無料の高速パブリックDNSサーバー「1.1.1.1」のメリットや安全性を解説!

「1.1.1.1」とはパブリックDNSサーバーのことです。DNSサーバーの通信速度が遅い、プライバシーは大丈夫なのか心配な人は参考にしてください。DNSサーバー「1.1.1.1」とはどんなサーバーであるのか、メリットデメリットなどをご紹介します。

無料の高速パブリックDNSサーバー「1.1.1.1」のメリットや安全性を解説!のイメージ

目次

  1. 1パブリックDNSサーバー「1.1.1.1」とは?
  2. Cloudflareが提供している無料サーバー
  3. スマホアプリでも使用できる
  4. 2パブリックDNSサーバー「1.1.1.1」のメリット
  5. セキュリティ保護
  6. 通信速度が速い
  7. 3パブリックDNSサーバー「1.1.1.1」のデメリット
  8. サーバーがダウンへの対応力が必要
  9. 世界最速・高速のDNSが必要かどうか
  10. プライバシー優先・安全性は信用するかどうか
  11. 4「1.1.1.1」などのパブリックDNSサーバー活用
  12. ゲームにもDNSサーバーはおすすめ
  13. インターネットが遅い場合に使うのもおすすめ
  14. サーバー障害が起きたときにおすすめ
  15. 5 パブリックDNSを使うなら「1.1.1.1」がおすすめ!

パブリックDNSサーバー「1.1.1.1」とは?

DNSサーバーのイメージ

「1.1.1.1」とは無料で使用できるDNSサーバーのことであり、DNSはIPアドレスとドメイン名を照合するシステムです。「1.1.1.1」を利用することで、DNSの通信速度が改善したり、安全性が向上したりします。まず、「1.1.1.1」とは、どんなサーバーであるのかをご説明します。

Cloudflareが提供している無料サーバー

アメリカの企業のイメージ

Cloudflare(クラウドフレア)とは、アメリカの企業でパブリックDNSサーバーを無料で提供しています。Cloudflare(クラウドフレア)のDNS速度は世界最高であり、Google Public DNSを抜いて、1番の人気です。クラウドフレアは、2018年4月1日に無料のパブリックDNSである「1.1.1.1」サービスを開始しました。

「1.1.1.1」はIPアドレス

1.1.1.1の画像

冒頭でも述べましたが、DNSはドメイン名とIPアドレスを照合するシステムです。Cloudflare(クラウドフレア)のIPアドレスが「1.1.1.1」です。クラウドフレアは、ログを保存しないプライバシー保護を公言しており、さらに高速なDNSの応答速度が特徴です。「1.1.1.1」という覚えやすいIPアドレスであることもメリットです。

スマホアプリでも使用できる

iPhoneとAndroidアプリの画像

iPhoneとAndroidの「1.1.1.1」アプリを下のリンクからダウンロードできます。スマホでもPCでも利用できます。海外でもCloudflare(クラウドフレア)のIPアドレスが「1.1.1.1」が利用できます。

‎「1.1.1.1: Faster Internet」をApp Storeで
1.1.1.1: Faster & Safer Internet - Google Play のアプリ

「1.1.1.1」アプリの設定方法
iPhoneアプリの設定方法
  1. AppStoreから「1.1.1.1」アプリをインストールします。
  2. アプリを起動して「1.1.1.1は、DNSクリエを暗号化して、ISPにDNSデータを販売できないようにします」から「次へ」をタップします。
  3. 「VPNプロファイルをインストールする必要があります」と表示されて「完了」をタップします。
  4. アプリのホーム画面の中央の「未設定」をONにします。
  5. 1.1.1.1からVPN構成の許可を求められるので「ALLOW」をタップします。
  6. 「設定でTouchIDの使用」を求められます。
  7. アプリのホーム画面が未設定から「接続中」に変更されます。
Androidアプリの設定方法
  1. GooglePlayから「1.1.1.1」をインストールします。
  2. 「VPNプロファイルをインストール」をタップします。
  3. 接続リクエストを「OK」をタップします。
  4. ホーム画面の中央のスイッチを「ON」に変更して「接続中」にします。

パブリックDNSサーバー「1.1.1.1」のメリット

パブリックDNSサーバーのイメージ

「1.1.1.1」のメリットとは、安全性の高さとDNSが高速であることです。ここでは、その安全性の高さと通信速度がどれくらい高速であるのかを説明をします。

セキュリティ保護

安全性が高いイメージ

ISP(プロバイダー)では、アクセスしたサイトなどの閲覧履歴、検索履歴、メールの内容などのログデータを約3カ月間残して見ることができます。しかし、Cloudflare(クラウドフレア)のDNSサーバーであるIPアドレス「1.1.1.1」はログ記録を残さず24時間以内に削除されます。「1.1.1.1」は安全性が高いと言われる理由であり、メリットでもあります。

クラウドフレアは、IPアドレス「1.1.1.1」がログを保管していないことを証明するために世界的な監査・税務である大手KPMGによる外部監査を徹底しています。日本ではISP(プロバイダー)は、プライバシーに配慮していますが、アメリカでは閲覧履歴が販売できますので、知っておきましょう。

通信速度が速い

通信速度が高速のイメージ

Cloudflare(クラウドフレア)のメリットには、通信速度が高速であることが挙げられます。GoogleのパブリックDNSと比べて3倍速いと言われており、世界最速です。ただし、高速であるのはDNS(ドメイン名とIPアドレスの照合)の反応速度であり、ネットの通信速度は環境によって違います。環境次第ですので、通信速度が実際に速くなるかは、ご自身のPCとスマホで試してみることをおすすめします。

パブリックDNSサーバー「1.1.1.1」のデメリット

DNSサーバーのイメージ2

「1.1.1.1」のデメリットとは、DNSサーバーがダウンする可能性があることと、必ずしも高速な通信速度が必要ではないことがあります。ここでは、サーバーダウンの可能性や高速通信が必要であるのか、プライバシー保護は完璧なのかをご説明します。

サーバーがダウンへの対応力が必要

ネット接続ができないイメージ

Cloudflare(クラウドフレア)の無料DNSサーバーに障害が起きた場合には、設定を変更する必要があるのがデメリットです。DNSがダウンしたら、ネット接続ができない可能性があります。安全性やセキュリティはどこのDNSでも高いですが、クラッカーなどによるサーバー障害への対策は必要です。

世界最速・高速のDNSが必要かどうか

不満がないイメージ

現状のDNSサーバーに不満がない場合は、高速が必要ではないこともあります。デメリットとしては、通信速度が必ずしも速くなるとも限らないことです。現状の通信速度に満足している場合には変更する必要はないでしょう。

プライバシー優先・安全性は信用するかどうか

プライバシー保護を信じるかどうかのイメージ

Cloudflare(クラウドフレア)は、外部監査を徹底していますが、最終的には安全であると信用するかは個人で決めることになります。デメリットとは、クラウドフレアが公表しているプライバシー保護を信じるかどうかです。クラウドフレアのDNSサーバーがクラッカーから攻撃を受ければ、閲覧履歴を確認されてしまいます。

「1.1.1.1」などのパブリックDNSサーバー活用

サーバーのイメージ

「1.1.1.1」のメリットは安全性の高さや通信速度が高速であることで、デメリットはDNSサーバーは障害が起きる可能性があり、高速な通信速度が必要であるのかであることに触れてきましたが、ここではパブリックDNSサーバーの活用方法をご紹介します。

ゲームにもDNSサーバーはおすすめ

オンライン対戦ゲームのイメージ

Nintendo SwitchやPS4などオンライン対戦ゲームでインターネット速度が遅い場合は、DNSサーバーを無料パブリックDNSに変更することで回線速度が速くなる場合があります。Cloudflare(クラウドフレア)のIPアドレス「1.1.1.1」に設定するのがおすすめです。代替DNSサーバーは「1.0.0.1」です。

インターネットが遅い場合に使うのもおすすめ

インターネット速度のイメージ

PCやスマホのインターネット速度が遅い場合にも、Cloudflare(クラウドフレア)のIPアドレス「1.1.1.1」に設定してみると改善することがあります。通常はISP(プロバイダー)が提供しているDNSサーバーを利用していると思いますが、無料パブリックDNSで高速化することもできますのでおすすめです。

「1.1.1.1」の設定方法

Windows10のイメージ

Windows10とiPhoneでの「1.1.1.1」の設定方法を説明します。「1.1.1.1」はIPv4で設定です。優先DNSサーバーは「1.1.1.1」であり、代替DNSサーバーは「1.0.0.1」です。

Windows10の設定方法
  1. スタートボタンから「設定(ねじマーク)」をクリックします。
  2. 「ネットワークとインターネット」をクリックします。
  3. 「状態」から「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。
  4. ネット接続しているところで右クリックして「プロパティ」をクリックします。
  5. IPv4では優先サーバーに「1.1.1.1」、代替サーバーに「1.0.0.1」を入力して「OK」をクリックします。
iPhoneの設定方法
  1. 「設定」から「Wi-Fi」をタップします。
  2. 接続しているWi-Fi横にある「i」をタップします。
  3. 下にある「DNS構成」「手動」に変更します。
  4. 「+サーバーを追加」をタップします。
  5. 「1.1.1.1」「1.0.0.1」を入力します。
  6. (それ以外のIPアドレスはーで削除します。)

サーバー障害が起きたときにおすすめ

一時的な対策のイメージ

「1.1.1.1」は無料で使用できるのがメリットです。外出先のWi-Fiに接続する場合にも利用するのもおすすめです。プライバシー保護で安全性が高いので、海外でも無料パブリックDNS「1.1.1.1」はおすすめです。プロバイダーが何らかの原因でダウンした場合にも、パブリックDNSを知っておくことで一時的な対策ができます。

パブリックDNSを使うなら「1.1.1.1」がおすすめ!

通信環境のイメージ

「1.1.1.1」とはどんなサーバーであるのか、メリットデメリット、活用方法についてご紹介してきました。メリットデメリットを考慮して、DNSサーバーを選びましょう。基本的に日本のプロバイダーは安全性が高いですが、知っておくことで便利で覚えやすいIPアドレスです。快適な通信環境を手に入れましょう。

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この記事のライター
ma-gol
Windows10・Android・iPhone/MOS資格有。趣味は旅行。