MP3とMP4の違いは?音質や変換方法について解説

普及してきたMP4データとポピュラーに使われてきたMP3の歴史や簡単な違いの説明の紹介と、MP3とはなにか、MP4とはなにか、それぞれの音質にかかわるビットレートや、相互性についてや変換方法などの違いを説明している記事です。

目次

  1. 1ファイル形式「MP3」・「MP4」とは
  2. MP3とMP4の比較表
  3. 音声ファイル用のファイルフォーマット「MP3」
  4. 動画ファイル用のファイルフォーマット「MP4」
  5. 2「MP3」と「MP4」の音質の違い
  6. 意味の違いについて
  7. 拡張子とファイル形式での比較表
  8. MP3とMP4ではどちらの音質がいいの?
  9. 特徴の違いについて
  10. サポートされている機器の違いについて
  11. 3「MP3」と「MP4」の使い分け
  12. 音声のみなら「MP3」
  13. 音声が入る映像なら「MP4」
  14. 4MP3・MP4のファイル形式を変換する方法
  15. MP3をMP4に変換する
  16. MP4をMP3に変換する
  17. 5MP3とMP4の違いを理解しよう!

ファイル形式「MP3」・「MP4」とは

日頃から聞いている音楽の拡張子としてMP3は知名度が上がっています。しかしMP4との違いはまだまだ知名度がありません。この記事ではMP3と、MP4とは一体何が違うのか、使用用途について説明していきます。

MP3とMP4の比較表

MP3とMP4とは何が違うのか、その違いを表にしてみました。

  MP3 MP4
フォーマット オーディオコンテナフォーマット マルチメディアコンテナフォーマット
定義 MPEG-1 Audio Layer 3 MPEG-4 Part 14
標準 1991年ISO/IEC 標準 ISO/IEC 14496-14:2003
リリース時期 1994 2002
コード 恒久的な符号化方式 AVC或はオーディオビデオデコーダー
使用法 MP3 音声プレーヤー MP4プレーヤー、ブラウザ, デジカメ, IM
互換性 MP3ファイルをサポートできる音声プレーヤー MP4をサポートできるiPhone、iPad、Android デバイス、ゲームデバイス
主な利用形態 DVD、Blu-rayなど デジタル配信、ワンセグなど

MP3とMP4は名前こそ似てますが、定義から始まり、リリース時期、使用法など全くの別物だということがわかります。MP3は音声データのみですが、MP4は映像や動画データが存在していることがわかります。

音声ファイル用のファイルフォーマット「MP3」

MP3とは音声を圧縮、変換する際に使われる音声の圧縮方式の一つです。主に音楽や音声を圧縮するのに使われ、音声データとして扱われる形式の一つです。不可逆圧縮形式といわれる形式であり、圧縮する際に人が感知しにくい部分を実際に削り取りファイルデータを小さくしているため、もとに戻そうとすると音質に劣化が生じてしまいます。

全体的な品質を保つためにビットレートを高く保たねばなりません。ビットレートとは1秒間に送受信できるデータ量のことを指します。

動画ファイル用のファイルフォーマット「MP4」

MP4とは、MP3とは違い、音声のみだけではなく映像データも入れることができる動画形式ファイルのうちの一つです。名前こそ似ていますが、ファイル形式やその他使用法や圧縮形式も異なります。近年では多くのハードウェアに対応しており、標準ビデオ形式とされている場合が多く、映像が含まれてるファイルの場合MP4の形式がとられます。

非可逆圧縮形式であるため、もとに戻そうとすると劣化が生じるところはMP3と同じです。

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「MP3」と「MP4」の音質の違い

MP3とMP4では用途がかなり違いがあります。しかし音声データを圧縮する、という点については同じです。現在では様々な音声データの圧縮方法の違いによって音質の違いや拡張子が変わってきます。MP3とMP4の特徴やその違いについて説明します。

意味の違いについて

MP3とMP4の意味の違いについてみていきましょう。

MP3はMPEG 1 Audio Layer-3の略です。動画圧縮形式のMPEG-1の音声を圧縮するために決められた音声データのファイル形式です。

MP4はMPEG-4 Part 14の略で、マルチメディア規格のMPEG-4の一部の規格として決められたものです。動画や音声等を1つのファイルとして記録できるデジタルマルチメディアコンテナファイルフォーマットの1種類となります。

拡張子とファイル形式での比較表

現在よく使われているファイル形式と拡張子、それに伴う特徴を表にしてまとめました。

ファイル形式名 拡張子 特徴
WAVE .wave Microsoftが開発したWindows専用のファイル形式
非圧縮形式のためデータサイズが大きい
CDとほぼ同じ音質
AIF .aif Appleが開発したMac専用のファイル形式
非可逆圧縮ファイルなので元に戻すと音声に劣化が生じる
MP3 .mp3 一番ポピュラーなファイル形式
データサイズは元のサイズの約1/10程度
非可逆圧縮ファイルなので元に戻すと音声に劣化が生じる
ACC .acc
.mp4
など
データサイズは元のサイズより約1/10程度
MP3と比べるとサイズは若干大きいが音質が良い
非可逆圧縮ファイルなので元に戻すと音声に劣化が生じる
FLAC .flac データサイズは元のサイズの半分程度
音質重視の人向け
可逆圧縮ファイルなので返還後も元に戻せるのが特徴

以上の5種類が現在よく使われている拡張子です。可逆圧縮ファイルなのか、非可逆圧縮ファイルなのかでデータのサイズが大幅に変わってきます。

MP3とMP4ではどちらの音質がいいの?

MP3とMP4では、単純に音質の良さを比べることはできません。MP3は圧縮する際の形式(フォーマット)であり、出来上がったファイルも全て.mp3の拡張子ファイルになります。しかし、MP4では、動画と音声をまとめることができるコンテナのようなものとして扱われます。

映像データは画像と音声データがひとまとめにされていないといけないのでこのような形式になっています。その中での音声データは上記の表にあるACCとして扱われ、拡張子は.mp4ではなく.m4aになります。

このm4aとmp3を比べると、高いビットレートではMP3のほうが音質が良く感じられ、低いビットレートではm4aが音質が良く聞こえるといわれています。

特徴の違いについて

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ライターびび
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