリです。
Androidの連打ツールとして知られており、ボタンをタップするだけで、記録した操作を自動再生で繰り返し実行してくれます。
また、FRepはAndroidではRoot化※が不要で安全なので、おすすめです。しかし、FRepはインストールしただけでは利用できず、FRepをスマホで使えるようにするための設定が必要です。早速、FRepをスマホに設定してみましょう。
※Root(ルート)化とは、端末の管理者権限を許可し、端末のシステム変更や設定変更を可能にする設定ですが、一度Root化するとセキュリティアプリがRoot化をリスクと捉え端末が使えなくなったり、メーカーサポートを受けられなくなったりします。
FRepをインストールする
まずFRepをスマホにインストールします。Playストアで検索するか、下記リンクからインストールしましょう。
スマホのホーム画面などにFRepのアイコンが出来ればインストール完了です。
端末での設定を行う
FRepをインストール直後に起動しても、”(実行されていません)”という文言と、エラーメッセージが表示され、まだFRepは使えない状態です。そのため、まず端末での設定を行います。Androidスマホでの設定と、PCを使いFRepを有効化する設定がありますが、PCとデータ転送が可能なUSBケーブルが必要です。
Androidスマホ
Androidスマホでの設定からご紹介します。まず端末の「設定」から「開発者向けオプション」※を有効にします。すでに「開発者向けオプション」が表示されている方は、開発者向けオプションの有効化の手順はスキップしてください。
※開発者向けオプションとは、Androidスマホの開発者向けのオプションメニューで、一部の機種を除き通常は非表示になっています。通常のスマホの使い方では不要ですが、開発者のような上級者向けのスマホの便利な設定が可能になります。
Androidの機種により多少違いますが、端末の「設定」を開き、下部の「端末情報」→「ソフトウェア情報」→「ビルド番号」と進みます。次に「ビルド番号」を7回ほど連続で「開発者/開発者モード/デベロッパーモードになりました」と表示されるまでタップします。
このように、「開発者」や「デベロッパー」という単語がキーワードです。
端末の「設定」に戻り、表示された「開発者向けオプション」をタップします。
「開発者向けオプション」のスイッチがOFFの場合はスイッチをタップしてONにし、下部の「USBデバッグ」※をONにします。※USBデバッグとは、Androidスマホのアプリを開発・設定できるよう、端末をPCを通信可能にするモードです。この後、AndroidスマホをUSBケーブルでPCに接続し設定するために、この「USBデバッグ」を許可します。
このようなメッセージが表示されたら、「OK」をタップします。
次に、端末の「設定」に「ユーザー補助」がある場合は、「ユーザー補助」から「FRepユーザー補助サービス」をタップします。ユーザー補助が見つからない場合は、FRepを起動した際に表示される指示に従って設定します。
表示された「FRepユーザー補助サービス」のスイッチをタップしてONにします。
PC
次にAndroidスマホをUSBケーブルでPCにつなぎ、PCでの設定を行います。USBケーブルは、データ転送可能なものが必要です。手元にない場合は、1,000円ほどで入手できるので、ご利用のAndroidスマホの接続端子のタイプ(B/C)に合わせて準備しましょう。
次に上記リンクのFRepサポートページから、ご利用のPCのOSに合わせ「FRep設定ツール」をダウンロードします。Windowsの場合は、Androidに接続するためにドライバが必要なため、メーカー別ドライバ配布URLからご利用のPCメーカーに合わせてADBドライバをインストールします。
ダウンロードしたファイル「frep_win_ja.zip」(Windows版)または「frep_mac_ja.tgz」(Mac版)を開き、解凍するとこのようなフォルダが開くので、Windowsの場合は「win.bat」をダブルクリックし、Macの場合は「mac.sh」をターミナルで実行します。
”Permission Denied”(アクセス拒否)となる場合は、Windowsでは「win_alt.bat」を、Macでは「mac_alt.sh」で試して下さい。
Windowsの「コマンドプロンプト」、Macでは「ターミナル」でこのような画面が表示され、最後に「Server Started」となればOKなので「Enter」で実行します。コマンドやターミナルは、PCの設定をキーで指示(コマンド)して行う画面です。Windowsでコマンドが開かない場合は、スタートボタンから検索窓に「cmd」と入力し「Enter」します。
もしPCにこのようなメッセージが表示されたら、「Y」を入力し「Enter」すればOKです。
AndroidスマホでFRepを再度起動し、このように「サービス実行中」と表示されていたらFRepを使うための準備完了です。また、PCが無くAndroid端末が複数あればAndroid端末2台でFRepの設定も可能です。下記動画を参考に設定してみましょう。
FRepの使い方!操作の記録をする
FRepを使うための導入設定ができたら、いよいよFRepの使い方のご紹介です。まず自動再生させたい操作の記録をします。
記録モードの設定をする
まずFRepを起動して、「記録モード」の設定をします。
「RECORD SETTING」が「記録モード」の設定になり、操作を記録する際のモードを3種類から選択できます。
- 標準モード:端末の「電源ボタン」を押すまでの操作を記録します
- 自動終了モード:端末の「電源ボタン」を押さずとも、操作をやめて設定した時間が経つと記録終了します。操作停止の判定時間を下のバーで設定できます。
- 自動分割モード:一定時間操作が無い時を区切りに、断続的に記録され自動的に再生プログラムを作成します。連続して操作を記録する時に適しています。
どの記録モードでも、端末の電源ボタンを押すと記録は終了します。3つの中から、やりやすい「記録モード」を選びタップします。
記録モードの設定が出来たら、操作の記録をする前にFRepのサービスが実行中か確認します。上部に「実行されていません」と表示されていたら、「MAIN MENU」の「サービス起動/停止」をタップし「サービス実行中」に切り替えます。
操作の記録をする
次に、いよいよ操作の記録をします。まず操作を記録したいアプリなどの画面を開きます。
次に、端末の「通知バー」を押し下げ(下にスワイプし)、「FRep タップしてパネルを表示」をタップします。
すると、このような「FRepパネル」が表示されます。上部ボタンに「Rec」、下に赤丸が表示されていたら記録(Record)用のFRepパネルになり、「Rec」赤丸をタップすると操作の記録が始まります。いったん操作を記録すると、FRepパネルに「ラベル名」と▷再生ボタンが加わります。
このようにボタンをタップすると表示が替わり、記録用パネル⇔再生用パネルを切り替えできます。「Rec」赤丸をタップし、記録したい連打やスワイプ、また一連の操作を実行します。操作は、先ほど設定した「記録モード」に合わせて終了します。
記録モードの設定に合わせ※、操作が終了するとこのような「FRep簡易設定」画面が開きます。※端末の電源ボタンで終了した場合、電源ボタンを再度押すと開きます。必要に応じて「ラベル名」や「再生回数」、また「表示場所」を設定し、最後に「保存」をタップして操作記録を保存します。
FRep簡易設定の内容については、下記の通りです。
- ラベル:分かりやすいように任意の名称を付けられます。未設定の場合は、記録した順にNo.0~カウントアップして数字が振られます。
- 開始待ちをスキップ:Recボタンを押してから操作開始するまで待つか、スキップするかを設定します。
- 再生回数:記録した操作を何回繰り返すか設定できます。
- メイン/サブ/裏頁/倉庫:操作記録の保存先を変更できます。通常は「メイン」で問題ありません。
- 表示場所(常に表示/アプリ内/クラス内):FRepパネルの表示場所を設定できます。
▼下記の動画は、FRepの【操作の記録】の例です。参照ください。
記録される容量の目安
注意点として、記録される容量の目安は、10分間または1MBまでになります。この容量を超えそうな場合は、操作を分割して記録するよう工夫しましょう。
FRepで記録した操作の確認と設定
操作の記録が終わったら、FRepで記録した操作の確認と設定を行います。簡易設定画面を閉じたら、再度FRepを起動します。
「MAIN MENU」の「記録の管理」から操作の確認と設定ができます。
記録した操作を確認する
「記録の管理」を開き、FRepで記録した操作を確認します。無事に記録できていれば、一覧に表示されます。
「ラベル名」をタップすると、記録した操作の設定画面が開きます。ここで、どんな操作を記録したのか見わけるためにも、ラベル名を分かりやすく設定しておくことをおすすめします。
記録した操作を設定する
続いて、FRepに記録した操作を設定します。
ラベル名をタップして表示されるメニューから、設定したい項目をタップします。「プレビュー」で記録した操作をプレビューでき、「表示/ラベル設定」からパネルに表示するラベル名などを設定できます。
繰り返し回数を指定する
記録した操作を自動再生する「繰り返し回数」を指定するには、「再生/繰り返し設定」を開き、「再生回数」で設定します。数回~数百回まで好きなだけ繰り返し設定が出来ますが、保存できる容量上限に注意して指定しましょう。
その下のボタンで表示場所による再生設定ができます。「常に再生」を選ぶとアプリが変わっても常に記録した操作が再生され、「記録アプリ」を選ぶと記録したアプリのみで再生され、アプリが変わると再生が終わります。
待機時間の設定をする
また「開始待ちをスキップする」をタップして、操作開始までの待機時間を設定します。「開始待ちをスキップする」であれば、アプリの操作開始まで待機せず操作が自動再生されます。「開始待ちを再現する」にすると、操作記録時のアプリの操作開始までの待機時間を再現します。
通信環境が良くない場合など、待機時間が無いと記憶させた自動再生した操作がうまく作動せず、アプリの操作に失敗してしまうことがあります。スマホの通信環境などに合わせて、待機時間の設定は変更しましょう。設定が完了したら、最後に右下の「適用」をタップします。
FRepの使い方〜記録した操作の再生〜
最後にご紹介するのは、FRepの使い方~記録した操作の再生~です。操作を記録し、再生設定を終えたら、記録した操作を実際に再生して、動作の確認をしましょう。
操作を記録したアプリ画面を開き、スマホの「通知バー」を下げて「FRep」をタップし、FRepパネルを表示させます。
自動再生(連打)する
FRepパネルが表示され、先ほど記録したラベル名と設定した「繰り返し回数」が▷再生ボタンに表示されているのを確認したら、▷再生ボタンをタップします。FRepパネルが「Rec」赤丸になっていたら、記録したラベルが表示されるまで「Rec」をタップして切り替えます。
「▷再生ボタン」をタップして、自動再生(連打)し、記録した操作の最終確認をします。下記の動画は、スワイプ操作の記録・自動再生の例ですが、連打や一連の操作でも同様に設定・再生が可能です。
再生(連打)を停止する
次に、再生(連打)を停止する方法をご案内します。再生(連打)は、下記の条件で停止します。
- 設定した繰り返し回数が終わった時
- 端末の電源ボタンを押した時
- 「割り込みで終了」のデフォルト設定(初期設定)であればアプリを切り替えた時
- 自動再生中にアプリを操作した時
これらの条件で再生(連打)が停止します。また、その他FRepの詳細については、下記リンクのFRepサポートを参照ください。
FRepを使って自動で操作しよう!
今回は、Androidスマホ向けの操作の記録・自動再生アプリ「FRep」の使い方のまとめとして、スマホへのFRepの設定方法、操作の記録方法や操作の設定方法、また記録した操作の再生・停止方法などをご紹介してきました。
これで面倒な連打やスワイプ、一連の決まった操作を自動化することが可能になります。この機会に、FRepを使って自動でスマホを操作してみましょう。