Facebookのハッシュタグとは?投稿へのタグ付けや検索方法を解説!
ハッシュタグといえばインスタグラムやTwitterですが、見逃されがちながらハッシュタグはFacebookにも存在しています。今回はFacebookでのハッシュタグの付け方から検索方法に至るまでを解説します。これを読めばあなたもハッシュタグ名人間違いなしです。
目次
Facebookのハッシュタグとは
ハッシュタグとは、本来はその投稿の趣旨を一言でまとめたものです。
もともとTwitterで採用されたハッシュタグとは、140文字という制限の中では本当のテーマを収めきれないのでハッシュタグで追記する、もしくはどれが本当のテーマかわかるよう明確にして、あとからそのテーマについてハッシュタグで検索がしやすいようにするためでした。
たとえば「黒いきつね」といううどんがあったとして、「黒いきつねは素敵だ」という投稿だけでは「うどん」を差しているのか「動物」を指しているのか区別がつきません。そこでハッシュタグの出番です。
- 「#黒いきつね は素敵だ」ならうどんの「黒いきつね」
- 「黒い #きつね は素敵だ」なら動物の「きつね」
これならば、一発でどちらに対しての投稿であるかがわかります。
ハッシュタグとは、という説明はもう少し続きますが、
- 能書きはいいから早く使い方を教えて欲しい方は
- 目次から「Facebookのハッシュタグの付け方・使い方」に
- 使い方だって知っているからハッシュタグ付けのノウハウだけ教えて欲しい方は
- 目次から「Facebookのハッシュタグ付け方のポイント」に
それぞれリンクでジャンプしてください。
#がついたキーワードで検索できる機能
さて、ハッシュタグの効能を述べましたが、効能が前節で述べただけのものであれば、文字数制限のきついTwitterでだけの流行りで終わり、Facebookまでもが採用することはなかったでしょう。ところが、ハッシュタグのすごいところはテーマを強調するだけではなかったのです。
上の例ならば投稿中の「#きつね」を選択すると、「#きつね」のハッシュタグのついた投稿をずらりと閲覧できるのです。きつねファンなら大喜びですが、別に「#きつね」に限らず、ハッシュタグがつけば関連の投稿が簡単に検索できるようになりました。
それまで時系列という、縦の方向のタイムラインでしか見られなかった投稿が、ハッシュタグの登場で横方向に串刺し検索できるようになったのです。素晴らしい発明でした。
以来SNSでは一気にハッシュタグが採用されるようになり、Facebookでもハッシュタグが使えるようになったのです。
ハッシュタグの変質
ところがハッシュタグの便利さが知れ渡るにつれ、ハッシュタグの使われ方は変わってしまいました。
同じ傾向の投稿に出会いやすくしたり、一つのテーマにみんなで投稿を寄せ合って盛り上げるために、一つに絞ってハッシュタグをつけるという形から、自分の投稿を見つけてもらうために検索されやすいハッシュタグをつける、それも複数のハッシュタグをつけるという形になっていったのです。
ハッシュタグの使われ方が、消極的利用法から積極的利用法へと変質したのです。
Facebookでハッシュタグが盛んでない理由
前節で述べた傾向が顕著なのがインスタグラムです。
インスタグラムの投稿は、画像・映像がメインであり、文字情報は刺し身のつまにあたります。したがって、その投稿が何に対してのもので、何が写っていて、誰に見てほしいのかといった情報を端的に伝えられるハッシュタグとは非常に相性が良いのですし、ハッシュタグが数多くつけられるのも当然なのです。
一方、短文しか投稿できないTwitterに対して、Facebookは長文の投稿ができることが売りの一つです。長い文章を書くからには、読んでいてテーマがわからない文章ではお話になりません。自然、余計なハッシュタグをつけた投稿は尊重されなくなります。
ただし、最近ではインスタグラムとの連携もあり、Facebookにも写真や動画に大量のハッシュタグを付けただけの投稿が増えています。今後はFacebookでもこうしたハッシュタグが大量についた投稿がメインになる可能性も否定できないのです。
ハッシュタグを使うメリット・デメリット
ハッシュタグをつけることで、投稿のテーマが明確になり、そのテーマの投稿を探している人の目に留まりやすくなります。
その反面、ハッシュタグはSNS文化によっては下品なものと見なされることがあります。
色々な人に見てもらうことができる
ハッシュタグの最大のメリットは、Facebookで友達でない人にも投稿を読んでもらえる可能性が出ることです。
ハッシュタグがない投稿は、基本的に友達がシェアしたり”いいね!”しない限りは友達の範囲から外に広がることはありません。それに対しハッシュタグが付いている投稿は、友達の輪を超えたところで新しい出会いを生むことができます。
あなたがより強くみんなに伝えたいと思う投稿は、ハッシュタグによって広く拡散されるべきなのです。
使い方によっては宣伝だと思われてしまうことも
2014年2月と古い上にアメリカでのデータではありますが、Twitterでは1〜2個の、インスタグラムでは11個以上のハッシュタグが付いた投稿が、一番エンゲージメントと呼ばれる反応の良さや拡散量が多かったと出ています。ハッシュタグの威力が如実に出たデータと言えます。
しかし、Facebookでは逆にハッシュタグが付くことで、むしろエンゲージメントが下がり、拡散もされにくくなるという結果が出たのです。
この記事の執筆時点ですでに5年近く前の、しかもアメリカでのデータであることを承知の上で解読すると、背景にはインスタグラム>Twitter>Facebookの順に小さくなる、投稿者と閲覧者の距離感の存在があると見ていいでしょう。
距離感の大きいインスタグラムでは、多くのハッシュタグを付けて「見て見て」と叫ばないと見てもらえませんし、閲覧者も大声で叫んでもらわないと投稿を見つけることができません。
それに対し、投稿は基本的に友達に全部読んでもらえるFacebookでは身内感が強く、ハッシュタグはむしろ「わざとらしい」「ウザい」「商売っ気が強すぎる」と感じられ、下品な投稿と受け止められてしまいます。
加えてFacebook上のハッシュタグはインスタグラムやTwitterからの連携投稿に多いため、「Facebookはついでか」「インスタグラムにカエレ」といった反感すら生んでしまいかねません。
先にも記したように、これはドッグイヤーとも言われるほど変化の早いインターネットの世界で5年近く前の、しかもアメリカでのお話です。それが現在のFacebookにも通用するとは断言しかねます。
とはいえ、そういった傾向があったのは事実ですから、Facebookではハッシュタグの付けすぎには十分注意すべきでしょう。
Facebookのハッシュタグの付け方・使い方
ハッシュタグの付け方は、もともと140文字しか使えないTwitterで誕生したものだけに非常に簡単です。
以下にハッシュタグの付け方を二つ紹介します。
ハッシュタグの付け方
ハッシュタグは投稿内容に混じって付けます。最後にまとめて付けることが多いのですが、文中に折り込むのも悪くありません。
#とキーワードを付けて投稿する
ハッシュタグは"#"と”キーワード”からできています。たとえば「きつね」がキーワードの場合の付け方は「#きつね」となりす。
また、ハッシュタグは半角スペースでほかの文字と区切られていなければなりません。これはハッシュタグがもともとが英文の世界ででき上がった機能であり、英単語に"#"を付けるという形で誕生したためです。
そのため、「今日見かけた #きつね」「今日も #きつね に会ったよ!」という付け方はハッシュタグになりますが、「今日見かけた#きつね」「今日も#きつねに会ったよ!」という付け方ではハッシュタグとは認められません。
アドレス(URL)からハッシュタグを付ける
Facebookでは、"#"を使わないハッシュタグの付け方もあります。
Facebookでは投稿にURLが含まれていると、リンクを別に設ける仕組みとなっています。それを利用して、ハッシュタグのページを投稿に貼り付ければOKです。
ハッシュタグのページはキーワードが「きつね」であれば「https://www.facebook.com/hashtag/きつね」となりますので、下図のように使用できます。
ただし、この方法ではリンクをクリックするまで閲覧者にはどこに飛ばされるかわかりませんから、素直に文中に"#"付きでキーワードを記すのが無難と思われます。
なお、「きつね」の部分はキーワードによって変わります。
ハッシュタグの使い方
ハッシュタグは、あなたが出会いたい投稿への掛け橋です。
投稿の中に気になるハッシュタグを見つけたら、それをクリック・タップすることで、さらなる出会いが楽しめますし、さらに積極的にハッシュタグを検索することも可能です。
ハッシュタグを表示・検索する
ハッシュタグは、投稿の中にあるものをクリック・タップして利用するほか、検索して探すこともできます。
投稿の中のものを利用する場合は、たとえば前章の「今日も #きつね に会ったよ!」という投稿であれば、「#きつね」の部分が「#きつね」の専用ウォールへのリンクになっていますので、ここをクリック・タップすればジャンプできます。
一方、ハッシュタグは通常のFacebook検索窓から検索することもできます。
先の例に従って検索窓に「#きつね」と入力すると、上の「#きつね」の専用ウォールが表示されます。
もちろん「#きつね」だけではなく、あなたの求めている情報に近いハッシュタグを入力することで、有益な投稿にたどり着くことができます。ハッシュタグとはそういう便利な機能なのです。
Facebookのハッシュタグ付け方のポイント
先に「使い方によっては宣伝だと思われてしまうことも」の節でお伝えしたように、Facebookではむやみなハッシュタグの付け方は嫌われてしまいます。
自分の読んで欲しい気持ちを押し付けるのではなく、あくまでも読み手にメリットがあるからあえてハッシュタグを使わせてもらうのだ、程度の使い方が望ましいでしょう。
検索されやすいワードを使う
ハッシュタグを付ける以上、投稿を多くの人に見てもらいたいはずです。そのためにはハッシュタグが検索されやすいものでなければなりません。
いくら投稿のないようにぴったりのハッシュタグであっても、そのハッシュタグが検索されないのであれば、付け方は間違っていたということです。人気の投稿から、逆に人気のハッシュタグを見つけるようにしましょう。
具体的な名称を入れる
ぼんやりとした「#動物」という範囲の広すぎるハッシュタグよりも「#きつね」の方が検索されやすい上に、お互いの情報を絞り込むことができます。「#キタキツネ」まで具体的なほうがさらにいいでしょう。
自分の投稿に使う前に、あらかじめハッシュタグで検索して、どのハッシュタグがふさわしいかを確認しておくとさらに有効です。
季節に関するもの・トレンドのものを入れる
季節ネタは検索されやすいハッシュタグです。
しかし季節に関するものなら何でも良いわけではなく、その時期にみんなが検索するようなタイムリーなものが必要です。夏にクリスマスのハッシュタグをつけて投稿しても検索してくれる人は限られますが、12月に入ってからなら大量のユーザーの目に留めてもらえます。
同様にトレンドに絡んだハッシュタグも、時期を外さなければたくさんの人に読んでもらえる投稿を生んでくれます。流行遅れのハッシュタグをつけた投稿は検索されることもありませんし、タイムラインで見かけたフォロワーに哀れみの目で見られることになりますから、ハッシュタグをつけないほうがマシな結果となります。
メリットがありそうなワードを入れる
明確に「お得情報」とわかるハッシュタグをつけるとFacebook上で投稿は検索されやすくなります。
かといって商売っ気を出してはいけません。あくまでも相手にとってためになる、という姿勢でハッシュタグを選択してください。
具体的な場所・地域を入れる
範囲の広い、よく使われる単語をハッシュタグにすると、確かに多くの人の目に触れる可能性が高まります。反面、同じハッシュタグを使う投稿も多くなるので、検索されてもほかの多くの投稿に埋もれてしまい、ちょっと時間が経っただけで検索結果の下位に押し流されてしまいます。
そういう場合は、範囲の広いハッシュタグと同時に具体的な場所や地域をハッシュタグにつけるといいでしょう。
”#九州”や”#熊本”という範囲の広いハッシュタグではなく、"#草千里”や”#阿蘇”、さらには特定の町名やお店の場所といった具体的な名称を入れることで、より狭い範囲のユーザーにピンポイントでアピールできます。
Facebookのハッシュタグを付けて投稿してみよう
Twitterから普及したハッシュタグですが、Facebookでも便利に使えることはここまでで記した通りです。ただ、SNSごとにハッシュタグへの対応は違っていて、ハッシュタグを歓迎するインスタグラムとは対照的にFacebookではあまりハッシュタグは歓迎されない傾向があります。
そうしたFacebookの文化を尊重して、ハッシュタグの過剰な使用は避け、適切かつ適度にハッシュタグを使うことで、より多くの人に伝えたい情報を伝えられるはずです。あなたの投稿がこの記事によってより多くの人に読まれるようになることを祈っています。