スマホを使用する上での問題のひとつに、バッテリーの寿命やバッテリーの持ちがあります。今回は、スマホのバッテリー寿命や交換時期の目安、またバッテリー寿命を延ばす方法やスマホバッテリーを長持ちさせる方法などをご紹介します。この機会に参考にしてください。
今や生活に欠かせないスマホですが、よく問題になるのが”バッテリーの持ち”です。最近の端末は、様々な高機能が搭載され便利な反面、高いものでは端末が10万円を超えることもあり、簡単に買い替えにくくなっています。定期的に買い替える方もいますが、端末代の割引が無くなれば、同じスマホを使い続ける傾向が強まるのは必至です。
同じスマホを長持ちさせたいと考えれば、必然と課題になるのがスマホバッテリーの寿命です。それでは、スマホバッテリーの寿命は何年、またどれくらいもつのでしょうか。
スマホバッテリーの寿命は、使い方によっても違ってきますが、おおよそ4年程度と言われています。内閣府が発表する【消費生活動向】の総世帯における「主要耐久消費財の買い替え状況」より、2017年3月の調査で”携帯電話の平均使用年数”は4.4年という結果が出ています。
この調査には、ガラパゴスケータイ(ガラケー)や、いわゆるフィーチャーフォンなど従来型携帯電話も含まれていますが、スマホを買い替えるタイミングが4年ほどで、スマホの買い替えの理由の多くがバッテリー寿命のため、スマホバッテリーの寿命は約4年と言えます。
スマホのバッテリーには「リチウムイオン電池」が使われています。リチウムイオン電池とは、負極にリチウムを使い、リチウムイオンが正極と負極を移動することで充放電を行う電池です。電池寿命が長く、高電圧を得やすい特徴があり、小型化・軽量化に優れているため、スマホなどの小型電子機器に多く使用されます。
このリチウムイオン電池の寿命は300回~500回の充電サイクルと言われています。500回の充電でバッテリーの充電能力が70%~50%まで落ちます。スマホの使い方により多少変わりますが、平均して1年半~2年ほどでバッテリー寿命を迎えます。
これは、充放電の繰り返しで、約2年経つとリチウムイオン電池が入ったスマホの「電池パック」の劣化が進み、バッテリーの減りが早くなってくるためです。
ただ、スマホの充電回数をわざわざ数える方は少ないでしょう。また、同じスマホでも使い方によりバッテリーの寿命は変わります。それでは、そのスマホバッテリーの交換時期の目安はどこで判断するのでしょうか。
まずあげられるのが、スマホの症状で判断します。具体的には、以下のような症状です。
スマホ本体の設定から、またはAndroidの場合はアプリで、バッテリーの劣化状態を確認することも可能です。端末本体の設定などからバッテリーの劣化状態を確認できれば、そこからバッテリー寿命が分かり、交換時期の目安になります。
まず、iPhoneの確認方法からご紹介します。
まず、iPhoneのホーム画面から「設定」アプリを起動し、一覧から下部の「バッテリー」をタップします。
iPhone7以降(iOS11)の場合は、次に「バッテリーの状態」をタップします。iPhone7以降でこの項目が出ない場合は、ソフトウェアをiOS11以降にアップデートしてください。iPhone6以前の場合は、ソフトウェアをアップデートしてもこちらは表示されないため、スキップしてください。
「バッテリーの状態」を開くと、このように新品時と比較したバッテリー容量がパーセンテージで表示されます。iPhoneのバッテリーは、通常の使い方で500回充電をしても新品時の80%の容量を保つよう設計されていますが、左が新品の例、右が2年ほど経過したiPhoneの例です。
説明にあるように、容量が低下すると1回の充電で使用できる時間が短くなります。バッテリー容量が80%を切り70%に近づいたら、バッテリーが寿命を迎えており、電池の交換時期の目安になります。
また、iPhoneを利用していて最初に自動シャットダウンがあると、「ピークパフォーマンス性能」が表示されます。ピークパフォーマンス性能とは、Apple製品でもiPhone独自の機能で、突然のシャットダウンで端末が利用できなくなるのを未然防止するために、iPhoneのパフォーマンスをiOSが管理する機能です。
このパフォーマンス管理機能は、iPhone6以降のiPhoneに組み込まれています。
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