WindowsPCでAirdropは使えない!代わりに「近距離共有」の使い方を解説!
Airdropは簡単にファイル共有できる便利な機能ですが、Windowsでは使えません。ここではAirdropの代わりに使える近距離共有の使い方をご紹介します。WindowsではAirdropが使えなくても、簡単にファイルを共有できます。
目次
WindowsPCでAirdropは使えない!
AirdropはiPhoneやMacBookなどのApple製デバイスで利用できるWi-Fiアドホックサービスです。Airdropを使うと、データ容量の大きい動画やファイルを近くにいる相手と素早く共有できます。しかしAirdropはWindowsでは利用できません。WindowsユーザーがAirdropのように簡単にデータを共有するにはどうすればよいのでしょうか。
Airdropの代わりに「近距離共有」で共有しよう!
Windows10には、Airdropと似通った近距離共有という機能が2018年のアップデートで実装されました。AppleがAirdrop機能を実装したのは2011年なので、近距離共有機能が実装されるまで7年もの期間、Windowsでは同じような機能を利用できませんでした。
この近距離共有を使えば、Windows10同士のPCならAirdropのように簡単にデータを共有できます。
写真や音楽などのファイルを共有できる
近距離共有はAirdropと同様に、BluetoothやWi-Fiを通じてドキュメントや写真、音楽などを近くにあるPCと共有できます。Webサイトへのリンクも送信できるため、すぐに情報を共有できて便利です。また、Windows10であればどのアプリやファイル形式でも転送できるため、特定のファイル形式に変換する必要がありません。
無料・簡単・スピーディに共有ができる
近距離共有はWindows10の機能の1つなので無料で利用でき、ソフトのインストールする必要もありません。これもAirdropと同じです。また近距離共有はBluetoothやWi-Fiを利用しますが、ペアリングやアクセスポイントの登録などの面倒な作業は一切ありません。誰でも簡単に、かつスピーディーにデータを共有できます。
WindowsPCで近距離共有を設定しよう
近距離共有は誰でも簡単に利用できるといっても、はじめにWindows10での設定が必要です。Windows10のバージョンによっては近距離共有が利用できないので注意してください。また近距離共有に必要な環境や設定は、送信元と送信先の両方で整っていなければなりません。
AirdropはAppleデバイス同士であれば共有できますが、近距離共有はWindows10同士でしか共有できません。相手のPCでも近距離共有の設定が完了しているか確認してください。
近距離共有での必要な環境
近距離共有を利用するには、PCに「Windows10 April Update 2018」というアップデートが適用されていなければなりません。Windows10の「設定」を開いて、「システム」から「バージョン情報」をクリックして、「Windowsの仕様」という項目の「バージョン」を確認してください。バージョンが「1803」以降なら近距離共有を利用できます。
バージョンが古くて近距離共有が使えない場合は、「更新とセキュリティ」を開いて「更新プログラムのチェック」をクリックしてWindows10をアップデートしてください。
また近距離共有はBluetoothもしくはWi-Fiを用いてデータを共有する機能なので、PCの無線環境が整っていないと近距離共有が使用できません。実際に近距離共有を使う前に、無線でPCが利用できるか確認してください。
近距離共有の設定を有効にする
「設定」から「システム」を開くと「共有エクスペリエンス」とあるのでここをクリックしてください。「近距離共有」をオンにすると、すぐにほかのユーザーからデータを共有できます。
共有範囲を選択する
共有範囲は「近くにいるすべてのユーザー」または「自分のデバイスのみ」に選択できます。近年はAirdrop痴漢という、電車などで無差別にわいせつな画像を送り付ける行為をする人がいます。また見知らぬ人に本名がバレて、SNSアカウントまで特定されてしまう被害もあるため、常時「近くにいるすべてのユーザー」に共有を許可すると危険です。
近距離共有もAirdropと同じように、共有する際に確認や拒否ができます。通常時は近距離共有自体をオフにするか、「自分のデバイスのみ」に設定を変更してください。
保存先を指定する
共有範囲の選択の下に、受信したファイルの保存先が表示されています。デフォルトではCドライブのダウンロードフォルダですが、「変更」をクリックすれば任意の場所に指定できます。「近距離共有」という名前のフォルダを作成すれば、どこに保存されたかわかりやすく管理が楽です。
WindowsPCでの近距離共有の使い方
それでは、Airdropの代わりに使える近距離共有の使い方を説明します。写真、ファイル、Webサイトの共有は簡単で、すぐにフォルダに保存されます。また近距離共有やAirdropの便利な使い方も1つご紹介します。
写真を共有する
写真を共有したい場合、対象の写真をダブルクリックしてWindows10の「フォト」アプリで写真を表示してください。上部にある「共有」を選択すると、近くにあるWindowsのPCが表示されます。この中から共有したいPCを選択してください。
相手のPCに確認を求める通知が表示されます。この時、相手のPCに「Windows10 April Update2018」が適用されていないと、こちら側のPCが待機状態のままで止まってしまいます。相手のPCには「保存して開く」「保存」「拒否」という選択が表示されるので、「保存して開く」または「保存」をクリックしてください。
相手の選択が終わると、両方のPCがそれぞれ「共有しています」「受信しています」と表示されます。共有が完了すると、相手のPCに共有した写真が保存されています。
ファイルを共有する
ファイルを共有する場合は、ファイルを右クリックして「共有」をクリックしてください。あとは写真の場合と同様に、共有したいPCを選択し、相手に「保存して開く」「保存」を選択してもらいましょう。これで共有は完了です。
Webサイトを共有する
Webサイトは、Microsoft謹製のブラウザである「Microsoft Edge」でのみ共有が可能です。Chromeなどでは共有できないので注意してください。共有したいページを開いて、右上にある「共有」マークをクリックして共有したいPCを選択してください。
すると相手のPCに「開く」「拒否」と表示されるので、「開く」をクリックすると、同じWebサイトが表示されます。
PCを買い替えたときに便利
端末を買い替える際、USBメモリなどでデータを移行しなければなりません。しかし手持ちのUSBメモリの容量が足らなかったり、データの転送に時間がかかったりします。そんな時、近距離共有を使えばスムーズにデータの移行が行えて便利です。iPhoneの機種変更の際にもAirdropを使ってすぐにデータを移行できます。
WindowsPCを近距離共有以外でファイル共有する方法
AirdropはApple製のデバイス間で、近距離共有はWindows10同士で共有できます。しかしAndroidとiPhoneなどの異なるOS間でファイルを共有したい場合はAirdropなどは利用できません。Airdropや近距離共有以外でファイルを共有する方法はあるのでしょうか。
クラウドサービスを利用する
異なるOS間でファイルを共有するには、クラウドサービスを活用しましょう。使い方も簡単なので、手軽にファイルを共有できます。ただしファイルのサイズが大きいと無料で使えるクラウドストレージの容量を超えてしまい、有料で容量を増やさなければなりません。
またAirdropや近距離共有とは異なりWi-FiやLTEでの接続が必須なので、通信容量にも注意が必要です。
Dropbox
Dropboxは2GBまで無料で利用できます。共有したいファイルやフォルダにカーソルを合わせ、「共有」をクリックして共有相手のメールアドレスと名前を入力してください。すると相手も同じファイルを共有できます。共有相手に閲覧権限のみの付与も行えます。
またリンクの共有も可能で、相手がDropboxアカウントを持っていなくても、dropbox.comを通じてメール/Facebook/Twitterなどのメッセージを簡単に共有できます。
Googleドライブ
Googleドライブは15GBまで無料で利用できるのでとても便利です。ファイルを右クリックして「共有」を選択し、相手のメールアドレスを入力してください。すると相手に与える権限が選択できるので、「編集者」「コメント可」「閲覧者」の中から選んでください。最後に「送信」をクリックすると、相手にファイルを共有した旨のメールが届きます。
Windowsの近距離共有でAirdropの代わりにファイルを共有しよう
WindowsではAirdropが利用できません。しかしAirdropの代わりに近距離共有という便利な機能が2018年のアップデートで実装されました。近距離共有の使い方は簡単で、事前に設定を済ませていればAirdropのようにすぐに相手とファイルを共有できます。
またAirdropや近距離共有では異なるOS間でのファイル共有ができませんが、クラウドサービスなら問題ありません。使い方も簡単なので、様々なOSを利用している方はクラウドサービスの利用も検討してみてください。