Firefoxのアドオンに不具合が生じた場合の、Firefoxの旧バージョンへのダウングレードの方法をご紹介します。旧バージョンへのダウングレードをしてみ完全な不具合の解消法にはなりませんが、一時的な対処として有効な手段ですので試してみましょう。
本記事ではFirefoxのバージョンを最新版Quantum(5.7)にアップすることで、正常に動作しなくなった拡張機能(アドオン)やその他の機能を一時的に利用可能にするための、Firefox旧バージョン(5.6)へダウングレードのする方法をご紹介します。
Firefoxの公式ページには、最新版のQuantum(5.7)から旧バージョンの5.6へのダウングレードについての注意点が発表されていますが、本記事ではそれらの注意点も踏まえて、Firefox旧バージョン(5.6)へダウングレードのする方法を解説していきます。
Firefox最新バージョンのQuantum(5.7)を知らない方のために、簡単にFirefox最新バージョンのQuantum(5.7)についてご紹介します。
Firefox最新バージョンのQuantum(5.7)は、Firefox旧バージョン(5.6)まで採用していたレンダリングエンジン"Gecko"から、独自開発したHTMLレンダリングエンジンのServoを新たに採用し、Webktitとの互換性を確立。HTMLやXML、SVGなどのウェブ標準に対応度を高めたバージョンになります。
この旧バージョンのレンダリングエンジン"Gecko"(5.6版)から、新しいバージョンの"Servo"搭載の5.7版にアップグレードしたことから、旧バージョンで利用できていた拡張機能(アドオン)などに不具合が起きるという問題が報告されています。
Firefoxの初期設定では、新しいバージョンへの自動更新が設定されており、気付かないうちにアップグレードされたことから、急に拡張機能が利用できなくなったユーザーが多数います。
本記事で後半でも紹介しますが、Quantum(5.7版)から旧バージョン(5.6版)にダウングレードしても、根本的な解決にはつながりませんが、一時的に拡張機能を有効にするためのダウングレード方法を覚えておくと、いざという時に非常に便利なので、本記事で紹介する旧バージョンへ戻す方法を覚えておきましょう。
Firefoxをダウングレードする前に実施することを確認しておきましょう。本記事で冒頭でも述べましたが、最新版Quantum(5.7版)からダウングレードをするときの注意点を踏まえて、Firefox Quatinum(5.7版)から旧バージョン(5.6版)へのダウングレードの準備と手順をご紹介していきます。
まず、最新版Quatinum(5.7版)から旧バージョンの(5.6版)ダウングレードをするときの注意点を下記のリストで確認して下さい。
セキュリティ面でのリスクが高まるので、公式ページから旧バージョンへのダウングレードは推奨されていません。 |
旧バージョンにダウングレードしたものを常用する場合、"Firefox ESR"またはFirefoxに派生したブラウザを利用してください。 |
旧バージョンに戻す前に、必ずデーターをバックアップしてください。 |
Firefox(5.4版)より古い旧バージョン(Firefoz ESRなど)に戻す場合は設定の引き継ぎができないので注意してください。 |
上記注意点を踏まえた上で、旧バージョンに戻すための準備を進めていきます。前述したようにFirefoxの初期設定では、自動更新が設定されているので、旧バージョンに戻す前に自動更新を無効化しておく必要があります。
Firefoxの自動更新を無効にするために、まずはFirefoxブラウザを立ち上げて画面右上の”ハンバーガー(メニュー)"アイコンをクリックし”オプション"を選択します。
"一般"タブを選択し”Firefox の更新”項目から”更新の確認は行わない(非推奨)(N)"に変更します。
以上でFirefox自動更新の無効化が完了です。
続いて旧バージョンに戻す前に、プロファイルのバックアップをしておきます。旧バージョンに戻すことで設定が引き継がれないなどの問題が発生する可能性があるので、旧バージョンに戻す前に必ずプラオフィルのバックアップはとっておきましょう。
まずはFirefoxブラウザを立ち上げて画面右上の”ハンバーガー(メニュー)"アイコンをクリックし”ヘルプ"を選択します。
"ヘルプ"項目の中にある"トラブルシューティング情報"をクリックします。
"プロファイルフォルダー"カテゴリの右側にある”フォルダーを開く”をクリックします。
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