【Android】デバイスマネージャーの使い方!遠隔で端末を探す(位置確認)
もしもAndroid端末をどこかでなくしてしまったら大変です。そんな万が一のために、Android端末には「Android デバイス マネージャー」というアプリが用意されています。今回は、Android デバイス マネージャーの使い方をご紹介します。
目次
- 1Android デバイス マネージャーとは
- ・Googleが2013年から開始したAndroid用サービス
- ・Googleにログインして端末を遠隔操作
- ・盗難や紛失時に役に立つ機能
- 2Android デバイス マネージャーで出来ること
- ・GPS機能を使って地図上に表示
- ・遠隔でスマホ端末をロック
- ・遠隔でスマホ端末のデータを消去
- ・遠隔で着信音を鳴らす
- ・なくした端末を位置情報から探す
- 3Android デバイス マネージャーの使い方
- ・Goolgleアカウントと端末を紐づけ
- ・GPS機能をONにしておく
- ・端末のAndroid デバイスマネージャー機能をON
- ・端末を探すアプリをインストール
- 4Android デバイス マネージャーで気をつけたいこと
- ・端末の電源が切れていたら何もできない
- ・端末がネットに接続されていないと何もできない
- ・GPS機能は微弱
- 5Android デバイス マネージャーは保険がわりに
Android デバイス マネージャーとは
Android デバイス マネージャーとは、GoogleがAndroid端末向けに提供しているサービス及びアプリの名称です。端末の紛失や盗難された時に備えて事前に設定しておけば、他のスマホ・パソコン・タブレットなどから該当端末の位置情報を取得し、地図上に表示してくれるので大変便利です。
Googleが2013年から開始したAndroid用サービス
Android デバイス マネージャーは、Googleが2013年8月4日から提供を開始したサービスです。開始当初からWeb版とアプリ版が用意されており、Googleアカウントを取得したAndroidユーザーであれば、誰でも無料で利用できます。
Android端末には標準でこの機能が搭載されていますが、利用するためにはいくつかの設定を有効にしておく必要があります。後に紹介する方法を参考にして、あらかじめ設定を行っておくことをおすすめします。
Googleにログインして端末を遠隔操作
元々Android端末には、Wi-Fiやキャリア回線でインターネットに接続していれば端末を遠隔操作できる機能が備わっています。Android デバイス マネージャーを利用するには、「設定」アプリからGoogleアカウントにログインし、端末にGoogleアカウントを登録して、いくつかの設定を済ませていればすぐに利用できるようになります。
盗難や紛失時に役に立つ機能
Android デバイス マネージャーが本領を発揮するのは、何といっても端末を紛失・盗難したときでしょう。端末の位置を地図上に表示できるほか、遠隔操作で端末の音を鳴らして周囲の人に気付いてもらったり、Googleコンタクトを経由して電話をかけたりなど、役立つ機能が豊富に用意されています。
Android デバイス マネージャーで出来ること
では、具体的にAndroid デバイス マネージャーで何ができるのでしょうか。ここでは、Android デバイス マネージャーの5つの機能について詳しくみていきましょう。合わせて、それぞれの機能の使い方も解説していきます。
GPS機能を使って地図上に表示
Android デバイス マネージャーでは、GPS機能を利用し地図上に端末の位置情報を表示してくれます。操作方法はGoogleマップと同じです。
Googleマップと同じくかなり高精度な位置情報を教えてくれるので、周辺を探すことで見つかる可能性がぐんと高まります。バッテリー残量も表示してくれるので、充電が切れないうちに早めに探すようにしましょう。
遠隔でスマホ端末をロック
Android デバイス マネージャーには、第三者に勝手に使われることを防ぐために、パスワードを設定して遠隔で端末をロックできる機能が用意されています。普段画面ロックをかけない人は、直ちにこの機能を使ってロックしておくと安全です。
なお、この機能がオンになっている状態の時には、端末を拾ってくれた人向けにメッセージと発信ボタンを表示しておくように設定することも可能です。
遠隔でスマホ端末のデータを消去
Android デバイス マネージャーには、遠隔でスマホ端末を初期化し、データを消去できる機能も用意されています。バックアップを取っているのであれば新しい端末にこれまでのデータを復旧することも可能です。
なお、初期化後はAndroid デバイス マネージャーが使えなくなるため、位置情報を取得できなくなり、手元に戻ってくる可能性も低くなります。あくまで最終手段として活用しましょう。
遠隔で着信音を鳴らす
Android デバイス マネージャーには、遠隔で着信音を鳴らすように設定できる機能が用意されています。端末がマナーモード状態かどうかは関係なく、5分間隔で大音量の着信音が鳴り響くため、誰かに端末を見つけてもらえる可能性が高くなります。
なくした端末を位置情報から探す
紛失してしまった端末の位置情報は、地図上で見つけることが可能です。ここでは、Webサイト版のAndroid デバイス マネージャーとAndroid デバイス マネージャーのゲストモードを利用して端末を探す使い方を解説していきます。
Webサイトから探す
なくした端末は、パソコンのWebブラウザを使って探すことも可能です。この時、端末と紐付けているGoogleアカウントでログインする必要があります。
スマホ及びタブレットアプリ版のAndroid デバイス マネージャーと同様に、アラームで音を鳴らして知らせたり、端末にロックをかけたり、データの消去をしたりなど、全ての機能を利用できます。
- Webブラウザを起動し、「スマートフォンを探す(https://myaccount.google.com/find-your-phone)」にアクセスします。
- 【ログインして開始】をクリックします。
- Googleアカウントとパスワードを入力し、【次へ】をクリックします。
- アカウントと紐付けられている端末が表示されるので、探したい端末の名前をクリックします。
- パスワードを入力し、【次へ】をクリックします。
- 【端末を探す】をクリックします。
- 地図上に端末の位置が表示されます。緑色のマーカーが端末の位置です。
アプリのゲストモードで探す
Android デバイス マネージャーには、家族や友人の端末から自分のGoogleアカウントにログインしてもらい、なくした端末の位置情報を取得できるゲストモードが用意されています。こちらも通常のAndroid デバイス マネージャーと同様に、アラームで音を鳴らして知らせたり、端末にロックをかけたり、データの消去をしたりなど、全ての機能を利用できます。
その上、自分のアカウントのパスワードは履歴に残らないので、安心して利用できます。
- 家族や友達の端末から「Android デバイス マネージャー」のアプリを起動します。
- 【ゲストとしてログイン】をタップします。
- Googleアカウントを入力して、【次へ】をタップします。
- パスワードを入力して、【次へ】をタップします。
- 地図上に端末の位置が表示されます。緑色のマーカーが端末の位置です。
- 使い終わったら、画面右上の【ログアウト】をタップして終了します。
Android デバイス マネージャーの使い方
上記ではAndroid デバイス マネージャーの使い方を解説してきましたが、Android デバイス マネージャーを使うには事前にAndroid端末側で設定を済ませておく必要があります。ここでは、Android端末側の設定方法を解説します。
なお、「設定」アプリのメニュー項目の名称や順番は、Android OSのバージョンや機種によって異なります。本項では、Android 8.1搭載のファーウェイ nova 3の使い方の場合を解説します。
Goolgleアカウントと端末を紐づけ
まずはAndroid端末の「設定」アプリから、Googleアカウントを登録して紐付けます。Googleアカウントを取得していない場合も、新規で取得することが可能です。
既存のGoogleアカウントを紐付ける
- 「設定」アプリを起動し、【ユーザーとアカウント】をタップします。
- 【アカウントを追加】をタップします。
- 一覧から【Google】をタップします。
- Googleアカウントを入力し、【次へ】をタップします。
- パスワードを入力し、【次へ】をタップします。
- 端末の電話番号を追加する場合は【はい、追加します】→【同意する】→【次へ】の順にタップし、電話番号の登録を行えば、Android端末との紐付けが完了します。追加しない場合は【スキップ】をタップし、規約を確認して【同意する】をタップすると、Android端末との紐付けが完了します。
新しいGoogleアカウントを取得して紐付ける
- 「設定」アプリを起動し、【ユーザーとアカウント】をタップします。
- 【アカウントを追加】をタップします。
- 一覧から【Google】をタップします。
- 【アカウントを作成】をタップします。
- 生年月日と性別を入力し、【次へ】をタップします。
- 提示されたGmailアドレスの中から任意のものを選択するか、【別のGmailアドレスを作成する】をタップして好きなアドレスを入力して、【次へ】をタップします。
- 8文字以上のパスワードを2回入力し、【次へ】をタップします。
- 端末の電話番号を追加する場合は【はい、追加します】→【同意する】→【次へ】の順にタップし、電話番号の登録を行えば、Android端末との紐付けが完了します。追加しない場合は【スキップ】をタップし、規約を確認して【同意する】をタップすると、Android端末との紐付けが完了します。
GPS機能をONにしておく
GPS機能をオンにしておかないと、Android デバイス マネージャーで位置情報を取得することができないので、「設定」アプリでGPS機能をオンにしておきましょう。
- 「設定」アプリを起動し、【セキュリティとプライバシー】をタップします。
- 【位置情報サービス】をタップします。
- 【現在地にアクセス】をタップして、Android端末のGPSをオンにします。
端末のAndroid デバイスマネージャー機能をON
続いて、「設定」アプリで端末のAndroidデバイス マネージャー機能をオンにします。初期状態はオンになっていますが、念のため確認しておきましょう。
- 「設定」アプリを起動し、【セキュリティとプライバシー】をタップします。
- 【端末を探す】をタップします。
- 【端末を探す】の右側にあるボタンをタップし、ONに切り替えます。
端末を探すアプリをインストール
Android デバイスマネージャーは、「設定」アプリで端末のAndroidデバイス マネージャー機能をオンにしておくだけでも使えます。しかし、場合によっては自分が所有する他のAndroid端末や家族・友達のAndroid端末を探す機会もあるかもしれません。
そんなときに備えて、「Playストア」から「端末を探す(Androidデバイスマネージャー)」をインストールしておきましょう。
- 「Playストア」アプリを起動します。
- 画面上部の検索ボックスをタップします。
- 「端末を探す」と入力し、キーボードの検索ボタンをタップします。
- 検索結果が表示されたら、「端末を探す」アプリの右下にある【インストール】をタップします。
- アプリのインストールが開始されます。
面倒な場合は、上記のQRコードを、QRコードリーダーアプリで読み取れば、直接「端末を探す」アプリのインストールページを表示できます。ぜひ活用してみてください。
探すアプリを設定
「端末を探す」アプリをインストールしたら、アプリを起動して初期設定を済ませましょう。GoogleアカウントをAndroid端末に紐付けていれば、設定はとても簡単です。
- 「端末を探す」アプリを起動します。
- 【(名前)として続行】をタップします。
- パスワードを入力して、【ログイン】をタップします。
- 位置情報の許可を求めるポップが表示されるので、【許可】をタップして初期設定を完了しましょう。
Android デバイス マネージャーで気をつけたいこと
ここまでご紹介したようにAndroid デバイス マネージャーは大変便利ですが、使用する上で気を付けなければならないことがあります。ここでは、注意しなければならない3つのポイントを紹介します。
端末の電源が切れていたら何もできない
Android デバイス マネージャーは、電源がオフの状態では位置情報の取得のほか、アラーム、データの消去、端末のロックなどの遠隔操作ができなくなります。端末のバッテリー残量はAndroid デバイス マネージャーでも確認できるので、残量があるうちに早めに対処することが重要です。
端末がネットに接続されていないと何もできない
Android デバイス マネージャーは、Wi-Fiまたはキャリアの通信(3G/4G/LTE)を使ってネット経由で位置情報を取得するため、端末がネットに接続されていない状態だと何もできません。さらに、Wi-Fiをオフにされたり、SIMカードが抜かれてしまったりすると、遠隔でデータの消去やロックもできなくなります。
GPS機能は微弱
Android デバイス マネージャーは比較的精度が高いサービスですが、実際に端末がある場所から数十メートル程度の誤差が発生しやすいです。建物の中やビルの谷間、山間部などの電波が届きにくい場所では、正確な位置情報を特定しにくくなります。
特に、複数階以上の建物内で探すのはかなり難しいため、Android デバイス マネージャーが本領を発揮できない可能性があります。
Android デバイス マネージャーは保険がわりに
Android端末を購入したら、まずは本記事を参考にして、Android デバイス マネージャーを設定しておけば、セキュリティを高められます。ただし、電波の届かない場所やバッテリーがなくなると機能しなくなるなど、デメリットも存在することも理解しておきましょう。
そのため、Android デバイス マネージャーはあくまで保険代わりと考え、キャリアのサポートに連絡して回線を利用停止にしたり、警察に紛失届けを提出したりするなど、その他の対応もきちんと行うようにしましょう。キャリアによっては最後にAndroid端末の電波を受信した位置を教えてもらえるサービスも提供しているので、活用してみてください。