iCloudフォトライブラリの使い方!iPhoneで撮った写真をPCでも管理しよう!
iCloudフォトライブラリとは、iOSデバイスやWindows、Macで写真や動画を一括で管理できる機能です。マイフォトストリームとは全く別の機能なので注意してください。ここではiCloudフォトライブラリの設定や使い方を説明します。
目次
iCloudフォトライブラリ(iCloud写真)とは?
iCloudはiPhoneのバックアップやあらゆるデータを保存できるクラウドストレージサービスです。その中に「iCloudフォトライブラリ」という機能があります。iCloudフォトライブラリは、iPhoneで撮影した写真や動画を一括で自動的にiCloudに保存する機能です。
iCloudフォトライブラリを活用すれば、iOS端末やPCなど複数の端末ですぐに写真・動画を閲覧でき、管理も楽です。iPhoneの容量不足にも悩まされません。また写真・動画のファイル形式はそのままなので、4K・スローモーション・Live Photosなども保存できます。
マイフォトストリームとの違い
iCloudには、写真を自動的にアップロードする「マイフォトストリーム」という機能もあります。フォトライブラリとの最大の違いは、iCloudの容量を消費しないことです。完全に無料で利用できます。ただし保存できるのは写真のみで、解像度は小さめに最適化されます。アップロードできるファイル形式もJPEG/TIFF/PNGの3種類のみです。
また保存できる枚数は1000枚で、保存期間は30日間のため、バックアップには向いていません。一時的に写真を他の端末と共有する際に使用するのがおすすめです。フォトライブラリでは端末で写真を編集するとほかのすべての端末に編集が反映されますが、マイフォトストリームでは反映されません。
iCloudフォトライブラリを使えるように設定しよう!
iCloudフォトライブラリを使うには、iPhoneの設定アプリから設定が必要です。iCloudフォトライブラリを設定する前に、iPhoneやiPadをお最新のバージョンにアップデートしておいてください。また2019年5月現在では、iCloudフォトライブラリは「iCloud 写真」という名称に変更されています。
iCloudにログインする
まずはiCloudにログインしてください。多くの方はログインしたままiPhoneを使用しているでしょうが、ログインしていない場合は、「設定」を開くと「iPhoneにサインイン」と表示されます。そこをタップしてApple IDとパスワードを入力してください。
iCloudフォトライブラリを有効にする
iCloudにログインできたら、「設定」を下にスクロールして「写真」をタップしてください。「iCloud 写真」をタップすると、iCloudフォトライブラリをオンにできます。すると同期が始まるので、写真や動画が多いと、時間がかかります。ちなみに同期中に「写真」アプリを開くと、写真や動画が順次iCloudフォトライブラリに追加されるのが見て取れます。
iTunesから同期した写真は消えてしまう
iTunesで写真や動画を同期していると、iCloudフォトライブラリをオンにする際「iTunesから同期した写真は削除されます」と表示されます。PCからオリジナルの写真や動画をiOS端末で表示したい場合は、Macの「写真」AppもしくはiCloud.comの「写真」からアップロードしてください。iCloud.comはWindowsでも利用できます。
フォトストリームが自動で無効になる
WindowsでiCloudフォトライブラリを有効にすると、自動的にマイフォトストリームが無効になるので注意してください。iCloudフォトライブラリを使用していない端末に写真を送る場合はマイフォトストリームを有効化できます。
iCloudフォトライブラリの使い方!写真を管理しよう
それではiCloudフォトライブラリの使い方を説明します。iOSデバイスのほうが使い方は簡単ですが、Windowsでもやや手順が面倒なだけで、使い方はそれほど難しくありません。iCloudフォトライブラリを活用すれば、端末の容量を気にせずに写真・動画を管理できます。
iOSデバイスの場合
まずはiOSデバイスでの使い方を説明します。iOSデバイスでは、iCloudフォトライブラリを誰でも手軽に使えます。端末の故障など、何かあったときのために、写真・動画をiCloudフォトライブラリで写真を管理しておくと便利です。
写真や動画をアップロードする
iOSデバイスの場合は、前述した「iCloudフォトライブラリを有効にする」を参考に設定すれば、自動的に写真・動画をアップロードしてくれます。それ以外の設定や準備は必要ありません。
写真や動画をダウンロードする
iCloudフォトライブラリにある写真・動画をダウンロードするには、「設定」アプリを開き、「写真」から「オリジナルをダウンロード」を選択してください。するとiCloudに保存されたすべての写真・動画をiPhoneにダウンロードできます。
iCloudフォトライブラリの写真・動画を個別にダウンロードしたい場合は、「写真」アプリを開いてダウンロードしたいものを選択し左下の「共有」マークをタップしてください。「ファイルに保存」から「このiPhone内」にあるフォルダを選択すれば、保存できます。
WindowsPCの場合
WindowsでiCloudフォトライブラリを管理するには、Windows用のiCloudをダウンロードしてください。iCloud.comからでも一応利用できますが、使うたびに確認コードの入力が必要なので、頻繁に使うならWindows用のiCloudを利用してください。
WindowsでiCloudフォトライブラリを有効化するには、写真の横の「オプション」をクリックして、「iCloudフォトライブラリ」にチェックを入れて「終了」をクリックしてください。デフォルトで有効になっていますが、念の為確認してください。
写真や動画をアップロードする
Windowsの「エクスプローラー」を開き、「iCloudフォト」をクリックしてください。上部にある「写真およびビデオをアップロード」をクリックして、アップロードしたい写真を選択してください。「開く」をクリックすると、iCloudフォトライブラリにアップロードされます。
写真や動画をダウンロードする
iCloudフォトライブラリにある写真をWindowsにダウンロードするには、先ほどと同様に「エクスプローラー」から「iCloudフォト」を開いてください。「写真およびビデオをダウンロード」をクリックすると、写真を保存した年が表示されます。ダウンロードしたい年を選択して「ダウンロード」をクリックしてください。
iCloudフォトライブラリを利用する注意点
iCloudフォトライブラリは便利ですが、2つの注意点があります。これを理解せずに利用すると、不都合が生じる可能性があります。必ずこれから説明する注意点を確認してください。
デバイスで写真を削除するとiCloudでも削除される
iCloudフォトライブラリはバックアップではありません。つまりiPhoneやPCで写真や動画を削除すると、他の端末でも閲覧できません。iCloudフォトライブラリは端末に同期するだけで、Googleフォトとは全く違うサービスなので注意してください。
Apple公式サイトでは、ライブラリのバックアップを常にとっておくことを進めています。PC経由で外付けHDDなどの物理ストレージにバックアップしてください。
無料で利用できる容量には限度がある
iCloudフォトライブラリは、マイフォトストリームと違い、iCloudの容量を使います。iCloudは5GBまでは無料ですが、それ以上は月額で50GB/130円、200GB/400円、2TB/1300円かかります。大量の写真や動画を保存すると、すぐに容量が足りなくなるので注意してください。また4Kは特に容量が大きいので気をつけてください。
ストレージを最適化にする
iOSデバイスの「設定」から「写真」を開くと、「iPhoneのストレージを最適化」と表示されています。ここをタップすると、端末の空き容量が少ない場合、端末に保存されている写真や動画が自動的に解像度を下げたバージョンに置き換わります。iPhoneの容量不足で困っている方には重宝する機能です。
iCloudフォトライブラリを利用して写真を管理しよう!
iCloudフォトライブラリは、複数の端末で写真や動画を管理・共有できる便利な機能です。設定さえできれば、使い方は簡単です。Windowsの場合は、Windows用iCloudをダウンロードしてください。iCloudフォトライブラリは、フォトストリームとは違い、iCloudの容量を使用するので注意してください。容量が足りなければ有料プランを契約してください。
またiCloudフォトライブラリはバックアップとしては使えないので、HDDなどにバックアップをとってください。注意点をしっかり確認して、iCloudフォトライブラリを複数の端末で便利に使いこなしてください。