PayPal(ペイパル)の手数料を計算する方法と簡単に計算できるサイトを紹介!
ネットショップの決済サービスとしてメジャーとなったPayPalですが、PayPalの利用には手数料がかかります。このPayPalの手数料が少し複雑で分かりづらいため、今日はPayPalの手数料を計算する方法と、簡単に手数料計算ができるサイトを紹介します。
目次
PayPalの手数料を計算する方法
PayPalの手数料は大きく3つに分かれます。サービスを提供する側が負担する「決済手数料」と「銀行からの引き出し手数料」、そしてサービスを利用する側が支払う「手数料」です。また、PayPalを利用する金額によってもそれぞれの率が変わってきます。
ペイパルの手数料
PayPalの手数料は主にPayPalを通じてサービスを提供する側に発生するものです。サービスを提供する側とは、例えばネットショップを運営しており、決済方法としてPayPalを導入しており、そのサービス代金をPayPal経由で受け取りにしている側のことです。それらネットショップへPayPalで支払いをするサービス利用者側にはPayPalの手数料は基本的にかかりませんが、海外のネットショップを利用した場合は為替手数料が発生します。
ペイパルの通常の手数料の計算方法
PayPalの月間売上 | 決済手数料(日本国内) | 決済手数料(海外) |
30万円以下 | 3.6 %+40 円/件 | 4.1 %+40 円/件 |
30万円~100万円以下 | 3.4 %+40 円/件 | 3.9 %+40 円/件 |
100万円~1,000万円以下 | 3.2 %+40 円/件 | 3.7 %+40 円/件 |
1,000万円~ | 2.9 %+40 円/件 | 3.4 %+40 円/件 |
例えば、日本国内の取引で1万円の商品が10個売れた場合のPayPalの手数料計算方法は、月間売上が1万円✖10回=10万円ですので、手数料は30万円以下の決済手数料が適用されます。(1万円✖決済手数料3.6%+40円)✖10回=4,000円という計算になりますので、PayPalの手数料は4,000円です。
ペイパルの少額の決済の計算方法
PayPalでは1回の取引が少額の場合の「少額決済手数料」という設定もあります。
1回の決済額 | 決済手数料 |
国内:2,357円以下 | 5%+7円/件 |
海外:1,736円以下 | 6%+7円/件 |
注意が必要なのは、この少額決済手数料を利用するには、別途申請が必要であること、少額決済手数料が適用されると、通常の手数料は適用されなくなる、ということです。少額決済は確かに1回の取引が少額の場合はお得ですが、価格帯が変更になった場合逆に通常決済手数料の方がお得になることがあります。
国内の個人の手数料は無料
サービス購入の際にPayPalで支払いをしたことがある人ならすでにご存じだと思いますが、国内のサービスを利用する側(ネットショップで買い物をする個人)はPayPal手数料は発生しません。ですが、海外のネット通販などをPayPalで支払いを行う場合は為替手数料が発生します。
国内銀行の引き出し・出金手数料は無料
国内銀行の引き出し・出金というのは、ネットショップ運営者がPayPalでの売り上げ金を指定の銀行口座にPayPalから出金する際にかかる手数料です。
区分 | 手数料 |
国内の銀行口座への出金 5万円未満 | 250円/件 |
国内の銀行口座への出勤 5万円以上 | 無料 |
米国の銀行口座への出金 | 2.5% |
PayPalの手数料を簡単に計算できるサイトを紹介!
PayPalの手数料計算は条件が細かく分かれていて自分で計算するには少し複雑に感じますが、ネット上にある手数料計算サイトを使えば、わざわざ電卓をたたく必要もありません。ここでは便利なPayPal決済手数料を計算してくれるサイトを紹介します。
PayPal決済手数料計算
このサイトでは、月間売上・国内外を選択した上で、1回の決済金額を入力し、「計算する」をクリックすると通常手数料と少額決済手数料の両方を同時に計算してくれる、便利なサイトです。
PayPal受取手数料計算
どのサイトも無料なため、作成した人目線で作られたものがほとんどです。例えば、この「PayPal受取手数料計算」では、PayPalの通常手数料を計算する以外に、その手数料を含めた金額や振込手数料を含んだ金額も計算されます。これをどう活用するかは利用者次第ですので色々試してみて自分にあった計算サイトを探しましょう。
PayPalでお得に海外送金する方法
海外送金と言えば、最初に銀行が思い浮かぶかもしれませんが、最近では銀行以外でも海外送金サービスを提供している会社が増え、各社サービスを競い合っています。PayPalもその中の1社です。
個人間送金がついに出来るようになった
PayPalでは2019年3月27日、個人送金機能サービスの提供を開始しました。このサービスの提供により、日本のPayPal個人アカウントから海外の個人アカウントへ送金ができるようになりました。
海外送金の為替レートと為替手数料に注意!
海外送金の際に気になるのが、為替レートと送金手数料です。為替レートは送金サービスを提供する会社によって違ってきますが、ただ為替レートが良いからと言ってその会社を選ぶのは安易です。なぜなら海外送金には必ず手数料がかかりますが、これも会社によって設定が違うからです。基本的にどの会社も「送金手数料」がかかり、さらに「為替手数料」を加算している会社もあるからです。
ただ為替レートが良い、送金手数料が安い、というだけで会社を選ばず、為替手数料が加算されているかを確認しましょう。
為替手数料0円で海外送金が出来る方法
各社サービスを競い合う中、隠れ手数料ともいわれている為替手数料が0円の会社もあります。それが世界で500万人以上が利用している海外送金サービス「TransferWise」です。このTransferWiseは為替手数料を加算せず、本当の為替レートを使用しているため知らないうちに手数料が加算され、受け取り額が予想と違ってしまった、ということがありません。
PayPal(ペイパル)の海外送金の手数料
ではPayPalで海外送金を行った際の手数料を具体的に挙げます。
手数料の種類 | 手数料 |
海外送金手数料 | 499円 |
為替手数料 | 送金額の3.5%~4%(送金国による) 受け取り側が負担する場合は2.5% |
銀行への引き出し手数料 | 5万円未満:250円 5万円以上:無料 |
家族や友人に海外送金したい場合
PayPalで個人海外送金を行う際の手順を説明します。前提として、送金する側、受け取り側ともにPayPalの口座を開設・銀行口座の登録まで済ませてあることが条件です。ログイン後に「送金」をクリックします。
送金先のメールアドレスを入力し、「個人間への支払い」を選択、金額を入力すれば完了です。個人間で海外送金する際は、クレジットカードは使えません。もしクレジットカードでの送金を選択してしまった場合、ビジネス用取引として認識され、受け取り側に手数料が発生してしまいます。もしアカウントにクレジットカードしか登録していない場合は、銀行口座を追加登録し、送金手続き中の個人か商用かの選択を間違えないようにしましょう。
PayPalの手数料を計算したい時は使いやすい計算サイトを使おう!
少し煩雑なPayPalの手数料計算ですが、ネットにある手数料計算サイトを利用するのが便利です。また、個人海外送金を行う際はすべての手数料の確認した上で、どの会社が自分にとって便利かを判断の上利用しましょう。