ヤフオク!の直接取引で注意すべき5つのポイント!詐欺やトラブルに気をつけよう
ヤフオク!で直接取引ができれば手数料が必要ない分だけ利益は増えます。しかしやり方によっては規約違反になってしまいます。またヤフオク!で直接取引したことによる詐欺被害も出ています。この記事では直接取引で特に注意するべきポイントについてまとめてみました。
目次
- 1ヤフオク!で直接取引をすることのメリットとは?
- ・ヤフオク!への手数料がかからない
- ・扱っている商品に興味のある人に商品をおすすめできる
- 2ヤフオク!の直接取引は規約違反で禁止されていないの?
- ・直接取引はガイドライン違反で禁止
- ・取引ナビからショップや商品の案内をする程度ならOK
- 3ヤフオク!の直接取引にはトラブルの事例が多いので注意!
- ・詐欺には要注意!
- ・手渡しを了承したことで起きたトラブルも!
- ・ちゃんと取引できてもトラブルになることも!
- 4ヤフオク!で直接取引をするときの5つの注意点
- ・落札相場を調べること
- ・相手を信用できなければヤフオク以外の場で取引しない
- ・相手が本当に信用できる人なのか確実な情報を得てから取引する
- ・ヤフオク!の規約の範囲を守る
- ・ヤフオク!の外への誘導には気を付ける
- 5ヤフオク!の直接取引でトラブルに合ってしまったら?
- ・警察や弁護士に相談すること
- ・金融機関に相談すること
- ・メールアドレスや電話番号の変更の検討も!
- 6ヤフオク!の直接取引は危険がいっぱい!慎重に行おう!
ヤフオク!で直接取引をすることのメリットとは?
ヤフオクを利用していると、ヤフオクを通した取引ではなくて、直接の取引を持ちかけられることがあります。ヤフオクで直接取引をすることには、色々なメリットがあるのは確かです。まずは、ヤフオクで直接取引をすることのメリットについて見ていきましょう。
ヤフオク!への手数料がかからない
ヤフオクに出品するのは無料でできますが、落札されると出品者に対してYahoo!から落札システム手数料を請求されます。Yahoo!プレミアムの会員であれば落札金額の8.8%が、Yahoo!プレミアム会員でなければ落札金額の10%が請求されます。
しかし、直接取引をすればこのシステム手数料はヤフオクに支払わずに済みます。もしもヤフオクに出品していた時と同じ金額で直接取引で売れれば、8%から10%の手数料分が自分の利益になるのです。また、手数料分を割り引くことで購入者の利益にして、リピーターになってもらうということも考えられます。
扱っている商品に興味のある人に商品をおすすめできる
ヤフオクで入札してくれたという人は、その商品に対して強い興味を持っていると言うことです。同じジャンルの商品を数多く取り扱っている場合、そのジャンルの商品に特に興味を持っている人に商品おすすめできるチャンスがあるということです。
自分の商品に入札してくれた人に対して、ヤフオクのメッセージ機能から商品をおすすめして、オークション以外の場所で購入してもらえるチャンスがあるというのも、直接取引の大きなメリットといえます。
ヤフオク!の直接取引は規約違反で禁止されていないの?
ここで気になるのは、ヤフオクでは直接取引を禁止していないのか、規約違反にならないのか、ということです。その点について見ていきましょう。
直接取引はガイドライン違反で禁止
ヤフオクには、ガイドラインが設けられています。出品者も入札する人も必ずそのガイドラインに違反しないように注意してヤフオクを利用する必要があります。ヤフオクのガイドラインの中で、直接取引というのは違反行為として禁止されています。
というのは、Yahoo!JAPANがヤフオクという個人間で取引ができるプラットフォームを運営するためには、さまざまな経費がかかっているためです。直接取引をされて、落札手数料が入ってこなくなるが、ヤフオクの運営に支障をきたしてしまうことにもなります。
正直なところ、ヤフオクの中で直接取引は数多く横行していますが、実は規約違反になる禁止行為だと言う事は頭に入れておいた方がいいでしょう。
ヤフオク!にバレたらアカウント停止も!
直接取引は禁止された違反行為なので、ヤフオクにバレたらアカウントが停止されることもあります。Yahoo!JAPANでは取引ナビのメッセージ内容などもチェックして、禁止されている違反行為をを行っているアカウントを見つけたら、即座にアカウント停止の措置をとっています。
取引ナビでのヤフオクでの取引ではなく、直接取引を持ちかけるようなことをすれば、禁止行為を行った規約違反ということでアカウント停止になる可能性があるので注意しましょう。
取引ナビからショップや商品の案内をする程度ならOK
ただし、ヤフオクからは咎められないような方法で直接取引をすることはできない事はありません。その方法というのは、落札者との連絡に使うヤフオクのメッセージ機能の取引ナビで、ショップや商品の案内をすることです。
例えばあなたがナイキのスニーカーを出品して、それを落札してくれたという人は、ナイキの商品やスポーツブランドのスニーカーに興味があるということです。あなたがナイキ商品や、スポーツブランドのスニーカーを他にも扱っているのであれば、ショップに誘導すれば購入してくれる可能性が高くなります。
ヤフオクで落札された商品の、ヤフオクの中での取引を邪魔しない範囲内で、取引ナビに他の商品をおすすめする程度であれば規約違反には問われずに、アカウントが停止になる危険性もありません。
落札者への最初のあいさつでおすすめする
落札者に商品やショップをおすすめするタイミングは、落札済の最初の挨拶でおすすめしましょう。例えば次のような挨拶文を、取引メッセージの最後につけると効果的です。
「ところで、当店では今回落札していただいた商品と同じような〇〇の商品を数多く取り扱っております。もしご興味があれば、のサイトへお越しください」
ショップのURLやメールアドレスを取引メッセージに記載
ヤフオクをきっかけとして、直接取引をしたい場合には、取引ナビにショップのURLや、自分のメールアドレスを記載します。というのは、取引ナビが利用できるのは、その時に落札された商品の取引だけで、回数と期間が決められているためです。
もしもあなたが扱っている商品に興味を持ってもらえたとしても、取引ナビを利用しての取引は直接取引ではできないので、その後の連絡先を必ず記載しておきます。
以降の連絡では取引ナビを利用しないこと
ヤフオクで落札してもらった商品の取引が終了した後に、直接取引を行う場合には、取引ナビの回数が残っていたとしても、取引ナビを利用せずに取引ナビに記載したURLかメールでやりとりを行います。取引ナビは、ヤフオクに関する取引を行う場なので、その他の取引で利用することは規約違反として禁止されています。
Yahoo!にバレたら禁止されている規約違反を行ったとして、アカウントを停止される可能性もあるので、直接取引では絶対に取引ナビを利用しないように気をつけましょう。
ヤフオク!の直接取引にはトラブルの事例が多いので注意!
ヤフオクでの直接取引は、規約違反にならずにアカウント停止されない方法は上記で解説した方法しかありません。しかし、やはり直接取引には大きなメリットがあるので、実際にはアカウント停止まではいかなくても、禁止された違反行為となる直接取引が横行しているのが実際のところです。
そして、禁止された違反行為ではお金の振込みをしたのに商品が発送されない、といったトラブルが数多く発生しています。こちらでは、注意するべきヤフオクでの詐欺などのトラブルについて見ていきましょう。
詐欺には要注意!
ヤフオクで直接力を持ちかけられた場合には、特に詐欺に注意しなければいけません。
振込み詐欺や振込め詐欺が多い
ヤフオクの朝直接取引で最も多い詐欺は、お金の振込みを急がせる詐欺です。「明日までに振込みをしてくれるのなら送料無料にします」といったうたい文句で、お金を振込ませておいて、購入希望者を心理的に早くしなければと追い込み、振込を急がせます。
何の問題もなく、ちゃんとした取引が行われる場合もありますが、お金を振込んだのに商品が送られてこない、と言って詐欺被害もこの振込を急がせる手法では報告されています。
妙に振込みを急がせる場合には、評価の件数や星の数、ショップのURLがあるのならショップの内容などを吟味して、本当にその相手が信頼できる相手かどうかを見極めることが大切です。
次点詐欺にも要注意!
ヤフオクで直接取引を持ちかけられる場合には、次点詐欺というのにも注意をしましょう。どうしても欲しかった商品を落札できなかった場合に、出品者から「落札者が購入できなくなったのですが、キャンセルにはしたくないと言うことなので、次点のあなたに買い取って欲しい」というメッセージが届いたら要注意です。
本当に落札者が購入できなくなったという場合もあるでしょうが、通常であればヤフオクのルールにのっとった通常のキャンセルの手続きを行うはずです。それを直接取引を持ちかけてきたということを、もしかしたら最高額で落札した人は自作自演であったのか、結託しているグループの仲間の可能性があります。
このようなメッセージには乗らないようにすることが大切です。
価格吊り上げ詐欺も!
1人の出品者が複数のアカウントを取得して、偽の入札を行っていて、価格を釣り上げて、本当に欲しいと思っている人に落札させずに、直接取引を持ちかけてくることもあります。次点詐欺と同じような手口で、直接取引を落ちかけられた場合には、その相手が本当に信頼できる相手なのかどうかを見極めることが大切です。
ナイジェリア詐欺というのも覚えておこう!
ヤフオクに英語で、「直接お金を振込むから代金を入金後に商品を発送してほしい、銀行口座を教えてほしい」といったメッセージが質問として出品者に送られてくることがよくあります。これは別名国際ロマンス詐欺とも呼ばれるナイジェリア詐欺というものです。
言葉巧みにメッセージを取り交わし、SNSやメールアドレスを聞き出して、相手の恋人や婚約者として振る舞い、お金を巧みに振込ませる詐欺です。ヤフオクに出品していて、英語のメッセージが届いた場合には、すべて無視して相手にしないように気をつけましょう。
手渡しを了承したことで起きたトラブルも!
近所で、送料がかからないのはメリットだからと手渡しでの直接取引を了承したことでトラブルが起きることもあります。
ストーカー被害に遭った
取引相手と直接会って商品を渡したことで、ストーカー被害に遭ったというトラブルがあります。特に異性の取引相手と会ってしまったあとで、ストーカー被害に遭ってしまうことがあります。送料がかからないメリットがあるからといって、うかつに特に異性の取引相手と会うことはできるだけ避けましょう。
宗教やネットワークビジネスの勧誘に
ヤフオクの商品を直接手渡しするために取引相手と会ってみたところ、宗教やネットワークビジネスの勧誘にあってしまった、という被害も報告されています。知らない人と直接会うのは、様々な危険性が潜んでいます。相手の家に上がるようなことは決してしないように気をつけましょう。
ちゃんと取引できてもトラブルになることも!
直接取引がちゃんとできてもトラブルが起きることもあります。
破損していてもヤフオクの補償が使えない!
ヤフオクやヤフーショッピングなどのYahoo!のサービスを利用して、万が一届いて商品が破損していた場合や、確実に発送したのに、輸送途中で紛失した場合などには、 Yahoo!の「お買い物あんしん保証」で保証されます。
しかし、直接取引の場合には「お買い物あんしん保証」は利用できません。出品者はちゃんと発送してくれたのに、輸送途中で破損や紛失してしまっても、だれも保証はしてくれません。販売者と購入者の間でトラブルを解決するしかないのです。
直接取引にはメリットが色々とあるように感じますが、トラブルが起きたときにはメリットしかないということもよく頭に入れておきましょう。
ヤフオク!で直接取引をするときの5つの注意点
ヤフオクで直接取引をするときには次の点に注意しましょう。
落札相場を調べること
直接取引で法外な価格で取引をしてしまったという事例もあります。直接取引で落ちかけられた即決価格が、果たして相場に合った価格なのかどうかは、事前に調べることができるので、落札相場を調べてから購入するかどうかをめましょう。落札相場の調べ方は次の記事を参考にしてみてください。
相手を信用できなければヤフオク以外の場で取引しない
直接取引にはメリットがいろいろとあるように思えても、トラブルが起きてしまったり、詐欺にあってしまったら何の意味もありません。トラブルや詐欺が絶対に起こらない相手だと信用できなければ、直接取引を持ちかけられても、ヤフオク以外の場で取引しないようにしましょう。
相手が本当に信用できる人なのか確実な情報を得てから取引する
また、直接取引を持ちかけてきた相手が本当に信用できる人なのかどうか、しっかりとショップの口コミなどを確認してから取引をするようにしましょう。メールアドレスだけではなくてショップのURLが信用できるか、ヤフオクの評価が高いかどうか、といったところで相手の信用度は図れます。
ヤフオク!の規約の範囲を守る
ヤフオクを今後も長く利用していきたいと思うのであれば、ヤフオクの規約の範囲内で直接取引を行いましょう。Yahoo!アカウントが停止されてしまったら、元も子もありません。
アカウント停止にならないヤフオクの規約の範囲内でできる気が直接取引というのは、落札された商品の取引を邪魔しない範囲内での、ショップや商品の紹介だけです。それ以上の直接取引はアカウント停止の可能性があるので行ってはいけません。
ヤフオク!の外への誘導には気を付ける
直接取引で、ヤフオクの外で盛んに誘導しようとする相手には気をつけましょう。この先のやり取りは全てメールでとか、URLをクリックするようにとか、そういった誘導を開く実に行なおうとしている相手は、詐欺の可能性があります。
本当に信用できる相手としかメールのやり取りなどはしてはいけません。また、どうしてもメールでやりとりをする必要がある場合には、フリーのメールアドレスでいつでも削除できるメールを利用しましょう。
ヤフオク!の直接取引でトラブルに合ってしまったら?
いろいろと気をつけていたつもりでも、提示されたメリットに目がくらんで直接取引に応じてしまい、トラブルに遭ってしまった場合にはどうしたらいいのかも最後に見ておきましょう。
警察や弁護士に相談すること
詐欺などの被害に遭ってしまった場合には、ヤフオクの運営元に訴えても、直接取引にはヤフオクは一切関与してくれません。そのかわり、違法行為がある場合には、警察や弁護士に相談すると解決に向かうことがあります。相手とやり取りをしたメールなどを証拠として添えて、警察や弁護士にまずは相談してみましょう。
金融機関に相談すること
直接取引を持ちかけられた相手に、銀行口座やクレジットカード番号を教えてしまった場合には、銀行やレジットカードの発行会社に速やかに相談をしましょう。前によっては、銀行口座やクレジットカードの凍結の措置が必要な場合もあります。
メールアドレスや電話番号の変更の検討も!
直接取引のために合った相手のストーカー行為や、メールでの脅迫行為がエスカレートしてくる場合には、警察に連絡するだけではなくて、相手に教えたメールアドレスや電話番号の変更も検討しましょう。とはいえ、いきなり連絡を断つことでかえって相手を逆上させることもあります。
どのような対応が最も効果的なのかは、警察や弁護士と相談しながら探っていくことをおすすめします。
ヤフオク!の直接取引は危険がいっぱい!慎重に行おう!
この記事ではヤフオクの直接取引のメリットや注意点についてみてきました。一見するとメリットが大きいように思いますが、ヤフオクの直接取引にはアカウント停止や、詐欺被害といった大きなリスクも潜んでいます。
ヤフオクというプラットフォーム上での取引は、手数料は掛かりますが匿名配送やあんしん保証などでしっかりと守られているという一面もあります。目先の利益に惑わされることなく、直接取引を行う場合には、慎重に判断をするようにしましょう。