SEOツール「Ubersuggest」の使い方!キーワードプランナーとの違いも解説!
ブログやホームページのアクセス数が伸びなくて困っている方には、Ubersuggestという無料SEOツールをおすすめします。キーワード候補や検索ボリュームなどの分析機能を使って市場価値の高いコンテンツを作れます。Ubersuggestの使い方をまとめました。
目次
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)とは?
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は、アメリカのデジタルマーケティングエージェントのNeil Patel(ニール・パテル)氏らが開発したSEOツールです。似たような名前のUber(ウーバー)という配車サービスがありますが、両者は全く関係ありません。
自分のブログやWebサイトのアクセス数・集客率を高めるためには、がむしゃらに記事を作成するだけでなく、「どのようなコンテンツがユーザーに求められているのか」を正確に把握し適応することが大切です。
Ubersuggestを使うと特定のキーワードの検索数や人気サイトが一目で分かるため、Google検索で上位を取ることが出来る記事を書きたい時の参考になります。以下のような機能を使って自分のサイトに不足しているものを客観的に分析することで、効率的なSEO対策を実施できる魅力があります。
- 検索ボリュームやSEO難易度の解析
- キーワード候補のサジェスト
- コンテンツアイデアや被リンクデータの閲覧
無料のSEOサジェストツール
Ubersuggestは海外製のツールですが、2018年12月に日本語に対応しました。したがって、英語が分からない日本人でも気軽にSEO対策として使用することが出来ます。
他にもUbersuggestには以下のようなメリットがあります。
- ソフトウェアのダウンロードや会員登録を行わなくてもブラウザ上で直接利用できる
- レイアウトが非常に美しく、SEO初心者の方でもすぐに使いこなせる
- 完全無料で利用制限が無い
無料SEO対策ツールの多くは、キーワード検索順位の確認といったシンプルな機能しか実装していません。その点、Ubersuggestは無料でありながら有料SEO対策ツール並の高度な分析が可能です。
キーワードプランナーの代わりにもなる
SEO対策ツールといえば、Googleが提供している「キーワードプランナー」が有名です。世界の検索エンジンの90%近いシェア率を誇っているGoogle社のデータを使ってキーワード候補やトラフィックの予測データを確認できるため、非常に効果的なSEO対策を実施できるメリットがあります。
しかし、キーワードプランナーには以下のようなデメリットもあり、意図的に利用を避けているブロガーさんも少なくありません。
- Google広告のアカウントを作らないとキーワードプランナーを使えない
- 初期設定を間違えると気づかないうちに課金される
- 無料版には機能制限がある
その点、Ubersuggestを利用すれば一円たりとも支払うことなく有料版のキーワードプランナーに匹敵するSEO対策を実施することが可能です。キーワードプランナーの代わりになるSEO対策ツールをお探しの方にとって、Ubersuggestは理想的なサービスと言えるでしょう。
Ubersuggestとキーワードプランナーとの違い
キーワードプランナーの代わりとしてUbersuggestを利用する際には、両者の違いを正確に知っておく必要があります。
UbersuggestはGoogle APIを利用して検索データを調べているため、両者の解析結果はほぼ同じです。しかし、その結果の表示の仕方などに微妙な差があることに注意しましょう。
Ubersuggestとキーワードプランナーの3つの相違点を解説していきます。
料金
キーワードプランナーを無料で使う方法を探し、やっとGoogleAdWorsの登録までこぎつけた。。
— あのアラタ@新宿→山梨Uターン (@anoarata) September 10, 2017
ステータスを「一時停止」にするの超重要ですね。
これを忘れると、料金が発生してします。
- キーワードプランナー:基本的には有料(設定をカスタマイズすれば無料での利用も可)
- Ubersuggest:完全無料(追加費用等一切なし)
Googleのキーワードプランナーは、Google広告に出稿したい広告主をサポートするためのSEOツールです。Google広告はオークション形式での広告サービスであり、広告費の設定はある程度広告主が自由に決められます。
Google広告に出稿していれば有料版のキーワードプランナーを使えるため、キーワードプランナーの利用料金は有料ながら特に決まっていないということになります。
一方、Ubersuggestは無料のSEO対策ツールです。自分でWebサイトを運営している人であろうとそうでなかろうとどなたでも自由に無料でアクセスできるため、安心してキーワードプランナーの代わりに利用できます。
検索ボリュームの数字
- キーワードプランナー:無料版では数百・数千などの大まかな数値、有料版は10回単位の細かい数値
- Ubersuggest:10回単位の細かい数値
SEO対策ツールでは、特定のキーワードの1か月間の合計検索数を表す「検索ボリューム」というデータが表示されます。検索ボリュームが多いほど人気のあるキーワードということであり、SEO対策のために数値を正確に知る必要があります。
有料版のキーワードプランナーでは検索ボリュームが詳細に表示されますが、無料版では非常に大雑把な数値しか表示されません。
一方、Ubersuggestなら常に詳細な数値が表示されるため、十分にキーワードプランナーの代わりになります。
キーワード候補
- キーワードプランナー:検索キーワード以外にも様々な関連キーワードをサジェスト(提案)してくれる
- Ubersuggest:検索キーワードを含む関連キーワードのみサジェストする
キーワードプランナーの場合、無料版でも有料版でも多彩なキーワード候補をサジェストしてくれます。
一方Ubersuggestでは、ユーザーが入力した特定のキーワードを含む語句だけがキーワード候補になります。これは決してUbersuggestが劣っているというわけではありません。どのような語句を記事内に盛り込めば検索されやすくなるか、キーワードを中心とした重要ワードを調べるのに向いているというだけの話です。
Ubersuggestのキーワード候補機能でも、十分にキーワードプランナーの代わりが務まります。
Ubersuggestの検索ボリュームの調べ方
キーワードプランナーの代わりにUbersuggestを使ってSEO対策を実施する流れは以下の通りです。
- 自分が作成したいコンテンツに即したキーワードを入力する
- そのキーワードの検索ボリュームやキーワード候補を調べる
- コンテンツアイデアも参考にしながら、検索上位を狙える高品質な記事を作成する
実例を挙げながら、Ubersuggestの具体的な使い方を見ていきましょう。
検索ボリュームを調べる方法
まずは以下のリンクにアクセスして、Ubersuggestのトップページを表示してください。
「ドメインかキーワードを入力」と書かれている検索ボックス欄に、SEO対策を施したいキーワードを入力します。例えば漫画・アニメ関連のブログを書いている人がジョジョの記事を書きたい場合は、「ジョジョの奇妙な冒険」と入力して「検索」をクリックしてください。
Ubersuggestでは、たったこれだけの作業でキーワードの検索ボリュームを調べることが出来ます。
検索ボリュームの見方
上の画像は、「ジョジョの奇妙な冒険」をキーワードにして検索を実行した結果です。トップページにはSEOに役立つ様々な情報が表示されており、記事作成の指針になります。検索上位のサイトの被リンク数やドメインスコアも公開されているので、当面はこの数値を目標にしましょう。
Ubersuggestの概要ページの見方を解説していきます。
検索ボリューム
検索ボリュームとは、そのキーワードが1か月間で検索された度合いを表す数値のことです。一般的には1,000を超えると強いトレンドが出ていると判断できるため、「ジョジョの奇妙な冒険」が非常に人気の高いキーワードであることがうかがえます。
もしもこのキーワードで検索上位を取れれば、一気にブログのアクセス数がアップすることは確実です。
SEO難易度
SEO難易度とは、他のサイトとの競合分析結果のことです。1~100で表され、100に近いほどGoogle検索で上位表示させるのが難しいことを示しています。
一般的には50より数値が大きい場合は、よほど工夫しないとそのキーワードで検索上位を取るのは困難です。SEO難易度が高い時には、もう少しSEO難易度が低いキーワードを狙うのも一つの手です。
有料難易度
有料難易度とは、有料検索の競合分析結果のことです。1~100で表され、100に近いほどGoogle広告枠の上位に表示させるのが難しいことを示しています。
クリック単価(CPC)
クリック単価(CPC)とは、Google広告のクリック単価のことです。数値が大きいほど、市場価値の高いキーワードであることを示しています。
ボリューム
ボリュームは、一年間の月間検索ボリュームをグラフ化したものです。キーワードの人気は時期によって変動しやすいため、どういうタイミングで記事を公開すると効率的にアクセス数を稼げるのか調べたい時に役立ちます。
Ubersuggestのキーワード候補の確認方法
画面左端のメニュー欄で「キーワード候補」をクリックすると、キーワード候補ページが表示されます。
画面中央には、キーワード候補(キーワードに関連したサジェスト)が一覧表示されています。その右側には、サジェストされた各キーワードの検索結果上位のサイトが一覧表示されています。ちなみに、キーワード候補の各キーワードをクリックすると、その都度検索結果も自動的に切り替わります。
わたしのブログ、ドメインスコア“3”なんだ
— ただみちる@雑記ブロガー (@tadamichiru) June 27, 2019
1年半以上やってて“3”ってなんやねん・・・って正直凹みそうになったけど、よく考えてみたらすごいんだ✨
だって、0→1の壁を突破できてるから。ココの壁が1番高いと個人的に思ってて。だから恥じる必要なんてない😊
あとは伸ばすだけ!なんか燃えるやん笑
特に、DS(ドメインスコア)の数値は要チェックです。ちなみにドメインスコアとは、Google検索エンジンによって診断されたサイトの信頼性を1~100で評価したもの。ドメインスコアの数値の高低は、アップロードした記事の検索順位に大きな影響を与えます。
- 0~30:不人気ブログ・サイト
- 30~50:ある程度の集客力があるブログ・サイト
- 50~70:企業レベルのブログ・サイト
- 70~100:インフルエンサーレベルのブログ・サイト
実際、ジョジョの奇妙な冒険の検索上位に来ている記事の大半は、DS50以上です。30未満のブログでは頑張って良質な記事を書いても、なかなか検索上位に食い込むのは容易ではありません。
ドメインスコアを上げる方法として、主に以下の3つがあります。これらのコツを意識しながら、自分のブログのDSを50以上まで高めていきましょう。
- 高品質なコンテンツを出来るだけ多くかつ継続的にアップロードしてアクセス数を増やす
- SNSを有効活用して被リンク数を増やす(ただし自分で作った不正リンクはNG!)
- Wordpress等のCMSを使ってSEO対策を意識した運営を心掛ける
フィルタ機能で条件を設定してキーワードを調査する
Ubersuggestのキーワード候補には、フィルター機能が搭載されています。
- 検索ボリューム
- 有料難易度
- クリック単価(CPC)
- SEO難易度
- 含めるキーワード
- 除外するキーワード
また、検索ボリュームやクリック単価(CPC)の昇順・降順でキーワード候補を並び替えることも出来ます。これらの機能を駆使すれば、全キーワードに目を通す代わりに重要なワードのみを効率的にピックアップできる強みがあります。
UbersuggestのSERP分析の使い方
画面左端のメニュー欄で「コンテンツ候補」をクリックすると、SERP分析を行うことが出来ます。
SERPとは「Search Engine Result Page」の略で、簡単に言えば検索エンジンの検索結果のことです。Google検索では広告の有無やアクセス履歴等のローカル環境の影響によって検索結果の表示が変わるため、SERP分析によってキーワードの正確な検索結果を知る必要があります。
SERP分析の見方
Ubersuggest is a great, free keyword research and SERP tool. We use it to quickly discuss strategy with our clients and formulate our Revenue Tasting(sm) programs for small business growth. https://t.co/YqcINWnKSF
— McCabe Media (@mccabemedia) December 6, 2018
Ubersuggestのコンテンツ候補は、検索結果画面(SERPs)のうち、広告枠を含まないオーガニック検索(自然検索)ページを対象としています。そのキーワードに関連したコンテンツのうち、どのような記事が人気を博しているのか一目で分かります。
検索上位に表示されている競合サイトの内容を参考にすることで、良質なコンテンツの作成に役立ちます。(無論、コピペや盗作はNG!)
ここからは、Ubersuggestのコンテンツ候補画面の見方を解説していきます。
流入見込み
流入見込みとは、Google検索からのアクセスを期待できる推定月間トラフィック数のことです。この数値が多いほど、検索順位が上位でアクセス数が多いコンテンツであることを表しています。
「キーワード」をクリックすると、具体的にどのようなキーワードからのアクセスを見込めるか調べることが出来ます。検索ボリュームの多いキーワードほど人気がありますが、その分SEO難易度が上がってしまう問題があります。
無理にボリュームの多いキーワードを狙う代わりに、SEO難易度が低いキーワードに照準を絞ってコツコツアクセス数を稼ぐのも一つの戦略です。
被リンク
被リンクとは、外部サイトから該当ドメインに設定されたリンク数のことです。基本的には、被リンク数が多いほどトラフィック数も増えます。
「Links」をクリックすると、そのコンテンツのリンク元が分かります。その管理人がどのようなコンテンツを好んでいるのかチェックすれば、リンクを張ってもらえる可能性の高いブログ記事を作成しやすくなります。
SNSシェア
SNSシェアとは、文字通りFacebookやPinterest等のSNSでシェアされた数のことです。基本的に、SNSシェア数が多いほどトラフィック数が増えやすい傾向にあります。
思わず他人に教えたくなるような記事を作成すれば、爆発的にSNSシェア数が増えることがあります。Google検索の代わりにSNSからの流入を狙うのも一つの作戦。「バズる」コンテンツを作ることで、アクセス数アップを目指すことが出来ます。
Ubersuggestを使ってみよう!
今回は、無料SEOツール・Ubersuggestの特徴や使い方などをご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- Ubersuggestは検索ボリューム調査やキーワード候補のサジェスト等に対応している無料SEO対策ツール
- 面倒な会員登録やアプリのインストール等の作業は一切必要なく、Googleのキーワードプランナーの代わりとして重宝する
- トップページの検索ボックスに特定のキーワードを入力して「検索」をクリックするだけで、キーワード候補やコンテンツアイデアのサジェストを見ることが出来る
- 検索ボリュームの多さやSEO難易度の低さを加味して、検索上位に載りやすいコンテンツを作成することが基本戦略
- 現在検索上位に載っているライバルサイトを参考にして、市場価値の高い記事を作成することも大切
Ubersuggestには豊富なキーワードサジェスト機能があり、どのようなコンテンツを作成すれば良いか迷った時に大変頼りになります。
キーワードプランナーの代わりになるSEO対策ツールをお探しの方は、ぜひ本記事を参考にしてUbersuggestを使いこなせるようになってください。