CドライブとDドライブの使い分けに疑問を持ったことはございませんか。一見難しそうな用語ですが、一度理解してしまえば決して複雑なものではございません。今回はCドライブとDドライブの違い、及びその具体的な方法などについて解説いたします。
まずはCドライブやDドライブを始めとした各ドライブが、どういう役割を担っているのかご説明いたします。
まず始めに、「ドライブ」とは簡単に説明すると、内蔵ハードディスク(HDD)やSSDなどの記憶装置のことです。PCがCドライブやDドライブなどの複数のドライブから構成されていると言うことは、それらの保存領域が分割され区切られている状態であると言い換えることができます。例を挙げると、下図の構成をご確認ください。
これは、Cドライブが445GB、Dドライブが930GBに分割されているという状態です。このように、多くのPCでは全体の記憶領域が複数に分割されています。
ディスクはWindowsなどのOSを保存するシステム領域用と、普通のデータを保存するデータ保存領域用に分割されるのが一般的です。
また慣習的に、システム領域用のドライブをCドライブ、データ保存領域用のドライブをDドライブに割り当てます。ですがこの順番にしなければならない特別な理由はないので、ドライブと保存データが逆であっても問題ありません。
ここからは、どうしてCドライブとDドライブに分割するのかをご説明します。その最も大きな理由は、緊急時に大切なデータを守るためです。
例えばOSがクラッシュして起動しなくなってしまった時は、再度ディスクにOSをインストールしないといけません。ですがそのディスクにあった元々のデータは、すべて消去されてしまいます。
例えばPCにCドライブしか実装されておらず、OSとその他のデータを一緒のディスクに保存していたとします。もしその状況でOSにトラブルが発生して、OSの再インストールが必要になったとき、その他のデータもすべて消えてしまいます。
一方これがCドライブとDドライブに分割されていて、OSデータをCドライブ、その他のデータをDドライブに保存していたら、万が一OSがクラッシュしてもその他のデータは守られます。すなわちデータを守ることを考えたときに、この方法がより安全です。
データを保存するときは、ある程度大きなスペースがあるとまとめて保存されます。しかし容量が少なくなってきて小さなスペースしかないと、データは少しずつ、バラバラに保存されます。すると、下図のようにデータどうしが離れてしまい、読み込みの際にディスクを隅から隅まで確認するので、動作に時間がかかる可能性があります。
ですのでもしCドライブの残り容量が無くなりそうなときは、Dドライブを追加で使用することによって、PCの動作が軽くなることが期待できます。
以上の通り、データを適切に管理することはいくつかのメリットをもたらします。ここからは、CドライブからDドライブへデータの保存先を変更する具体的な手法についてご説明いたします。
保存先を変更したいデータを選択してください。ここでは現在Cドライブにあるビデオフォルダを、Dドライブに移動させます。
まずは移動させたいフォルダを右クリックして、プロパティを選択してください。
そして、上部のタブから場所を選択します。
次に移動をクリックしてください。
Dドライブを選択して、フォルダーの選択をクリックしてください。
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