SNSとは何の略?意味や種類・機能・サービスを解説!
最近ではInstagramやTwitter、FacebookなどがSNSとして取り上げられがちですが、あらためてSNSが何の略で何を意味するのかと問われると、自信を持って答えるのは少々面倒です。本記事ではSNSの略称や意味、提供されるサービスなどを概説します。
目次
- 1SNSとは何の略称?どんな意味か解説!
- ・SNSはSocial Networking Serviceの略
- ・英語ではSNSとは呼ばない
- 2SNSの略歴
- ・Facebook以前のSNS
- ・Facebook以降のSNS
- 3SNSとは何なのかを機能・サービス面から略説
- ・プロフィール機能の意味は自分を知ってもらうこと
- ・メッセージ送信でお互いの繋がりを深める
- ・タイムラインで近況を確認する
- ・フォロー・フォローバックで相互リンクする
- ・ユーザー検索でリアルの知り合いと繋がる
- ・ブログ機能で意見を表明する
- ・ハッシュタグ機能で同じ関心を持つ人と繋がる
- 4現在の主なSNSの種類を略説
- ・LINE
- ・mixi
- 5SNSの問題点の概略
- ・完全匿名では利用不可
- ・ハッキングの危険性がある
- ・デマが横行しがち
- ・SNS疲れが発生しがち
- 6各SNSの違いを知って戦略的に利用する
SNSとは何の略称?どんな意味か解説!
InstagramやTwitter、Facebookなどに代表されるSNSですが、ついつい「SNS」という言葉でわかった気になりがちで、その実あらたまって「SNSとは?」と問われると、困ってしまう人が少なくありません。
そんな人のために、本記事ではSNSが何の略称であり、どんな意味を持っているのか、ということからSNSの歴史や実際の機能やサービス、さらには2019年10月現在展開されているサービスの種類、そしてSNSの問題点についてまで、ざっくりと説明していきます。この記事を読めばあなたもSNS博士、とまではいきませんが、SNSの概略を掴めます。
SNSはSocial Networking Serviceの略
SNSとはSocial Networking Service、すなわちソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で、社交的(Social)な人と人との繋がり(Networking)を維持・促進するサービス(Service)を意味します。
人と人が繋がるサービスであればSNSと呼べるので、広く捉えるとコメントをつけてコミュニケーションできるブログや単体の電子掲示板サービスもSNSと呼べます。しかし、通常はもう少し閉じた形のFacebookやmixiなどの会員制のサービスを意味します。
そしてこれらよりも開いたコミュニケーションのTwitterやInstagramをSNSと呼ぶこともあれば、逆により閉じた形のLINEをSNSに含める場合もあります。本記事では、SNSを広めの意味で捉えて、各機能やサービスを説明します。
英語ではSNSとは呼ばない
ところで日本では一般的な「SNS」という略語ですが、実はこれは和製英語なのです。英語では「SNS」ではなく、「social media」という言葉を使います。呼び方は異なりますが、FacebookやInstagram、Twitterなどを指すことには代わりありませんから、「social media」と言う言葉を見かけたら、頭の中で「SNS」と翻訳すれば大丈夫です。
なお、「social networking sites」という呼び方もありますが、「SNS」と略すことはないようですので、その点は注意が必要です。
SNSの略歴
SNSの始まりは、「六次の隔たり」と呼ばれる「友達の友達の友達……をたどれば、6人の友達を経て世界中の誰とでも繋がれる」という理論からきています。実際には必ずしも完全に世界のすべての人と繋がれるわけではありませんが、ネットワークをつないでいくことで世界中の人々と友達になろう、というのがSNSの目指すところです。
Facebook以前のSNS
近年のSNSはFacebookが完成させたと言えますが、Facebook以前にもSNSは存在していました。先の「六次の隔たり」をそのままサービス名にしたSixDegrees.comは2001年に閉鎖されたものの一時は100万人のユーザーを抱えましたし、2002年にはFriendster、2003年にはMySpace、そして今も人気のお仕事SNS、LinkedInが登場しました。
こうして、自分のプロフィールをネット上に作成し、自分をアピールしてほかの人と繋がるという、SNSスタイルが定着したところで、2004年にFacebookが現れたのです。
Facebook以降のSNS
元々ハーバード大学生専用の交流サイトとして始まったFacebookでしたが、そのうち地域の大学→アイビーリーグの大学→いろいろな大学生→高校生と範囲を広げ、全世界の月間アクティブユーザーが23億人を超える巨大SNSと化しました。また、こうしたアメリカでのSNSの隆盛を受けて、日本でもGREEやmixiといった日本製のSNSが誕生しました。
その一方で、拡大するにつれさまざまな機能が備わったFacebookとは異なる種類のSNSが次々と誕生しました。その新たな種類のSNSがマイクロブログと呼ばれる短文ブログシステムのTwitterであり、また別の種類のSNSとして画像のやり取りをメインとしたInstagramが生まれました。
その結果、SNSの機能をすべて備えた百貨店・総合スーパータイプのFacebookに対し、家電量販店やドラッグストアといったカテゴリーキラーに相当するTwitterやInstagram、そして日本ではLINEが人気を呼ぶ時代を迎えています。
SNSとは何なのかを機能・サービス面から略説
それでは、ここからはSNSとは何なのか、いったい何ができるのかを機能やサービスを取り上げてジャンに説明していきます。
プロフィール機能の意味は自分を知ってもらうこと
SNSで欠かせないのがプロフィール機能です。ここに、さまざまな情報やこれまでの発言や投稿がまとめられることで、SNSの参加者にあなたがどんな人なのかを伝えられます。逆に言うと、このプロフィールに集まった情報が一貫していないと、ほかの人に貴方がどんな人なのかを伝えづらくなり、プロフィールの意味がなくなってしまいます。
SNSでは、あなたをほかの人に理解してもらって繋がりを作るのが目的なのですから、投稿やプロフィールも、知ってもらいたい自分に合わせたものにしなければ意味がありません。SNSでありのままの自分を受け止めてもらう、というのは一種の甘えを意味します。
メッセージ送信でお互いの繋がりを深める
メッセージ機能で、同じSNSを利用している相手とのコミュニケーションを深められます。FacebookやLineのメッセージは即時性の高いコミュニケーションが行えます。これによって、未利用ユーザーに同じSNSを利用させようとする動機を与えられますし、一時期はメールに代わるコミュニケーション手段として重要視されました。
また、Twitterのように相互フォローしていなければ直接的なダイレクトメッセージを送れない種類のSNSもあります。
タイムラインで近況を確認する
特定の相手に送るメッセージと違い、友人や不特定の人々に向けての投稿を一覧できるタイムライン(あるいはウォール)という種類の機能もSNSには付き物です。多くの場合は、フォローしているアカウントが投稿した記事や写真、動画や引用した記事を見ることで、フォロー相手が何をしているのかといった近況を確認できます。
フォロー・フォローバックで相互リンクする
SNSでは、参加しているメンバーなら何者であっても同じように繋がりあえるわけではありません。その中でも、関係を深めるために、フォローしたり、フォローされたりして、友人や知り合いといった関係を築きます。TwitterやInstagramでは一方通行のフォロー・被フォロー関係が成立しますが、FacebookやLINEでは常に双方向の相互リンクとなります。
ユーザー検索でリアルの知り合いと繋がる
ユーザー検索も、SNSにおいては重要な種類の機能として挙げられます。自分の知っているメールアドレスや出身学校などで検索することで、疎遠だった知り合いとSNSで再会できますし、趣味などで検索したユーザーの投稿を、プロフィール経由で確認してフォローすることで、新しいネットワークをSNS上で築くことが可能です。
ブログ機能で意見を表明する
写真やメッセージではなく、日記やひとつの記事としてまとめられる、ブログ機能を備えたSNSも少なくありません。このブログで意見を表明すると、SNS内やほかのSNSに引用され、ブログにコメントされて、何者かとの新たな出会いが生まれることもあります。
このブログ機能のうち、Facebookのブログ機能は読み応えのある記事を書くのに使われ、mixiのブログ機能は日記と呼ばれています。なお、Twitterの140文字のメッセージも極小規模のブログの一種類として「マイクロブログ」と呼ばれることがあります。
ハッシュタグ機能で同じ関心を持つ人と繋がる
SNSで同じものに関心を持つ人を見つけるのに便利なのが、ハッシュタグです。自分が興味を持っているモノやコトで投稿やブログを検索しても、必ずしもそれらがメインの投稿だとは限りませんが、ハッシュタグであれば、そのことについて触れた記事や画像・映像に出会えます。その投稿をたどっていけば、あなたと同じものが好きな人と出会えるのです。
ただし、最近ではこのハッシュタグを悪用して関係ない投稿やサイトに誘導するものも増えています。写真が主のInstagramでは文章の代わりにハッシュタグが多用され、基本文章で表現するTwitterではハッシュタグは0〜2個しか使われません。またFacebookでもハッシュタグの多用は歓迎されないため、SNSによって空気を読む必要があります。
現在の主なSNSの種類を略説
マイナーなSNSまで数えると、SNSは何十種類どころか何百種類も存在しますし、何処で調べるかによって有力なSNSも変わってきます。そんな中で、2019年10月現在、日本において主なSNSと呼べるものを簡単に紹介します。
SNSの代表的な存在であるFacebookは原則実名制で、出身校や務めている会社も公開して、リアルを反映した人間関係を構築していくことを目指しています。「いいね!」ボタンで気軽に好意を表せるのが便利ですし、メールよりも即時性に優れるメッセージ機能も優秀です。
ただし、国内ではリアルが反映されすぎることなどから、やや人気に陰りが見えています。
Twitterは、ひとつの投稿に140文字しか書き込めないため、難しいことよりも日常のあれこれを投稿しやすいのがメリットです。しかし、投稿を連続させたり、画像やサイトの引用と言う形を取ったりすることで、まとまった意見を表明することも可能です。またリツイートという形でほかの人の意見をフォロワーに伝えやすいSNSでもあります。
反面、一つひとつの投稿が短いので、意見の背景が読み取りづらく、断言口調になりやすいため、炎上しやすいという危険性もあります。
Instagramは、画像や動画をメインとしたSNSです。Twitterが基本的に文字中心で画像や動画は添え物なのに対し、Instagramは画像や動画が投稿の中心で、文字はコメントと言う形で添え物に回ります。文章を書かずとも、素敵な写真や動画を作成できれば人気者になれるSNSです。
また、芸能人や商業利用のアカウントも多く、Instagramに参加することでこれらのアカウントが投稿するキレイな写真や動画をコレクションできることもメリットです。
LINE
LINEは国内では最大ユーザー数を誇るSNSです。LINEは、ここまで紹介したSNSに比べて情報を大勢と共有するという機能が弱めで、繋がりを広げるよりも閉じたコミュニケーションを密にする方向に特化しています。そのため1対1のメッセージ機能や小グループでのトーク機能が使われがちなことから、LINEはSNSとは呼べないという意見も見受けられます。
しかし、LINEは間違いなくSNSです。ただLINEの方向性が、FacebookやTwitterと違っているだけなのです。
mixi
mixiは、いまやFacebookやTwitter、LINEにアクティブユーザー数が抜かれ、過去のものとされがちなSNSですが、それだけに古参の忠誠心の高いユーザーを抱えています。Facebookをもう少し緩くしたSNSですが、かといってTwitterほど緩くも外向きでもなく、またLINEほどには内向きでもないという中途半端なところが見受けられます。
SNSの問題点の概略
ここまで、いろいろとSNSについて説明してきましたが、悲しいことにSNSでも各種問題をゼロにすることはできません。
完全匿名では利用不可
多くのSNSでは実名ではなく、そのSNSでだけ通用するハンドルネームを利用できます。そのため、本名も顔も地位も明らかにせずに済むので、つい匿名だと思い込んでしまい、気軽にほかのユーザーに迷惑をかける人が出てきます。しかし、そうした行為に対して情報開示を求められると、簡単に個人情報が明らかにされます。
また、いたずらや不適切な行為の画像や動画をSNSに投稿して、炎上を招くことも少なくありません。これもSNSが匿名、もしくは閉じた世界だと思い込んだせいです。LINEやmixiのような内向きのSNSであっても、SNSは開かれた場所だし完全匿名では利用できない、リアルの社会に繋がった場所だということを忘れないでください。
非公開アカウントは利用できる
SNSを内向きに利用したいのであれば、鍵付きや鍵垢とも呼ばれる非公開アカウントを利用することをおすすめします。ただし、非公開アカウントだと新しい出会いはなかなか生まれませんし、非公開だからとあまりはじけたことをすると、投稿のスクリーンショットが友達から流出することもあります。
非公開アカウントであっても、ある程度のラインは守ってください。
ハッキングの危険性がある
SNSでは、さまざまな情報が入手できます。しかしその中には、危険なサイトに誘導したり、アカウントを乗っ取ったりするものも混ざっています。信頼できる知人からのSNS越しの情報だからと安心していると、そもそもその知人のアカウント自体がハッキングされている、ということも少なくありません。
SNSを利用する際には、そうした怪しい情報に引っ掛からないようにし、ハッキングや乗っ取りの情報にも気を配ってください。
デマが横行しがち
SNSには、地震や火災、人身事故などの大きな事件が起こるとインパクトの強いデマを流して喜ぶ人がいます。安易な陰謀論を信じたり、裏を取らずにこうしたデマをリツイートなどで拡散したりすると、デマを広げる手伝いをしたことになります。
いかに真実味にあふれていても、ほかのレスや引用元を確認し、一歩立ち止まってその投稿が本当のことか確認する習慣を身につけてください。
SNS疲れが発生しがち
SNSは人と人とを繋げてくれる、非常に便利なサービスです。しかしSNSはその反面、必要以上に人と人の距離を縮めてしまいがちでもあります。そのため、SNSに対し必要以上にアクセスしたり、SNSでの反響の有無に大きく反応したりすることで、心身に疲労を感じるSNS疲れに陥ることも少なくありません。
SNSを利用するときには、適度な距離感を保つよう心がけてください。
各SNSの違いを知って戦略的に利用する
以上、本記事でお伝えしたように、一口でSNSといってもいろいろなサービスが存在します。それぞれの違いをしっかりと認識した上で、自分に合ったサービスを選び、その中でどのような自分をアピールしたいのかを決定して、SNSを利用してください。そして忘れてはならないのが、SNSはリアルのあなたや現実社会に繋がっているということです。
リアルのあなたのある一面を強くSNSでアピールするのはかまいませんが、リアルに繋がらないことを演じたり、リアルでは言えないような暴言を吐いたりすることは炎上に繋がります。SNSだからといって暴走することなく、節度を以て利用してください。そうすればSNS疲れなどとも縁遠く、適度な距離感でSNSと付き合えることでしょう。