2019年11月11日更新
【Android】スマホでの電話帳の復元方法まとめ!消えた連絡先を簡単に復元するには?
電話帳の連絡先が消えてしまった場合、バックアップがあれば消えた電話帳を復元することができます。この記事では、万一に事態に備えて電話帳のデータをバックアップする方法と、データが消えてしまった場合に、Androidスマホでで電話帳の復元する方法を紹介します。
目次
バックアップがあれば消えた電話帳の連絡先を復元できる
Androidスマホを使っていて、電話帳のデータが勝手に消えた経験はありますか?設定時の操作ミスや、子供にスマホを渡していたら間違った操作をして、大切な電話帳が消えたなど、データが消えてしまう理由は様々でしょう。
そんな時、大切な電話帳のデータを定期的にバックアップしておけば、不意にデータが消えてしまった場合や、Androidスマホの紛失・故障時に、電話帳のデータをバックアップから復元できます。
この記事では、Androidスマホで、電話帳のデータをバックアップする方法や、消えたデータをバックアップから復元する方法について解説します。
クラウドのバックアップから復元
現在のAndroidスマホには、クラウドにデータをバックアップする機能が搭載されています。Androidスマホを持っている人は、ほとんどの方が自分のGoogleアカウントをAndroidスマホに設定しているでしょう。
GoogleアカウントをAndroidスマホに設定しておくと、電話帳を含めたAndroidスマホのデータをGoogle Drive上にバックアップする事ができ、必要に応じてバックアップから復元することができます。
Google Drive上に電話帳をバックアップする
Google Driveのバックアップから復元できるようするには、当然ですが復元するためのバックアップデータが必要です。まずはGoogle Driveに、Androidスマホのデータをバックアップする手順を解説します。バックアップは、Androidメニューの[設定]→[システム]から行います。
システムの画面から、[バックアップと復元]をタップします。もしメニューの中から [バックアップと復元]が見つからない場合、[設定]画面上部の検索枠から「バックアップ」と入力して、メニューを検索してください。
次にバックアップと復元の画面で、[Googleバックアップ]→[データのバックアップ]をタップし、チェックをオンに設定してください。
バックアップの設定を行い、しばらくすると次のイメージの通り、Google DriveにAndroidスマホのバックアップが作成されます。
Google Drive上のバックアップから電話帳を復元する
次に、万一に電話帳のデータが消えてしまった場合に、電話帳をGoogle Drive上のバックアップから復元する方法を解説します。電話帳の復元は、Androidメニューの[設定]→[Google]から行います。
スクロールを一番下まで移動し、 [連絡先の復元] をタップします。
連絡先の復元の画面で、[現在のデバイス]をタップします。Android複数持っている場合、ここで別の端末の端末を選択すると、別の端末の電話帳で復元することもできます。
[復元]のボタンをタップすると、Google Drive上のバックアップから電話帳が復元されます。
以上が電話帳の復元手順です。
SIMカードに保存した電話帳を再インポート
アドレス帳をAndroidスマホのSIMに直接保存している場合、隠しコマンドで消えたアドレス帳を復元できる場合があります。Androidスマホの隠しコマンドは「電話アプリ」から入力します。アプリを起動したら電話番号の欄に「*#*#4636#*#*」を入力して、通話ボタンをタップします。
上の隠しコマンドを入力すると、Androidスマホがテストモードの画面に切り替わります。表示された画面の「Phone information」タップします。
次に、画面右上のメニューから「View SIM address book」をタップして、SIMに直接保存しているアドレス帳の情報から、復元したい連絡先を選択します。この方法は、SIMカードに直接保存された連絡先を復元する方法のため、Googleアカウントに保存した連絡先などは復元できません。
以前使用していた端末にある電話帳を転送する方法
スマホを買い替えた場合など、以前使っていたAndroidスマホが手元に残っている場合、iC通信もしくは赤外線通信で、新しいAndroidスマホに電話帳を転送することができます。
iC通信
おサイフケータイ機能付きのAndroidスマホを利用している場合、iC通信を利用して、電話帳のデータを新しいスマホに送信できます。端末のiC通信のマークを重ね合わせるとデータの通信が行えます。
赤外線通信
赤外線通信に対応したAndroidスマホの場合、赤外線で連絡先の情報を送信できます。この方法は、以前の使っていたAndroidスマホを既に解約してしまって、インターネットに繋がらないような状態の場合に有用な方法です。ただし、以前の使っていたスマホと、新しいスマホが共に赤外線通信に対応している必要があります。
受信側(新しいAndroidスマホ)の手順
- 新しいAndroidスマホの方で赤外線アプリを起動します。
- 「赤外線受信」をタップします。
- 以前使っていたAndroidスマホを向かい合わせてデータを受信します。
- データを受信すると確認画面が表示されます。「OK」をタップして保存します。
送信側(以前使っていたAndroidスマホ)の手順
- 以前のAndroidスマホの方で赤外線アプリを起動します。
- 「連絡先送信」をタップします。
- 「すべて選択」をタップして連絡先を全件選択できます
- 任意の認証コードを入力します。
- 受信側のスマホの赤外線ポートを向かい合わせて、データを送信します
Googleのアドレス帳をAndroidスマホの電話帳に転送する方法
Googleのアドレス帳に、連絡先を登録している場合、Androidスマホの電話帳に簡単に転送できます。Googleのアドレス帳に連絡先が登録されているかの確認は、ChromeなどのブラウザからGoogle appsアイコンの「連絡先」をクリックします。
連絡先アプリで下のイメージのように、連絡先(アドレス帳)が登録されていれば、Androidスマホの電話帳にデータが転送できます。
では次は、上の手順で確認した連絡先(アドレス帳)を、Androidスマホに転送する手順について解説していきます。転送の設定は、Androidメニューの[設定]→[アカウント]から行います。
ユーザーとアカウントの画面が表示されたら、一覧の中から「Google」をタップします。
次にGoogleアカウントの選択画面が表示されます。ここで連絡先(アドレス帳)の転送を行うGoogleアカウントを選択します。
上で選択したGoogleアカウントの同期設定の画面が表示されます。設定を下の方までスクロールし、「連絡先を同期」のチェックがオンになっているか確認します。もしチェックがオフになっている場合は、オンに切り替えてください。
すぐにGoogleの連絡先(アドレス帳)の情報を転送したい場合、画面下の「今すぐ同期」をタップすると、電話帳のデータがAndroidスマホに転送されます。
以上が、Googleのアドレス帳をAndroidスマホに転送する手順となります。この「連絡先を同期」は一度設定したら、ずっと設定を有効(チェックオン)にすることをお勧めします。
同期を有効にしておくと、今後、Androidスマホ側で連絡先を追加するときに、追加した連絡先がGoogleのアドレス帳にも自動的に同期されるようになり、結果的にAndroidスマホの電話帳がGoogleのクラウドに自動的にバックアップされていることになります。
もしスマホを買い換えた場合、新しいスマホ側で、上で紹介した手順で「連絡先を同期」すると、前のAndroidスマホ側で登録されていた電話帳が、Googleのクラウドを通じて新しいスマホに転送され、電話帳の移行を非常にスムーズに行うことができます。
データ復元ソフトを使って電話帳を復元する方法
もし電話帳のバックアップを取得していなかった場合、専用のソフトを使うと、消えてしまった電話帳のデータが復旧出来る場合があります。次にAndroidスマホのデータを復旧できるソフトを2つ紹介します。
Renee Android Recovery
1つ目は、「Renee Android Recovery」というのソフトを紹介します。「Renee Android Recovery」は名前の通り、Androidスマホのデータを復旧できるプロも使っている専用ソフトです。
このソフトは、連絡先の他にも、写真、メッセージ、音楽、ビデオなど、Androidスマホのあらゆるデータが復元可能のソフトになっています。ソフトは有料で、2019年5月時点では、価格は4,000円程度で販売されています。
有料ソフトのため、手を出すには少し躊躇してしまいますが、口コミなどに「諦めていたけど、これを使ったら消えたデータが復旧できた」などの書き込みもあります。また、無料版をダウンロードすると、どの程度までデータが復旧可能か確認できます。そのため、無料版で復旧可能データを確認してから有料版を購入することも可能です。
「Renee Android Recovery」は、以下のリンクからダウンロード・購入ができます。
フリー Android データ 復元
続いて「フリー Android データ 復元」と言うソフトについて紹介します。こちらは、無料でAndroidスマホから消えてしまった、連絡先を復旧するソフトです。先ほどの「Renee Android Recovery」はWindowsにしか対応していませんでしたが、こちらはWindows/Mac両方に対応しています。
「フリー Android データ 復元」は以下の以下のリンクからダウンロードできます。環境に合わせてWindows/Mac版をダウンロードしてインストールを行なってください。
連絡先のデータを復旧する前に、AndroidスマホのUSBデバッグモードをオンに設定する必要があります。USBデバッグモードは、Androidの[設定]→[システム]から確認します。
システム設定の画面が表示されたら、「端末情報」のメニューをタップします。
端末情報の詳細の中に、[ビルド番号]という項目があります。そこを4〜5回連続タップします。そうして「これでデベロッパーになりました!」というメッセージが表示されればUSBデバッグモードがオンに設定されます。
USBデバッグモードの設定が終わったら、「フリー Android データ 復元」を起動します。画面から復元したいデータを選択し、「次へ」をタップします。連絡先のデータを復元する場合は、画面から「連絡先」をチェックします。
「次へ」をタップすると、Androidスマホのスキャンが開始されます。スキャンが完了すると、復元可能なデータの詳細が画面に表示されます。内容を確認して復元するデータを選択したら「復元」ボタンをクリックします。そうすると、Androidスマホのデータの復旧がはじまり、しばらくするとデータが復旧されます。
ここまで紹介した「フリー Android データ 復元」は無料のフリーソフトですが、一部の復旧機能は有料です。無料版(フリー版)では、連絡先と通話履歴の2のみが復元をサポートしていまますが、有料版の場合、下のイメージのようにテキストメッセージ、写真、動画など、様々なデータの復旧が可能になります。
もし、アドレス帳以外にも、写真・動画などが消えた場合は、有料版の購入すると復旧できる可能性があります。消えたデータが復旧可能かどうかを調べるだけであれば、無料版でも調べられますので、一度確認してから有料版の購入を検討してみてください。
プロのデータ復旧センターを利用して電話帳を復元する方法
アドレス帳のバックアップを取っておらず、前述したソフトでもアドレス帳が復旧できない場合、最終手段として、データ復旧の専門業者に依頼するという手もあります。Google検索で「Android データ復旧サービス」などと検索すると、専門業者が多数検索できるため、自身のAndroidスマホの症状に合わせて業者を選びましょう。
また、専門業者に依頼する場合は、業者にAndroidスマホを郵送するまで、出来る限り端末の電源は切っておくようにしましょう。電話帳などのデータを謝って削除した場合、消えて直後は画面に表示されていないだけで、実際には端末内にデータが残っている可能性が高いです。
不用意にAndroidスマホの再起動などを行うと、せっかく端末内に残っているデータが消えてしまって、復旧できなくなってしまう可能性があるため、電源は切っておくようにしましょう。
Androidスマホの電話帳の復元作業はなるべく早く行おう!
今回は、Androidスマホで電話帳が消えた場合の復旧方法を解説してきました。電話帳は大切なデータです。消えたり紛失した場合、仕事で使っているAndroidスマホの場合、ビジネスに大きな影響が出たり、電話でしか連絡を取っていない人がいた場合、連絡が取れなくなってしまいます。
今、データが残っている内に、電話帳をバックアップしましょう。バックアップがあれば、不意に消えた場合でも、簡単に転落長のデータを復旧することができます。