CamScannerの機能や使い方!カメラ撮影でテキスト抽出・PDF化する方法を解説!
CamScannerというカメラアプリが話題になっています。CamScannerは文書をスキャンして保存できるスマホアプリですが、読み取った文書をPDF化したり、テキスト化したりすることができます。この記事では無料版と有料版の違いなど詳しくお伝えします。
目次
カメラアプリ「CamScanner」が話題に!
CamScannerというカメラアプリについて耳にしたことがある人もいることでしょう。カメラアプリとは言ってもCamScannerは画像を加工したり、写真をきれいにしたりするアプリではありません。
CamScannerは仕事を効率化できるスマホアプリということで、話題になっています。この記事ではCamScannerはどのようなアプリで、どのような使い方をするのか、ということについて詳しく見ていきましょう。
CamScannerとは?
CamScannerとはどのようなカメラアプリなのかというと、文書をスキャンして保存できるアプリです。カメラで撮影するというよりは、文書や書籍を読み取って保存するスキャナーの機能を持っているアプリです。ホワイトボードを撮影して保存することもできます。
スキャンした文書の画像をPDF化して保存したり、テキスト化して保存するという機能も持っています。複数の文書を連続して撮影することも可能で、大量の文書をスマホを使ってPDF化することも可能です。スキャナが使えない環境で文書をデータ化して保存したいときに、スマホ一つで保存できるアプリということで話題になっています。
CamScannerには有料版と無料版が!
まるでスマホをスキャナーのように使うことができるカメラアプリのCamScannerですが、無料で使える機能の他に有料版もあります。個人で使うのなら有料版を使わなくても、無料版でも十分に使い勝手がありますが、有料版にすると使える機能の幅が大きく広がります。
共有できる人数も大幅に広がるので、事業所などで利用する場合には、無料版ではなく有料版の導入を検討してもいいでしょう。
有料版の価格について
CamScannerには有料版と無料版があるということで、気になるのが有料版の価格です。CamScannerの有料版には月間版と年間版があり、月間版の料金は月額4.99アメリカドルです。年間版の料金は年額49.99アメリカドルです。
実際に日本円で支払う金額は、AppストアかGoogle Playストアから引落しがされるときの為替レートによって変わってきます。おおよその目安は、月間版が550円弱程度、年間版が5500円弱程度になるでしょう。
1年間は12カ月ある中、年間版の料金は月間版の10倍しかないので年間版を契約すると2か月分お得になる計算です。いきなり有料版を利用するのはどうかと思っている人もいることでしょう。
こちらのアプリは有料版の無料体験期間というのはないので、まずは無料版から始めて、数カ月だけ月間版を使ってみて、継続して有料版を使ってもいいと判断したら年間版を購入するといいでしょう。
CamScannerで使える機能
CamScannerは具体的にどのような機能があるアプリなのか、ここからみていきましょう。まずは無料版でも使える機能を見てから、有料版にすると使える機能をご紹介します。
無料版でも使える機能
CamScannerの無料版でも使える機能には次のものがあります。
スキャン機能
CamScannerの無料でも使える機能には、スマホのカメラ機能をそのままスキャナーとして利用できるスキャン機能があります。CamScannerのアプリをスマホにインストールして、文書やホワイトボードをカメラで撮影するだけで、スキャナーでスキャンしたのと同じ高画質な画像で保存されます。
OCR機能(文字を認識してテキスト化する)
CamScannerの無料版で使える機能には、OCR機能もあります。OCR機能とはスキャンした文書やホワイトボードの文字を認識してテキスト化する機能です。スキャンした文書は画像として保存してしまったら、再入力しなければ編集できません。
しかし、文字を認識してテキスト化することができれば、Wordなどに貼り付けて編集できる文書になります。このOCR機能は無料版でも利用できます。
PDFコンバーター機能
CamScannerで無料で使える機能には、読み取った文書の画像をPDF化して保存するという機能があります。さまざまなサイズのPDFで保存できます。PDF形式で保存しなければ画像として保存されます。PDFとして保存することで、文書として共有できるようになるので、画像よりも共有しやすくなる、印刷しやすくなる、といったメリットがあります。
AirPint
CamScannerで無料で使える機能には、AirPint出の印刷に対応している、という機能もあります。AirPintとはスマホからAirPint対応のプリンターを使って直接印刷ができる機能です。CamScannerで読み取って保存した画像やPDFは、データをPCに移さなくても直接スマホから印刷できてしまいます。
ドキュメント管理機能
CamScannerの無料で使える機能には保存したドキュメントを管理する機能もあります。保存したドキュメントはアプリの中で保存できます。フォルダを作ったり、ファイル名を変更したり、タグを付けて分類することもできます。手書きでマークやメモも付けられ、自分でわかりやすいように分類したり管理したりできるアプリです。
ドキュメント共有機能
CamScannerでは専用のストレージを与えられて、スキャンしたデータをクラウドにデータを保存することもできます。無料版では200MBのクラウドストレージが与えられます。
クラウドストレージに保存したデータにはリンクが発行されるので、メールなどで共有すれば簡単に共有できます。またEvernoteやGoogleドライブ、OneDriveなどのクラウドサービスを経由して共有することも可能です。
ドキュメントの同期もできる
CamScannerの無料で使える機能には、異なる端末間での同期もあります。スマホでスキャンして保存したデータを、PCやタブレットで同じアカウントでログインすると確認することができます。
CamScannerはアカウントを作成せずにログインしなくても利用することはできますが、クラウドストレージを使って共有や同期する機能はログインしなくては利用できません。万が一データを無くしてしまった場合でもクラウドに保存しておけば安心なので、ぜひアカウントは作成しましょう。
有料版で使える機能
上記の機能は無料版でも使える機能ですが、有料版にすることで使える機能の幅は広がります。こちらでは有料版で使える機能についてご紹介します。
複数のドキュメントをA4サイズ1枚に統合できる
CamScannerの有料版で使える機能は、複数のドキュメントを1つの文書にまとめることができる、ということです。本来は別々に保存されているデータも、1枚にまとめてしまうことで印刷の手間が1枚分になります。関連性の高いデータをまとめることで、整理して見やすくすることができます。
10GBのクラウドストレージ
無料版では利用できるクラウドストレージが200MBしかありませんでしたが、有料版にすると10GB利用できるようになります。
200MBではアップロードできるデータ量もかなり限られてしまいますが、10GBあると画像が多い大量のPDFデータをアップロードしても大丈夫です。大量のデータをCamScannerで扱いたい場合には有料版にすることをおすすめします。
共有人数が最大40人
アプリの中で共有することができる人数が最大で40人になります。リンクを発行しなくても共有できる人数が多くなるということは、セキュリティ面でも安心感が違います。
有効期限付きの暗号化リンクの発行でセキュリティ向上
また、リンクを発行してメールやSNSなどで共有するときも、有料版なら有効期限付きで暗号化されたリンクが発行されます。限られた期限しか使えない、暗号化されたリンクを利用することで、SNSなどで共有するときのセキュリティ面でも安心感が向上します。
自動でクラウドサービスにアップロードできる
有料版では設定をしておけば、アプリで保存したデータを自動でGoogleドライブ、DropBox、Evernoteなどのクラウドサービスにアップロードできます。自動でアップロードできるので、後でクラウドサービスのアプリをPCから開いて、ゆっくりと整理できます。
広告非表示
無料版のCamScannerには広告が表示されますが、有料版にアップグレードすることで広告を非表示にすることができます。
透かし無しでPDF作成
無料版でCamScannerからPDFを作成すると、CamScannerのロゴの透かしが入ってしまいます。しかし、有料版にすることで透かし無しのPDFを作成できます。
CamScannerの使い方
ここからはCamScannerの使い方についてみていきましょう。使い方の前にまずはCamScannerのアプリをスマホにダウンロードしてインストールします。AppストアとGoogle Playストアにそれぞれあるので、「CamScanner」と検索してインストールしましょう。
アカウントの登録
CamScannerの使い方は、まずインストール出来たらアカウントを登録します。アカウントの登録はしなくても使える機能はありますが、アカウントの登録をした方が無料版でもクラウドストレージの利用や、異なるデバイス間での同期などが利用できるようになるので、登録することをおすすめします。
まずはインストールしたアプリを開きます。するとカメラの利用などの許可を求められるので、機能を使う上で必要なものは許可して進みましょう。ガイダンスを進んでいくとログイン画面になり「登録」とあります。初めて使う人の使い方ではこちらで「登録」をタップします。
アカウントを登録しないで使う使い方をする人は「今すぐ使う」をタップすると、登録なしで使えるようになります。
今回はアカウントを登録します。登録に進むとメールアドレスか携帯電話番号で登録ができます。お好きな方を選んで登録します。メールアドレスの場合にはパスワードも登録します。
メールアドレスで登録した場合も携帯電話番号で登録した場合も認証コードがそれぞれ送られてきます。認証コードを入力します。するとアカウント登録が完了して無料版の機能をフルに利用できるようになります。
スキャンの使い方
本をスキャンしてみます。本のスキャンしたいところを開いたら、アプリの右下のカメラマークのボタンをタップします。
スキャンしたいところを画面に入れて、画面の下のカメラボタンをタップして撮影します。
余計な部分が入ってしまった場合にはトリミングできます。
緑の枠をスライドさせてちょうどいい大きさに調整します。
保存方法
トリミングしたら右下のチェックボタンをタップします。するとどのようなモードで保存するのか選択できます。保存したい形式を選んでもう一度チェックボタンを押します。すると撮影した文書を保存することができます。
共有方法
CamScannerの使い方では共有するのも大切な使い方です。保存した文書を共有する方法は、まずはアプリに保存してある文書から共有したい文書を選んで開きます。文書を開いたら右上の共有ボタンをタップします。
すると共有方法があらわれます。こちらから共有する方法を選んでタップすると、共有できるようになります。
CamScannerの特徴
同じようなスキャンアプリはいろいろとありますが、CamScannerの特徴とはどのような点があるのか見ていきましょう。
きれいにスキャンできる
ただのカメラアプリだと思っていたのに、意外にきれいに文書がスキャンできている、ということに驚く声が多くあります。こちらのアプリは最高レベルの高度な画像処理技術を利用しているので、いつものカメラで撮る写真でも、通常のスキャナでスキャンした時以上に美しい処理技術で文書化してくれます。
文字のテキスト化はイマイチなところも
きれいにスキャンはできるのですが、文字のテキスト化の精度は100%正確とは言えない点もあります。ただしテキスト化については、このアプリの精度というよりもOCR認識技術の精度が世界的にまだまだ追い付いていない部分があります。
テキスト化した文書はWordやメモ帳に貼り付けることができるので、OCR認識でのテキスト化を利用するのなら後から修正作業が必要になるかもしれません。
PCではWebブラウザから共有可能
以前はスマホ間でしかデータを共有できませんでしたが、現在ではPCからでも共有できるようになりました。PC版ではブラウザでCamScannerを開いてログインする使い方をすることで共有できます。テキスト化したデータをPCに送ることも簡単にできるので、スマホでスキャンしたりテキスト化したりして、PCで作業、ということも簡単にできます。
CamScannerでスキャナーをスマホで持ち歩こう!
この記事ではCamScannerとはどのようなアプリで、どのような使い方をするのか、ということについてみてきました。CamScannerを使えば、スキャナがなくても簡単にスキャンすることが可能になります。
スキャナが使えなかったホワイトボードのスキャンも可能になるので、従来のスキャナーよりも活用の範囲は広がるでしょう。気になる文書はCamScannerでスキャンして、簡単にデータ化してあなたの手元においておけるようにしましょう。