日ごろ考えることのないブラウザのバックアップですが、バックアップがないとパソコンの買い替えやパソコン以外の端末での利用の際には意外に困ります。Firefoxはバックアップが簡単でフォルダをひとつコピーするだけです。そんなFirefoxの便利さを紹介します。
Firefoxは、Google Chromeに並ぶ拡張性の高さを誇りながら、Google Chromeの欠点であるメモリのバカ食いを抑え、しかもGoogle Chromeなら拡張機能に頼らなければならない便利な機能も初めから組み込まれているという便利なブラウザです。
しかも、パソコンを買い替えたり、新たにノートパソコン、またはデスクトップを買い増しした時にも、環境データをコピーしたり、ブックマークをエクスポート・インポートすることで簡単に現在のFirefoxの環境を移行できるのです。
Firefoxの環境の移行は、とても簡単です。
拡張機能や設定などのデータは、プロファイルフォルダという場所に1ヶ所にまとめられているため、これを丸ごと移行するだけで済むのです。
おかげでWindows→WindowsやMac→Macのみならず、OSをまたいでの移行も楽勝という便利さです。デスクトップはWindowsだけれど、ノートパソコンはMacというユーザーでも、簡単に移行できる点はFirefoxの大きな利点です。
すでにお伝えした通り、Firefoxのデータはすべてプロファイルフォルダに収められています。したがってプロファイルフォルダをバックアップしておけば、Firefoxの移行は万全です。
Firefoxのデータをバックアップするには、まずプロファイルフォルダを見つけなければいけません。
一番簡単なのはFirefoxを使ってプロファイルフォルダを見つけてバックアップをとる方法です。
バックアップをするためにプロファイルフォルダを見つけるには、まずFirefoxを立ち上げ、最上段右端の”≡”アイコンのハンバーガーメニューをクリックしてプルダウンメニューを開いたら、”ヘルプ”を選択します。
プルダウンメニューが”ヘルプ”画面に切り替わったら、”トラブルシューティング情報…”を選びます。
すると”トラブルシューティング情報”のタブが開きます。実はアドレス欄に「about:support」と打ち込んでもこの画面は表示されます。どちらでも、あなたが楽な方法でこの画面を開いてください。
画面にはさまざまな情報が表示されていますが、その中の”プロファイルフォルダー”にプロファイルフォルダの位置が記されています。
しかも、わざわざこの場所を覚えておかなくてもプロファイルフォルダを開けるように、”フォルダーを開く”、または”Finderに表示”というボタンまでありますから、これをクリックします。
すると、設定や拡張機能、パスワードなどが収められたFirefoxのプロファイルフォルダがFinderに表示されます。
あとはこのフォルダを別な場所やクラウドなどにバックアップしておけばFirefoxは万全です。
今回バックアップしようとしているプロファイルフォルダには、数多くのデータが収められています。そのうち、主なものは以下の通りです。
Windowsの場合は、C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\に移動し、フォルダ名に「default」が含まれているフォルダを探します。
Macの場合は、Finderでメニューバーから”移動”を開き、optionキーを押しながら”ライブラリ”を選択して、”ライブラリー”フォルダーを開きます。そこから”Application Support”→”Firefox”→”Profiles”と進み、フォルダ名に「default」が含まれているフォルダを探します。
プロファイルフォルダをバックアップするには、まずFirefoxを終了させたあと、「プロファイルフォルダーを開く」と「Firefox を開かずにプロファイルフォルダーを探す」の節で見つけたプロファイルフォルダをフォルダごとコピーします。
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