Windows10でDVDを再生する方法!PCでDVD動画を見るプレイヤーのおすすめは?
PCをWindows10にアップデートしたらDVD動画が再生できなくなった、とお困りの方は多いのではないでしょうか。 今回は、無料ソフトをはじめとした、Windows10でDVD動画を再生できるようにする方法を解説します。
目次
Windows10でDVD動画を見るには?
2020年1月14日に迫ったWindows7のサポート終了まで残り1年を切り、Windows10へアップグレードした方も多いのではないでしょうか。Windows10搭載のPCにはDVDで動画を再生するプレイヤー機能が標準装備されていません。そのため、PCをWindows10にアップグレードしたことで、DVDが再生できなくなってしまったという声が多く聞かれます。
今回は、DVDプレイヤーが標準搭載されていないWindows10のPCでDVDを再生し、動画を見る方法を解説します。
Windows10の標準機能では再生できない
Windows7には「Windows Media Center」が搭載されていたため、「Windows Media Center」や「Windows Media Player」を利用してDVDを再生し、動画を見ることができました。
しかし、Windows10の標準機能には、動画を再生するDVDプレイヤーが標準搭載されていません。そのため、そのままの状態ではPCでDVDを再生し動画を見ることができないという問題があります。
専用のソフトが必要
Windows10搭載のPCで動画を見るには、専用のDVDプレイヤーソフトをインストールする必要があります。ソフトには有料のものと無料のものがあり、マイクロソフトが提供する純正アプリを使用する方法やWindows10に対応するサードパーティー製の動画再生ソフトを使用する方法などがあります。それぞれの特徴や機能などを解説します。
Windows10でDVD動画を再生するおすすめプレイヤー
Windows10でDVD動画を見ることができるDVDプレイヤーは多数ありますが、ここではその中でもオススメのプレイヤーを紹介します。
無料ソフト
まずは無料で使えるDVDプレイヤー(フリーソフト)から解説します。Windows10でDVD動画を再生できるフリーソフトとして代表的なのは、「VLCメディアプレイヤー」「Macgo Free Media Player」「MPC-BE」です。それぞれの特徴は以下の通りです。
VLCメディアプレイヤー
「VLCメディアプレイヤー」は、DVDの再生はもちろん、WMV・DivX・XviD・MPEG-1/2・H.264・FLV・MOVなど、ほとんどの一般的なメディア形式に対応する無料のメディアプレイヤーです。
動画や音声の各種コーデックを内蔵しているため、追加でインストールする必要もありません。無料のメディアプレイヤーとしてもっともメジャーなソフトの一つです。
MOVからMP4への動画形式の変換や、デスクトップの動画キャプチャーなどにも対応しており、フリーソフトとは思えないほど多様な機能を搭載しています。Blu-rayの再生にも対応しており、YouTubeなどWeb上で配信されている動画を再生して見ることも可能です。
Macgo Free Media Player
同じく「Macgo Free Media Player」も、Windows10でDVD動画を再生できるフリーソフトです。こちらもほぼ全ての動画フォーマットに対応していますが、Blu-rayは再生できないデメリットもあります。Windows 10だけでなく、8.1/8/7/Vista/XP に対応しています。
HDハイ解像度とDTS5.1オーディオ鑑賞に対応しており、音声を綺麗に出力することができます。また、全てのメディアフォーマットの字幕を再生出来るだけではなくて、外付けの字幕(SRT・SSA・SUBなど)にも対応しています。
MPC-BE
「MPC-BE」は、「MPC-HC」をベースに機能を拡張した高機能マルチメディアプレイヤーです。 標準状態でほとんどのメディアファイルを再生することができ、Blu-ray 、YouTubeの動画再生にもデフォルトで対応しています。 音質の良さが評価されており、またユーザーインターフェースもシンプルで操作性に優れているのが特徴です。
有料ソフト
続いて、有料で使えるDVDプレイヤーを解説します。Windows10でDVD動画を再生できる代表的な有料ソフトは、マイクロソフト社純正の「WindowsDVDプレイヤー」「サイバーリンク PowerDVD 18」などがあります。それぞれの特徴は以下の通りです。
WindowsDVDプレイヤー
マイクロソフト社が販売する、純正のDVDプレイヤー(税込1750円)です。
有料ソフトですが、「Windows7」及び「Windows 8.1」からアップグレードした「Windows 10」の場合には、「Windows10」の「Windows Update」で無料でインストールすることができます。
以下のバージョンのWindowsからWindows10 にアップグレードする場合は、無料のWindowsDVDプレイヤーを取得することが可能です。
Windows 7 のホーム プレミアム
Windows 7 Professional
Windows 7 Ultimate
Media Center 付属の Windows 8 Pro
メディア センター付属 Windows 8.1 Pro
Windows10 にアップグレードするとすぐに、Windows UpdateからWindowsDVDプレイヤーが自動的にダウンロードされます。
WindowsDVDプレイヤーはマイクロソフト社の純正アプリのため、Windows10との相性が良くエラーもほとんどありません。ユーザーインターフェースもシンプルで使い勝手が良いので、フリーソフトに抵抗のある方やPC初心者で難しいことはできないという方などにはやはりこちらがおすすめです。
サイバーリンク PowerDVD 18
「PowerDVD 18」 は、DVD、Blu-rayだけでなく、地上デジタル放送、BSデジタル、CS放送などを録画したディスクや、最新動画形式であるHEVC/H.265 などの再生にも対応した高性能DVD動画プレイヤーです。また、DVDのみではありますが、倍速再生などフリーソフトにはない高機能を多数搭載しています。
価格も高めですが、プレイヤーの機能にこだわりたい方はこちらがおすすめです。
Windows10でDVD動画を再生する方法
ここからは、Windows10でDVD動画を再生する具体的な方法を解説します。無料ソフトと有料ソフトの代表的な物を紹介しましたが、ここでは無料ソフト「VLCメディアプレイヤー」と有料ソフト「WindowsDVDプレイヤー」でDVD動画を再生する方法を解説します。
無料ソフトでDVD動画を見る方法
無料ソフト「VLCメディアプレイヤー」でDVD動画を見る方法です。
VLCメディアプレイヤーをインストール
まず、下記のサイトなどからVLCメディアプレイヤーをインストールしてください。
上記公式サイトの「ダウンロードVCL」をクリックすると、お使いのPC環境に合わせたバージョンの、インストール用ファイルのダウンロードが自動的に開始されます。なお、利用しているブラウザによっては案内画面が表示される場合がありますので、その場合は「ファイルを保存」をクリックし、保存作業を進めてください。
言語環の選択では、「Japanese」(日本語)を選択してOKをクリックします。これ以降の案内は日本語表記になり、インストール後もソフトを日本語で利用することができます。
インストールオプションの選択画面では、機能のチェックを外してカスタマイズすることができます。不要な機能のチェックを外してください。デフォルトのままでも問題ありませんので、不明な場合はそのまま「次へ」をクリックしてください。
インストール先の指定も、通常はデフォルトのままで問題ありません。「インストール」をクリックしてインストール作業を開始します。インストールが完了すると案内画面が表示されますので、「完了」をクリックしてインストール作業を終了してください。
VLCメディアプレイヤーの初期設定をする
インストールが完了すると、VLCメディアプレイヤーと「プライバシーとネットワークポリシー」の画面が起動します。気になる項目はチェックを外してください。あとから設定画面で変更することもできます。
設定画面では、利用環境に合わせてカスタマイズが可能です。DVD動画の再生や動画ファイルの再生などであれば、デフォルトの設定で問題なく利用が可能です。
DVDを再生する
DVDを再生する際は、「メディア」>「ディスクを開く(D)…」で再生するDVDディスクを指定し、ディスク選択画面が出たら「再生」をクリックしてください。
有料ソフトでDVD動画を見る方法
次に、有料ソフト「WindowsDVDプレイヤー」でDVD動画を見る方法です。
WindowsDVDプレイヤーをインストール
まず、以下の公式サイトから「WindowsDVDプレイヤー」をインストール(購入)してください。
購入処理のために、サインイン中のMicrosoftアカウントでの認証が必要です。認証が済んだら、Microsoftアカウントに登録しているクレジットカード、またはPaypalのアカウントを利用してソフトを購入します。決済情報を確認して、「確認」をクリックしてください。
WindowsDVDプレイヤーを起動
インストールが完了したら、「開く」をクリックするか、スタートメニューの「すべてのアプリ」から、「DVDプレイヤー」をクリックすることで、WindowsDVDプレイヤーを起動できます。
DVDを再生する
WindowsDVDプレイヤーを起動後にDVDをPCのドライブにセットすると、自動的に動画の再生が開始されます。
Windows10でDVD動画が再生できない対処法
上記のDVDプレイヤーをインストールしてもDVD動画が再生できない場合は、以下のような原因が考えられます。
①PCにドライブを認識させるためのデータ(=ドライバ)に不具合がある
②DVDを読み取るドライブ自体が物理的に故障している
③DVDディスク自体に傷がついたり、汚れたりしている
④再生環境がCPRMに対応していない
PCでDVDドライブが認識しない!
Windows10へのアップグレードでDVD動画が再生できない不具合でもっとも可能性が高いのが、PCにDVDドライブが認識できない(エクスプローラの PC 画面にデバイスとして表示されない)状態です。
PCによってはWindows10 へアップグレードした後、CD・DVD・BD などの光学ディスクドライブが認識できない不具合があるようです。そんな場合の対処法を解説します。
コマンドを実行
まず、「コマンドプロンプト」を「管理者権限」で開きます。Windows10のタスクバーにある検索フォームに「cmd」と入力するとコマンドプロンプトが表示されます。表示されたコマンドプロンプトを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
次に、コマンドプロンプトへコードを入力します。コマンドプロンプトが展開されたら、以下のコードをコピー&ペーストしてください。
reg.exe add "HKLM\System\CurrentControlSet\Services\atapi\Controller0" /f /v EnumDevice1 /t REG_DWORD /d 0x00000001
入力が完了したら、パソコンを再起動します。再起動後、「PC」内にディスクドライブが表示されていれば、再度DVD動画の再生をしてみてください。もしも上記のコマンド実行でもドライブが表示できない場合は、以下のコマンドを試してみてください。
reg.exe add "HKLM\System\CurrentControlSet\Services\atapi\Controller0" /f /v EnumDevice1 /t REG_DWORD /d 0x00000002
入力が完了したら、再度パソコンを再起動します。再起動後、「PC」内にディスクドライブが表示されていることを確認してください。
Windows10でDVD動画を再生しよう!
Windows10にアップグレードしたため、DVD動画が再生できないという方は多いと思います。しかし、手軽に使え、かつ高機能のフリーソフトも多く公開されています。難しい操作はできないという方でも、ぜひインストールしてWindows10搭載のPCでもDVD動画を楽しんでください。
フリーソフトに抵抗がないという方には「VLCメディアプレイヤー」が、純正ソフトが安心という方には「WindowsDVDプレイヤー」が、高機能のマルチプレイヤーがご希望の方には「PowerDVD 18」がおすすめです。参考にしてみてください。