2019年05月14日更新
AviUtlのテキストオブジェクトの制御文字の使い方を徹底解説!
AviUtlではテキストオブジェクトによって動画などに様々な演出を加えた文字を入れることができますが、制御文字を使えば様々な装飾やスクリプト制御を1文字ごとに演出できます。この記事ではAviUtlのテキストオブジェクトの制御文字の使い方を徹底解説します。
目次
- 1AviUtlのテキストオブジェクトの制御文字
- ・制御文字とは?
- ・制御文字を使用するメリット
- 2AviUtlのテキストオブジェクトの制御文字の使い方
- ・フォントに色を付ける
- ・フォントのサイズ・種類・斜体に変更する
- ・表示速度の変更をする
- ・待機時間の変更をする
- ・表示をクリアする
- ・座標の指定をする
- 3AviUtlのテキストオブジェクトのスクリプト制御
- ・スクリプト制御とは?
- ・おすすめスクリプトを紹介
- 4AviUtlのテキストオブジェクトのスクリプト制御の使い方
- ・テキストオブジェクトに入力する方法
- ・スクリプト制御にエフェクトを追加する方法
- ・スクリプト(カメラ制御)を追加する方法
- 5AviUtlのテキストオブジェクトの制御文字を使ってみよう!
AviUtlのテキストオブジェクトの制御文字
AviUtlのテキストオブジェクトは文字を表示させるだけでなく装飾すれば様々な演出ができます。しかし、AviUtlのテキストオブジェクトの装飾を変えるとAviUtlのテキストオブジェクト全体の装飾が変わってしまいます。AviUtlのテキストオブジェクトの文字の途中から一部分だけ装飾を変更して演出したいということはありませんか?
AviUtlのテキストオブジェクトの文字制御はAviUtlのテキストオブジェクトの途中から一部分だけ変更して演出することが可能です。
この記事ではそんなAviUtlのテキストオブジェクトの制御文字について詳しく解説していきます。AviUtlのテキストオブジェクトの制御文字を使いこなして深みのある演出を使えるようになりましょう。
制御文字とは?
AviUtlのテキストオブジェクトの制御文字とは1つのテキストオブジェクトの中で一部分の文字に対して以下の演出ができます。また、AviUtlでは一番下のスクリプト制御を使えばもっと高度な演出ができるようになります。
- フォントに色を付ける
- フォントのサイズ・種類・斜体に変更する
- フォントのサイズの変更方法
- フォントの種類の変更方法
- フォントを太字・斜体に変更する方法
- 表示速度の変更をする
- 待機時間の変更をする
- 表示をクリアする
- 座標の指定をする
- スクリプトで制御する
制御文字を使用するメリット
AviUtlのテキストオブジェクトの制御文字を使用するメリットを考えてみましょう。制御文字を使わなくても1文字ずつAviUtlのテキストオブジェクト作ってしまえば1文字単位に演出することは可能です。
しかし、ご存じの通り1文字ずつAviUtlのテキストオブジェクトを作ってしまうと文字数分のAviUtlオブジェクトができてしまいうので、タイムライン上がごちゃついてしまい肝心の動画などのAviUtlのメインオブジェクトの邪魔になってしまいます。
また、制御文字ではAviUtlのテキストオブジェクトでスクリプト制御を併用すればさらに高度な演出が可能になります。
つまり、AviUtlでのテキストオブジェクトの文字制御は様々な素晴らしい演出を表現するために必要な機能の一つなのです。
AviUtlのテキストオブジェクトの制御文字の使い方
それでは早速AviUtlでのテキストオブジェクトの制御文字の使い方を紹介します。
フォントに色を付ける
最初はAviUtlのテキストの一部に色を付けてみましょう。テキストの一部分だけ色を付けるにはカラーコードを使います。一部を紹介しますがカラーコードは以下のようなものです。
赤色:<#ff0000>
青色:<#0000ff>
緑色:<#00ff00>
黄色:<#ffff00>
桃色:<#ff00ff>
白色:<#ffffff>
黒色:<#000000>
カラーコードは下記のリンクを参考にしてみてください。好きなカラーコードがない場合はGoogleなどで検索して探してみましょう。
AviUtlのテキストオブジェクトのテキストの中で色を付けたいテキストのフォントを以下のように<#><#>のタグで囲みます。
<#[カラーコード]>〇〇〇〇<#>
[カラーコード]の部分にカラーコードの英数字を半角で入力し、〇の部分に色を付けたいテキストを入力します。(注)カラーコードの英数字は半角で入力しないと反映されません。
それでは実際にAviUtlテキストオブジェクトの一部のフォントに色を付けてみましょう。例では1文字単位で色を変えてますがタグで囲む文字数は何文字でも構いません。
(例)<#ff0000>赤<#><#0000ff>青<#><#00ff00>緑<#><#ffff00>黄<#><#ff00ff>桃<#><#ffffff>白<#><#000000>黒<#>
フォントのサイズ・種類・斜体に変更する
次はAviUtlのテキストのフォントのサイズ・種類・斜体の変更方法を紹介します。
フォントのサイズの変更方法
まずはAviUtlテキストオブジェクトのテキストのフォントのサイズの変更方法です。テキストのフォントのサイズを変更するにはフォントのサイズを変更したいテキストを<s><s>のタグで囲みます。
<s[フォントサイズ]>〇〇〇〇<s>
[フォントサイズ]の部分にフォントサイズを数字で入力し、〇の部分にテキストを入力してください。それでは実際にAviUtlのテキストオブジェクトの一部のフォントサイズを変更してみましょう。
(例)フォント<s100>サイズ<s>
フォントの種類の変更方法
次はAviUtlのテキストオブジェクトのフォントの種類の変更方法を紹介します。フォントの種類とは「MS ゴシック」「MS 明朝」のような種類のことです。フォントの種類を変更するにはフォントの種類を変更したいテキストを<s><s>のタグで囲んでフォントの種類の前に「,」を付けます。「,」の前に数字を入れるとフォントサイズが変更されます。
<s[フォントサイズ],[フォントの種類]>〇〇〇〇<s>
[フォントの種類]の部分にフォントの種類を入力し、〇の部分にテキストを入力してください。フォントの種類は下記のようにコントロールパネルのフォントで確認できます。
それでは実際にAviUtlのテキストオブジェクトの一部のフォントサイズを変更してみましょう。
(例)フォントの種<s,MS 明朝>類<s>
フォントを太字・斜体に変更する方法
次はフォントを太字・斜体に変更する方法を紹介します。フォントを太字・斜体に変更するにはフォントを太字・斜体に変更したいテキストを<s><s>のタグで囲み、「,」を2つ付けた後に太字ならB、斜体ならIを半角で入力してください。
先程と同様に「,」の前(真ん中)にフォントの種類を入れるとフォントの種類が変更され、「,」の2つ前(一番左側)に数字を入れるとフォントサイズが変更されます。
<s[フォントサイズ],[フォントの種類],[太字・斜体])>〇〇〇〇<s>
[太字・斜体]の部分に太字ならB、斜体ならI、太字で斜体ならBIを半角でを入力し、〇の部分にテキストを入力してください。
それでは実際にAviUtlのテキストオブジェクトの一部のフォントを太字や斜体に変更してみましょう。
(例)フォント<s,,B>太字<s>・<s,,I>斜体<s>
表示速度の変更をする
次はAviUtlのテキストの表示速度の変更方法です。テキストの表示速度を変更するには表示速度を変更したいテキストを<r><r>のタグで囲みます。
<r[表示速度])>〇〇〇〇<r>
[表示速度]の部分に表示速度を数字で入力し、〇の部分にテキストを入力してください。
それでは実際にAviUtlのテキストオブジェクトのテキストの表示速度を途中から変更してみましょう。
(例)途中から表示<r5>速度が変わります<r>
待機時間の変更をする
次はAviUtlのテキストの待機時間の変更方法です。テキストの待機時間を変更するには待機時間を変更したいテキストを<w><w>のタグで囲みます。
<w[待機時間])>〇〇〇〇<w>
[待機時間]の部分に待機時間を数字で入力し、〇の部分にテキストを入力してください。
それでは実際にAviUtlのテキストオブジェクトのテキストの待機時間を変更してみましょう。
(例)途中で<w0.5>待機時間が<w><w0.5>入ります<w>
表示をクリアする
次はAviUtlのテキストの表示をクリアする方法です。テキストの表示をクリアするにはクリアしたいテキストの後ろに<c>のタグを使います。
〇〇〇〇<c[クリアされるまでの時間])>
〇の部分にテキストを入力し、[クリアされるまでの時間]の部分にクリアされるまでの時間を数字で入力してください。表示されたテキストがクリアされます。その後ろにテキストがあれば前のテキストがクリアされたあとに後ろのテキストが表示されます。
それでは実際にAviUtlのテキストオブジェクトのテキスト表示をクリアしてみましょう。
(例)テキストを<c1>クリアします
座標の指定をする
次はAviUtlのテキストの座標を指定する方法です。テキストの座標を指定するには指定したい座標の数字を<p>のタグの中に入れて使います。
<p[X座標],[Y座標])>〇〇〇〇
[X座標]の部分に横軸の数字、[Y座標]の部分に縦軸の数字を入力し、〇の部分にテキストを入力してください。テキストオブジェクトの左上が「0,0」となり、<p>タグの後ろのテキストの座標を指定します。これは絶対座標ですが座標の数字の前に「+」(プラス)か「-」(マイナス)を入力すれば相対座標になります。
それでは実際にAviUtlのテキストオブジェクトのテキスト表示をクリアしてみましょう。
(例)テキストの<p40,60>座標を指定します
AviUtlのテキストオブジェクトのスクリプト制御
次はAviUtlのテキストオブジェクトに関するスクリプト制御について紹介します。
スクリプト制御とは?
AviUtlのスクリプト制御とはテキストオブジェクトに限らず全てのオブジェクトでプログラム操作できる機能のことです。プログラム操作というと難しいように聞こえるかもしれませんが決められた言語を入力するだけなので割と簡単に使えます。
この記事ではテキストオブジェクトに特化して紹介しますので他のオブジェクトのスプリクト制御が知りたい方は章末の下記リンクを参考にしてください。
おすすめスクリプトを紹介
次におすすめのスクリプトを一つ紹介します。
さつき氏
さつき氏とは下記のリンクの方ですが、ニコニコ動画でAviUtl関連の価値のある動画やAviUtlのスクリプト一式を無料で公開しているAviUtlの布教に大きく貢献されている方です。
さつき氏のスクリプトはとても便利なスクリプトなので是非使ってみてください。
さつき氏のスクリプト一式導入方法は下記リンクでを参考にしてください。
AviUtlのテキストオブジェクトのスクリプト制御の使い方
AviUtlのスクリプト制御の使い方は基本的には以下の3点になります。
- テキストオブジェクトに入力する方法
- スクリプト制御にエフェクトを追加する方法
- スクリプト(カメラ制御)を追加する方法
それでは早速スクリプト制御の使い方を紹介していきます。
テキストオブジェクトに入力する方法
AviUtlのテキストオブジェクトの制御文字としてのスクリプト制御がこの項目です。AviUtlのテキストオブジェクトにスクリプト制御するには「<?」と「?>」で囲みます。
(例)<?obj.mes("mesは文字を表示させます")?>
スクリプト制御にエフェクトを追加する方法
各種オブジェクトにスクリプト制御のエフェクトを追加することによってスクリプトを使った演出が可能になります。
(例)obj.effect("色調補正","明るさ",130,"色相",180)
オブジェクトの設定画面の右上にある「+」ボタンをクリックします。
メニューの下の方に「スクリプト制御」がありますので下矢印ボタンをクリックして「スクリプト制御」を見つけてクリックしてください。
AviUtlオブジェクトの設定画面にスクリプトを入力する欄が現れるのでスクリプトを入力してください。
スクリプト(カメラ制御)を追加する方法
カメラ制御から「スクリプト(カメラ制御)」を追加することによってスクリプトを使った演出が可能になります。
AviUtlカメラ制御の設定画面の右上にある「+」ボタンをクリックします。
メニューにスクリプト(カメラ制御)をがありますのでクリックしてください。
AviUtlカメラ制御の設定画面にスクリプトを入力する欄が現れるのでスクリプトを入力してください。
AviUtlのカメラ制御について詳しくは下記を確認してください。
AviUtlのスクリプトについて詳しくは下記のリンクで確認してください。
AviUtlのテキストオブジェクトの制御文字を使ってみよう!
今までAviUtlのテキストオブジェクトの制御文字について紹介してきましたがオブジェクトを増やさなくても制御文字だけで以下のように演出することが可能なことがわかりました。
- フォントに色を付ける
- フォントのサイズ・種類・斜体に変更する
- 表示速度の変更をする
- 待機時間の変更をする
- 表示をクリアする
- 座標の指定をする
- スクリプトで制御する
このようにAviUtlはテキストの途中から1文字ごとに演出を変えることによってさらに深みのある演出効果が生まれることがわかりました。また、AviUtlのスクリプト制御を加えることによってテキストの途中から幅広い演出ができるようになっています。
AviUtlのテキストオブジェクトを使う場合はオブジェクトの演出効果だけでなく文字制御の演出効果も使いこなしてみてください。