2019年03月13日更新
iPhoneでのiCloudの設定・登録方法!
iPhoneには『iCloud』という機能があります。事前に設定・登録しておけば写真や連絡先やメモなどのiPhoneの中の大切なデータを保存してくれて、不意の故障や機種変更の際に非常に役に立ちます。今回はこの『iCloud』の設定や登録方法を詳しく説明します。
目次
iPhoneのiCloudとは?
まず最初にiPhoneのiCloudについての概要を説明します。
Appleが提供するクラウドサービスで5GBまで無料
iCloudとはAppleが提供しているクラウドサービスです。インターネット経由でAppleのサーバーにiPhone内のさまざまなデータを保存してくれます。また同じApple IDを設定した他の端末でデータを同期してくれる非常に便利なサービスです。
iPhone内のデータのバックアップや機種変更の時に役に立ちます。初期設定の場合、無料で利用できるiCloudの容量は5GBです。
容量が足りない場合
iCloudを利用していると『お使いのiCloudのストレージ容量が足りません』というポップアップ表示が出る事があります。
数千枚もあるような写真データをiCloudに保存しようとすると、当然iCloudの容量が足りなくなります。そんな時はiCloudの容量(ストレージ)を月額課金して増やす必要があります。
iPhoneでのiCloudの設定方法
ここからは実際にiCloudを使用する為の設定方法を説明します。
Apple IDを取得していない場合の設定方法
iCloudを含むAppleの各種サービスを利用するには、自分専用のApple IDを設定登録する必要があります。まだApple IDを取得していない場合は、新規にApple IDを取得しなければなりません。
Apple IDの取得方法
Apple IDの新規取得はiPhone上からでも行えます。まず(1)の画面でiPhoneの『設定』を開いて『iPhoneにサインイン』をタップします。次の(2)の画面でApple IDの入力画面になりますので『Apple IDをお持ちでないか忘れた場合』をタップします。次の(3)の画面で『Apple IDを作成』をタップします。
続いて個人情報の登録です。(4)の画面で『生年月日』を入力します。(5)の画面で『名前』を入力します。(4)と(5)は今後Apple IDを忘れてしまったなどの際に、本人確認の為の必要な情報ですので、しっかりと覚えておいて下さい。
心配な方はiPhoneのメモ帳と紙の手帳などに記載して保管して下さい。次の(5)の画面ではApple IDに設定するメールアドレスを選択します。ここで『現在のメールアドレスを使用』するか『無料のiCloudメールアドレスを取得』する事もできます。
(7)の画面は『無料のiCloudメールアドレスを取得』を選択した場合の画面です。@の前は既に使用されている文字列でなければ任意に決める事ができます。(8)の画面ではApple IDに対する『パスワード』を設定します。すると(9)の画面で『セキュリティ質問』の設定になります。
この質問は全部で3つ設定します。この『セキュリティ質問』は上記(4)と(5)と同じく本人確認の際に必要になりますので、こちらもしっかり記憶・保管しておいて下さい。
いよいよ最終段階です。(10)の利用規約に『同意』をすると(11)の画面でiCloudのサーバーにサインインします。サインイン状態になると(12)の画面で本人確認があります。『メールアドレスを確認』をタップします。するとApple IDに設定したメールアドレスに数字6桁の『確認コード』が記載された確認メールが送信されますので受信したメールを確認します。
(13)の画面でApple IDに設定したメールアドレスに送信された確認メールに記載された6桁の『確認コード』を入力します。確認コードが一致すると(14)の画面になりiCloudの設定登録が正常に完了します。(14)の画面のiCloudをタップすると(15)の画面でiCloudの状態が表示されます。
Apple IDを取得している場合の設定方法
既にApple IDを取得済みの方はiPhoneのiCloudにApple IDを入力してサインインする必要があります。上記(2)の画面で取得済みのApple IDと設定済みのパスワードを入力し上記(10)からの操作を進める事でiCloudの設定登録が完了します。
iPhoneでiCloudを設定・登録するとできること
iCloudの設定が完了したら、iCloudで利用できる便利な機能を確認していきましょう。
他端末との同期
iCloudでは、iPhoneやiPadやMacなど同じApple IDを設定したAppleのデバイスで、写真・連絡先・メモ・カレンダーなどの標準機能を同期できます。まずはiPhoneの『設定』を開いて、『iPhoneにサインイン』の項目に取得済みのApple IDを入力してサインインします。
サインインが完了すると同じApple IDでサインインされているデバイスの一覧が表示されます。
iCloudはiPhone・iPad・Mac以外にWindows PCとも同期が可能です。Windows PCで同期できる項目は、写真(フォトストリーム)・メール・連絡先・カレンダー・リマインダーiCloud Driveです。Windows PCと同期する場合はお使いのWindows PCに『Windows用iCloud』をインストールする必要があります。
データのバックアップと復元
(1)の項目がiCloudの使用状況です。上の写真の場合、使用済み:49.7GBがiCloud内にあるデータ容量で、200GBが自分の使用できるiCloudの最大容量です。(2)の項目が使用済みのデータサイズです。無料で使えるiCloudの最大容量は5GBしかありません。ご自身のデータ容量が5GB以上ある場合は月額課金をしてiCloudの最大容量を増やします。
iPhoneの『iCloud』を開き、まず左の画面で項目を下にスクロールします。次に中央の画面で『iCloudバックアップ』をタップします。すると(1)バックアップのオン・オフの切り替えがありますのでオンにします。
その下の(2)の『今すぐバックアップを作成』で任意のタイミングでバックアップを作成できます。下側には最後にバックアップされた日時が表示されます。これで機種変更の時などにバックアップデータしたデータを復元できます。
「iPhoneを探す」機能
iCloudには『iPhoneを探す』という機能があります。これは紛失・盗難にあったデバイスに、電源が入っていてインターネットに接続されていれば、おおよその位置情報を取得できる機能です。iPhoneでの事前の設定方法と、実際にiPhoneを探す時の説明をします。
まず左画面で『iCloud』の項目画面を下にスクロールします。次に中央画面で『iPhoneを探す』をタップします。すると右画面になりますので(1)でオンにします。オフにする場合はApple IDのパスワード入力を求められます。
(1)の下にある(2)の『最後の位置情報を送信』をオンにしておくと、探しているiPhoneが圏外だったり電源が切れてしまってオフライン状態だったりしても、最後にオンラインだった時の位置情報が残ります。
続いて『iPhoneを探す』アプリを使って実際にiPhoneを探す方法です。(1)で『iPhoneを探す』アプリを開きApple IDとパスワードを入力して『サインイン』します。(2)の画面でApple IDに紐付いたデバイス一覧が表示されますので探したいデバイスを選択します。
(3)の画面で現在の位置情報が送信されます。画面下の『アクション』をタップすると(4)の画面でiPhoneに対しての各操作が指示できます。
PCやタブレットからiPhoneを探す場合は、IE・Chrome・Safariなどのブラウザで『icloud.com』と検索します。ページを開くとこの画面になりますのでApple IDとパスワードを入力してログインします。
ログインが完了するとこの画面になりますので『iPhoneを探す』を選択します。ここからの操作はiPhoneでの操作と同じになります。
写真の共有
iCloudには家族や友人とイベントや旅行の写真を共有できる機能があります。仕事で職場のメンバーと仕事に関する写真を共有する場合にも使えます。
まずiPhoneで事前に設定をしておきます。iPhoneの『iCloud』を開いて(1)の『写真』をタップします。次に各項目が表示されますので(2)の『共有アルバム』をオンにしておきます。準備はこれだけです。続いて実際に写真を共有する場合の操作方法です。
iPhoneの『写真アプリ』を開き『アルバム』を選択します。(1)の画面で左上の『+』をタップすると(2)の画面で項目が表示されますので『新規共有アルバム』をタップします。
すると(3)の共有アルバムのタイトルを入力する画面になりますので、タイトルを入力して『次へ』をタップします。(4)の画面で共有したい相手を入力して『作成』をタップすると入力した相手に共有アルバムへの参加のリンクが送信されます。
パソコンのファイルをiPhoneで管理
MacやWindows PCでiCloudを設定している場合、PC上の様々なデータをiCloudに同期できます。これがiCloud Driveです。
MacやWindows PCで作成したデータをiCloud Driveに保存して外出先でiPhoneやiPadで確認編集したり、仕事の続きのデータをiPhoneやiPadでiCloud Driveに保存して家で続きのタスクを行ったりといった事ができます。
iPhoneを含む各デバイスでiCloud Driveを使用するには事前に設定が必要です。iPhoneの『iCloud』の各項目の中に『iCloud Drive』がありますのでオンにします。また各デバイスで対応できるOSのバージョンが決まっていますので以下のリンクを参考にご自身のデバイスの確認と必要に応じてアップデートを行って下さい。
Macの場合は『システム環境設定』からiCloudを選択し『iCloud Drive』を選択しておきます。
Windows PCの場合はあらかじめ『Windows用iCloud』をダウンロードしてインストールしておき『iCloud Drive』を選択しておきます。
LINEトーク履歴のバックアップ
iCloudではLINEのトーク履歴のバックアップもできます。
『LINE』のアプリを開いて『友だち』を選択します。(1)の画面で左上の『設定』をタップします。(2)の画面で設定の各項目が表示されますので『トーク』をタップします。
(3)の画面が切り替わったら『トークのバックアップ』をタップします。(4)の画面に切り替わったら『今すぐバックアップ』をタップします。この操作で日頃から定期的にバックアップを取っておきましょう。
iPhoneを使うならiCloudを設定しておこう
今回はiPhoneでのiCloudの設定・登録方法を説明しました。今は携帯ショップや修理窓口でも個人情報にはタッチできずにすべて自己管理になります。iPhoneを使う場合iCloudの登録と設定をしておけば大切な写真やデータをしっかり管理できますので、ぜひ皆さんも設定・登録して運用して下さい。