今回はクリスタのパース定規の基本的な使い方や背景の描き方をご紹介していきます。また、アイレベルや消失点設定方法やスナップの切り替え方法などクリスタのパース定規についても細かく説明していますので、是非この記事を参考にクリスタを利用してみて下さい。
今回はクリスタの基本的な使い方や背景の描き方などをご紹介していきます。
クリスタとは「CLIP STIDIO PAINT」の略称でセルシス社が開発した画像編集ソフトです。このクリスタはWindowsやMacといったパソコンやiPad端末でも利用ができるソフトです。
このクリスタは漫画やイラストのデジタルの作画用ツールでComicStudioやIllustStudioといった漫画、イラスト制作ソフトの後継ソフトに当たります。イラストの制作に必要な機能を兼ね備えているPROや漫画制作用に強化されたEXといったソフトが販売されています。
パース定規とは、立体感のある背景を描画する際に利用するクリスタのツールの一つです。遠近感のある構図を描くための透視図法を用いるためのツールで、一点透視図法、二点透視図法、三点透視図法と呼ばれる手法があります。
このパース定規を利用して背景を描画すると遠近感を正確に把握できるため、正しく立体表現をできます。
アイレベルとは、人の視線の高さ及びイラストを見ているカメラの高さを示します。一般的には、一点透視図法の場合は描画している人の視線の高さにアイレベルを設定します。
他には上から見下ろすような絵を描画する場合には、アイレベルを上げて、下から見上げた絵を描画する場合には、アイレベルを下げます。アイレベルの設定は対象の視線をどこに持っていくかによって設定位置が変わってきます。
クリスタのパース定規を利用する際に、アイレベルと同じくらい重要な消失点と呼ばれるものがあります。パース定規を用いて対象物を描画する時、奥行きの線は奥に行くほど小さくなっていき、やがてアイレベルまで到達すると見えなくなります。この見えなくなるポイントの事を消失点と呼び、アイレベル上に収束する地点を指します。
描画されている対象物は、消失点に向かって徐々に小さくなっていきます。この消失点は二点透視図法、三点透視図法といった手法を用いている場合であれば複数存在する場合があります。
クリスタのパース定規を利用する際の機能の一つにグリッド線という機能があります。このグリッド線とはキャンパスに網目状の罫線を表示します。方眼用紙の様な見た目のキャンパスになります。グリッド線機能を用いて描画する際に様々な場面で応用させることができます。
ここからはクリスタのパース定規を利用して二点透視図法の背景を描く方法についてご紹介していきます。これまでご説明してきたアイレベルや消失点、グリッド線等を実際に用いて描画していきます。
アタリとは鉛筆などを使って大まかなデザインの大まかな位置決めをする下書きのことを示します。このアタリが背景の土台となります。後からパース定規を設置するための図となりますので、細かい部分までの書き込みは必要ありません。全体的な構図とパースラインを意識して制作してください。
続いて、パース定規を設定する方法をご説明していきます。まずはクリスタでパース定規を設定してください。
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