2020年07月08日更新
PHPとは?ファイルを開く方法や使い方を初心者にもわかりやすく解説!
Webサイトを構築するためのプログラムの言語の1つにPHPがあります。PHPとはどのようなもので、PHPでファイルを開く方法とはどのようなものなのでしょうか。この記事では、初心者にもわかりやすいようにPHPファイルの扱い方についてお伝えします。
目次
PHPファイルとは?
プログラム用の言語はいくつもあります。その中の1つがPHPです。PHPとはどのような言語で、初心者がPHPファイルを扱えるようにするためには、どのように環境を構築したらいいのか、この記事ではPHPファイルの扱い方について解説します。
Webページを生成するためのスクリプト言語
PHPとは、Webサイトを構築するためのプログラム用の言語の1種類です。Webサイトを構築するためには、基本的な部分をHTMLで構築しますが、HTMLでは作り切れない部分をPHPで作っていると言っていいでしょう。
HTMLとの違いとは?
Webサイトを構築するためのプログラム言語は、主にHTMLとPHPがあります。HTMLとPHPの違いについて解説します。
PHPは動的・HTMLは静的なWebページの生成
PHPとHTMLの最も大きな違いは、HTMLは静的なページを作るためのプログラムで、PHPは動的なページを作るためのプログラムだということです。
HTMLで作る静的なページとは、Webページのロゴや画像、文章などの、誰がどの端末から開いても同じように見えるように作るコンテンツのことです。これはHTMLで構築します。
一方で、Webサイトでは、ショッピングカートの入力フォームなどの様に、ユーザーによって違う情報が入力されるページもあります。こうしたユーザーによって違う内容になる動的なプログラムはPHPで構築します。
PHPはHTMLに埋め込める
PHPで作成したファイルはHTMLの中に埋め込むことができます。同じWebページの説明や画像などの部分はHTMLで書いて、PHPで書いた入力フォームのファイルをHTMLのページの中に埋め込む、ということができます。
PHPはサーバー上でプログラムを実行する言語
HTMLはブラウザ上で実行できます。テキストエディタで書いたHTMLをブラウザで開けば、オフラインでもHTMLがブラウザで実行されます。
しかし、PHPはサーバー上で実行するファイルです。PCの通常の環境では、PHPファイルを実行できない点には注意が必要です。
PHPでできることとは?
PHPでファイルを作ってできることには、次のようなことがあります。
問い合わせフォームやショッピングカートなどの生成
問い合わせフォームや、ショッピングカートの生成などの、ユーザーに情報を入力してもらうページの生成にはPHPを利用します。ネット上の掲示板などもPHPを使って生成します。
WordpressもPHPが主体
また、誰でも簡単に自分のサーバーでブログが作れると人気のWordpressも、PHP主体で作られています。WordpressでブログやWebサイトを構築するのに、プログラミングなどの知識はいらないと言われていますが、PHPの知識があったほうがいいでしょう。
PHPファイルを開く方法
ここからは、実際に初心者がPHPファイルを開いて実行するための手順について解説します。PHPファイルを実行するためには、サーバー上でPHPを実行できる環境をPCに作る必要があります。どのようにすれば、初心者でも簡単にPHPを実行できるサーバーを構築できるのかお伝えします。
ブラウザではPHPファイルは開けない
PHPと同じように、Webサイトを構築するためのプログラムであるHTMLなら、テキストエディタでプログラムを書いて、オフラインでブラウザで開けば簡単に開きます。
しかし、PHPはサーバーで実行されるプログラムなので、HTMLのようにブラウザで開くことはできません。PHPファイルを実行するためには、サーバー環境を構築する必要があります。
PCにPHPを実行できる環境を構築しよう!
しかし、プログラミングの初心者が、PHPファイルを実行できるサーバーを用意して、0から自分でサーバーを構築するというのは、現実的ではありません。そこで、PC上に仮想のサーバーを構築して、PHPファイルを実行できる環境を作る方法を取ってみましょう。
現在は、オープンソースで開発された、誰でも無料で利用できるPHP開発環境が提供されています。そちらを利用して、PCへPHPファイルの実行環境を構築しましょう。
XAMPPをインストール
今回利用するのは、XAMPPです。XAMPPとは、初心者でも比較的扱いやすいと人気のPHP開発環境です。PCにインストールすることで利用できるので、ぜひあなたのPCにもXAMPPをインストールしてみましょう。まずは下記のリンクからダウンロードページへ入ります。
お使いのPCの環境で使えるインストーラーをダウンロードします。ダウンロード出来たら、インストーラーファイルをダブルクリックして実行します。
セットアップ画面が開くので「Next」をクリックします。ページをどんどん進んでいくと言語の選択ができます。しかし、日本語が使えないのでそのまま進みます。
インストールが始まるので、インストールが終了するまで待ちましょう。XAMPPがインストールできたら、XAMPPのコントロールパネルを開きます。デスクトップにショートカットを作っておくと便利です。
PHPファイルを実行する方法
実際にXAMPPでPHPファイルを実行してみましょう。XAMPPでは、いくつかアプリを起動できますが、初心者には「Apache」がおすすめです。
「Apache」の「Start」をクリックします。
お使いのブラウザに次のアドレスを入力してPHPファイルの実行状況を確認します。
「http://localhost/dashboard/」
すると上記の画面が開きます。これはXAMPPの実行環境に保存されている「dashboard」というフォルダが実行されている画面です。
XAMPPのファイルが保存されている場所を確認しましょう。XAMPPの「Explorer」をクリックします。
するとXAMPPでPHPファイルを実行しているフォルダが開きます。ブラウザで開いた「localhost」とは「htdocs」のフォルダの内部のことです。
ブラウザで「http://localhost/~~/」と実行すると、htdocs内に保存したファイルやフォルダが実行されるので、PHPとして実行するファイルはhtdocs内に保存します。
お持ちのテキストエディタで次のコードを作成して、XAMPP内のhtdocsのフォルダ内に「test.php」というファイル名と拡張子で保存します。
1.<?php 2. echo 'Hello World!'; 3.?> |
ブラウザに次のアドレスを入力して、上記で保存したファイルが実行されるかどうかを確認します。
「http://localhost/test.php」
ブラウザに「Hello World!」と表示されていれば、PHPファイルが開いて、実行されていることが確認できます。
初心者ならPHPファイルについて勉強してみよう!
ここまで初心者がPHPを始めるための手順を解説してきました。しかし、初心者がPHPを始めるには、しっかりとしたマニュアルで勉強したほうがいいでしょう。こちらでは、PHPを比較的短時間で身に着けられるおすすめの方法をご紹介します。
PHP公式マニュアル
PHPの開発者による公式のマニュアルです。日本語化もされているので、英語に自信がない方でも大丈夫です。基本中の基本に立ち返ってPHPについて勉強したい方におすすめです。
ドットインストール
主要なプログラミング言語について、動画で学べるサービスです。月額1,000円程度で、専門学校や教室に通うのと同じレベルの講義を受けられます。1つの動画は3分以内で作成されているので、忙しい方の隙間時間での学習に最適です。
Progate
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PHPファイルを開けるようにしてみよう!
この記事では、初心者の方向けにPHPファイルを実行する環境をどのように作るのか、ということについて解説してきました。PHPを含め、プログラミングは、これからの時代を生き抜いていくための必須スキルの一つだとも言われています。
初心者の方にとっては、PHPの実行環境づくりは難しいでしょうが、ぜひ挑戦してPHPファイルを開けるようにしてみましょう。