無料テキストエディタ「Mery」の使い方・機能・ダウンロード方法を解説!
PCで文章やプログラムを編集するのに、無料で使えるテキストエディタのMeryは機能がとても充実していて使いやすいと評判です。この記事では無料エディタのMeryで使える機能や、ダウンロードや設定などの使い方について詳しく解説します。
目次
- 1話題のエディタ「Mery」とは?
- ・無料で使えるテキストエディタ
- ・簡単で使いやすい
- ・インストール不要で使える
- 2Meryとメモ帳はエディタとしてどちらが優れている?
- ・Meryの方が高機能
- ・どちらも無料で使える
- 3テキストエディタ・Meryの使い方
- ・ダウンロード
- ・設定方法
- ・使い方
- 4テキストエディタ・Meryで絶対に使いたい機能
- ・カラー絵文字を使ってみよう!
- ・ユニコードに対応
- ・正規表現による検索と置換
- ・マクロ作成
- ・カラー印刷
- ・HTML整形機能
- ・カスタムフォント機能
- ・Zenモード
- ・デザイン変更
- 5Meryをプラグインでもっと便利なエディタに!
- ・プラグインの使い方
- ・おすすめプラグイン
- 6Mery以外のおすすめテキストエディタ
- ・秀丸エディタ
- ・サクラエディタ
- ・CatMemoNote
- 7Meryは便利なエディタ!使ってみよう!
話題のエディタ「Mery」とは?
ブログやWeb記事、プログラムを書く人にとって欠かせないツールがエディタです。PCで使えるエディタにはいろいろなものがありますが、どんなエディタを使ったらいいのか迷っているという人もいます。というのは、一口にエディタといってもそれぞれ様々な機能があって、利用目的によって使いやすいものと使いにくいものがあるためです。
そんな中でMeryというエディタがとても便利でいいと話題になっています。利用目的を選ぶことがなく使えるというエディタがMeryです。この記事ではMeryはどのようなエディタで、どのような機能が使えるのか見ていきましょう。
無料で使えるテキストエディタ
Meryというのは無料で使えるテキストエディタです。優れた機能を持つテキストエディタの多くが有料であるのに対して、Meryにはとても便利な機能がたくさんついているのにも関わらず完全無料で使えます。ただ、Meryを開発して運用していくためには、開発者の方は完全無料で続けられているわけではなさそうです。
趣味で作って公開しているということで、Meryは広告表示もなく完全無料で運用してくれていますが、Meryの運用にはサーバーのレンタル費用などが掛かっているとのことです。そこでダウンロードサイトでは寄付も募っています。
Meryへの寄付は、Amazonの欲しいものリストから商品を直接送る方法や、寄付の受付ページに貼られているAmazonや楽天のアフィリエイトリンクからお買い物をすることでできます。直接現金での寄付ではないので寄付も行いやすいでしょう。
Meryは無料でも使えますができることなら少しでも寄付ができたら寄付して使わせていただきましょう。
簡単で使いやすい
Meryが多くに人から支持される理由には、無料であるということの他に、高機能なのに簡単で使いやすいからです。優れた機能を持つテキストエディタは有料、無料にかかわらず、開発者が便利だと思う機能を詰め込みすぎて、使い勝手が悪くなってしまっているものも正直なところあります。
その点、Meryは高機能性と快適な操作性を見事なまでに両立できています。高い機能を無料で便利に使い勝手よく使って文章やプログラムをかけるということで、ライターやプログラマーの人たちから支持されています。
インストール不要で使える
Meryはプログラムですが、PCにインストールしなくても使えるという点も、便利でいいと評判です。Meryをダウンロードするとインストールをいったんしますが、インストールしてもPCのレジストリを利用せずに使えるので、フォルダをPCにダウンロードして解凍するだけで使えるようになります。さらにUSBメモリなどに入れて持ち歩くこともできます。
Meryとメモ帳はエディタとしてどちらが優れている?
MeryはWindows PC用のエディタですが、Windows PCには標準アプリとしてメモ帳がインストールされています。Windowsのメモ帳は機能性はほとんどないものの、シンプルで使いやすいということで、メモ帳を多用している場面もたくさんあります。
Meryもメモ帳として使うこともできますが、標準アプリのメモ帳と比べると、どのような違いがあり、どちらが優れているのか見ていきましょう。
Meryの方が高機能
エディタとしてメモ帳とMeryを比べると、使い方はメモ帳の方が断然簡単でしょう。テキストを入力するだけ、という単純な使い方であればメモ帳の方がMeryよりも簡単な使い方なので、初心者にとってはメモ帳の方が使い勝手がいいといえます。
しかし、機能性を考えるとメモ帳よりもMeryの方が断然優れています。メモ帳では使えない機能をMeryなら使うことができるということで、メモ帳ではなくMeryを選ぶ人が増えています。
どちらも無料で使える
メモ帳とMeryのどちらを選ぶべきかと考えたときに、経済性を考えてみても、メモ帳もMeryもどちらも無料で使えるというメリットがあります。メモ帳はWindowsのPCを使っていれば無料で付いてくるものですし、Meryも完全無料で便利に使えます。無料でえるうのなら、高機能なMeryを選んだほうが便利でいいでしょう。
テキストエディタ・Meryの使い方
ここからはとても便利なテキストエディタであるMeryの使い方についてみていきましょう。Meryをダウンロードして使えるようにするところから、各種の設定方法まで解説します。まずはダウンロード方法を見ていきましょう。
ダウンロード
Meryのダウンロード方法ですが、Meryのダウンロードは「窓の杜」というフリーソフトをダウンロードできるサイトからダウンロードします。こちらのリンクからMeryのダウンロードページへ入りましょう。
32bit版と64bit版の違いは、使っているPCの違いです。使っているPCが32bit版であればMeryも32bit版をダウンロードしましょう。64bit版であればMeryも64bit版をダウンロードしましょう。それぞれダウンロードボタンをクリックするとダウンロードできます。
MeryをダウンロードしたらMeryのプログラムファイルがダウンロードフォルダに入っています。このファイルをダブルクリックするとインストールの確認画面が表示されます。利用規約に同意して、各種の設定を確認しながら進んでいくとPCにインストールできます。
インストールが完了するとMeryが開きます。
設定方法
便利なエディタのMeryをダウンロードしてインストールできたら、次の使い方は各種の設定を行っていくことです。
フォントの設定
Meryはテキストエディタですが、メモ帳とは違いフォントを設定する使い方ができます。フォントを設定する場合には、「表示」>「フォント」>「フォントの設定」と進みます。
するとフォントを選べるのでこちらからお好きなフォントを設定します。
DirectWriteをオンにする
MeryではDirectWriteをオンにすることもできます。DirectWriteを利用する場合には、Meryの「ツール」>「オプション」と進みます。
「オプション」の画面で「表示」のタブを開いて「詳細」をクリックします。
「DirectWriteを有効にする」にチェックを入れて、必要な設定を行います。
トゥルーインライン入力をオンにする
トゥルーインラインという機能は、入力予測で肝心の入力中の文字が隠れてしまうことを防ぐ機能です。こちらを有効に設定しておくと作業がスムーズにはかどります。トゥルーインラインの設定方法は次の通りです。
「ツール」から「オプション」を開いて「基本」のタブを開きます。「変換中の文字列を挿入モードで入力」にチェックを入れれば設定完了です。
不可視部分を可視化する
テキストを編集していると、思わぬところに空白が紛れ込んでしまったり、改行するべきところが折り返しで改行されているように見えていて、実は改行していなかったということがあります。文章を作成するうえで、見えないけれども実は重要なポイントを記号として表示できる機能がMeryにはあります。
「ツール」から「オプション」を開いて「記号」のタブを開きます。記号として表示したいものにチェックを入れれば設定完了です。
空白を表示するように設定すると、このように本来は見えないはずの空白が四角で表示されます。
行数表示と折り返し設定
Meryでは行数表示をすることや、設定した文字数で折り返し表示するように設定できます。行数表示と折り返し表示の設定は「表示」から行います。
使い方
ここからはもっと具体的なMeryの便利な使い方についてみていきましょう。
マーカーを付ける
テキストエディタのMeryには特定の言葉にマーカーを付けて強調する機能があります。マーカーの設定は「表示」>「マーカー」>「マーカーの設定」と進みます。
「マーカー」タブから「追加」のボタンを押すとマーカーを付けて強調したい文字を追加できます。
すると設定した文字がこのように強調されます。
アウトライン機能
アウトライン機能というのは、ブログやWeb記事を書くときに欠かせない構成を作るのに便利な機能です。行頭の空白の数で、どのような見出しなのかをMeryが判断してくれます。アウトライン機能をオンにするには「ツール」>「プラグイン」>「アウトライン」をクリックします。「プラグインの設定」から詳細を設定することもできます。
マルチタブ機能
Google ChromeやFirefoxを使っていれば当たり前で便利なタブ機能ですが、Meryでも複数のテキストを同時に編集したいときにはタブ表示されます。「ファイル」から「新規作成」もしくは「開く」で新しいエディタを開くと、このようにタブ表示されます。
ウインドウを切り離したいときには、Google Chromeでウインドウを切り離すときと同じように、切り離したいタブをドラッグします。するとこのように別のウインドウで表示することもできます。
縦書きにする
小説を書いて、印刷して本にするときには縦書きが基本なので、書く時から縦書きにしたいという人もいます。縦書きに対応しているエディタは少ないのですがMeryには縦書きにする機能もあります。縦書きに設定する使い方は、「ツール」>「オプション」>「表示」>「詳細」と進み、「縦書き」にチェックを入れます。
するとこのように縦書きで表示できます。
テキストエディタ・Meryで絶対に使いたい機能
とても便利なテキストエディタではいろいろな機能が使えます。こちらではMeryで絶対に使いたい便利な機能を見ていきましょう。
カラー絵文字を使ってみよう!
Meryはカラー絵文字が使えます。Windows10では標準機能としてたくさんのカラー絵文字が使えますが、Meryにも入力できる絵文字が増えています。ブログ記事を書くときにはうれしい機能なので、ぜひ活用してみましょう。
ユニコードに対応
PCで文字を入力するためには、とあるコードに対応している必要があります。同じ文章を書いていても、コードが違うエディタで開くと文字化けしてしまいます。Meryは複数のユニコードに対応しているので、文字化けしても修正できる可能性が高いエディタです。
特に海外で利用することが多い場合には、日本語や英語では対応していないユニコードが使われている場合があります。Meryで保存しておけば文字化けの心配が少なくなります。
正規表現による検索と置換
正規表現というのは、文字列の集合や規則を一定の規則に則って表現する方法です。例えば、文頭にとある文字がある列だけ削除したい、とある言葉が入っている文字列だけ置換したい、という場合に使えます。Meryでの正規表現の使い方は、「検索」>「検索」と開いて、「正規表現を使用する」にチェックを入れると使えます。
マクロ作成
Meryではマクロを設定できます。単純作業をするときには、欠かせないマクロもぜひ活用してみましょう。
カラー印刷
デザインの編集で、色分け表示した場合や、カラー絵文字を入力した場合には、カラー印刷することもできます。ぜひカラー印刷も活用してみましょう。
HTML整形機能
HTMLを組む必要がある人もいることでしょう。そんな人にうれしい機能がこの整形機能です。HTMLの整形機能というのは、HTMLの記述にミスがあった場合に、それを自動的に修正してくれる機能です。
ちょっとしたミスで正しく表示できなくなるので、HTMLを扱う人はぜひ活用し見てみましょう。「ツール」>「HTML Tidy」>「ドキュメントの整形」から利用できます。
カスタムフォント機能
通常はPCにインストールされていないフォントを使いたいときには、フォントをインストールしなくては使えません。しかし、Meryにはあらかじめフォントがたくさん入っているので、持っていないフォントも使えます。
Zenモード
現在正式に窓の杜から配布されているMeryには搭載されていませんが、ベータ版のv2.6.15にはZenモードというちょっと変わったモードが搭載されています。Zenというのは「禅」のようで、「書く」という作業に没頭するためのモードだとのことです。
F11を押せば全画面モードになりますが、全画面モードでもルーラーなどは表示されます。Zenモードにするとルーラーすらも消えてなくなり、真っ白なエディタ画面だけがあなたの前に広がります。余計なものを目に入れないことで、作業に集中しやすくなるのです。
デザイン変更
まず、「表示」から「色の反転」をクリックすることで、白地に黒い文字のMeryの画面を黒地に白の文字にすることができます。
また、「表示」から「編集モード」でMeryで編集するものの種類を選べます。すると編集するテキストの種類によって、デザインを変更できます。こちらの画面はHTMLを選択した時の画面です。
要素によって色分け表示されるので、編集がしやすくなります。必要に応じて活用してみましょう。
Meryをプラグインでもっと便利なエディタに!
Meryではプラグインを入れてもっと便利なエディタにすることもできます。こちらではプラグインを使って機能性を高める方法とおすすめのプラグインをご紹介します。
プラグインの使い方
プラグインを使う方法を解説します。Meryに入れたいのプラグインをダウンロードページからダウンロードして解凍します。ダウンロードページはこちらです。
ダウンロードするときに32bit版か64bit版か間違えないように気を付けましょう。
解凍したフォルダを開いてフォルダを進んでいき、「Plugins」のフォルダを開きます。すると
「Plugins」のフォルダの中にプラグインのプログラムファイルが入っているので、そちらをコピーします。
次にMeryのフォルダを開いて「Plugins」のフォルダを開きます。
Meryの「Plugins」のフォルダの中にコピーしたプラグインのファイルを貼り付けます。
Meryを起動している場合にはいったん閉じて再起動させて、「ツール」から「プラグイン」を開いてみましょう。すると追加したプラグインが表示されているはずです。
おすすめプラグイン
Meryでおすすめのプラグインをご紹介します。
全角・半角変換
英数字は全角か半角か指定されている場合もよくあります。また、指定されていなくても統一したほうがいいのは言うまでもありません。しかし、なぜか全角と半角が混じってしまうことがあります。このときには、こちらのプラグインを使うことで統一することができます。
Emmet LiveStyle
HTMLでスタイルシートを作成している人には欠かせないツールである、Emmet LiveStyleをMeryでも使えるようにするプラグインです。Meryで編集したことが、同期させたブラウザに即反映できます。
半透明プラグイン
エディタ画面を半透明にできるプラグインです。背景で動画を流すといった使い方ができます。
クラスビュープラグイン
関数や変数をクラスビューのように表示できるプラグインです。
お気に入りプラグイン
よく使うファイルをお気に入り登録してMeryで作業しながらすぐに呼び出せるプラグインです。
Webプレビュープラグイン
IEをMeryの画面に組み込んでプレビューできるプラグインです。Emmet LiveStyleと組み合わせれば、スタイルシートを編集しながらMeryの画面の中で確認できます。
Mery以外のおすすめテキストエディタ
Meryが一番いいエディタだという声もありますが、他のエディタと比べてみたいという人もいます。そんな人のために、Mery以外でも人気が高いエディタをこの記事の最後にご紹介します。
秀丸エディタ
Mery以外におすすめのエディタには「秀丸エディタ」があります。こちらのエディタはシャアウエアで、一定期間が経つと料金を支払わないと利用できなくなります。しかし、高機能でサクサク軽快に動くことから秀丸エディタを使っている人も少なくありません。
秀丸エディタは文章を作成する人に特に人気が高いエディタです。プログラムなどを書くのにはあまり適していません。こちらも窓の杜からダウンロードできるので、試しに使ってみるといいでしょう。
サクラエディタ
Meryのように無料で使えるエディタを探しているのなら、「サクラエディタ」がおすすめです。サクラエディタもMeryや秀丸エディタと同じように、高機能で動作がサクサク軽快なエディタで人気があります。画面を上下に分割する機能などは、1つのウインドウでの作業を効率化するのに欠かせない機能でしょう。
サクラエディタはプログラムを書くのにとても便利なエディタです。完全無料で利用できるので一度試しに使ってみることをおすすめします。
CatMemoNote
Meryなどのエディタほどの高機能性は求めていないけれども、メモ帳では物足りない、という人におすすめなのが「CatMemoNote」です。こちらのエディタやメモを管理することができるソフトです。PCの中にどんどんと貯まっていき、フォルダ分けだけではどこに必要なメモがあるのかわからなくなってしまうことがあります。
そんな時にこちらのソフトを使って管理すれば、メモをグッと探しやすくなります。メモを階層化して整理して保管できるほか、チェックリストや縦書き編集、正規表現の利用などもできます。ぜひ、大量のメモの管理に悩んでいる人は、こちらのエディタを使ってみましょう。
Meryは便利なエディタ!使ってみよう!
この記事ではとても便利で高機能なMeryについて、どのような機能が使えて、どのように使えばいいのか、ということをお伝えしてきました。この記事の最後に、他におすすめのエディタをご紹介しましたが、プログラミングでも文章の執筆でも、メモ代わりでも、どのような使い方もできるエディタというのはMeryしかないといってもいいでしょう。
Meryは本当に便利なエディタです。これを本当に無料で使わせてもらっていいものかと思ってしまいます。ぜひPCでの作業をもっと効率化できる方法を探している人は、Meryを試してみると、いろいろと効率化できる裏技が見つかるかもしれません。ぜひ一度試してみましょう。