楽天グループの格安スマホサービス・楽天モバイルを利用すれば、キャリアスマホよりも通信費を半額以下に節約できるメリットがあります。他の格安スマホとは一線を画す楽天モバイルならではのメリット・デメリット、ユーザーの評判などをまとめました。
楽天モバイルは、ドコモ回線・au回線を利用した楽天モバイル株式会社の格安スマホサービスです。
2014年10月にサービスを開始して以来、順調に利用者数が増加。2019年7月にはDMM.comが運営しているDMM mobile事業を買収し、楽天モバイルの累計契約者数は約220万人にものぼります。
MMD研究所のリサーチによると、楽天モバイルは2019年度格安スマホシェア率ランキングで1位に輝いており、およそ4人に1人が楽天モバイルを利用している計算になります。
数ある格安スマホの中でも楽天モバイルが盤石の人気を誇っている理由は一体何でしょうか?楽天モバイルを選ぶメリットを見ていきましょう。
楽天モバイルは、楽天市場でお馴染みの楽天グループが提供している格安スマホサービスです。
楽天グループは「楽天スーパーポイント」という独自ポイントサービスを展開しており、楽天モバイルユーザーになると月額利用料金100円につき1ポイントの楽天スーパーポイントが貯まるメリットを享受できます。
貯めた楽天スーパーポイントは、楽天市場での買い物に利用したり楽天モバイルの料金に充てたりすることが可能です。無論、期間限定ポイントでの支払いにも対応しており、余った楽天スーパーポイントを無駄にすることなく消費できるメリットがあります。
なお、楽天モバイルで一度に利用できるポイント数は1~30,000(ダイヤモンド会員なら500,000)ポイントまでです。
楽天モバイルは、SIMカードとスマホ本体の格安セット販売も行っています。
価格はスマホの機種によって千差万別ですが、24か月間の分割払いを選択すると月額の支払いが数百円台で済むモデルもあります。一括払いの価格が1万円以下。通常本体価格の半額以下でスマホを購入できるのは大きなメリットです。
また、2回線目以降の端末価格が1円になる「プラス割」という特典もあります。家族で契約する時や自分で2台以上のスマホを持ちたい時に初期費用を半額以下に抑えられるメリットがあります。
楽天モバイルのメリットを総合的に加味すると、以下のようなタイプの方におすすめできる格安スマホサービスと言えるでしょう。
楽天モバイルには、大きく分けて2つの料金プランがあります。「組み合わせプラン」と「スーパーホーダイプラン」、それぞれの契約プランの特徴やメリットを見ていきましょう。
「組み合わせプラン」は、高速データ通信容量・回線種別・電話オプションなどを自分で細かく指定して契約できるプランです。
「データ通信+音声通話SIM」、「データ通信のみ(SMSあり)」、「データ通信のみ(SMSなし)」の3種類があり、自分のスマホの用途に合わせて最適な料金コースを選べるメリットがあります。現在支払っているスマホ代を半額以下に減らすことも十分に可能です。
具体的なプランは、以下の表の通りです。(料金はすべて税別。)
通話SIM | データSIM (SMSあり) |
データSIM (SMSなし) |
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回線種別 |
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ドコモ回線のみ |
ベーシックプラン | 1,250円 | 645円 | 525円 |
3.1GBプラン | 1,600円 | 1,020円 | 900円 |
5GBプラン | 2,150円 | 1,570円 | 1,450円 |
10GBプラン | 2,960円 | 2,380円 | 2,260円 |
20GBプラン | 4,750円 | 4,170円 | 4,050円 |
30GBプラン | 6,150円 | 5,520円 | 5,450円 |
電話の通話料金は従量制で、30秒ごとに20円ずつ加算されていきます。ただし、後述の「楽天でんわアプリ」を使用すれば半額にすることも可能です。
ベーシックプランは最も安い料金プランですが、通信速度が最大200kbpsしか出ません。ベーシックプラン以外のプランでも、1か月間に使用した高速データ通信量の合計が各プランの上限値を超えた場合、通信速度が最大200kbpsにまで制限されます。
また、au回線を選択した場合、直近3日間あたりの通信量が6GBを超えた場合でも通信速度制限が発生する可能性があります。ご注意ください。
楽天スーパーホーダイは、楽天モバイルのおすすめ契約プランです。ドコモ回線を利用したデータ通信+音声通話プランで、以下の4種類の契約コースがあります。
プランS | プランM | プランL | プランLL | |
---|---|---|---|---|
データ通信(高速データ通信容量) | 2GB | 6GB | 14GB | 24GB |
速度制限時のデータ通信 | 最大1Mbpsで使い放題 (12:00~13:00、18:00~19:00は最大300kbps) |
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音声通話 | 楽天でんわアプリを使った10分以内の国内通話は無料でかけ放題 (楽天でんわアプリ不使用時の通常電話料金は30秒20円) |
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月額基本料金 (契約から2年以内) |
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月額基本料金 (3年目以降) |
2,980円 | 3,980円 | 5,980円 | 6,980円 |
楽天スーパーホーダイプランのメリットとして、楽天会員割と長期割の併用により最大で半額以下まで月額料金が割引される点が挙げられます。
1~3年間の最低利用期間を承諾するだけで、月額料金が2年間に渡って1,000円ほど安くなります。特に会員グレードがダイヤモンドの方の場合、1年目の料金が2,000円も安くなるので絶対におすすめです。
なお、契約期間満了前に解約すると以下の表のような違約金が発生するデメリットがあることに注意してください。
契約プラン | 契約解除料金 |
---|---|
2018年6月14日20:00以降に 楽天スーパーホーダイプランに申し込んだ |
一律9,800円 |
2017年9月1日~2018年6月14日19:59に 楽天スーパーホーダイプランに申し込んだ |
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組み合わせプランの通話SIM | 12か月以内に解約したら9,800円 |
組み合わせプランのデータSIM | なし(ただしプラス割を利用した場合に限り、6か月以内に解約したら9,800円) |
楽天モバイルのサービスは他の格安スマホと比べてどの程度魅力的なのでしょうか?他社の格安SIM契約プランと比較してみました。
楽天モバイル | mineo | UQ mobile | OCN モバイル ONE | IIJmio | |
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対応回線種別 |
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au回線 | ドコモ回線 |
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高速データ通信容量 | 2~30GB | 500MB~30GB | 3GB~無制限 | 一日110MB~月30GB | 3~12GB |
速度 |
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月額料金 | 525~6,980円 | 700~6,950円 | 980~7,060円 | 900~6,750円 | 900~3,260円 |
電話かけ放題サービス | 楽天スーパーホーダイプランなら10分以内の国内通話かけ放題 | 月額850円の「mineoでんわ 10分かけ放題」オプションサービスあり |
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月額850~1,300円の「OCNでんわ かけ放題」オプションサービスあり(10分以内の国内通話や上位3番号への通話が無料) | 通話定額オプションあり
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この表を見れば、料金が安い、速度制限時にも十分な速度が出る、無料で10分間の国内通話かけ放題サービスを利用できる、など楽天モバイル独自のメリットが分かります。
高速データ通信があまり速くないのがデメリットですが、インターネットのスピードにこだわらない方にとっては大したデメリットにならないでしょう。
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