人気動画サイトの「Anitube」ですが、無料動画サイトとして絶大な人気がありましたが、現在閉鎖して見れない状態になっています。今回はそのがAnitube見れない、閉鎖の理由と背景、そして代わりになる無料動画サイトをご紹介していきます。
無料でアニメを視聴できる動画再生サイトとして、日本で絶大な人気を誇る「Anitube(アニチューブ)」ですが、2018年4月から突然「見れない」「サイトがエラーで見れなくなった」「閉鎖された?」という声があがっています。今回は、そのAnitubeの概要や見れなくなった理由や背景、そしてAnitube代わりのサービスなどをご紹介します。
動画再生サイト「Anitube」とは、海外のサーバーを通して運用されている無料で動画をストリーミング再生で見れるサイトで、扱っているのはアニメ作品になります。有料の動画視聴サイトと違い、無料でアニメ作品を視聴できる、いわゆる「海賊版」の動画再生サイトになります。
「Anitube」のサイト運営は海外なので、作品のタイトルはすべてローマ字表記となっていましたが、サイト内は日本語表記なので、英語が分からない日本人ユーザーにも見やすい点や、新しいアニメ作品だけでなく、他では見れないような古いアニメ作品も見れる点で、絶大な人気を持っています。
調べたところ、2018年4月16日頃から突然のエラーで「Anitubeが見れない」「Anitubeが再生できない」人が続出しています。Anitubeにアクセスすると、アクセスエラー「Error521」や「Error522」が表示されサイトが見れない状況が続いています。
Anitubeにアクセスしようとすると、このようなエラーが表示されサイトが見れない、また接続できない状態になります。こちらは「Error521」ですが、「Error522」も同様で、表記を見ると「Web server is down」とあるので見た目には「サーバーがダウンしています」となっています。
本当にサーバーがダウンしているのかもしれませんが、ずっとこの見れない状態が続いていることから、何らかの「強制的な理由」で、Anitubeは見れなくなったようです。
また、ブラウザによってはこのような「接続エラー」が表示され、「接続が拒否されました」となりAnitubeにアクセスできない状況です。
記載のある「接続を確認する」や「プロキシとファイアウォールを確認する」も試しても解決されません。当然、他のサイトで試しても問題ないので、Anitubeだけ接続ができない、またAnitubeだけ見れなくなった状態です。
当然、これまでAnitubeを愛用していたユーザーの不満や悲鳴が噴出して、Twitterでも「Anitube見れない」などたくさんつぶやかれています。お伝えしたとおり、Anitubeは海外のサーバー運用ですが、日本からのアクセスが98%を超えていたと言われており、それだけ多くの日本人ユーザーからAnitubeは愛されていたので、その反応もうなずけます。
また、同じように見れなくなった「漫画村」は問題なくても、「Anitube」は見れなくなったのは「辛い」「アニメはどのサイトで見ればいいか分からない」「嘆いている」と反応が違うのも注目です。
その理由ですが、多くの人がささやいているAnitubeが見れなくなったのは「閉鎖」したからなのではという憶測です。現在、Anitubeにアクセスができないため事実は確認できませんが、次に紹介する日本政府の要請でAnitubeへのアクセスが遮断されているため、Anitubeは事実上の「閉鎖」に追い込まれています。
その発端となったのが、日本政府がAnitubeを不正海賊版サイトとしてアクセス遮断を要求したことです。
2018年4月13日に行われた、政府の「知的財産戦略本部会合・犯罪対策閣僚会議」にて、漫画の大手海賊版サイトの「漫画村」と、テレビ・アニメの海賊版サイトの「Anitube」「MioMio」とその類似版サイトを取り締まる緊急措置として、プロバイダー(接続業者)が閲覧を遮断する「ブロッキング」をするのが適当として決定されました。
こちらがその「知的財産戦略本部・犯罪対策閣僚会議」の資料です。
政府が特に悪質な海賊版サイトとして名指しした3社の中に「Anitube」も入っており、運営業者の特定が難しく、憲法で守られている「通信の秘密」や「表現の自由」からもコンテンツ削除要請が難しい海賊版サイトに対し、刑法の「緊急避難」措置として接続業者によるブロッキングが適当としています。
つまり、政府が直接「検閲」や「削除要請」をすると憲法に反するため、緊急措置としてサイト接続業者のプロバイダーに遮断(ブロッキング)を促す形に決定をしました。結果、「漫画村」では2018年4月17日に事実上の閉鎖に、「Anitube」も同年4月16日に事実上の「閉鎖」に、「MioMio」ではサイトは見れますが動画配信終了に追い込まれました。
ここで気になるのが、Anitubeなどの海賊版サイトの視聴は違法なのか、ということです。
漫画やアニメに限らず、さまざまな著作物には「著作権」という著作権法で守られた権利が発生します。当然それらの作品を「権利料」を払わずにサイトなどにアップロードするのは「違法」です。つまり、Anitubeは違法にアニメ作品を無料でアップロードしている「海賊版サイト」のひとつです。
では、そのAnitubeなどの海賊版サイトの動画などを視聴することは?というと、「見ること」自体は違法ではありません。Anitubeを見るときは、ダウンロードではなく、サイト内で「ストリーミング再生」してYoutubeのように視聴するだけなので、違法ではありません。
ただし、Anitubeに限らず、そのような違法に(権利料を払わずに)アップロードされた動画などの作品を「ダウンロード」すると違法になり、それが見つかると民事裁判にかけられ罰せられたり、逮捕されたりする可能性があります。
Anitube自体は、サイト内でストリーミング再生して見るだけなので、視聴者側としては違法性はないですが、そもそもAnitubeは海賊版サイトなので、見れる作品は違法にアップロードされたものであることに違いはありません。今は「見る側」は違法ではないですが、Anitube以外のこうした海賊版サイトが次々に「閉鎖」に追い込まれていることから、今後は違法になる可能性もあります。
また、こちらもAnitubeに限りませんが、裏技などを使ってこうした違法性のある作品をダウンロードした時点で、違法になるので、いずれにしてもグレーゾーンであることは間違いがないと言えます。
「Anitubeが見れない!」ということで、Anitubeの代わりになる動画視聴サイトが話題になっています。
ちなみに、「Anitubeが復活した」とネットで話題の「anitube.biz」(http://www.anitube.biz/)ですが、見た目も内容もそっくりなですが、ドメインが本家「Anitube」(http://anitube.se/)とは違い、サイトができたのも2016年7月なので、いわゆる類似サイトのひとつです。
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