Git Bashの使い方や設定方法!Windowsで使える便利ツールを初心者向けに解説!

Git Bashは、共同でWebサイトを作成するするのに便利なツールです。この記事では、Git Bashを今まで使ったことがない初心者にもすぐに使えるようになるために必要な知識をまとめました。一度使いこなせるようになるととても便利なツールです。

Git Bashの使い方や設定方法!Windowsで使える便利ツールを初心者向けに解説!のイメージ

目次

  1. 1Git Bashとは?
  2. 共同開発ツールの一つ
  3. WindowsでGitを操作することができるターミナル
  4. 2Git Bashを使う前に知っておくべきこと
  5. 覚えておいた方が良い用語
  6. 作業を便利にするショートカットキー
  7. 3Git Bashを使うための準備
  8. Git Bashをインストールしよう
  9. Gitファイルを表示できるようにしよう
  10. Git Bashを起動してみよう
  11. 4Git Bashの使い方【初心者でもわかる】
  12. 初期設定の方法
  13. 基本操作
  14. 便利なコマンド
  15. Gitコマンド
  16. オプション設定
  17. 見た目を変更する
  18. 5Git Bashは使いこなせるようになると便利!

Git Bashとは?

ロゴ

Git Bashとは、WindowsにてコマンドでGitの操作を利用時に使用するターミナルのことです。Webサイトを共同で開発ができるツールの一つでもあります。「Git for Windows」をインストールすると使用できるようになります。

共同開発ツールの一つ

工具

Git Bashは、共同開発ツールの一つです。企業のWebサイトを共同で作成したり、店舗のWebサイトを共同で作成するときなどに利用できます。Git Bashは、複数人ので一つのWebサイトを作成する際の作業をスムーズにできるツールです。

WindowsでGitを操作することができるターミナル

ターミナル

複数人が共同でWebサイトを作成する際に、キーボードやマウスで作業するには同じ場所に集まらないとスムーズに作業ができません。Git Bashを使えばその問題を解決できます。Git Bashは、git作業ができるターミナル(コマンド入力ができる黒い画面)を持っています。

このターミナルは、共同で作業をする人々が離れていてもWebサイトの作成、編集作業が行えます。

Git Bashを使う前に知っておくべきこと

本

上の項目でも、説明した通りGit Bashは複数人が共同でWebサイトを作成する際にはとても便利なツールです。しかし、予備知識がない初心者に使いこなすにはとても難しいツールでもあります。Git Bashを使用する際に必要最低限の予備知識、事前知識をここでは紹介します。

覚えておいた方が良い用語

ノート

専門用語​
•​​​​​​リポジトリ (ファイルデータの記録場所)
•​​​​​​コミット (編集箇所の履歴を記録/反映)
•​​​​​​プッシュ (アップデート)

•マージ ​​​​​​(差分を清算、履歴や情報を統合)
•クローン ​​​​​​(サーバーファイルを自分PCへ保存)
•​​​​​​プル (サーバーファイルをローカルに反映)
•プルリクエスト ​(変更内容を他者へ取り込み依頼する)

•フェッチ ​​​​​​(リモートの最新履歴の習得)
•ワーキングツリー (編集中のファイル)
•チェックアウト (編集対象の切り替え)
•インデックス (コミットするファイルの登録場所)

ノート

•ブランチ(複数の作業履歴を記録するブランチの頭)
•フォーク(中央リポジトリを自アカウントへコピー)
•ヘッド(編集中の作業対象)
•ステージ(コミット前に移動させる場所)

•ディレクトリ(情報を管理している場所)
以上16個の専門用語がGit Bashを使用する前の初心者が覚えておきたい言葉です。
予め全員の共通認識として専門用語を理解していたらスムーズに作業をこなせるようになるため覚える必要があります。

作業を便利にするショートカットキー

キーボード

ショートカットキー
•Ctrl+A (行の先頭へカーソルを移動)
•Ctrl+E (行の最後へカーソルを移動)
•Alt+← or → (単語単位でカーソル移動)

•Atrl+l (画面をクリアする)
•↑ (一動作前のコマンドを表示)
•↓ (一動作後のコマンドを表示)
•Tab (入力中のコマンド補完)

•Ctrl+R (履歴検索)
以上がGit Bashでの作業を便利する8つのショートカットキーです。
キーを押すだけでこれらの作業を簡略化できます。Git Bashを始める前の初心者が覚えておくべき知識です。

Git Bashを使うための準備

パソコン

予備知識、事前知識を覚えたらGit作業をするために必要なGit Bashを自分のパソコンにインストールしないといけません。Git Bashのインストール方法から注意すべきことなどGit Bashを使うための準備を紹介していきます。

Git Bashをインストールしよう

画面

1.Git Bash専用サイトにアクセス
2.「Download」ボタンをクリック
3.ダウンロードしたものをダブルクリック
4.ポップアップに表示される「はい」をクリック

5.セットアップ画面の右下にある「Next」をクリック
6.Git Bashをインストールするフォルダを選択し、「Next」をクリック
7.コンポーネント設定はすでに選択されているので「Next」をクリック
8.次の画面の選択フォルダが「Git」になっていたら「Next」をクリック

9.操作する必要がないので「Next」をクリック
10.「Use Git from Git Bash Only」を選択し、「Next」をクリック
11.「Use the OpenSSL library」を選択し、「Next」をクリック
12.「Checkout as-is,commit as-is」を選択し、「Next」をクリック

インストール

13.「Use Windows’ default console window」を選択し、「Next」をクリック
14.必要な項目はチェック済みなので、「Next」をクリック
15.「Install」ボタンをクリック
16.Git Bashのインストールが始まります

17.セットアップウィザード画面に切り替わります
18.「Launch Git Bash」のチェックアイコンをクリック
19.「Finish」をクリック


以上がWindowsパソコンにGit Bashをインストールする方法です。Git BashがインストールされるとGit Bashのターミナル画面に自動的に切り替わります。インストール完了の目安にしてください。

※ブラウザには、Git Bashのサイトが表示されます。翻訳サイトを用いれば日本語表記に変更することもできます。使い方が分からなくなった時には活用しましょう。

Gitファイルを表示できるようにしよう

パソコン

Git Bashを使用して作成したデータを保存するファイルやフォルダは拡張子に「.git」が表示されます。しかし、「.git」拡張子は、Windowsパソコンの通常設定だと隠しファイルに認識されてしまうためエクスプローラーに保存しても表示されません。

Windowsパソコンの隠しファイルの表示をオンに設定しない「.git」拡張子のファイルやフォルダが認識できません。Git Bashを使い始める前に隠しファイルの表示設定を変更しておきましょう。

隠しファイルの表示を有効にする

ファイル

1.Windowsパソコンのエクスプローラーを起動
2.「表示」タブをクリック
3.「隠しファイル」をクリック

以上で隠しファイルの表示を有効にできます。

※Git Bashを使用する前に隠しファイルがオフに設定されているとGit Bashで作成したファイルが、自分のパソコンで起動できなくなってしまいます。Git Bashを使用する前には、必ず隠しファイルの設定をオンにしましょう。

Git Bashを起動してみよう

パソコン

Git Bashの起動方法を紹介します。インストールすればGit Bashを起動準備は完了です。インストールをしてすぐに起動できいるように予めGit Bashの起動方法は覚えておくようにしましょう。

スタートメニューから検索して起動する

スタート

1.スタートボタンをクリックして、メニュー画面を開く
2.「ここに入力して検索」に「Git Bash」と入力
3.検索結果の一番上に表示されるGit Bashをクリック

以上がWindowsパソコンにインストールしたGit Bashの起動方法です。

リポジトリを作成したいフォルダから起動

リポジトリ

1.リポジトリしたいファイルを右クリック
2.表示されるメニューから「Git Bash Here」か「Git GUI Here」をクリック

以上がすでにWindowsパソコンの中にあるファイルをリポジトリしたい場合にする方法です。

Git Bashの使い方【初心者でもわかる】

スキー

Git BashをWindowsパソコンで使用するに必要なインストール方法や知っておくべき予備知識や事前知識などを紹介してきました。ここから、Git Bashの実際の使い方を初心者の人でもわかるように一つ一つ細かく説明していきます。

初期設定の方法

文字盤

•ユーザー名の設定
•メールアドレスの設定

Git Bashの初期設定は以上の2つです。Git Bashを活用するためには必要な作業なので怠らないようにしましょう。

ユーザー名を設定する

ユーザー名

ユーザー名を設定するには、ユーザー名登録のコマンドをプロンプト画面で入力する必要があります。ユーザー名登録のコマンドは、「$ git config --globaluser.name "ユーザー名"」です。"ユーザー名"のところにGit Bashで使う自分のユーザー名を入力してください。

※コマンド入力の際には、記号、大文字、小文字や半角全角を一か所でも的が得ると正常にコマンドは認識されません。正確に入力するようにしましょう。

メールアドレスを設定する

メールアドレス

ユーザー名登録のコマンドが入力出来たら、開業しメールアドレスを登録するコマンドを入力します。改行する際にEnterキーを押すとコマンド入力完了になってしまいます。改行のショートカットキー「キャレットキー」を押しましょう。

メールアドレスの登録コマンドは、「$ git config --globaluser.email メールアドレス」です。メールアドレスの部分に自分が普段使っているメールアドレスを入力してください。

設定内容を確認するには?

コード

ユーザー名登録コマンドとメールアドレス登録コマンドが入力出来たらEnterキーを押します。コマンドが表示されますが一番最後の行に「user.name=」と「user.email=」表示されれば登録は完了です。「not found」と表示されるとコマンド入力が間違っています。さらに、初期設定もできていない状態なので最初からやり直しましょう。

基本操作

コントローラー

Git Bashの基本操作を初心者でもわかりやすく細かく紹介します。

ターミナル内に表示されているディレクトリの場所の見方

ディレクトリ

Git Bashを起動するとディレクトリは「~」と表示されます。これは、ホームディレクトリといいWindowsCドライブ内にあるUserフォルダのログイン中ユーザー名フォルダです。使い方はファイルなどのコマンドを入力した最後に入力すると使用できます。

利用可能なコマンドを表示する方法

コマンド

「ls/usr/bin」のコマンドを入力すると作業中のGit Bashで利用できるコマンドが一覧で表示されます。作業中に今使用できるコマンドが分からくなったときに使てとても便利な操作法です。

ファイル・ディレクトリを一覧で表示する方法

ls

「ls」のコマンドを入力しEnterキーを押すとGit Bashのディレクトリのフォルダーやファイル一覧を表示できます。

便利なコマンド

道具

Git Bashには、作業を効率的に進める便利なコマンドが存在します。どのコマンドも役に立つものばかりで覚えて損はありません。

ディレクトリを移動する

コマンド

Git Bashで一番使用されるコマンドはディレクトリを移動できる「cd」のコマンドです。使い方は「cd」を入力し、スペースを空け移動したいファイル名を入力します。

ディレクトリを作成する

コマンド

ディレクトリを作成するコマンドは「mkdir」です。使い方は、「mkdir」を入力しスペースを空け作成したいディレクトリ名を入力します。

ファイルを作成する

コマンド

ファイルを作成するコマンドは「touch」です。使い方は「touch」を入力しスペースを空け作成するファイル名を入力します。

ファイルを別の場所に移動する

コマンド

ファイルを別の場所に移動させるコマンドは「mv」です。使い方は「mv」を入力しスペースを空けディレクトリ名を入力します。cssディレクトリの場合には、ディレクトリ名の後にcssと入力する必要があります。

ファイルを削除する

コマンド

ファイルを削除する際に使うコマンドは「m ファイル名」です。使い方は、ファイル名の部分に削除したいファイル名を入力します。

Gitコマンド

コマンド

これまで紹介してきたコマンドとGitコマンドは種類が違います。しかし、コマンドの入力と作業効率をよくできる便利な点は変わりません。今まで紹介したコマンドとの違いはプロジェクトごとに設定していくという点です。

リポジトリを作成する

コマンド

リポジトリを作成するときに使うコマンドは「init」です。使い方は、「init」を入力しスペースを空け作成するリポジトリ名を入力します。

インデックス登録をする

コマンド

インデックスを登録するコマンドは「git add.」です。使い方は、「git add.」を入力しスペースを空け登録するインデックス名を入力します。
※インデックスを登録することをステージングという。

コミットする

コマンド

コミットには、複数のgitコマンドがあります。コミット履歴を見るには「git log」、コミットの状態を確認する際には「git status」、コミットの後にプッシュするなら「git push origin master」のコマンドを使用します。

これらのコミット操作を元に戻す際のコマンドは「git commit-m "first comment"」です。

ブランチを作成する

コマンド

ブランチを作成するコマンドは「git branch first-branch」です。ブランチを表示するコマンドは「git branch -a」です。
※ブランチとは、並行して様々な履歴を記録できる操作です。

ディレクトリをGitから外す

コマンド

ディレクトリをGitから外すコマンドは「rm-rf.git」です。使い方は、「rm-rf.git」を入力しスペースを空けgitを外したいディレクトリ名を入力します。

リポジトリのクローンを作成する

コマンド

リポジトリのクローンを作成するコマンドは「git clone https://bitbucket.org/バックアップ先リポジトリページのURL sample」です。このコマンドを使うためには、あらかじめバックアップ先のリポジトリページをブラウザで表示させコピペする必要があります。

オプション設定

画面

Git Bashを自分なりに使いやすいようにするオプション設定の変更を紹介します。オプションを設定することでGit Bashはさらに使いやすいツールになります。オプション設定を変更するには最初にオプション設定の画面を表示させる必要があります。

その方法は、Git Bash画面上部にある白いタイトルバーを右クリックします。表示されるメニューからプロパティを選択すると各オプションを設定できます。

カラーを変更する

色

1.プロパティ画面から「画面の色」タブをクリック
2.画面中央に表示される色から自分の好きな色を選択

以上が文字やポップアップの色を変更する方法です。

文字スタイルを変更する

フォント

1.プロパティ画面から「フォント」タブをクリック
2.フォントの変更項目から好きなフォントを選択

以上がGit Bashで使用する文字スタイルの変更方法です。

マウス操作を設定する

マウス

1.プロパティ画面から「オプション」タブをクリック
2.「カーソルサイズ」の項目を選択

以上がマウス操作の設定方法です。

ウインドウサイズを設定する

レイアウト

1.プロパティ画面から「レイアウト」タブをクリック
2.「ウインドウのサイズ」からサイズ変更をする

以上がウインドウサイズを設定する方法です。

見た目を変更する

パソコン

Git Bashは見た目を変更することもできます。フォントやテーマを変更することによって文字の見易さなどが変わってきます。変更する目安としてはGit Bashの扱いが慣れ初心者から卒業したタイミングがいいでしょう。

フォント

フォント

1.ターミナルのOptionから「Text」をクリック
2.「Font」からフォントを設定

以上がフォントの変更の仕方です。

テーマ

ポップアップ

1.Optionをクリック
2.「Look」をクリック

以上の方法でテーマを自分の好みに変更できます。

ターミナルを再起動して確認しよう

ターミナル

フォントやテーマを変更しても、ターミナルを再起動しないと変更内容はターミナルに反映されません。変更内容を確認するために変更後はターミナルを再起動するようにしましょう。

Git Bashは使いこなせるようになると便利!

日の出

ここまで、Git Bashに初めて触れる初心者の人たちに向けてGit Bashのインストール方法から作業に便利なコマンド、ショートカットキーなどを紹介してきました。紹介してきたようにGit Bashには様々な機能があり使い始めの初心者のうちは戸惑うかもしれません。しかし、これほど使いこなせれば便利なツールもありません。

Git Bashは、無料でインストールできる共同開発ツールです。Webサイトの作成が初心者の人でも気軽に始めることができます。Webサイトの作成をしたいと思ったらぜひこのGit Bashをインストールしましょう。

関連するまとめ

Original
この記事のライター
sakigake_cw08
分かりやすい記事作りを目標に頑張っています。