nanacoを使えばセブンイレブンで、コンビニ払いの固定資産税や自動車税などを支払えます。しかも、クレジットカードでnanacoにチャージすれば、実質的にはクレジットカードで固定資産税を払ったことになり、しかもクレジットカードのポイントも貯められるのです。
固定資産税や自動車税などはコンビニ払いが可能ですし、一部クレジットカード払いが可能なところもあります。しかし、固定資産税の場合、クレジットカード払いでは手数料がかかることが多く、クレジットカードのポイント還元を計算に入れてもマイナスになるかせいぜいトントンになるのが関の山です。
一方、コンビニ払いならセブン-イレブン(以下セブンイレブン)で利用できるnanacoやイオングループのWAONといった電子マネーでの支払い方法が可能です。残念ながら、こうした固定資産税などの税金や公共料金の支払いでは電子マネーのポイントはつかないのですが、クレジットカードによってはnanacoへのチャージでポイントを獲得できてお得です。
そのため、クレジットカードでチャージしたnanacoで固定資産税を支払う方法ならば、実質的にクレジットカードによる固定資産税納付となり、クレジットカードで税金を払えた上にポイントまで獲得できるようになります。本記事では、このnanacoにクレジットチャージすることでクレジットカードのポイントをお得に獲得する方法を説明します。
セブンイレブンなどのコンビニでの固定資産税の支払い方法は、原則現金のみとなっています。そのため固定資産税は、SuicaやEdyなどの電子マネーによる支払い方法やクレジットカードによる支払いも受け付けてもらえません。これは固定資産税に限らず、コンビニ払い可能な税金や公共料金についても同様です。
しかしセブンイレブンでは、nanacoであれば固定資産税を初めとする税金や各種公共料金の支払いが可能です。ただし、この場合nanacoでの支払いは現金に準じるものとして、nanacoポイントは還元されません。したがって、普通の買い物のように現金や銀行からnanacoへチャージして固定資産税を支払っても、決してお得にはなりません。
いくらセブンイレブンで現金以外の支払い方法が選べるからといっても、nanacoポイントが貰えないのであれば、わざわざnanacoを使う意味がないと思われるかもしれません。しかし、実は固定資産税などの税金や公共料金をnanacoで支払うことには、大きなメリットがあるのです。
ひとつは、クレジットカードによってはnanacoへのチャージでポイントが貯められるということです。「クレジットカードによっては」というのは、2019年8月現在、nanacoへのチャージでポイントが貯まる主なクレジットカードは以下の4つしかないためです。
Yahoo!カードは還元率こそ低いものの、Tポイントが貯められるため、利用先が広く便利にお得に使えます。ただし、Yahoo!カードは今後TポイントからPayPayのポイントへと移行していくことを発表していますので、PayPayではなくd払いやauペイを利用するという人には向いていないかもしれません。
セブンカード・プラスはそのままnanacoポイントが貯められますので、セブンイレブンやイトーヨーカドーといったセブン&アイグループでお得に使えます。ファミマTカードはYahoo!カード同様にTポイントが貯まるのでお得ですし、使い勝手に優れます。
固定資産税のセブンイレブンでの支払いの際には、これらのカードのいずれか、もしくは複数を利用してポイントを貯めるのがお得です。なぜ複数のカードを利用するのかについては、のちほど「nanacoチャージの上限を固定資産税が超えた時の対処法」の章で詳しく説明します。
セブンイレブンで固定資産税を、クレジットカードからチャージしたnanacoで支払うメリットのふたつめは、固定資産税の実質的なクレジットカード払いにもかかわらず、手数料が不要だと言うことです。冒頭でも触れましたが、固定資産税などの税金を直接地方自治体にクレジット払いすると、別途手数料がかかることが少なくありません。
それなのに、実質的にはクレジットカードで支払っているにもかかわらず、nanacoを経由してセブンイレブンで支払うという方法を採ることで、手数料を支払わずに済み、お得に納税できるのです。
そして忘れてはならないメリットが、クレジットカードによるチャージなので、実際に引き落とされるのが1ヶ月以上あとになる、ということです。2019年8月現在での低金利ではあまりメリットを感じられませんが、うまく運用すれば単純に考えて1か月の金利分だけ得することができます。また、たまたま金欠な月であれば、この効用は大きな物になります。
セブンイレブンで、クレジットカードからチャージしたnanacoを使って固定資産税を支払う方法を採る場合、ふたつの注意点があります。ひとつはnanacoへのチャージにはふたつの上限があるということで、もうひとつはnanaco払いによるポイントは貯められないということです。
前者についてはのちほど「nanacoチャージの上限を固定資産税が超えた時の対処法」でお伝えするとして、ここではふたつめのnanaco払いによるポイントは貯められないということについて説明します。
通常、セブンイレブンなどにおいてnanacoで支払うとnanacoポイントが貯められます。しかし、固定資産税などの税金や公共料金の支払いでは、nanacoポイントは還元されません。たいていはレジで「ポイントはつきませんがよろしいですか?」と尋ねられますが、もしそう言われなくても「ポイントがついていない!」などと慌てないでください。
あくまでもクレジットカードのチャージによるポイントだけで我慢してください。
それでは、実際にnanacoを使って固定資産税をお得に支払う方法をお伝えします。といってもその方法は簡単で、
1 / 3
続きを読む