Slackでやりとりをしていると、説明などで過去のメッセージを引用する必要がでてきます。場合によっては、チャンネルをまたいでの引用や相手が参加していないチャンネルからの引用も必要になります。そんなとき、Slackでどうすればいいのか、その方法を解説します。
Slackに限らず、ビジネスチャットツールを使っているといろいろな会話が流れていくため、以前のメッセージを引用しないとならない場面が多く出現します。そこで、Slackにはその引用を楽にするための方法が何種類も用意されています。
何種類も引用方法があるというのは、使い分けができると便利なのですが、そうでないとかえって操作がわかりづらくなってしまいます。残念ながらSlackにも若干、そうした嫌いがあります。
そのちょっとわかりづらいSlackの引用機能について、本記事ではじっくりと説明いたします。
Slackで過去のメッセージを引用する手段は以下のように大きく分けて3種類あります。
先に述べたように、Slackの引用には3つの方法があり、それぞれに違いがあります。
このうちSlackの「メッセージ共有による引用」と「URLによる引用」は、発言全文を引用した上に元のメッセージに飛ぶことができ、その前後のメッセージや返信も読むことができます。
このふたつと違い、Slackの「書式設定の記号やショートカットを使っての引用」にはメッセージ本体に対するリンクはありません。そのため、返信元のメッセージからあまり離れていないところで使うか、元のメッセージがわかるように記述する必要があります。
Slackでは「メッセージ共有による引用」と「URLによる引用」を使うことで、簡単に返信元の全文を引用できます。
特にメッセージ共有を使うと、その場ですぐにほかのチャンネルやダイレクトメッセージへと返信元のメッセージを流すことができます。ただし、元のメッセージに対するコメントをじっくりと書き込むには向いておらず、必要な人に「コレ、読んどいて」という感じに回覧を回す感じになるので、手間はかかりません。
そうした意味で全文引用はできるものの、Slackのメッセージ共有は名前の通り、基本的には元のメッセージをほかの人と共有するためのものであって、引用と呼ぶには向いていないとも言えます。
一方、SlackのURLによる引用は、まさに全文引用と呼ぶに相応しい機能です。
リンクの位置がどこにあっても、展開される引用メッセージは常に文末に固定されており、メールで返信元のメールが文末に自動的に付記されることがありますが、あの機能を手動で処理するためのもの、と考えると理解しやすいでしょう。
メッセージ共有とは違い、普通の送信欄への入力で使うため、長めのコメントを付けることができます。というよりも、あくまでも引用は従で、新たなメッセージ本体が主である、という使い方に向いています。著作権法でも、引用と認められるには、引用先が主で引用部分が従でなければならない、と定められていますから、正しい引用方法と言えるでしょう。
また、メールなどSlackの外でもリンクを貼り付けることで元のメッセージにアクセス可能にもできます。ただしその場合はメールなどの中では自動展開されず、あくまでもSlackに飛ぶだけですので、ご注意ください。
上に挙げたふたつの引用方法とは違い、「書式設定の記号やショートカットを使っての引用」では返信元のメッセージから必要な部分だけを切り出して、それに対してコメントが可能なので、きめ細かな対応が可能です。
その分手間もかかりますし、元のメッセージに飛んだり、自動的に返信元のメッセージを展開したりはできません。そのため、返信元のメッセージが長すぎたり、いくつものメッセージにまとめて返信したりするのでなければ、メッセージ共有やURLによる引用を使うほうが利便性に優れているでしょう。
Slackでメッセージを引用する際、全文を引用するか一部分を引用するかによって、やり方が違います。
「Slackのメッセージ共有と引用との違い」でお伝えしたように、返信元のメッセージの全文を引用するのにSlack上で一番手軽な手段が「メッセージ共有」です。
メッセージ共有を行うには、まず返信元のメッセージの上にカーソルを持っていきます。するとメッセージの右上にポップアップメニューが表示されますので、アイコンの中央にある“→”アイコンの”メッセージを共有”ボタンを選択します。
するとポップアップウインドウが表示されますので、その中から引用したメッセージを共有したいチャンネル、もしくはダイレクトメッセージで伝えたいメンバーを選びます。
コメントを付記したい場合はコメントを入力して、“共有“ボタンをクリックします。
これで返信元のメッセージが引用されて、目的のチャンネルやダイレクトメッセージに表示されます。
引用されたメッセージの右下のある”メッセージを確認する”をクリックすると、元のメッセージを含めてその前後やり取りまでも確認できます。
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