2019年04月16日更新
iPhoneカメラで夜景写真を綺麗に撮るコツ!標準アプリの長時間露光やHDRを活用!
iPhone搭載の標準カメラアプリをつかって、綺麗に夜景を撮影するコツをご紹介します。長時間露光やHDRを活用方法や持ち方などiPhoneの標準カメラアプリを使って夜景を綺麗に撮影する際に便利なのでぜひ利用してみてください。
目次
- 1iPhoneカメラで夜景を綺麗に撮影しよう
- ・iPhone搭載の標準カメラアプリで綺麗に撮影できる
- 2iPhoneカメラで夜景を綺麗に撮影するコツ:持ち方
- ・夜景写真が失敗する一番の原因は手ブレ
- ・手ブレしにくい持ち方
- 3iPhoneカメラで夜景を綺麗に撮影するコツ:HDR
- ・iPhone搭載の標準カメラに付いているHDR機能とは
- ・HDR機能の設定方法
- 4iPhoneカメラで夜景を綺麗に撮影するコツ:長時間露光
- ・iPhoneで簡単に長時間露光撮影する方法
- ・長時間露光撮影は手ブレしやすいので注意
- 5iPhoneカメラで夜景を綺麗に撮影するコツ:明るさ調整
- ・タッチAEで明るさを決める
- ・AE・AFロックを活用して明るさを調整する
- 6iPhoneカメラで夜景を綺麗に撮影するコツを掴もう
iPhoneカメラで夜景を綺麗に撮影しよう
各地にはイルミネーションや夜景のスポットが数多くあります。そんな時、カメラを持っていなくてもiPhoneを持っていれば、十分に綺麗に夜景を撮影できます。ここでは、iphoneに搭載されている標準カメラアプリでの夜景を綺麗に撮影する方法を解説していきます。
iPhone搭載の標準カメラアプリで綺麗に撮影できる
iPhoneには、高性能なカメラアプリが標準搭載されており、とても質が高く綺麗な写真を撮影できます。上手に活用すればiPhoneの標準カメラアプリは、デジタルカメラと比べても遜色のない撮影ができるほど機能が進化しています。
ところが、綺麗な写真、特に夜景を撮影しようとすると意外に難しいものです。iPhone搭載の標準カメラアプリを使って、夜景を撮影するためには、ちょっとしたコツや、アプリの設定を変えるだけで誰でも簡単に綺麗な写真を撮影できるようになります。
ここでは、夜景を綺麗に写真を撮影するために必要な「持ち方」や「HDR」、「長時間露光」、「明るさ調整」のコツについて詳しく説明していきます。
iPhoneカメラで夜景を綺麗に撮影するコツ:持ち方
皆さんは、iPhoneを使って撮影する際どのように手に持って撮影していますか?片手で持って撮影していますか、両手で持って撮影していますか?何気ない持ち方でも夜景を撮影する時には大事なコツなります。持ち方を少し工夫するだけでもだいぶ、写真の仕上がりは変わってきます。
夜景写真が失敗する一番の原因は手ブレ
一般的にカメラで綺麗な夜景を撮影しようとする際、シャッタースピードを遅くします。遅くすることで、カメラ内にたくさん光を取り込み、その分だけ明るい写真を撮影できます。しかし、シャッターが閉じるスピードが遅いということは、カメラを少しでも動かすと「ブレ」が生じます。
もちろん、撮影した写真も同じくブレてしまいます。ブレ防止のためにしっかり固定する必要があるので、カメラには三脚などを使う必要があります。
iPhoneで写真を撮影する際に手ブレしてしまうのは、シャッターを切ってから撮影が完了するまでの間に、iPhone自体が微妙に動いてしまうことが原因です。コレがブレとして写真に残ってしまい、思い描いたような写真が取れないことがあります。
iPhoneの標準カメラアプリは、シャッタースピードが自動で設定されているため、いかに手ブレさせずに撮影するかが大切になってきます。もちろんカメラのように三脚を使用し固定する方法もありますが、手持ちで撮影したい状況が多いiPhoneの場合は、どのように持てば綺麗に撮影できるのでしょう。
手ブレしにくい持ち方
iPhoneカメラで撮影する時、片手でiPhoneを持って撮影することが多いのではないでしょうか。片手で撮影するとどうしてもiPhoneの固定が不安定になるため、手ブレしやすくなります。iPhoneカメラで手ブレしにくいコツとしては、両手でしっかりと持つことです。片手で持っていた手にもう片方を添えるように持つだけでも手ブレは、だいぶ減少します。
片手を添えるだけではなく、がっしりと掌で持ち、iPhone自体をホールドするように持つとさらに安定して手ブレを減少させることができます。
もう一つ持ち方のコツとして、脇をしめて肘を体につけて持つと安定感が増します。肘を身体につけることによって、両腕が身体に固定されてるため、安定し撮影の際にブレにくくなります。
その他にも椅子に座りテーブルに両肘をついて安定させたり、腕以外にも電柱やフェンスなどに体を傾けて動かないようにして、ブレにくくすることで安定させる方法もあります。
ズームすると手ブレしやすくなる
iPhoneの標準カメラアプリにはズーム機能がついています。しかし、iPhoneのズーム機能は画質が悪くなりやすいです。
また、ズームを使用する場合には、手ブレに特に気をつける必要があります。多少、写真をズームさせる分には問題ないのですが、過度にズーム機能を使うと撮影のときは、少しのブレであっても撮影した写真には大きなブレとして残ってしまうためです。
iPhoneカメラで夜景を綺麗に撮影するコツ:HDR
iPhoneの標準カメラアプリについている「HDR」について説明します。
iPhone搭載の標準カメラに付いているHDR機能とは
HDRは、High Dynamic Range(ハイダミックレンジ)の略です。簡単に言うとHDRとは、明るさの違う写真を複数撮影し、それを合成して仕上げた写真です。HDR機能を使用して撮影すると露出が「一番明るい写真、中間の明るさの写真、暗い写真」を撮影し、バランスの取れた写真に合成してくれます。より自然で肉眼で見た映像に近い写真に仕上げてくれる機能のことです。
たとえば、HDR機能を使用せずにカメラアプリを使ってみます。
晴れた日に暗い室内から窓側を撮影してみます。暗い部屋の壁にピントを合わせると、その場所に合わせて明暗が決まります。部屋の中は明るく写っていますが、そのぶん窓からの光が明るくなりすぎ、白く飛んでしまっています。
逆に、窓側にピントを合わせると、今度は窓の光にピントが合うため、部屋の中が暗くなってしまいます。これは、室内と窓外の光の明暗差が大きいために起こってしまう現象です。
HDR機能を使って撮影してみます。太陽光の照射により白く飛んでしまう明るい窓の外の部分と、影となって黒く潰れてしまう暗い室内の部分をそれぞれ軽減し合成された1枚の写真として残すことができます。
このようにHDR機能を使うことでより肉眼で見た光景に近い写真に仕上がっています。
HDR機能の設定方法
HDR機能の設定は、iPhoneカメラアプリ画面上の「HDR」という文字のところをタップして行います。「HDR」をタップすると「自動/オン/オフ」と選べます。「HDR」の文字に斜線が入っているときがオフ、入っていないときがオンになります。
自動にするとiPhoneカメラが判断して、撮影をしてくれます。HDR機能を使って撮影するとノーマルとHDRの2枚の写真を撮影して写真に残してくれます。
普段は自動にしておくのがおすすめです。夜景撮影のときはオンにしましょう。しかし、HDRは動く被写体の撮影には向かないので注意してください。動いている被写体を撮影するとHDR機能で撮影すると明るさの違う3枚の写真にズレが生じてしましいブレてしまうからです。
iPhoneカメラで夜景を綺麗に撮影するコツ:長時間露光
「長時間露光」とは、シャッターを開いた状態にして長時間保ち、シャッターを切るまでの時間を長くしてレンズに光を大量に取り込む仕組みです。このため撮影する写真はかなり明るくなります。
車の光がレーザービームのように走ったり、星が夜空を翔る光線になった写真を見たことはないでしょうか。これが、「長時間露光」というテクニックで撮影されたもので、シャッタースピードを遅くすることで、動いているものを撮影したときに光の軌跡がそのまま写真に残されるものです。
iPhoneで簡単に長時間露光撮影する方法
iPhoneでの長時間露光撮影に必要な機能は、iPhone 6s以降に標準搭載されています。「Live Photos(ライブフォト)」と、iOS 11以降追加された「Live Photos」の「エフェクト」機能です。
iPhoneの標準カメラアプリを起動した状態でカメラアプリ画面の上部中心にある「Live Photos」をタップしてオンにします。斜線が入っているときがオフ状態です。そして、そのままシャッターボタンを押して撮影します。「Live Photos」ではシャッターボタンを押した前後の1.5秒ずつ、合計3秒間、自動的に撮影してくれます。
iPhoneの写真アプリを開き、撮影した写真を選択します。写真を上にスワイプすると「エフェクト」のメニューが出てきます。「エフェクト」の項目内を左にスライドすると「ループ」、「バランス」、「長時間露光」の3つがエフェクトとしてでてきます。このなかの「長時間露光」を選択します。
その手順で撮影し、「長時間露光」を選択した写真が左の写真です。光の軌跡が線となって道路を走っています。右側が通常のモードで撮影したものです。光の軌跡ではなく車が走っている写真が撮れています。
長時間露光撮影は手ブレしやすいので注意
また、長時間露光撮影は手ブレしやすい撮影方法です。この方法は、シャッタースピードが遅くなっているので「Live Photos」の終了音が鳴るまで揺らさないようにすることが綺麗に写真を撮影するコツです。持ち方のコツで述べたようにしっかりとiPhoneを安定させた状態で持ち、撮影をしましょう。
iPhoneカメラで夜景を綺麗に撮影するコツ:明るさ調整
iPhoneの標準カメラアプリでは、撮影する際に明るさを調整できます。どのようにしていくのか、その方法を説明していきましょう。
タッチAEで明るさを決める
「タッチAE」のAEとはautomatic exposuree(オートマティック・エクスポージャー)の略です。カメラが自動的に明るさを判断して合わせてくれる機能のことです。日本語だと自動露出という意味になります。
iPhoneのカメラは、何も触らなければ、中心部をメインにピントを合わせにいきます。撮りたいものが画面の中心にない場合や風で揺れて動いていると、中心近くにある動かない、かつ色や明暗がはっきりしているものにピントを合わせていきます。
iPhoneのカメラアプリ画面をタップすると、黄色い四角の囲みが出てきます。これが「タッチAE」です。ここにピントと明るさが合う仕組みとなっています。基本は一番見せたい部分をタップして、ピントと明るさを合わせます。
たとえば、この写真だと後ろの白い壁にタップしてピントを合わせます。明るい白い壁にピントが合うので全体的にやや暗い写真になります。次に下の机の部分をタップしてみます。暗い机の部分にピントが合うため、全体的に明るい写真になっています。
このように、タッチした場所に合わせて「タッチAE」が機能して撮影時の明るさを調整しているのがわかります。
また、もう少し明るさを自分の好みに調整することもできます。先ほどと同じように画面をタップして、「タッチAE」の機能を使います。画面上であれば、指の位置はどこでも大丈夫です。画面上で指でスライドして上下に動かすと一緒に太陽のアイコンが動き明るさの調節ができます。
画面上にて、指を下にスライドさせていくと太陽のマークも下にスライドしていき暗くなっていきます。逆に指を上にスライドすると太陽のマークも上にスライドし、画面全体が明るくなります。
撮りたいものをタッチしピントを合わせて、指で画面をスライドし明るさを調整する流れを覚えおくと便利です。
AE・AFロックを活用して明るさを調整する
「AE・AFロック」のAFは、automatic focusing(オートマティック・フォーカシングの略です。選択した被写体にピントと明るさを合わせて固定するカメラの機能のことです。
この機能を使えば、画面の外にあるものでピントや明るさを合わせて、写真を撮影できます。iPhoneのカメラアプリ画面を長押しすると「AE・AFロック」が出てきます。
たとえば、至近距離にある、柵に「AE・AFロック」を使います。長押しすると柵に明るさとピントが合い、画面上に「AE・AFロック」の表示が出ます。ピントと明るさが柵に固定されている状態です。この状態のまま、後ろの道路にカメラを動かしてみましょう。
柵にピントと明るさが固定されているため、道路側の景色はピントがずれているので、意図的にぼやけた写真を取ることができるのです。右側は「AE・AFロック」はせずに通常モードで撮影した写真になります。
このように活用するとぼやけた写真や、明るい写真、暗い写真を作れます。画面内をもう一度指で、タップですると「AE・AFロック」は解除されます。
夜景やイルミネーションなどを撮影する時は、「AE・AFロック」が役に立ちます。暗いところで明るくライトアップされたものを撮影しようとするとiPhoneは、どれにピントや明るさを合わせたらいいか判断できない時があります。その時に画面を確認し「AE・AFロック」を行い綺麗に夜景を撮影しましょう。
「AE・AFロック」中であっても「タッチAE」で説明した明るさ調整が行えます。指で画面をスライドさせて明るさを微調節し、好みの明るさに調整するとより綺麗な写真を撮影できます。
iPhoneカメラで夜景を綺麗に撮影するコツを掴もう
本記事ではiPhoneの標準カメラアプリで夜景を綺麗に撮影する方法をご紹介しました。長時間露光やHDR、持ち方などちょっとしたコツでiPhoneで綺麗に夜景を撮影できます。イルミネーション・スポットは各地にたくさんあります。是非、ここで説明したiPhoneでの撮影方法のコツを活用して夜景撮影を楽しんできてください。