2019年04月29日更新
AviUtlのスクリプト導入方法とアニメーション・カスタムオブジェクトの使い方!
AviUtlのスクリプト導入して動画に演出を付けたい人に「さつき氏スクリプト」がオススメです。さつき氏スクリプト以外にも無料公開のスクリプトはあります。ここでは、AviUtlのスクリプトに外部スクリプトを導入・追加する方法とスクリプトの使い方をご紹介します。
目次
AviUtlのスクリプトやさつき氏について
AviUtlとは動画の無料編集ソフトで、動画の不要なシーンをカットしたり、動画に音声や字幕の合成、再生速度の変更、動画のリサイズなど基本操作ができます。AviUtl以外のソフトで動画編集して、AviUtlでエンコードをする方もいます。まず、AviUtlのスクリプトやさつき氏について、どのような人物であるのかご説明します。
AviUtlのスクリプトとは
スクリプトとは、動画の編集に不可欠な多くの演出をさせることができるプログラムコマンドです。AviUtlのスクリプトはスクリプト制御を組み合わせて動画編集をします。スクリプト制御を組み合わせることで、オブジェクトを動かしたり、色を変えたりすることができます。
無料でスクリプトを提供してくれているので、動画の編集に必要なスクリプトは全て揃えることができます。演出を増やすには、スクリプトを導入していくことです。
AviUtl布教の貢献者「さつき氏」とは
以下のリンクの方が「さつき氏」です。AviUtl布教に大きく貢献しており、スクリプト一式を無料公開しているニコニコ動画のユーザーです。AviUtlでは知名度が高く、AviUtl利用者では知らない人はいない人物です。
さつき氏の「AviUtlスクリプト一式」とは
さつき氏の「AviUtlスクリプト一式」は、さつき氏が作ったスクリプトを1つのフォルダ内に入れて無料公開しています。使い勝手がいい演出が揃っているので、ダウンロードすることで機能を拡張することができます。
AviUtlスクリプト一式は、スクリプト言語「Lua」で書かれており、「Lua」を書くことができれば、誰でもスクリプトを作って利用することができます。無料公開している方々がいますので、ダウンロードして利用することも可能です。
AviUtlのスクリプトの導入方法
スクリプトをダウンロードしていくと、フォルダが増えますので、名前を分かりやすく付けたり、解凍後のZipファイルは不要ですので削除するなど、フォルダ内の整理も合わせて行っていきましょう。ここでは、AviUtlのスクリプトを導入する方法をご紹介します。
スクリプト一式を導入する手順
さつき氏の「AviUtlスクリプト一式」を導入する前に、「AviUtl本体」と「拡張編集プラグイン」が導入されている必要があるので、以下のサイトから両方の最新版のダウンロードを準備しましょう。両方をダウンロードすると、Zipファイルが2つダウンロードされます。任意の場所に解凍したら、「aviutl100フォルダ」へ移動させましょう。両方の起動確認します。
AviUtlの設定が終わったら、さつき氏の「AviUtlスクリプト一式」を導入していきましょう。まず、AviUtlフォルダを開きます。
scriptフォルダの作成
AviUtlフォルダを開いたら、aviutl100フォルダに「script」のフォルダを作成します。
スクリプト一式をダウンロード
以下のリンクから、さつき氏のスクリプト一式をダウンロードできます。
ダウンロードしたフォルダの解凍
ダウンロードすると、「script_20160828.zip」を好きなフォルダに解凍します。展開したフォルダ内に以下のフォルダを確認してください。「script」フォルダに移動後に、アニメーションやカスタムオブジェクトなど分けて整理していきましょう。
scriptフォルダへの移動
解凍したフォルダ内にある「ANM_ssd」フォルダ、「TA_ssd」フォルダ、「各.anm 」「各.obj」ファイルを作成した「script」フォルダへ移動させます。それぞれに振り分けます。ここまでで「さつき」氏が作ったスクリプトの導入は完了です。
解凍したフォルダ内にある以下のファイルを「scriptフォルダへ移動」 | ANM_ssdフォルダへ移動 | OBJ_ssdフォルダ(無いのでフォルダ作成)へ移動 | TA_ssdフォルダへ移動 |
ANM_ssd | @ANM1.anm | @FIGURE.obj | @TA.anm |
TA_ssd | @ANM2.anm | @LOAD.obj | ー |
@ANM1.anm | @音声.anm | ー | ー |
@ANM2.anm | @加減速.anm | ー | ー |
@FIGURE.obj | @連番.anm | ー | ー |
@LOAD.obj | ー | ー | ー |
@TA.anm | ー | ー | ー |
@音声.anm | ー | ー | ー |
@加減速.anm | ー | ー | ー |
@連番.anm | ー | ー | ー |
フォルダの説明
以下のフォルダが展開したフォルダ内に含まれています。@ANM1.anmと@ANM2.anmは、種類が多いのでフォルダが分かれています。
ANM_ssd | アニメーション効果が入っています。 |
TA_ssd | テキスト用のアニメーション効果が入っています。 |
@ANM1.anm | 「アニメーション効果」が入っています。 |
@ANM2.anm | |
@FIGURE.obj | 「カスタムオブジェクト」が入っています。 |
@LOAD.obj | オプションを付けて読み込める「カスタムオブジェクト」が入っています。 |
@TA.anm | テキスト用の「アニメーション効果」が入っています。 |
@音声.anm | 動画の音声に合わせて「アニメーション効果」を作成できます。 |
@加減速.anm | オブジェクトの加減速の強弱を調整できる効果を付けられる「アニメーション効果」が入っています。 |
@連番.anm | 連番の画像を並べて表示できます。 |
スクリプトの種類の見分け方
スクリプトを管理する場合には、拡張子の種類ごとに分ける方法があります。スクリプトのフォルダは、名前にさつき氏と付けるなど、分かりやすいようにしましょう。無料公開のスクリプトをダウンロードしていくとスクリプト数が増えて管理しきれなくなります。
スクリプトの拡張子の見分け方 | |
.anm | アニメーション効果 |
.obj | カスタムオブジェクトを追加 |
.scn | シーンチェンジ |
.cam | カメラ効果 |
AviUtlのスクリプトの使い方
さつき氏のスクリプト一式を導入したら、AviUtlを再起動して、アニメーション効果とカスタムオブジェクトの使い方を解説します。種類が多いので、実際に使ってみてエフェクトを確認していきましょう。
追加したスクリプトを使用する
AviUtlを再起動したら、スクリプトが使用できます。追加したスクリプトの使い方は、タイムライン上のメディアオブジェクトの追加から選択します。
アニメーション効果
AviUtlのスクリプトの使い方で、「アニメーション効果」を使用する方法は、アニメーション効果エフェクトを追加して、効果一覧の中から選びます。
- 塗りつぶし@ANM1
- 段階グラデーション@ANM1
- 円形並べ@ANM1
- 円移動@ANM1
- ランダム配置@ANM1
- 画像ループ@ANM1
- キラキラ@ANM1
上記のアニメーション効果の名前が多数出てきますので、好きなエフェクトを選択します。(上記は一部のエフェクトで以外にもアニメーション効果はたくさんあります。)
カスタムオブジェクト
AviUtlのカスタムオブジェクトの使い方は出来上がったエフェクトです。使い方は、タイムライン上で右クリックして、「メディアオブジェクトの追加」から「カスタムオブジェクト」をクリックします。
- 集中線
- 走査線
- カウンター
- レンズフレア
- 雲
- 星
- 雪
- 雨
- ランダム小物配置
- ライン
- 扇形
- 多角形
- 周辺ボケ光量
- フレア
- 水面
上記の効果を使うことができます。
AviUtlのスクリプトを外部スクリプトとして追加する方法
さつき氏のスクリプト一式を導入する方法と使い方に触れてきましたが、ここでは、さらに新しく外部スクリプトを追加する場合の方法を説明します。
外部スクリプトとは?
「Lua」のスクリプト言語で書かれたスクリプトファイルが外部スクリプトです。さつき氏のスクリプト一式も「Lua」で書かれていて、外部スクリプトです。他の無料公開のスクリプトも「Lua」で書かれていれば外部スクリプトです。
追加する方法
他の外部スクリプトを追加する方法は、AviUtlのフォルダに「script」フォルダを作成していると思いますが、その中にスクリプトファイルを設置します。新しくスクリプトファイルを追加したら、AviUtlを再起動しましょう。追加したスクリプトが反映されない場合は再起動させる必要があります。
AviUtlのスクリプトを導入してスクリプトを使用しよう!
さつき氏スクリプト一式の導入方法と使い方をご紹介しました。さつき氏以外の外部スクリプトも追加することができます。新しく追加しても、AviUtlの再起動は必要です。AviUtlのスクリプトを導入して外部スクリプトで動画に素敵な演出を付けましょう。