AviUtlのシーンチェンジの種類と使い方!画面切り替え機能で場面転換させよう!
動画を見ているときに場面が切り替えされて違う場面に転換されるときにエフェクトのように切り替えされることがありませんか?AviUtlではこの機能のことをシーンチェンジと呼びます。この記事ではAviUtlのシーンチェンジの使い方について詳しく紹介していきます。
目次
AviUtlのシーンチェンジで画面を切り替えよう!
動画を見ていて画面が切り替わるときにこのような演出がされているのを見たことがありませんか?
- だんだん画面が消えていく(現れる)
- 画面が回転しながら切り替わる
- だんだん明るく(暗く)なり画面が変わる
- 画面がドアを開くように切り替わる
- だんだんぼかしが入り画面が変わる
- 画面がページをめくるように切り替わる
AviUtlではこのような演出のことをシーンチェンジと呼びます。他にも様々なシーンチェンジによる演出ができます。この記事ではそのシーンチェンジについて紹介していきます。
AviUtlのシーンチェンジとは?
AviUtlのシーンチェンジとは他のソフトでは「切替効果」や「トランジション」などと呼ばれているものです。動画などの突然場面がガラッと変わってしまう時にエフェクト効果のように繋ぎ目を綺麗にみせるために使用するものです。
AviUtlでシーンチェンジを使う方法
最初はAviUtでシーンチェンジの使用方法を紹介しています。
まずカット編集した動画など前後を綺麗に繋げたいシーンを準備してください。
シーンチェンジオブジェクトを挿入する手順
AviUtl拡張編集のタイムラインを右クリックしてください。「シーンチェンジ」から挿入できます。
タイムラインの右クリックメニューで「フィルタオブジェクトの追加」にカーソルを合わせてください。
「フィルタオブジェクトの追加」のメニューの中から「シーンチェンジ」をクリックしてください。
AviUtlのシーンチェンジの種類
AviUtlの初期設定ではシーンチェンジは32種類になります。その他にもスクリプトを追加すれば種類を増やすことも可能です。
シーンチェンジの種類と効果
今度は32種類のシーンチェンジとその効果を紹介します。
No | 種類 | 効果 |
1 | クロスフェード | シーンチェンジ前のシーンが徐々に消えていき、シーンチェンジ後のシーンが徐々に現れます。 |
2 | ワイプ(円) | シーンチェンジ後のシーンが円形状に徐々に大きくなりながら現れます。 |
3 | ワイプ(四角) | シーンチェンジ後のシーンが徐々に四角形状に大きくなりながら現れます。 |
4 | ワイプ(時計) | シーンチェンジ前のシーンが時計回りに消えていき、シーンチェンジ後のシーンがその下から現れます。初期角度の変更でスタート位置を変更することが可能です。 |
5 | スライス | シーンチェンジ前のシーンがスライスされながら横に消えていき、その下から新しいシーンが現れます。スライスの分割数を変更することが可能です。 |
6 | スワップ | シーンチェンジ前後のシーンが入れ替わるように画面が転換されます。 |
7 | スライド | シーンチェンジ前のシーンが左側に移動しながら消えていき、その下からシーンチェンジ後のシーンがでてきます。移動方向を変更することが可能です。 |
8 | 縮小回転 | シーンチェンジ前のシーンが回転しながら徐々に小さく、透明になりながら消えます。 |
No | 種類 | 効果 |
9 | 押し出し(横) | シーンチェンジ後のシーンがシーンチェンジ前のシーンを右から左に押し出します。 |
10 | 押し出し(縦) | シーンチェンジ後のシーンがシーンチェンジ前のシーンを上から下に押し出します。 |
11 | 回転(横) | シーンチェンジ前のシーンが回転し、シーンチェンジ後のシーンが裏側から現れます。 |
12 | 回転(縦) | シーンチェンジ前のシーンが上から下に向かって回転します。 |
13 | キューブ回転(横) | シーンが立方体のキューブなって右から左に回転して画面が転換されます。 |
14 | キューブ回転(縦) | シーンが立方体のキューブなって上から下に回転して画面が転換されます。 |
15 | フェードアウトイン | シーンチェンジ前のシーンがフェードアウトし、シーンチェンジ後のシーンがフェードインします。フェードアウトイン時の明るさが変更可能です。 |
16 | 放射ブラー | シーンチェンジの時に放射状に広がるエフェクトがかかります。 |
No | 種類 | 効果 |
17 | ぼかし | シーンチェンジ前のシーンがぼかしをかけながら消えていき、シーンチェンジ後のシーンがぼかしをかけながら現れます。 |
18 | ワイプ(横) | シーンチェンジ前のシーンが左から右に徐々に消えていき、その下からシーンチェンジ後のシーンが現れます。 |
19 | ワイプ(縦) | シーンチェンジ前のシーンが上から下に徐々に消えていき、その下からシーンチェンジ後のシーンが現れます。 |
20 | ロール(横) | シーンが左から右に巻き取られるようにロールしながら画面が転換されます。巻き取る方向を変更することが可能です。 |
21 | ロール(縦) | シーンが上から下に巻き取られるようにロールしながら画面が転換されます。巻き取る方向を変更することが可能です。 |
22 | ランダムライン | シーンチェンジ前のシーンが徐々に無数の横線を増やして消えていき、その下からシーンチェンジ後のシーンが現れます。無数の横線の幅を変更することが可能です。 |
23 | 発光 | シーンチェンジ前のシーンが発光しながら消えていき、シーンチェンジ後のシーンが発光しながら現れます。発行尾の明るさを変更することが可能です。 |
24 | レンズブラー | シーンチェンジの時にレンズ越しの風景がぼやけていくようなエフェクトがかかります。 |
No | 種類 | 効果 |
25 | ドア | シーンチェンジ前のシーンが両開きのドアのように開いて消えていき、その下からシーンチェンジ後のシーンが現れます。ドアを手前に開くようにシーンチェンジすることが可能です。 |
26 | 起き上がる | シーンチェンジ後のシーンが起き上がってくるように画面が転換されます。 |
27 | リール回転 | シーンチェンジ前のシーンが上から下にリール回転しながらシーンチェンジ後のシーンと入れ替わります。回転数・ブラー・横回転を設定することが可能です。 |
28 | 図形ワイプ | 設定で決めた図形が流れていき、画面が転換されます。図形のサイズ・方向・設定を変更できます。 |
29 | 図形で隠す | シーンチェンジ前のシーンに設定で決めた立体的な図形が流れ星のように流れて消えていき、シーンチェンジ後のシーンが現れます。方向・拡大率・設定の変更が可能です。 |
30 | 図形で隠す(放射) | シーンチェンジ前のシーンに設定で決めた立体的な図形が放射状に流れて消えていき、シーンチェンジ後のシーンが現れます。 |
31 | 砕け散る | シーンチェンジ前のシーンがガラスの砕け散るように割れてシーンチェンジ後のシーンが現れます。サイズや各種パラメータが変更可能です。 |
32 | ページめくり | 本のページをめくるようにシーンチェンジされます。陰影・奥行の変更が可能です。 |
シーンチェンジの種類を追加する方法
次はシーンチェンジの種類を追加する方法を紹介します。まずは下記のリンクの場所からAviUtlシーンチェンジ種類のファイルをダウンロードしてください。ダウンロードしたファイルはt1~t9のようなネーミングになってますのでt01~t09とリネームした方が名前順にソートされるので追加されたシーンチェンジの種類がわかりやすくなります。
また、その他にもAviUtlシーンチェンジ種類のファイルは各所で配布されてますので探してみてください。
次は「AviUtl」フォルダに「transition」フォルダを作成してください。なお、旧バージョンのAviUtlを使用している場合は「AviUtl」フォルダの直下ではなく、「Plugins」フォルダの中に「transition」を作らないと反映されませんので反映されない場合は試してみてください。
ダウンロードしたファイルを「transition」フォルダの中にコピーしてください。
AviUtlシーンチェンジを選択するときに新しいシーンチェンジの種類が追加されています。
AviUtlのシーンチェンジの使い方
AviUtlのシーンチェンジはただ単に設置すればいいというものではありません。シーンチェンジの使い方を考える必要があります。考えのないシーンチェンジの使い方をすると演出効果が悪くなってしまうので、今度は演出効果を活かすシーンチェンジの使い方を紹介していきます。
場面転換したいタイミングにシーンチェンジを設置する
場面はシーンチェンジを設置したところから切り替えが始まりますがシーンチェンジの効果はシーンチェンジが設置されているところまでです。つまりは動画のどこからシーンチェンジで切り替えてその動画のどこまでにシーンチェンジを終わらせるかシーンチェンジを設置するタイミングが重要になります。
以下に2点の例を挙げておきますのでご覧ください。
シーンチェンジを冒頭においた場合
このようにシーンチェンジの開始位置を2枚目の画像の冒頭おいた場合は1枚目の画像は1秒間表示されますが、2枚目の画像はシーンチェンジが終わってから表示されるので0.2秒程度しか表示されないため、ほとんど一瞬で終わってます。
シーンチェンジを冒頭におく場合はシーンチェンジのかかった分だけシーンチェンジ後の場面が短くなる点が注意点になります。
シーンチェンジをまたがるようにおいた場合
このようにシーンチェンジを1枚目と2枚目にまたがるようにおいた場合は1枚目の画像の0.6秒後からシーンチェンジが始まって2枚目の0.4秒後にシーンチェンジが終わります。従って、1枚目と2枚目の両方が0.6秒ずつ表示されることになるためバランスが良くなります。
しかし、シーンチェンジをまたがるように置く場合は表示時間が同じでも1枚目の終盤がシーンチェンジによって遮られてしまう点が注意点になります。
設置場所についてはどちらが良いということではなく、どこを『見せ場』にしたいのかが重要になりますので『見せ場』に合わせてシーンチェンジを設置するようにしてください。
AviUtlのシーンチェンジのポイント
先程のシーンチェンジの使い方で述べたようなことはシーンチェンジの時間が長すぎるから無理があるように見えるかもしれません。しかし、シーンチェンジの時間についても切り替えが上手く演出されなくなってしまいますのでシーンチェンジのポイントを押さえましょう。
シーンチェンジの長さが重要!
AviUtlのシーンチェンジの一番のポイントはシーンチェンジの長さにあります。長さといってもどのくらいの長さにするのが丁度いいものなのでしょうか。AviUtlのシーンチェンジの長さを長くした時と短くした時の違いを比較してみます。
シーンチェンジの長さを長くする
これは極端な例ですがこのようにAviUtlのシーンチェンジは長すぎてしまうと本編のシーンがほとんど表示されなくなってしまいます。
シーンチェンジの長さを短くする
次はAviUtlのシーンチェンジの長さを極端に短くした場合ですが、何が起こっているのかがわからないうちに一瞬で場面が転換されるのでシーンチェンジを使う意味がないように感じてしまいます。
しかし、このようなシーンチェンジならば今度は戦闘シーンなどの画面切り替えに使うと効果的です。
AviUtlのシーンチェンジで場面転換させよう!
これまで紹介してきたようにAviUtlのシーンチェンジは初期設定で32種類あり追加することによってさらに拡張していくことが可能です。また、AviUtlのシーンチェンジは設置場所や長さを変えることによって様々な演出効果を作り出すことが可能です。この記事を参考にAviUtlシーンチェンジを使いこなして素晴らしい演出効果を作り出してみてください。