Facebookの仮想通貨「Libra(リブラ)」とは?決済や取引の方法は?

Facebookの仮想通貨「Libra」について、その全容をレビューします。Facebookの仮想通貨「Libra」は資産運用として手数料フリーで取引できる実用バーチャルマネーを目指します。また連携企業の協力により、今後の決済サービスの充実が期待されます。

Facebookの仮想通貨「Libra(リブラ)」とは?決済や取引の方法は?のイメージ

目次

  1. 1Facebookが発行する仮想通貨リブラって何?
  2. リブラとは
  3. 名だたる企業が参加するリブラ協会が運営する
  4. Facebookが仮想通貨を発行する目的
  5. 2Facebookの仮想通貨「Libra」の仕組み
  6. 価格変動が起こりづらい仕組み
  7. リブラの機能
  8. 3Facebookの仮想通貨は決済面も注目されている
  9. 日本での取引はまだ未定
  10. 実店舗で使える可能性
  11. 4Facebook仮想通貨リブラとビットコインの違い
  12. 資産としてのあり方が異なる
  13. Calibraは個人間送金アプリに近い
  14. 5Facebookが発行する仮想通貨Libraに注目

Facebookが発行する仮想通貨リブラって何?

Facebookが発行する仮想通貨リブラを知っていますか?ビットコインをはじめ、数多くの仮想通貨サービスが提供されている昨今ですが、世界的なメジャーSNSの1つFacebookがオリジナルの仮想通貨システムを提供することが発表されました。

今回は、そんなFacebookが発行する仮想通貨「リブラ」について、その全容に迫ってみたいと思います。

リブラとは

「リブラ」とは、Facebookが目下、世界に向けてリリースを準備している仮想通貨システムです。「リブラ」は厳密にいうと、いわゆる一般的な仮想通貨とは一線を画す特徴を保持していますが、その点の詳細については後述します。

Facebookが発行するLibraコイン(リブラ)

Facebookが発行するLibraコイン(リブラ)は、現在投資のイメージが強い一般的な仮想通貨ではなく、本来的な意味で、ワールドワイドで実用利用できるバーチャルコインのシステム構築を念頭に置いています。

投資のイメージが強い、今の仮想通貨は価格変動が激しく、それ故に投資・投機のツールとなっている側面がありますが、Libraコイン(リブラ)は価格変動を極力抑えるように設計され、あくまでバーチャルマネーインフラとして機能することを目指しています。

名だたる企業が参加するリブラ協会が運営する

Libraコイン(リブラ)の運営は、共産する企業の連携による「リブラ協会」が賄う計画になっています。

現在、提携企業として名乗りを挙げているのは、VISA・マスターカード・パイパルなどの金融インフラ企業から、ウーバー・eBay・Spotifyといった世界的に成功を収めているネットビジネス企業におよび、今世界の第一線で注目を浴びている企業が名を連ねています。

日本の大手企業も参加する

日本の大手企業としては、コインチェックの運営を行っているマネックスグループが、リブラ協会への参加意向を表明しています。コインチェック運営サイドは、Libraコイン(リブラ)の大きな将来性を見据えているようです。

Facebookが仮想通貨を発行する目的

Facebookが仮想通貨を発行する第一の目的は、前述でも少し触れましたが、世界中で利用できるバーチャルマネーインフラの構築です。

本来、仮想通貨というものが、そうした目的のためにサービス提供を始めているわけですが、実質的に評価すると、現時点ではマネーインフラというよりも、投資・投機・資産運用に利用されているのが現実です。

世界の金融インフラを整える

つまり、本来的な意味で、世界中で有用利用できるバーチャルマネーインフラはまだ実現していない・構築されていないといえます。バーチャルマネーインフラの最大のメリットは手数料がかからないという点です。バーチャルマネーインフラが実現することで、純粋に自己資産の運用が手数料フリーで行えるようになります。

現在、世界中で銀行口座を所持していない人(15歳以上)の総数を計算すると17億人に及ぶそうで、こうした銀行口座を所持しない人でも、スマホがあればいつでもどこでも手数料フリーで資産を移動できるようになります。

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Facebookの仮想通貨「Libra」の仕組み

次に、Facebookの仮想通貨「Libra」の仕組みについてレビューします。

価格変動が起こりづらい仕組み

Facebookの仮想通貨「Libra」は価格変動が起こりづらいようにシステム設計されていることは前述しましたが、具体的に通常の仮想通貨(ビットコイン・イーサリアムなど)とどこが違うのでしょうか。

通常の仮想通貨(ビットコイン・イーサリアムなど)の価格変動が激しい理由として、仮想通貨は実貨幣と兌換性があるわけではなく、あくまで需要と供給のバランスで付加価値が決まっているという点が挙げられます。

極端な例を挙げれば、リンゴが豊作な時は価格が下がり、品薄のときは価格が吊り上がるという例と同じです。

しかし、Facebookの仮想通貨「Libra」にはこうした価格変動を極力抑えることで、投資・投機の対象ではなく実際に利用できるバーチャルマネーを構築しようとしています。

裏付けされる資産(法定通貨)がある

Facebookの仮想通貨「Libra」が価格変動を極力抑えられる理由は、法定通貨で裏付けを行うためです。つまり、実貨幣と兌換性を持つバーチャルマネーを構築しようとしています。

現在の仮想通貨も実貨幣と引き替えられますが、いわゆる時価での引き替えなので、そのときの市場のバランスで引き替えられる価格が決まります。

それに対し、Facebookの仮想通貨「Libra」は、分かりやすいたとえで言うと、「1Libraコイン=1円」と決めてしまうということです。

Facebookの仮想通貨「Libra」は、市場の影響を受けることなく、いつでも安定した価格ルールで実貨幣に引き換えられるバーチャルマネーを目指しています。

リブラの機能

現在、リブラの機能として想定される特徴は、米ドル・日本円などの法定通貨と兌換性を持つ、手数料フリーでインターネットインフラをつかって世界中どこでも資産を移動・運用できる、実店舗の支払いに利用できる、他の仮想通貨との交換ができるといった点が挙げらます。

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Facebookの仮想通貨は決済面も注目されている

Facebookの仮想通貨「Libra」は決済面の取引機能においても注目されています。

なぜなら、連携企業として名乗りを挙げている大手企業には、VISA・マスターカード・パイパルといった、決済面で既に取引実績と決済流通網をもつ企業が含まれているため、これらの企業の技術力・企業力がバックアアップとなって、今までにない仮想通貨の取引決済システムが構築される可能があるからです。

日本での取引はまだ未定

Facebookの仮想通貨「Libra」の今後の日本での取引はまだ未定です。「Libra」は仮想通貨としての特性を持ちますが、従来の仮想通貨にはない面も含んでいます(法定通貨と兌換性を持つなど)。今後のシステム構築の仕上がり次第で、日本での取り扱い方が決まってくるでしょう。

実店舗で使える可能性

Facebookの仮想通貨「Libra」は実用バーチャルマネーとして、実店舗で利用できるバーチャルマネーを想定しています。将来的には、「Libra」は世界中どこに行っても、そしてインターネット上でも利用できる、万能バーチャルマネーになるかもしれません。

デジタル通貨ウォレットCalibra(カリブラ)もリリース予定

Facebookの仮想通貨「Libra」の運用端末・アプリとしては、デジタル通貨ウォレットCalibra(カリブラ)をリリースする予定です。

Calibra(カリブラ)のサービス提供元はFacebookの子会社で、iOS・Android用端末向けに「Libra」専用ウォレットアプリとしてリリースすると公表しています。

Calibra(カリブラ)を利用する際は、それぞれの国で発行している本人IDなどによる本人確認が必要で、本人確認が済めば自分の端末に「Libra」専用の口座を持つような形になります。

そして、このCalibra(カリブラ)を使えば、手数料フリーでどこにでも「Libra」マネーを送金・移動できるようになります。

FacebookとCalibra間の連携はない

また、Calibra(カリブラ)の運用に関しては、FacebookとCalibra(カリブラ)はそれぞれ独立していて(個人情報などの)情報の連携を持つことはないとしています。

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Facebook仮想通貨リブラとビットコインの違い

次に、Facebookの仮想通貨「Libra」とビットコインとの違いについて解説します。

資産としてのあり方が異なる

Facebookの仮想通貨「Libra」とビットコインとの違いについて、まず挙げられる点は「資産としてのあり方」です。

Facebookの仮想通貨「Libra」の「法定通貨と兌換性を持つ」という特徴については前述しましたが、この点はビットコインなどの従来の仮想通貨の概念と一線を画します。

ビットコインは、逆に法定通貨の付加価値から独立したバーチャルマネーです。法定通貨は仮想通貨に比べれば、価格変動は安定しているといえますが、法定通貨といえど、過去の経済バブルのように暴落することはあります。

ビットコインは、そうした法定通貨の暴落に影響されないバーチャルマネーといえます。そうした様々な条件に鑑みると、法定通貨と兌換性を持たせようとしている、Facebookの仮想通貨「Libra」が必ずしも最も優れているバーチャルマネーとはいえないというとらえ方もできます。

Calibraは個人間送金アプリに近い

Facebookの仮想通貨「Libra」を管理するデジタルウォレット機能、Calibra(カリブラ)は「Libra」の専用口座という側面を持ちます。

しかしそれを踏まえたとしても、「Libra」の特徴として、手数料フリーで実質的なマネー運用ができるツールを目指しているということからも推測できるように、Calibra(カリブラ)は、実際は「個人間送金アプリ」の特徴が色濃く出るのではないかと予想されます。

Calibra(カリブラ)を使って、メールを送るように自己資産を送金する時代がくるかもしれません。

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Facebookが発行する仮想通貨Libraに注目

Facebookが発行する仮想通貨「Libra(リブラ)」に、今後のバーチャルマネーとしての可能性が期待されます。Facebookの仮想通貨「Libra(リブラ)」は実用バーチャルマネーとして、資産運用の際に手数料フリーで取引できるツールを目指します。

また、連携企業として名乗りを挙げている大手金融インフラ企業(VISA・マスターカード・パイパルなど)の協力を得て、今までにない便利なバーチャルマネーの決済サービスが構築されることが期待されます。

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この記事のライター
KOUSUKE
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