VPNとは?フリーWi-Fiに安全に接続するVPNアプリの使い方やメリットを解説!
フリーWi-Fiに利用するVPNという通信方式をご存じでしょうか。VPNはフリーWi-Fiで個人情報が盗まれるリスクから守ってくれます。今回は、フリーWi-Fiに接続する際にVPNを使って安全にインターネットに接続する方法をご紹介します。
目次
- 1VPNアプリとは?フリーWi-Fiに安全に接続できる?
- ・VPNとは安全なルートを確保してWi-Fiに接続すること
- ・無料Wi-Fiには暗号化なしで盗み見リスクがある
- ・VPNにはいくつもの種類がある
- 2Wi-FiでVPNアプリの使い方
- ・事業者が提供しているVPNを利用する方法
- ・自分でVPNサーバーをセットする方法
- 3フリーWi-FiでVPNアプリを使うメリット
- ・セキュリティの向上
- ・のぞき見と改ざんリスクが減る
- ・距離に関係なくLAN構築ができる
- ・IPアドレスが漏れない
- ・低コストで高いセキュリティ性能
- ・ノートPCやスマホでフリーWi-Fiに接続する人にお勧め
- 4フリーWi-FiでVPNアプリを使わない場合に起こる危険性!
- ・不正アクセス・乗っ取り
- ・ウイルスに感染する
- ・個人情報が盗まれる
- 5フリーWi-Fiのセキュリティ対策でおすすめのVPNアプリ・サービス
- ・VPNアプリを選ぶポイント
- ・「フリーWi-Fiプロテクション」
- ・「ノートンWi-Fiプライバシー(シマンテック)」
- ・「TunnelBear VPN & Wifi Proxy」
- ・「Aloha Browser - プライベート&高速ブラウザ」
- ・「セカイVPN」
- ・「ExpressVPN」
- ・「NordVPN」
- ・「PrivateInternetAccess」
- 6フリーWi-FiでVPNアプリを使うことでリスクを減らそう!
VPNアプリとは?フリーWi-Fiに安全に接続できる?
フリーのWi-Fi環境を安全に利用するとは、暗号化されたネットワークに接続することです。日本各地にWi-Fiスポットがあり、バスや地下鉄、カフェ、空港など多くの場所に設置されています。
フリーWi-Fiは無料で通信料金を節約することができて、Wi-Fiを知らない人はいないほどになっています。企業が提供しているサービスもあり利用している人も多いと思いますが、暗号化されていないWi-Fiに接続すると個人情報が盗まれる危険があります。ここでは、安全にネットワークに接続してくれるVPNとは何か、利用する方法についてご紹介します。
VPNとは安全なルートを確保してWi-Fiに接続すること
VPN(Virtual Private Network)とは、ネットワーク上に仮想の専用線を作りだして、安全なルートを確保してWi-Fiに接続することができます。公共のWi-Fiには、個人情報が盗まれる危険性があり、そのまま接続することは非常に危険です。
PNとは、危険なルートを通る際に、安全に目的地まで届けてくれるものです。海外などで、フリーWi-Fiに接続するときに使用することで、悪意のあるユーザーから個人情報が盗まれないようにルートを暗号化することで安全な通信で情報のやり取りができます。
無料Wi-Fiには暗号化なしで盗み見リスクがある
無料Wi-Fiには暗号化していない野良Wi-Fiがあります。暗号化されていないWi-Fiは、通信情報が丸見えで、盗み見のリスクがありますので接続するのは危険です。無料Wi-Fiは、観光客や格安SIMのユーザーには人気のサービスですが、このサービスを悪用して偽のWi-Fiスポットを作るユーザーもいます。
Wi-Fiスポットの種類
Wi-Fiスポットの種類 | 概要 |
キャリアのWi-Fiスポット | SoftBank・au・docomoの暗号化されているWi-Fiスポットです。契約していないと使用できないルーターであり、料金は高いです。 |
有料の公衆無線LAN | 公衆無線LANサービスの申し込みをすることで利用できます。接続には個別のiDやパスワードが必要です。 |
無料の公衆無線LAN | 無料で使用できる無料Wi-Fiは、企業などがサービスで提供しているものです。パスワードをかけていないこともありますので、個人情報が盗み見のリスクがあるので安全対策が必要です。 |
野良のWi-Fiスポット | 企業が提供しているサービスではなく、誰か分からないユーザーが設置している野良のWi-Fiスポットです。乗っ取りの危険や通信情報が盗まれる危険性があり非常に危険です。接続しないようにしましょう。 |
VPNにはいくつもの種類がある
VPNは接続方式・方法が異なります。接続方式の違いとは利用する場面で異なるので通信状況やダウンロードする内容で変えると便利です。
VPNの種類 | 概要 |
IPsec | IP Security Architectureの略です。通信内容を暗号化して傍受しても盗まれないようにセキュリティを確保します。 |
L2TP over IPsec VPN | L2TP(仮想専用線)とlPsec(暗号化技術)の併用でセキュリティ向上させます。 |
PPTP | Point to Point Tunneling Protocolの略です。VPN通信のための方式です。MicrosoftのWindowsとの親和性が高いです。 |
SSL-VPN | 暗号化で通信内容を保護します。暗号化技術はSSLで広く使用されている技術です。 |
Wi-FiでVPNアプリの使い方
VPNとは通信内容を暗号化してくれる技術であり、危険なWi-Fiから個人情報を守ってくれます。ここでは、フリーWi-FiにVPNを使って接続する方法・使い方をご紹介します。
事業者が提供しているVPNを利用する方法
VPNを利用する方法は、事業者が提供しているサービスで使うことができます。広告表示される無料のものもあれば、アプリの購入、月額料金を支払う有料などがあります。事業者が提供しているVPNサービスは、事業者のVPNを経由するので、信頼できる事業者を選ばなければ通信内容を見られる恐れがあります。
VPNサービスの例 | ||
ソースネクスト Wi-Fiセキュリティ | フリーWi-Fiプロテクション | Wi2 ギガぞう |
カスペルスキーセキュアコネクション | ノートンWi-Fiプライバシー | auWi-Fiセキュリティ |
自分でVPNサーバーをセットする方法
事業者のVPNサービスではなく、自分でVPNサーバーを準備することもできます。Wi-Fiルーターに搭載されているVPNサーバーを利用する方法です。設定に手間がかかります。おすすめは事業者のVPNサービスを使う方法です。
フリーWi-FiでVPNアプリを使うメリット
フリーWi-Fiは、盗聴されるリスクがあるので、VPNを利用することで安全性が向上します。ここでは、改めてフリーWi-Fi通信でVPN機能を使うメリットについてご紹介します。
セキュリティの向上
VPNを利用する最大のメリットは、通信内容を暗号化できることです。信頼できる事業者のVPNサービスを使用することで安全性が向上します。カフェなどのフリーWi-Fiは暗号化されていません。VPNサービスを利用することで、Wi-Fi電波を盗聴されても解読できなくなります。野良のWi-Fiスポットに接続しても情報が盗まれる危険性もほぼ無いです。
のぞき見と改ざんリスクが減る
無線LANを使用しているネットワークののぞき見と改ざんリスクが減ります。データの改ざんされる危険性も減ります。セキュリティの強化が見込めます。
100%安全では無い
セキュリティが向上しますが、100%安全ではありません。事業者のVPNサービスでは信頼できる事業者を選ばなければ通信内容が見られてしまいます。
距離に関係なくLAN構築ができる
VPNの安全性は、トンネリングとカプセル化です。トンネリングは仮想的な回線で繋ぎ、包み込んで暗号化します。物理的・距離に関係なくLAN構築ができます。
バッテリーを消費する
VPNのデメリットはモバイル機器の場合はバッテリーを多く消費します。メリットが大きいですが、長期間利用する場合には注意が必要です。
IPアドレスが漏れない
世界中にVPNサーバーがあるサービスでは、各国のIPアドレスに切り替えることができます。IPアドレスを知られることなく、インターネットを利用することができます。
低コストで高いセキュリティ性能
フリーWi-Fiに、無料で利用できるVPNアプリがあります。低コストでネットワーク回線を暗号化できるのはメリットがあります。長期間契約すると割引サービスしてくれるVPNサービスもあり、低コストで導入できます。
通信速度が遅い可能性がある
サーバー数が多い方が通信速度が安定しますが、無料版では速度に限界もあります。日本にサーバーがないと不満が残る可能性があります。有料の方が通信速度が高速で安定します。また、無料版では広告表示されますので、フリーWi-Fiを頻繁に利用する人で広告が苦手な方は有料版を検討してみましょう。
ノートPCやスマホでフリーWi-Fiに接続する人にお勧め
VPNのメリットは、フリーWi-Fiを利用するノートPCやスマホの人におすすめです。ホテルやカフェ、海外でよくフリーWi-Fiを使うなら、セキュリティの強化をしましょう。
フリーWi-FiでVPNアプリを使わない場合に起こる危険性!
フリーWi-FiでVPNアプリ・サービスを利用するメリットについてご紹介しました。セキュリティが向上するとは具体的にどんな脅威から守ってくれるのか、ここではフリーWi-Fiのリスクを詳しく見ていきましょう。
不正アクセス・乗っ取り
フリーWi-Fiの危険性で「不正アクセス」「乗っ取り」のリスクがあります。不正アクセスは端末の乗っ取りやスパイウェアを仕込んだり、クレジットカード情報などの個人情報を盗むことです。端末の乗っ取りでは、見覚えの無いアプリがインストールされていたり、別のサイトに飛されたりします。
ウイルスに感染する
フリーWi-Fiからウイルスに感染していく恐れもあります。偽の警告を間違えてインストールすると個人情報が盗まれます。提供元が不明なアプリがウイルスアプリ・スパイウェアである可能性はあります。
個人情報が盗まれる
フリーWi-Fiは個人情報が盗まれる危険性があります。盗聴から情報を守る方法は、Wi-Fiルーターをレンタルするか、VPNサービス・アプリを利用することで安全なルートを確保することができます。
フリーWi-Fiのセキュリティ対策でおすすめのVPNアプリ・サービス
VPNを利用するメリットや暗号化されていないフリーWi-Fiを利用する危険性をご説明しました。ここでは、セキュリティの向上でおすすめのVPNアプリ・サービスをご紹介します。
VPNアプリを選ぶポイント
VPNアプリには、無料版や有料版があります。無料版は登録が必要ないので簡単に利用開始できます。無料版では使用できるデータ容量を確認しましょう。無制限で使えるものもあります。通信速度も影響するので口コミなどの確認が必要です。快適な通信速度とセキュリティが高いのは有料版です。
接続できるサーバー数
VPNアプリを選ぶのに確認するポイントは「サーバー数」です。サーバー数が多いと通信速度が安定します。日本では地域別にサーバーが設置されている場合がありますが、国で接続する方が安定します。
使用できる国
VPNアプリを海外で利用する人は「使用できる国」を確認する必要があります。中国ではVPN規制が厳しいので使えない可能性があります。また、中国では、facebookやInstagramなどのSNSに接続もできません。SNSに繋ぐにはVPNが必須ですので、国で使用できるアプリを選びましょう。
「フリーWi-Fiプロテクション」
ホテルやカフェで利用できるフリーWi-Fiを利用する時に、通信を暗号化して保護してくれる「トレンドマイクロ」のスマホ・タブレット向けアプリです。このアプリでセキュリティの強化が見込めます。
「ノートンWi-Fiプライバシー(シマンテック)」
ノートンが公共のWi-Fiを利用するときにパスワード・クレジットカード情報などの個人情報の盗聴から保護してくれます。デバイスは、Windows、Mac、iOS、Androidに対応しています。
「TunnelBear VPN & Wifi Proxy」
無料版では速度が注目されますが、無料版で人気のアプリです。IPアドレスを隠すこともできて、サーバー数は20カ国あります。
「Aloha Browser - プライベート&高速ブラウザ」
データ容量を無制限で利用できます。ただし、アプリを開いている間だけVPNを有効にできます。プライベートモードもあり、速度も安定していて、登録も不要ですので人気のアプリです。
「セカイVPN」
日本だけではなく、世界中に設置されているVPNサービスに接続して、各国のIPアドレスでインターネットにアクセスすることができます。サーバーが設置されている国は、日本・韓国・台湾・ドイツ・アメリカです。「PPTP」「L2TP」「OpenVPN」「IKEv2」「OpenConnect」「Shadowsocks 」に対応しています。月額料金は1,080円です。
「ExpressVPN」
VPNは94カ国160都市から選択することができます。無制限の速度・無制限のサーバーを切りかえて接続できます。30日間返金保証されています。接続方式は「OpenVPN」「L2TPIPsec」「PPTP」です。プランは1ヵ月12.95ドル、12ヵ月8.32ドル、6ヵ月9.99ドルです。人気は12ヵ月で35%得です。
「NordVPN」
VPNサーバーは60カ国5094サーバーあります。無制限にインターネットができます。30日間返金保証付きです。料金プランは3年2.99ドル、2年3.99ドル、1年6.99ドル、1ヵ月11.95ドルで長期間契約するのがお得です。
「PrivateInternetAccess」
VPNは32カ国に3322サーバーあります。人気のプランは、3ヶ月無料+2年で月々3.11ドルから使用できます。接続方式は「OpenVPN」「PPTP」「IPSEC/L2TP」です。
フリーWi-FiでVPNアプリを使うことでリスクを減らそう!
VPNとは、安全なルートを確保して通信する方法です。フリーWi-Fiの盗聴のリスクから個人情報を守る方法は、このVPNサービス・アプリを利用することでセキュリティの強化ができます。基本的に有料版が速度が安定していますが、信頼できる事業者を選び安全対策をしましょう。